神山はしたから押し上げると
「だめ おくまで来ているわ ああぁー きてー ああぁー」
神山は乳首を掴んで愛撫し始めた
亜矢子は腰の動きを上下と前後と色々変化させてきた
さらに歯で軽く噛むと 状態を退け反らし
「あっ あ・な・た ちんぽ いい きて あうぅ あぅ~」
片手で乳首を強くつねると
「いぐぅ~ あうぅ あぅ~ いぐぅ~ きて」
亜矢子の膣がきつくなり 腰の動きも早くなって
「だめだ でる」
「きて~ いぐぅ~ ああっ」
ふたりは一緒に昇天した そのままの格好でいたが神山が抜こうとすると
「だめよ 今 余韻を楽しんでいるの」
亜矢子は腰を更に下げて神山が逃げられないようにした
段々小さくなるちんぽを諦めたのか
「許してあげる」
亜矢子は腰をあげて許してあげ 一緒に湯船に浸かった
「気持ちよかったわ すっきりした でもねまだじんじんしているのよ」
神山は指で秘所の中を触ると
「ねえ やめて ほんと躰が持たないわ お願いします」
暫くそのままの格好で湯に浸かっていると石畳の階段に
カランコロンと下駄の音が響いてきたので
あわてて浴衣を羽織 帰る準備をした
施錠してある竹の扉が叩かれ
「すみません 交代をお願いできますか」
「ええ もう少しで出ますから待ってください」
神山達とすれ違ったのは同年代のカップルだった
部屋へ戻ると神山は冷蔵庫からビールを出して亜矢子と呑んだ
「ふぁ~ 気持ちいいわ なんかさっぱりした後って」
「うん 風呂上りのビールは最高だね」
二人でそんな話をしていると亜矢子が
「ねぇ 今日 一杯入って貰ったから疲れたわ 寝ましょ」
「うん 明日会社だし 寝ようか」
「ねぇ 貴方がまだ元気あるんだったら お口でするわ」
「いや もう駄目だね 遠慮はしていないよ」
神山と亜矢子は新しくして貰った布団で眠ってしまった
4月29日 水曜日 小雨
神山と亜矢子は朝早くから部屋にある露天風呂に入り交わっていた
衝立越しに若女将が
「朝食のご用意が出来ました ご準備が出来ましたら
呼び鈴でご連絡をお願い致します」
そう言い衝立の向こうにいる神山と亜矢子に声を掛け出て行った
「亜矢子 でよう」
「ええ 少しまって」
亜矢子はシャワーで髪を流した
バスタオルでよくふき取り浴衣をきてテーブルの前に座った
神山は冷蔵庫からビールを出して亜矢子に渡し呑んだ
「あ~あ 美味しい 今日はやだね 雨なんか降って」
「ええ お客さんも辛いわよね 雨だと こうやって部屋の中なら別ね」
神山は呼び鈴で若女将を呼ぶと直ぐに来て
「失礼致します」
と言い丁寧に襖を開け部屋に入ってきた
朝食は焼き魚が出され七輪で焼かれた 直ぐに頂くと美味しかった
神山と亜矢子はもう一本だけビールを頼んで持ってきてもらった
お互いこれから仕事があったので自重した
全て食べ終わると まだ時間があったので二人は少しだけ寝た
1時間も寝たのか頭はすっきりしていた
亜矢子は起きていて化粧をしていた 軽く化粧をしたといっても
地が綺麗だから見違えるようになる
「さあ 仕度できたわ あなたもしてくださいね」
神山は浴衣を脱ぎ捨てて替え下着を穿いた
Gパンを穿いてTシャツを着ると
「こちらもOKだよ」
神山は電話で帰る事とタクシーの手配を伝え 部屋を見渡し出た
離れの玄関には傘が用意されていて 旅館の玄関まで行った
会計を済ませようとすると亜矢子が
「ねえ今日は私が出すわ お願いします」
神山は頷き亜矢子が清算をした
タバコを吸って待っているとタクシーが来て乗り込んだ
若女将が
「またのお越しをお待ちしております」
深々とお辞儀をして見送ってくれた
「あれだけのサービスで5万円は安いわね」
「うん 安いよ」
神山は小声で
「あそこは僕の上司の紹介なんだ普通は一人3万を超えるんだ」
亜矢子も小声で
「そうなの わかったわ」
