2013年2月17日日曜日

薔薇 2 - 27 Vol. 1



4月26日 日曜日 ゴテンバ グランド イン 夜
神山と洋子がグランドフロアに行くと高橋と内野はまだ来ていなかった
今日する仕事内容を洋子に説明をしていると
高橋と内野がエレベータから降りてきて高橋が
「済みません 遅くなりまして これから準備に取り掛かります」
「分りました それまでちょっと失礼する」
内野がきょとんとしていると高橋が
「な 早いんだよ 山ちゃんは わかった?」
「はい 今後気を付けます」
高橋と内野は車に向かって材料などを取りに行った

一方神山と洋子は3Fショッピングモール
ブティック「モテリコ」へ入った
神山が
「何か ほしいのある?」
「えっ なんで」
「お仕事さ」
「うん わかったわ そうしたらこれがいいな」
洋子が選んだのは 小さいダイヤが入ったペンダントトップだった
値段が160万円したがいいだろうと思い
「このレベルで大丈夫かな」
「ええ 余り大きすぎないし かといって小さくも無いわ
ダイヤの大きさは戦略構想に一番だと思うわ」
「そうしたら チェーンは持っている」
「そうね でも一緒に買うわね」
洋子は普通より少し大きい目なチェーンを手にとり
「これだったら 合うと思うわ」
神山は店員にここのカードを見せ2点の金額を聞いた
「いつもご利用ありがとうございます」
暫く計算をして
「神山様 ペンダントは40%OFFにさせて頂きまして 96万円
チェーンが半額で丁度100万円で如何でしょうか」
「うん ありがとうございます」
そう言い神山が清算し 商品は今使うのでそのまま受け取った
早速洋子は付け鏡を見ると喜んだ
「うん 素敵だ 顔が映える よかったよ」
「ありがとうございます こういうの欲しかったの でもね」
「よし 下の二人が気がつくか楽しみだね」
「しかし安くなるわね 驚いたわ」
神山は隣りのランファンショップに連れて行った
「さあ 今度は僕の為に どきどきするのを買おう」
「まあ いやらしい でもいいわ 貴方が喜ぶなら」
洋子は店内を色々と見まわしてシルクでレースの付いたショーツと
それに合うキャミソールを買った 
神山がその他に シルクレースのショーツを3枚買って渡した
「こんなにいいの?」
「うん ショーツは何枚有ってもいいだろうしゴミにはならないさ」
「そうね うれしいわ だけど母がみたら驚いて失神するわ」
二人は顔をみて笑った

