6月22日 月曜日 23時
「ふふふ 少し生えてきましたね」
「うん 髭と同じさ 伸びてくれないと チクチクするよ」
「やはり チクチクしたの」
「うん なんか痛痒い感じだった」
祐子は神山の背中を洗っているときに おちんちんも丁寧にしごいた
丁度 剃られた後のところがじょりじょりし 気持ちよく神山に聞いた
「さあ 僕が洗う番だ」
祐子は交代をしないで 乳房を神山の背中に当てながら肉棒をしごき
片方の手はお尻からまわし 袋を愛撫した
「おお 新しい手を考えたね うーん 気持ちいいよ」
「そうでしょ 由貴さんから教えていただいたの ふふふ」
祐子は袋の愛撫を止めると 鈴口の愛撫に移った
神山は気持ちよく 肉棒の先に充血させると
「祐子 駄目だ 出るぞ」
「いいわよ 一杯出して」
祐子は手の動きを早くさせると 神山は堪らず出してしまった
「わぁー 一杯出てるわ よかった?」
「うん」
祐子は神山の前に跪くと 肉棒を丁寧に洗い流しキスをした
「さあ 今度は僕の番だ」
神山は祐子を立たせると 首から下へ順番にソープでマッサージした
後ろ向きにさせると 背中や脇腹も丁寧にマッサージし
肉棒をお尻に宛がいながら 乳房や乳首を愛撫した
「あっ 気持ちがいいわ あっ あっ うーん」
祐子は時々体を捩って 快楽から逃げようとするが
又 自分から快楽を求め 神山に身を任せるようになった
「あっ いいわ あっ あっ」
祐子は神山の肉棒を掴むと 上下に動かし大きく硬くしていった
神山も充分に硬くなると 祐子のヴァギナに手をやり
クリトリスを集中的に愛撫をした
祐子が快楽に耐えられなくなり 白く透き通る形のいいお尻を
神山の肉棒のところに 突き出すと
「入るよ」
「入れて お願い 我慢できないわ」
神山はヴァギナに挿入すると 最初はゆっくりと動かし
祐子の乳首を愛撫していた
「ああっ いいわ あっ あっ」
神山はだんだんとピストンを早くすると 祐子の喘ぎも激しくなり
「ねえ いきそう あっ あっ きてー」
「うん 気持ちいいよ うっ うっ」
二人の運動のテンポが合うと 祐子は快楽の最高潮に達し
「いぐぅー うっー あっー あっー」
神山は祐子の膣がどんどんと狭くなり肉棒は耐えられずに
「祐子 出るぞ」
「きてー いくわぁー あぁー」
祐子が果てると神山も合わせて 果ててしまった
6月23日 火曜日 小雨
「やあ おはよう」
「もう 何時まで寝ているんですか もう7時半ですよ」
「うん ごめんごめん 今起きます」
神山は昨夜バスルームで2回交わり ベッドで2回交わり
3回目には応じる事が出来ないで 降参をした
(あーあ 降参すると 翌日はきついな 参ったな)
神山はそう思いながら シャワーを浴びた
祐子は着替えを準備すると キッチンで朝食の準備をした
神山が下に降りると祐子は缶ビールを用意し神山に渡した
「祐子 久しぶりのお湿りだね」
「ええ 今年は空梅雨だから いいお湿りですね
紫陽花って 雨に合っていますね」
祐子は雑木林の紫陽花を神山に教えると 綺麗な花が咲いていた
まだ蕾もある紫陽花だが 祐子の言うように雨に似合っていると思った
雑木林の紫陽花は丁度30株位だが プールの方にも30株くらいあり
これから目の保養になると思い 満開が待ちどうしかった
「祐子 あの紫陽花の後ろに もみじがあるけれど あれが紅葉すると
さぞ綺麗だろうね」
「ええ あと西側の方に 百日紅もありますよ あれも小さな花で
可愛らしくて 見ていても飽きない花ですよ」
「ああ あのつるってした感じの木だね ここはいいね 桜や梅
紫陽花や百日紅 そしてもみじだもの 一年中花が見られる」
「ええ そうですね ふふふ いいお庭です
そろそろ朝食にされますか 簡単ですが、、、」
「うん ありがとう」
神山はビールを呑みながら 庭の景色を楽しみ食事をした
「祐子 30分寝かしてください」
「はーい お休みになってください」
神山は30分寝る事にしたが 今日の仕事が頭の隅にあり