「また お店のお客様でもあるんだよ そんな訳で多少
優遇してもらっているんだ」
「そうなの」
話していると熱海の駅ロータリーに着き亜矢子が先に下りた
「ここで待っていて そうだ あっちはタクシーが来ないから」
神山はまた歩かなければ行けなかったので タクシーで
フェアレディーZを駐車しているホテルまで行った
早速周りを点検したが異常なかったので乗り込んだ
直ぐに発車して熱海駅ロータリーに入ると亜矢子が寄って来て
「ふぁ~凄い車ね 気を付けてね また電話します」
「うん 橘さんの事何でもいいからメモして教えて
何か 解決策があると思うし 後は椿さんに話す事だ
自分で抱え込んでも解決はしない いいね」
「はい 今日にでも 支配人に話します ありがとうございます」
「うん では」
神山は昨日来た道を帰った
小田原で有料道路に乗って少しスピードを出せたが さすが雨なので
控えめに走った それでも100を下回る事無く走れた
神山はこの車だったら雪以外なら500km走っても大丈夫だと感じた
公表数字では燃費 リッター8.2kmとなっていて
満タン72リッターなので数字上は500kmを越すが神山の運転だと
半分とみておけば大丈夫だった
気持ちよく走っていると銀座につき地下の駐車場へ入庫した
次長室のビルまで僅かだが濡れてしまった
熱海を9時30分に出たからちょうど一時間かかった
ビルに入ろうとするとしまっているので 定休日と気がつき
カードをスキャンさせ暗証番号を逆さから入力すると開いた
次長室へも同様の操作ではいると洋子が来ていた
「やあ おはようございます 早いね」
「おはようございます ええ 貧乏性ですかね 家でゆっくり出来なくて」
神山は洋子の躰を思い切り抱きしめた
「だめです お見舞いが済んでからです」
「わかった 洋子 傘 どこかにないかな」
「そうしたら 警備室で借りとけば」
「あと 濡れた傘を入れておくビニール袋はある」
「それも警備室で借りたら」
「あの黄色いのを?」
「ええ 仕方ないでしょ」
「わかった 何か飲み物はある?」
「ええ コーヒーがあるわ 仕度しますね」
洋子は冷蔵庫からペットボトルのコーヒーを取り出し
コップに注ぎ神山に渡した
ソファーに座った神山はタバコを吹かしながら
「その後筒井さんやニーナ・ニーナから連絡はあった?」
「いいえ なしです それと確認しましたら
安田病院の新館で間違いありません」
「そこの病院は新館と本館を間違えると偉い事になるからね
僕は以前見舞いに行ったけど 間違えたので建物でてぐるりと1周
ほんと 分りづらいね」
「ええ 私も間違えて大変でしたよ」
「なんかさ 赤い建物とか蒼い建物とかと表現してくれると助かるな」
洋子は笑いながら聞いていた
「さあ それではいこうか お見舞いの袋は?」
洋子が神山に手渡すと
「ふぁ~ 綺麗な字だね うん見直した
英語で書かれたらどうしようと思っていたよ」
洋子は笑いながら
「そんな事 するわけ無いでしょ もう」
「わかった ごめん ではいこう 今度は運転してくれる?」
「ええ 嬉しいわ」
二人はビルをでて 駆け足でホテルの地下駐車場へ入った
フェアレディーZに乗り込むと洋子は警備員室で傘を借り
直ぐに文京区にある安田病院の新館へ車を走らせた
車を駐車場に止めると傘をさして病院へ入った
筒井の病室は直ぐに判り入り口で扉をノックすると中から女性の声で
「どうぞお入りください」
と言われ入った
ベッドで筒井が弱々しく寝ていて 夫人が付き添っていた
「この度は 驚いている次第です 少ないですが受け取ってください」
「申し訳ございません 先ほど意識を取り戻したんですよ
今は眠っている状態です」
「あ~良かったですね 戻されたなら大丈夫ですよ ご安心下さい」
「ええ 久保さんや浜野さんが朝早くから来てくださって