グランドフロアにつくと準備が出来ていた
「遅くなりました」
高橋と内野は
「今 出来たとこです では始めましょうか」
高橋と内野はサインプレートを慎重に運び 柱には取り付け金物が
付いていて固定するだけだった サインが付くと支配人の
椿が寄って来て神山に
「素晴らしく 綺麗でいいですね ここにぴったりですね」
「そうですね 色が素敵でこのホテルとバランスが取れていていいです」
洋子は取り付けている時の模様をデジカメで撮影し終ると
神山が呼んで椿に紹介した
「椿さん 遅くなって済みません こんど私の秘書になってもらった
田所さんです」
「始めまして 田所と申します 宜しくお願いします」
「ありがとうございます 私はここの総支配人 椿です
神山さんには何時もお世話になっています 
こちらこそ宜しくお願いします」 
サイン工事をしている高橋から 
「山ちゃん ここを押さえて貰いたいんだ お願い」
「はい 了解」
1枚目のサインプレートは3人がかりで取り付けられた
取り付けたあと 高橋と内野は少しさがって見て
「うん 高さも充分に有るしOKだね」
「ええ 入り口からも良く見えますよ」
高橋と内野は神山に
「決まりですね」
「うん 大丈夫ですね」
そう言い 神山はプレートを弄ったが全然びくとも動かなかった
「そうしたら 次は高いから気を付けてね 洋子さん この階段周りで
お客さんの安全確保をお願いね」
「は~い 分りました」
洋子はペンダントを付けた嬉しさかうきうきしていた
神山が脚立を支え高橋が脚立に昇り内野がサインプレートを持ち上げた
高橋が上で受けとると 壁に仮止めをして降りてきた
内野が水平レベルを出す為にプレートへ印をつけたところに
水平器をあてて高橋がレベル調整をした
神山がプレートを押さえて高橋と内野は固定していった
また高橋が脚立に昇りプレート上部を固定した
すべて終ると神山が先ほどと同じ様に下から押し上げたり動かしたが
動かなかった 
次のサインプレートも同じ工程で取り付けられた
全てが終ったところで高橋が椿に
「取り付けが完了しました 点検をお願いします」
椿はプレートを自分で触ったり 叩いたりと色々と安全面を
考えていたがすべてOKだった
「はい 大丈夫です」
「はい ありがとうございます それで表示内容の変更とか
発生しましたら遠慮なく内藤なり私どもへご連絡ください」
「はい 分りました ありがとうございます」
全員でお辞儀をして挨拶をした
洋子は全体の写真と各プレートを撮影していた
神山は時計を見ると18時30分になっていた
高橋と内野は道具を片付け車に運んでいたので神山も一緒に手伝った
戻ってみると洋子と亜矢子がモップで床を綺麗にしていた
二人を見ていると同じプロポーションでよく観察すると
顔の作りも似ていた 高橋と内野が神山に
「双子みたいですね そっくりじゃないですか」
神山が
「しかし 似ているね びっくりした 二人とも美人だしうん」
「山ちゃん 大丈夫 さあいきましょう」
神山がみんなをティーサロン前に集め
「ありがとうございました 桜川さんに掃除まで手伝って頂いて
ありがとうございます で 19時30分に 山側3Fのステーキで
落ち合いましょう 桜川さん4名で予約できますか」
「はい 出来ます 今確認しますね」
亜矢子はインカムを利用して連絡をとり
「大丈夫です 予約を入れさせて頂きました」
「と 言う事ですから 時間厳守です ありがとうございました」
神山たちは4人でエレベーターに乗り部屋に向かった
最上階の7階に着くと二手に分かれ
「山ちゃん では現地で」
「了解です」