なかなか寝られなかったが 庭の紫陽花を見ているうちに寝入った
「あなた 起きてください お願いします もう」
祐子が起こしても なかなか起きないので 神山のおちんちんを引張ると
「わぁーお 痛い 分かったから止めて お願いします」
「ほんと 大きくて逞しいのに 夜は駄目ね もう」
神山は何も言えず 起き上がるとシャワーを浴びに主賓室に戻った
着替えを済ませると 祐子にキスをして
「今日も プールに行くの?」
「ええ そのつもりですが なぜ?」
神山はダイエットやボディーライン維持ならともかく
体力を付けられるのは 少々困った
「うん 程ほどに泳いできなさいね」
「駄目よ そうしたらラインが崩れるし それでもいいの?」
「分かった 存分に泳いでください」
神山は祐子が力をつけ 毎晩のように求められ
毎晩降参したらどうなるんだろうと思うと 祐子がだんだんと怖くなった
次長室に着くと 神山は昨日のQ&Aをもう一度見直した
10時にはまだ1時間近くあり 銀行に電話をして現金を取りに来て貰った
現金を大きな袋に入れ現金輸送車に運ぶと神山は洋子にメモを残した
大口預金の部屋に入り5人の係員が10台の機械でお札を勘定し
対応したが20分くらい掛かり
「神山様 現金は20億円で間違いないでしょうか?」
「はい」
神山の通帳を預かると入金手続きがされ 次長室に戻った
「おはようございます 朝から銀行行かれたんですか」
「うん ここに現金の山があってもどうにもならないからね」
「そうそう ねえ 現金の預金先だけど スイスにあるスイス銀行から
先日返事が来ているのよ 待っていてね」
洋子はEMSを引き出しから出し神山に手渡した
【お問い合わせ頂いた 新規口座の開設については 担当役員の
合意が得られたので 開設をします 、、、、、、、、、、、
尚 出入金単位は100万円単位
以上 ご理解頂けましたら 下記担当係員まで希望口座番号と
10桁の英数暗証番号を 記入の上 返信してください
注意 口座番号は英数字で20文字以上です 数字には上の欄に
チェックを入れてください 、、、、、、、、、、、、、、、、
返信され次第に口座が設けられ 世界の銀行から入出金が出来ます
出金の場合は 担当係員に電話で指示をし 希望の銀行に送金します
その時に口座番号と暗証番号が必要になります、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 以上 スイス銀行】
「へぇー 凄いね洋子 どうしたの」
「ええ 以前あなたが 入金した時に銀行が潰れたらどうしようって
そんな話をしていたでしょ だから色々と調べて
向こうにあなたの財産などを知らせたのよ」
「へぇー 洋子が僕の財産を調べたの?」
「違う違う ごめんなさい 会社役員など 色々と職についているでしょ
だから会社名や役職名など 現在の職を全て書いたわ」
「ああ その部分の話ね なるほど」
「そうしたら 先日 本社人事に先方から電話があって
在籍確認が出来た訳 それでアルタの武田さんの所ににも
電話があったって言っていたわよ だから申告したところへ
全部電話をして 在籍確認をしていると思います」
「なるほど それは助かった ありがとう
では早速 口座を書かなければいけないな」
神山は鈴やの個人番号から記入して名前を逆から入れると
丁度20文字になったが 更に最後に個人番号の逆からの数字を記入した
「洋子 記入したけれど どうやって返信するんだ」
「ええ 私がEMSで出すから大丈夫よ そうそうサインを忘れないでね
これからずーっと使うものだから」
「うん サインしたよ ではコピーを取ってくる」
神山は催事課に行くとみんなに挨拶をして申し込み書をコピーをした
「ではこれでお願いしますね」
神山は書類を洋子に渡すと EMS用の封筒にあて先など 簡単に記入し
申請書類を入れると 神山に
「はい 出来上がりです これで郵便局へ持っていけば 大体3日位で
スイス銀行に着きます」
「ありがとう でも入金方法が分からないな」