意識が戻ったので帰られました 助かりました」
「そうなんですか でも良かったです」
話し声が聞こえたのか 筒井は目を覚まし
「やあ 山ちゃん 田所さん心配かけたね 済みません」
「ごめんなさい 声が大きすぎましたね」
「いやね 急にふぁ~として目がさめたらここでさ
本人はなにもわからないって事なんだ 午後から精密検査を
行うようになっているらしい まいったね」
「多分 心労ですよ 大丈夫ですよ 直ぐに現場復帰ですよ
休める時休んでください
それと昨日頂いたスーツで30日の辞令を頂きます」
筒井はにこやかな顔で
「そうか ありがとうございます あのスーツも山ちゃんに
来てもらえて喜んでいるよ きっと」
「ネクタイは田所さんと久保さんに選んで頂きました
勿論 ニーナ・ニーナさんですよ」
「そうか みて見たいな 明日抜け出そうかな」
奥さんがニコニコしていた顔をこわばらせて
「お願いしますから辞めてください これ以上嫌です」
「おう 分りました 山ちゃんが来てくれているんだ お茶 ほら」
「あっ 良いですよ すぐに帰ります
そのうちきちんと正装して本社に伺いますよ
早く良くなってください」
「うん わかった 山ちゃんありがとうございます」
「では 失礼致します お邪魔しました」
神山と洋子はお辞儀をして部屋を出た
「良かったわね」
「うん 精密検査次第だね 喜べるのは
ただ意識が戻ったから大丈夫だと思うよ」
「そうね」
「さあ次長室に戻ろう 今度は運転するよ」
「は~い 分りました」
二人は駐車場へ行って車に乗り込んだ
銀座の次長室まで20分くらい掛かった
車をホテルの地下駐車場に止めると次長室へ戻った
部屋に入ると神山は冷蔵庫からビールを出して洋子に渡し
ソファーで呑みながら 洋子に
「昨夜の東都食品の件だけど 見せてくれる」
洋子は昨夜ここでプリントした書類を神山に見せた
全てに目を通すと
「どう思う」
「ええ なんか酷いですね 会社をSEXする場所と
考えている役員が多くて 女性社員はそれをネタに恐喝とか
考えられない世界ですね」
「うん 性モラルがないのかな 崩れているのか」
「それで どうするんですか この会社を」
「うん 鈴や食品の傘下に出来ないかなと思っている」
「えっ鈴や食品の傘下」
「うん 会社全部じゃないよ 切り刻む だから部分的にだよ
向こうのAと言う部門があって業績が悪るかったら
お荷物でしょ そこを切り離して傘下にするわけ」
「う~ん 凄い事考えているのね」
「御殿場アウトレットに出店するのに何が足りないかと言うと
総合的に経験不足 一流が居ない これでは出店は無理だよ
そこで 選択肢として テナント募集形式にするか
鈴や食品の体質を変えるか これしかないんだ どう」
「ええ 貴方の考えているとおりよ もうそこまで考えているんだ」
「うん そこでしつこくステーキに拘ったが 例えばだよ
あれを御殿場でなくても食べられたら口コミで広がるだろ
先日の 地ビール作戦と一緒さ だから色々な組み合わせが出来るよう
こちらで用意している訳さ だから始まったばかりだよ
アレックスグループも見通しがついているしね 料理方法は
考えている アレックスジャパンはアルタの傘下にする」
「えっアレックスジャパンをアルタの傘下???」
「うん 御殿場アウトレットと平行して考えていろ」
「ねェ あなたの言う事は分るけど そこまで出来るかしら」
「うん 出来る 信じなければ信じないでいいよ
僕は会社を動かした事は一度もない しかし人を動かす事は出来る
僕が言っているのは会社形態じゃない
内藤社長がアレックスジャパンの最高顧問になれば
アレックスジャパンはアルタの傘下さ そう言う事さ」
「あっそうか そうよね 内藤社長が実権をとるんですもんね」
「うん たまたま僕は運が良くて重要人物と会っている訳さ