各自部屋に戻った
洋子がドアを閉めると直ぐに抱きついて来た
「あ~ 気持ちいいわ こうしているだけでも」 
「わかったから 苦しいよ 先に頭を洗いたいな」
「ええ 私もシャンプーしようっと」
神山は先に脱ぎ始めジャケットをクローゼットにしまい
Gパンを脱ぎ捨てていると洋子が後ろから大事なところを触ってきた
「洋子今はだめだよ」
「いいの こやっていると ほら大きくなってきたでしょ」
洋子が言うように大きく硬くなってきて肉棒は上を向いていた
神山はわざと洋子に向き パンツを下げると肉棒がぶるんを上を向いた
「さあ 入ろう」 
神山は先にシャワーを簡単に浴びていると洋子が入ってきた
「あら もう洗ったの 私楽しみにしていたのに」
「うん お願い洗ってくれる」
洋子はニコニコしながら神山に近づき後ろに廻って
「じゃあ 背中から洗うわね」
洋子はボディーソープを良く薄めて神山の背中に塗って
自分の乳房を押し付けてきた
「ふぁ~きもちがいいな 弾力があって ぷりぷりして」
洋子の手は神山の肉棒を握っていた
神山は気持ちよくなり
「ねぇ だめだよ 出ちゃうよ」
「って事は気持ちいいんだ ふぅ ふぅ」
洋子は どんどんと大きく硬くなる肉棒をさらにしごいた
まだ2回目なのに回転させたり根本をきつく握ったり
色々と変化をつけ攻撃してきた
神山は我慢できずに
「洋子 頼むから辞めてくれ 出る」
「いいわよ 出して」
そう言いながら洋子は手の動きを早くした
神山は堪えきれずに発射してしまった
洋子が
「どうだった 気持ちよかった?」
「うん だけどなんでまた」
「色々と研究したのよ よかったわ貴方に喜んでもらえて」
「よし では今度は僕の番だ」
そう言って洋子の体をボディーシャンプーで優しくなでていると
少し喘いできたので 乳首を優しく触ったりつねったりした
神山の硬くなっている肉棒で 洋子のお尻に押し付けた
「ああ あ 気持ちいわ 素敵」
洋子は上ずった声で神山に言ってきた 
秘所をまさぐると躰を動かし始め そのうちに腰を振ってきた
神山は更にクリトリスを責めると躰を前かがみにしながら
「あっ だめっ いきそうよ ねえったら 」
相当感じているのだろう ぬめりのある体液が溢れ出てきた
「ねえ~ 本当にだめ~ 欲しくなるでしょ」
「さっき僕がこんな状態だった」
「あっ あっあ うっ うっ~」
「気持ちいいんだ そうでしょ」
「そ・う い い うっ う」
「欲しかったら ほらそうしたら元気君に手を添えて」
そう聞いて洋子の手が神山の肉棒を掴み動かし始めた
神山はすぐに硬く逞しくなり そのまま洋子の中に入った
洋子は縁に手をついて腰を前後に激しく振った
「どうしたの洋子 そんなに早くては直ぐにいってしまうよ」
「いいわよ あなた 早くちょうだい きて」
喘ぎながら洋子は昇天したが直ぐに又 腰を振ってきた
神山も洋子の動きに負けない力強さでピストン運動をした
根本まで入ると洋子はときどき頭をそらせて喘いでいた
「ねえ 今日は凄く感じるの もっと奥までいれて」
神山は根元の更に根元まで突き入れると
洋子は躰全体で絞り出すような声をだし昇天してしまった
神山も洋子に合わせ発射した
「ねぇ 来ているわ あ・な・た・が、、、あっ うっ」
結びついたまま 体を入れ替え神山が下になりそのまま余韻を楽しんだ
一息つくと神山と洋子は浴槽につかった
「ここのって 広くて大きいわね 嬉しいわ」
「こんなに大きいと本当にお風呂に入った感じだね」
「ええ 代々木の部屋も大きかったけど負けるわね」
二人はわらった

「このお部屋スイートでしょ なのに何故ツインなのかしら
あっ そうか私たちだけね知っているのは そうよね」
「うん 逆にダブルなんて事になると怒られる場合があるし」
「うん 女性は男性と同じ部屋で泊まる時はそれなりの覚悟は
出来ているはずよ だからお部屋に入って揉める事は無いと思うわ」 
「そうなんだ まあ考えてみればそうだよね」
洋子は一回昇天したので今は落ち着いていた
「さあ 今度は髪を洗ってあげる」
そう言って洋子を洗い場に呼び座らせるとシャワーで髪をぬらし
シャンプーを付け洗っていると洋子が神山のおちんちんを
触り始めてきた
神山はわざと触りやすい位置にかえると 顔を少し上に目を瞑って
おちんちんをおしゃぶりし始めた
「うぐぅ うぐぅ ねぇ 硬くなってきたわ 貴方の頂戴」
そう言って口と手で肉棒をしごいた 神山はまだ充分でないので
我慢していた
「さあ 流すから離して」
「は~い 分りました つまんないの でないよ」
「水道と違って 捻れば出るもんじゃないよ ほらいいかい」
「ええ 瞑ったわ」
神山はお湯が耳の中に入らないように手のひらでカバーしながら洗った
洋子は気持ち良かったのかさっぱりとして
「さあ 次は貴方の番よ ここに首を置いて寝てね」
洋子は浴槽の縁に神山の首を凭れ掛かるようにしてシャワーで髪を濡らし
シャンプーを付けた
洋子は神山の口に自分の秘所をあてがい髪の毛を洗っていった 
時々喘ぎ声が聞こえたが目は開けなかった
洋子の髪の毛を洗う手が一本になったと思うと もう一本は肉棒を
マッサージしにきた
神山はクリトリスを舐めたり優しく噛んでいると洋子の腰が前後に
動き始め喘ぎ声も大きくなってきた
神山は 手を使って乳首をつねったりするとねばねばした洋子の
体液が一気に溢れてきた 神山の口の周りはべとべとになった
瞬くすると洋子は立ち上がり
「さあ 今度は流しますよ 目を瞑っててね」
神山は頷くシャワーでシャンプーを流した
綺麗になると洋子がタオルで顔を拭いてくれた
「気持ちよかった?」
「うん 上も下も はじめてだよ」
「ほんと うれしいわ」