「あっ ごめんなさい その事については こちらの書類よ」
神山は洋子から書類を受け取り読んで見ると
銀行の窓口で普通に入金できるので一安心した
ソファーで寛いでいると アレックスジャパンのJrや秘書の篠原涼子
ジャック へリントン副社長とナタリー秘書が部屋に訪れた
神山はGプロの高橋や佐藤部長 GDの田辺 建築の渡辺を次長室に呼び
洋子は椅子を用意して みなが席に座った
「すみませんが アレックスブースと関りのある会社が来られますので
もう暫くお待ちください」
5分ほど待つと東都食品の副社長 田宮浩司と秘書の里香
森和幸 営業推進部長の3名が訪れた
「神山さん 遅くなって申し訳ございません」
「大丈夫ですよ それでは初めてという方が居ると思いますので
私の方で紹介をさせて頂きます」
神山はGプロメンバーの紹介をし アレックスジャパン 東都食品と
全員の紹介をした
「では 責任者の高橋さん お願いします」
神山は次長席に座り 佐藤部長も神山の隣に座り打ち合わせを聞いた
高橋は昨日午後のシュミレーションのように分かり易く
ブースデザインを説明して行った
アレックスJrやジャックも頷きよく話を聞いていた
高橋の説明が一通り終わると神山が
「では 質問やご要望をお聞きし すり合わせをしたいと思います」
Jrは全体のイメージは大変素晴らしく 何も言う事は無い
ただ共有部分の地下と自分のブースの関連付けの件やイベントを
行う時のスペースや顧客整理と販売体制など かなり突っ込んだ
質問が出された
高橋が神山を見たので神山が
「共有部分の関連付けは 例えば基本カラーで誘導をする方法や
販売員にアレックスのユニフォームを着せるとか考えています
例えば 床導線ですが この中央通路に基本カラーを使い
アレックスブースまで引張ります ここにデザインしたのがあります
田辺さん お見せしてください」
田辺は昨日通りの展開になってきたので 気持ちに余裕がうまれ
説明をしても 分かり易くJrを納得させた
「ありがとうございます 田辺さんの説明 よく分かった
では 私はこの基本カラーとアレックスユニフォームがいいと思う
ジャックはどうですか」
「ええ 社長が言われたように 私もこれなら問題はありません」
「神山さん OKです これで進めてください あとイベントの事です」
「ええ 私はこのスペースで出来るイベントを考えています
例えばスーパーカーを展示し みんなに触って頂き見て貰う
で 例えばこの車にはこんなエピソードがあるという部分を
同じ展示場内で展開していきます
例えば この車がテスト中に350km出したというエピソードが
あったら ゲームコーナーの感覚で モニターに350kmで
走る映像を流すとかするわけです」
「おお 楽しいね 大変いいですよ でも神山さん
その話は 男の子の話で 女の子の場合はどうしますか」
「ええ 例えば 小さくて可愛らしい車を用意して 子供用に
ブースの中を開放するんです 勿論 大人になれば本物を見ますがね」
「なるほど 楽しい企画が一杯ありますね」
「ええ それで 企画の話は 基本線はこちらのGプロで考えます
その下の部分 更にその下のアイデアなどは会社で考えて頂き
こちらとすり合わせをしながら 進めればいいと思っています」
「そうですね 分かりました 私たちは 基本的にこのデザインでOKで
後 地下は先ほどの基本カラーの差し替えでOKです」
「ありがとう Jr この案はすでに先方に確認してあるので
このまま進めば 早くから手を付けられるよ
それで田宮副社長ですが アレックスのユニフォームでも
別に問題は無いですよね」
「ええ うちで調理や販売をしたとしても 問題はありません
ただ どこかに東都のロゴを入れて欲しいと思います」
神山は暫く考え
「どうでしょうか ユニフォームの中にロゴをデザインする方法は」
「ええ いいですね そうしましょう それなら問題ないです」
「Jr ユニフォームを白で作った場合 アレックスのロゴも入れようか」