それって チャンスだろ 生かしていかなければただの遊びだよ
そのためには裏情報を集める事が大切なんだ」
「ねぇ 私 わかったけど あなたが何か大きすぎて
わからなくなったわ 私一人で大丈夫?」
「うん 大丈夫だよ こんな程度でOKさ あとは僕が料理するから」
「私 あなたと一緒にいられるかしら」
「うん 慣れれば大丈夫だよ」
神山は冷蔵庫からビールを2本出して洋子に渡しタバコを吹かした
洋子は神山がどこか遠い世界を見ているように見えてきた
「御殿場アウトレットは普通にお仕事をするんでしょ」
「うん さっきの組み合わせとかその他の業種の組み合わせ
こういった事を考えなければ廃れるだろうね」
「そうね」
「例えばだよ アレックスブティックを造りました
毎月 目玉商品が格安で出品します どうこれって」
「う~ん 普通でしょ」
「毎月買いに行く まあ 2,3ヶ月に一回 買いに行く?」
「う~ん どうでしょうね」
「そこで あのブティックに必ず行きたくなる方法 心理を考えるのさ
二つ三つ挙げると さっき言ったイベント
これは何処の店でも考えるんだ
僕は この方法でない 方法で例えばクッキーが出来る過程を
みせ出来立てを食べてもらうとか そういった異業種の組み合わせを
考えているんだよ」
「う~ん そうね あそこって美味しいわもありだし そうか」
「そうそう そうなんだよ ひとつの事を出し切ると後が廃れるんだ
だから組み合わせが絶対条件になってくる
僕が描いているのは アレックスグループブティックの真中を
くりぬいて 広場を造って そこにさっき行ったような異業種を
年2、3回或いは 4、5回のペースで替えていけば飽きが
来ないだろうと思う その下のレベルでイベントを開催していけば
楽しくて面白くて 安いアレックス商品が買えるわけさ」
「すごいわ そう言うふうに考えられないわね普通 そうしたら
楽しくて又行って イベントを見るだけで良い訳でしょ
そうするとアレックスのネームバリューが上がる訳ですね」
「うん 僕はそのプラスアルファーの底辺を上げたいのさ」
「あっ そうか 素晴らしいわよ 私 幸せだわ」
「御殿場アウトレットには多分時計屋は出ないよ そこで
時計屋の宣伝もしながら アレックスで使うわけさ」
神山は次長室からスケッチブックを持ってきて簡単な絵を書いた
「凄いわね みんな喜ぶわ絶対ね」
「分ってくれた 僕がしたいこと」
「うん 凄くわかる わたしこの時間あなたと一緒って幸せよ
だって出来ない夢じゃないもの できるわ」
「楽しいだろ 考えているだけでも」
「ええ みえるわ うん ちゃんと見えている 大丈夫よ」
洋子はようやく神山の進めたい所に光が見えてきたし
これで心構えも出来て戦う準備が出来たと思った
「ふぁ~ わたしが独占している すごいな~」
「ありがとう だから洋子は焦らずに僕が指示してくれた事を
こなしてくれればいいよ 背伸びする事はないから」
「だけど 趣旨を聞かないと分らないままになり捗らないかも」
「御殿場アウトレットに関しては先ほどから言っている通り
だってその他は仕事ないじゃん」
「まあ ないわね」
「だから 食べて呑んで 自分の栄養にするのさ わかった」
「は~い 分りました それから昨夜報告しなかったのですが
AEXのカードが届きました こちらです」
洋子は神山に郵便物を手渡した
神山は開けてみると格好いいカードが現れた
「すごいわね 格好いいわね きらきらが」
「さあ このカードは何時使うかですね 殆ど使わないね
しかしこんなこと言うと洋子に怒られるから言わないよ」
「そうね 今の状況だと使わないわね」
「今年 洋子のクリスマスプレゼントが第一号かな その後は 来年の
ホワイトデー そんな所か」
「うん もう 私が心配してんのに 知らない」
「ほお 怒った顔も素敵だよ」