神山と洋子はタオルで躰を良く拭いて浴衣を着てソファーに座った
部屋の時計を見ると19時を廻っていた
「ねぇ洋子 先ほどの伝票をつくろう」
「ええ ちょっとまって」 
洋子は手帳を持ってきて
「私が書きます 貴方は見ていて」
「はい了解です」
と 言って神山は冷蔵庫から地ビールを出して洋子に渡した
「ありがとう なんで判るの あと少し遅かったら
私が冷蔵庫から地ビールを出していたわ ふしぎ それから
デジカメの写真を見てください 色々教えてね」
神山はテーブルに置いてあるデジカメのスイッチをONにして再生した
「なんだ~ これ~」
洋子は
「あっ 消すの忘れた 見ないで」
「だめだ 見たから 説明がないと削除できない」
「じゃあ 当てて」
「だから なんだか 生き物かな 水が付いて光っているようだし
なんだろう 牛肉のたたきの色なんだよな 美味しそうな
ピンクだけど この周りが黒ずんでいる わかった」
「わかった? ほんと?」
「うん これは牛肉のたたきを接写で撮影したカットだ ここがそうだ」
「ば~か 知らないもう」
「だってこのピンクは牛肉そのものだよ そしてまわりの黒ずみも」
「、、、」 
「なっ そうでしょ 当ったから悔しいんでしょ」
「あそこを撮ったの」
「何 あそこって、、、えっ あそこ、、、ほんと」
「ば~か 知らない さっき見たでしょ ば~か」
「、、、しかしなんでまた」
「だって接写が5cmと書いてあったから 撮ったの」
「だから なんで あそこなの」
「、、、初めてだったから どうなっているか判らないでしょ
誰かに聞くわけ出来ないし だって あそこにあれからまだずーっと
貴方が入っているの 可笑しいでしょ だから自分で撮ったの」
「そうか ごめんなさい しかし大丈夫だろ 今は」
「ええ ぜんぜん まだ残っているけど 感度良好よ」