「うん いいですね それだとよく分かりますよ OKです」
「田辺ちゃん 早速ユニフォームのデザインをお願いしますね」
「はい 分かりました」
「田宮副社長 出来れば横文字のロゴってありますか?」
「ええ あります そうしましたら メールで直ぐに送らせますよ
実際製作段階では きちんとしたロゴをお持ちいたします」
「はい 分かりました では田辺ちゃん メアドをお知らせしてね」
「はい 了解です」
「では アレックスブースの第一回の打ち合わせを終了したいと
思いますが なにかありますか?」
特に無いようなので神山は解散をした
「神山さん これなんですが 試食をしてください」
東都食品の田宮は缶詰とペットボトルの水を神山に渡した
「何ですか?」
神山は缶詰を開けると レタスの真空パックが出てきて
「そのレタスを缶詰にあけて頂き 水を線のところまで入れると
パリパリのレタスになります どうぞ試してください」
神山は言われたように すると乾燥したレタスが水を含み
少し大きくなったところで 水が無くなった
神山はレタスを食べてみたが 新鮮さとレタスの歯ごたえは充分あり
これはいけると思った
「美味しいですよ 出来たんですね」
「ええ 何とか作りました まだ試作段階でもっと自然に近づけようと
毎日実験を繰り返しています」
神山が缶詰を洋子に渡すと 一口食べてみた
「ええ 充分に美味しいですよ レタスのパリパリ感があって」
「ありがとうございます これを地下の共有部分で作りたいと思っています
そこで提案なんですが 工場とまではいかなくても生産ラインを
ガラス張りにして 皆さんに見て頂くとどうかなと思っています」
「それはいいアイデアですね 相乗効果も狙えるし いいですね」
「ええ これは利益を度外視した私の考えなんですよ
通常 工場見学をしなければ見る事は出来ませんが 食べているレタスが
このように缶詰になって製品になれば 大人だけではなくて
子供も喜ぶと思います なので当分の間はGOL限定販売です」
「そうですね 希少価値が生まれ 話題性も充分だし
では 田宮さん この事も鈴や食品と考えていきましょう いいですか」
「ええ お願いします ただ生産ラインについては 私どもで
経費を計上します 勿論 販売の時は鈴や食品さんと一緒にお願いします」
「そうですね それでしたら フード店舗内に レタスを栽培して
そのレタスを使って 缶詰とかフード店で食べて頂く事は出来ますか」
「ええ 充分に可能です レタスは日照時間の関係で大きくなったり
味や食感が変化します その事はデーターを取りました 副産物です」
「いいですね やりましょうよ でもレタスは自然のものと
遜色ない いい出来栄えでしたよ ありがとうございます」
「ええ 機械を1台壊しました ははは」
「えっ 大変ですね」
「ええ これはコーヒーと同じように 急速真空冷凍で作るんですよ
時間をかけると このように美味しいものは作れません
そこで 壊れるのを覚悟して 機械を弄り作ったんですが
次に レタスを入れたら うんともすんとも言わなくなりました ははは」
「はぁー 凄いですね 次のレタスを楽しみにしています」
「ええ 通常工場ラインだと 結構な広さが必要になりますが
イベント要素を考えると ミニ工場で済みます」
「はい それではその広さや 大体の感じを担当デザイナーと話して下さい」
「はい ありがとうございます 高橋さんでよろしいですか」
「ええ 高橋さんと話をして それから先は担当になります」
「では 高橋さん お願いします」
「はい 分かりました 楽しいプランなので 頑張ります」
神山はこれで ブースの説明が終わったので解散した
アレックスJrが神山にビーフジャーキーがどう進んでいるか聞きに来た
「うん もう少し待ってください 鈴や食品の時に話をします
なので もう少し時間が掛かります でも作りますよ」
「はい お願いします 私もGOL限定販売し 数字を見ながら
日本全国展開と世界展開を考えています」