「怒っていませんよ 飽きれているのよ」
「どちらにしても 普段と違う顔しても素敵だよ ははは」
「もう わらって 知りません」
「ところで 銀行の口座変更は何時から出来るの?」
「ええ 直ぐ出来ると思いますけど 1ヶ月くらい後がベターじゃない」
「そうするか あとカードケースを買わなければいけなくなった」
「お財布は」
「うん 財布に入れると膨らむのが嫌なんだよ」
「そうね そうしたら あすニーナ・ニーナさんで買えば」
「うん 急に2枚も増えて困っているんだ そうだ
フェアレディーZの鍵も何か付けないと無くすね」
「ええ 明日店内で探しましょう 素敵なスーツを着て
私もスーツを着るわね朝から一緒よ」
「そうか 洋子も着るんだよな 参ったな また有名になるよ」
「いじゃない いい事で有名になるんだから あのスーツを
着こなせる男性は数少ないわよ ほんと 自信もってね」
「ありがとう そろそろお昼にしよう それでここは閉店にしよう」
「大丈夫ですか?」
「うん 大丈夫だよ」
神山は忘れ物が無いか点検して出ようとした時 亜矢子から電話があった
「はい 神山です」
「亜矢子です お忙ししところ済みません」
「そんな」
「今 1千万円振り込んでおきました」
「どうもありがとうございます」
「では 急いでいますから 失礼します」
「はい」
洋子が
「だれ?」
「うん 昨夜あった人からお礼さ さあ出かけよう」
「は~い 分りました」
神山と洋子は傍のビル8階にある串カツ定食を食べる事にした
「今日は貴婦人を使わないから存分に呑んでいいよ」
「そうですね 車があると呑めないしね」
「ここは良く来ていたけど美味しいよ 夜だってそんな高くないし」
「こんど夜来ましょうよ」
「うん そうしよう」
神山と洋子は順番に出される串カツをワインを呑みながら食べて
美味しい串カツは追加して食べた
神山と洋子は食べ終わると神山が
「さあ それでは代々木へいこう」
「そうね お昼寝もしたいし」
神山は 早速AEXのカードを使った
「ふふふ やっぱりね 私 絶対に使うと思っていたの」
「そしたら 使った うん口座を変更するのに履歴がないとね」
「そうね お店は手数料引かれるから嫌がるけどね」
「うん あるんだから使わないといけないな」
神山と洋子は店を出てタクシーで渋谷の家具店に行った
洋子は代々木マンションのカーテン寸法を測っていたので
今日 買うつもりだった
寝室と居間 浴室の分を購入して代々木のマンションへ向った
部屋に入ると外側にレース 内側に緞帳のカーテンを吊るし
まだ早い時間だが雨天で外が暗いのでレースのカーテンを閉めた
「素敵なお部屋ね いいわ 気持ちが落ち着くわ」
「うん カーテンを閉めると違った世界だね」
神山は冷蔵庫から地ビールを出して洋子渡しグラスに注いだ
ようやくここでゆっくり出来て神山は洋子に
「洋子 ここに泊まるときがあるよ いいね」
「ええ 何とかするわ あなたと一緒なら努力するわね」
「ありがとう さあ 風呂に入ろう」
洋子は
「わかったわ 先に入っていて」
神山は言われた通り先に入り湯船に湯をためた
シャワーで簡単に洗い流し湯船に使っていると洋子が入ってきて
「ねえ 恥ずかしいから 外を見ていて」
神山はガラス越しに見える雨雲と遠い景色を見ていた
照明を点けていないので浴室内は外からの光だけだった
「失礼します」
洋子が湯船に入ってきた
神山はまだ一回しか経験がないので緊張しているのがわかった
「こうやって座ると遠い景色しか見えないのが残念だね」
「ええ それに雨だし」
「この部屋は外から見てもテラスで死角になって見えないんだよ
だからこうやって立ちあがっても大丈夫だよ」
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