洋子は笑顔で話し伝票を作っていった
神山は又 見たが笑ってしまい 次の写真を見ていった
小田原工場の昼食風景 高橋と内野の拡大写真
次長室建具や什器の写真 ゴテンバ グランド インの写真と
極め細やかに撮影していた
一通り見終わった時に洋子が
「ねぇ この分は私が持っている分で支払いましょう」
「うん 大体だけど 25万円かな」
「はい 分りました」
「それで 今 残高は」
「ええ 470万で今回100万持って来ています」
「分った そしたら そこから出しておいて お願いします」
「はい 分りました 全部記入終了 やったー早いでしょ」
「えっ 早いや 凄いね ありがとう ところでね 今日 内藤社長から
代々木の支度金500万貰った覚えおいて」
「内藤社長から 凄いわね だけどまだ買うのが有るし 
そうすると 1千万は有る訳ですね」
「うん 今後の事を考えると分らないけど 有効活用をしよう
すぐに洋子にニーナ・ニーナの事務服関係が出て行くし
まあ がつがつしないで 有効活用しましょう」
洋子は無いよりあった方が言いといって神山にキスをした
「そうしたら桜川さんに頼もう 内線7200でお願いして」
洋子はお届け伝票が書き上がったのでお願いしますといった
暫くすると亜矢子が部屋をノックし洋子がドアを開けた
亜矢子が洋子の浴衣姿を見て
「まあ 素敵 和風も良くお似合いですよ」
「ありがとう 桜川さんもきっとお似合いだと思うわ」
二人はまんざら社交辞令でもなさそうな雰囲気だった
洋子が伝票の説明をし終ると亜矢子が先ほどの手紙を見せてくれた
それは筆で書かれた達筆な文字で神山は
「ふぁ~ 綺麗な字ですね うん ありがとうございます」
洋子も
「素晴らしいわ ありがとうございます 桜川さんがお書きになられたの?」
「ええ 何とか書かせて頂きました 良かったですお気に召して頂きまして」 
「それで 合計はお幾らかしら」
「はい 少々お待ちくださいませ」
亜矢子は電卓で計算して 
「286300円です」
「はい 分りました」
洋子は財布から 29万円出して お釣りを貰った 神山が
「済まないけど 日本酒 一升瓶2本と地ビール3ケースを明日
車に積み込む事は出来ますか?」
「ええ 直ぐに積み込めるよう手配いたします」
「そうしたらその分を今お支払いします」
「ハイ 52000円です」
洋子は財布からお金を出して亜矢子に渡した
「ありがとうございます 領収書は明日商品につけて置きます」
「どうもありがとう 助かります それで届くのは 28日でいいのかな」
「ええ 28日に届きます」
「ありがとう」
「では失礼致します」
亜矢子は丁寧にお辞儀をして出て行った
洋子が神山に
「桜川さんって 素敵な女性ね いつ見てもさっきも言ったけど」
「うん 素敵な女性だね」
「ねぇ 追加した分はどうするの?」
「うん あれは悪いけど代々木だ リラックスの為に買った
もちろんリラックスするのは僕だけじゃないけどね」
「やだ 変な言い方して 嫌い もう」
部屋の時計を見てみると7時20分を差していた
神山は少し気になり 7200番を廻した
直ぐに亜矢子がでて
「神山様 どうされましたか」
「うん ここの宿泊代とか ワインなんかはどうなっていますか
って言うのもワインを呑むと思うんです あまり椿さんに甘えてばかり
いられないからお聴きしたんですが」
「ええ 大丈夫ですよ ご安心下さい」
「いいのかな でもご好意だから分りました ありがとうございます」
「はい 失礼致します」
神山は電話を切って洋子に
「ここの素泊まりで2万円だよ それプラス食事だもんな」
「大丈夫でしょ ここ大きいし 経営がしっかりしているわ」
「えっ どうして」 
「うん 色々と調べるのが好きだから Webで会社内容を調べたわ
そしたら堅実経営ね リゾートでしっかり会員を抱えているし」
「ほう 凄いね よく調べた よしではいこう」

神山と洋子は部屋を出て山側3階のステーキに行った
入って見ると高橋と内野が先に来てビールを呑んでいた
「ごめんごめん 遅くなりまして済みません」
「ええ 遅いです もう3本目です 美味しいですね」
今夜はカウンターではなくテーブル席だった
神山と洋子が座ると地ビールが出てきてまずは皆で乾杯した
「山ちゃん 僕は幸せだよ 上原はさっき何も無いってね それで
ここの現場は早く終るし 山ちゃんと仕事していると幸せだよ」
「そうですよ だって8時に終って食事より全然違いますからね
まあ 一杯 ぐっと空けて」
神山は地ビールを呑んだが 直ぐに
「誠二君 僕はここのワインを呑みたいからこれが最後ね ありがとう」
「そうか 地ビールだとおなか一杯になりますよね 分りました」
そんな話しをしていると魚介類の鉄板焼きが出てきた
神山はワインを注文しチェイサーも洋子の分と一緒に頼んだ
「出来れば クーラーBOXにアイスを入れてもらうとありがたい」
ウエイトレスは早速ワインクーラー準備してくれた
神山はワインをグラスに注ぎ改めて味を吟味した
やはりミディアムボディーのワインだった
隣りの洋子に言うと
「ええ 神山さんの言う通りだと思います 青山と同じ感じですね」
「うん あといい忘れたけど ここのお肉は美味しい そうだ」
神山はウエイトレスを呼んで今日頂くお肉より美味しいお勧めはあるのか
と聞くとウエイトレスがコック長に聞きに言った
コック長が自ら神山のところに来て
「ある事は有りますが はっきり申し上げますと このワインでは
味わえません」
「分りました そのお肉を2人前4皿 それに合うワインをボトルで
1本お願いします 勿論別料金でお願いします」 
「はい 畏まりました それではサイコロステーキをお出しする時に
一緒に運ばせて頂きます ありがとうございます」
神山と洋子は顔を見合わせ 
「また 何か解き明かされるかもね」
「ええ 私もうきうきしています」
高橋と内野はなにを話しているのか分らないと言ったので
神山はお肉にも高橋と内野の性格が違うように違うと言うと
「お肉はお肉です そうかな」
「うん まあ運ばれてきたら違いが分るかな」
4人で牛肉の話しで盛り上がったがやはり明日のゴルフが主役だった
「へぇ~ 田所さん2回もホールインワン出したんですか
これでは勝負になりませんよ ねえ 山ちゃん」
「うん しかし彼女は心優しい女性だ そこらへんは手加減してくれるよ」
「ええ 手加減出来ない時が多いです それでバーディーです」
「山ちゃん もういい加減にしてよ プレーする前から負けてるよ」
内野も
「田所さん ぼくはまだか弱いんです 苛めないで下さい」
「ええ でもか弱い時にしっかりと叩き込まないと神山さんのように
りっぱな人間にならないわよ だから明日はびしびし行きましょうね」
「ねぇ 神山さん ぼく 初めてです こんなに落ち込んだの」
みんな大笑いだった

魚介類も食べ野菜類も食べいよいよ牛肉の出番がきた時に
新しいワインが運ばれてきた 神山は早速グラスに注ぎワインをなめた
今まで呑んでいたのと違い若くてフルーティーだった
洋子に確認したら同じ事を言った
高橋と内野も神山がした事と同じ様にワインを呑み
「うん このワインの方がフルーティーだ」
と言い 呑んでいた 間もなくサイコロステーキとお勧めのステーキが
テーブルに運ばれてきた
神山は最初にサイコロステーキを食べワインを舐めもう一度
サイコロステーキを食べた チェイーサーで口の中をさっぱりさせ
若いワインをなめ お勧めステーキを食べてまた若いワインを舐めた
そしてお勧めステーキを食べた 
神山は何かが違うと感じていた 洋子を見るとやはり考えている
ためしに若いワインをなめサイコロステーキを食べてみると
若いワインの味が勝りおやっと思った
では逆にお勧めステーキを食べてワインを呑むと牛肉の味が勝っていた
そうするとワインの味と牛肉の相性かと思った
神山はコック長に
「こちらのお勧めステーキの方が仕入れ値段が高いですよね」
「ええ そうです」
「倍くらい違うんじゃないですか?」
「ええ よくお分りになられましたね 仰られるように全然違う肉です」
「そうすると このお勧めステーキは牛肉が持っている味が濃い訳ですね」
「ええ すごいですね その通りです」
「だから 味を飽きさせない為にフルーティーなワインで口を
さっぱりすると そんな感じですかね」
「ええ その通りですよ いい牛肉は味が濃厚です そこで言われたように
味を継続させるのにマイルドなワインよりフルーティーなワインが
合います 一般的には しかし牛肉の味をより好まれる方のワインは
マイルドなミディアムボディーなど あとはヘビーボディーなワインでも
濃厚なワインがあります そのワインで召し上がる方もいらっしゃいます」
「ありがとうございます 少し勉強になりました それと別料金は
ここでお支払いしますので伝票をお願いします」
「はい ありがとうございます しかしそうやって食べて頂くと
大変嬉しいです」
「いえこちらこそ」
神山と洋子はなるほどと思い もう一度食べてみた
やはりお勧めステーキのほうが美味しかった
高橋と内野は訳が分らなかったが神山がコック長と話をしている
内容と照らし合わせながら食べると神山の言っている通りだった






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