「そうしたら どうだろう 味や品質管理を鈴や食品 製造を東都食品
販売をアレックスって どうかな?」
「おお いいアイデアです グッドですよ」
「それでは 鈴や食品の打ち合わせの時に提案しますが 東都食品の
田宮さんはその条件でよろしいですか」
「ええ 最終的には金銭が絡みますが 原案に賛成です」
「分かりました 洋子さん 今の話で覚書を製作してください」
洋子は会議が始まってからポイントを全てメモしていて 神山に
言われた事も直ぐに文章にした
【覚書 アレックス ビーフジャーキーの件について
本日 アレックスビーフジャーキー生産販売について 下記の様に
話が纏まり ここに記す
生産 東都食品 品質管理鈴や食品 販売アレックスJP
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
尚 出資額等詳細は 後日決定とする】
「うん ありがとう では各人のサインをお願いします」
最初に東都食品の田宮がサインをし 鈴や食品代理として神山がサイン
アレックスJPのJrがサインをした
立会人として 洋子 里香 涼子のサインが記されると
神山がサインの場所と時刻を記入してコピーをみなに手渡した
「さあ 話をしていると どんどんと進み楽しくなりましたね」
田宮もJrもニコニコして 神山に握手をして退室し
神山はビルの表でみんなを見送った
「山ちゃん 凄いことになったね」
「うん 考ちゃん 頼みますよ 楽しいよね これでリピーターが
増えれば 充分に存続は出来ます 勿論気を抜いたら駄目ですよ」
「ええ そうですね それにイベントプランをGプロで行うという事は
アルタが行うという事でしょ それも凄いですね」
「ええ 仕事が無くならない様に 考えました」
「ええ 早速社長に報告をさせて頂きます ありがとうございます」
高橋たちGプロのメンバーが次長室を出る時に佐藤部長が
「山ちゃん ありがとうございます」
深々とお辞儀をしたので
「佐藤部長 僕もアルタの社員ですよ 当たり前のことです」
佐藤は頭を上げると嬉しいのか 涙ぐんでいた
「さあ 洋子 久しぶりに近くの中華でも行きますか」
「そうね 雨が降っているから 近い方がいいわね」
「じゃ 催事課の翔を誘って見るか」
「ええ 近状も聞きたいし そうしましょう」
神山が催事課にいくと たまたま杉田と屋敷がいて
「こんにちは先輩 どうされたんですか」
「うん お昼はどうかなって」
「わぁー ごちです なあテツっ」
「はい ありがとうございます ご馳走になります」
4人は近くの中華料理店に入ると神山が生ビールと餃子を注文した
13時を過ぎていたが 店内は満席状態に近かったが
ピーク時のように外で待つ事はなかった
「翔 お中元の出だしはまずまずじゃないか 良かったな」
「ええ テツも良く動いてくれるし 僕も助かっていますよ」
「どうだね 屋敷君 少しは慣れて来たかな」
「ええ 最初の時と比べると 楽しく仕事が出来ます 大分慣れました」
「うん 何しろ現場が一番さ そうすると若い子から慕われ
だんだんと屋敷君の株が上がるよ そうすればしめたもので
催事課でも評価も上がり 結果進級が早くなるって構図さ」
「そうですね まだまだ実感はないですが なにしろ与えられた仕事を
無難にこなす それだけですね 自分の力をもっとつけないと
次のスッテップに上がれませんから」
神山はまだ若いのに良く出来ていると思い感心した
「ところで翔 例の話はどうしたの」
杉田は顔を真っ赤にさせて
「はい 結婚します」
それを聞いた屋敷は
「えっ先輩 そうなんですか おめでとうございます」
「うん そのつもりでいるよ まだ美佳さんには話していないんです」
「そうか 喜ぶぞ 早く話してあげろよ」
「ええ 今夜残業が無いので 逢った時に話します」
「翔君 良かったわね ふふふ でも独身ライフが出来ないからね」
「そ そんなぁー 僕は遊んでいませんよ もう なぁテツ」
「ええ その代わり 僕がいつも大変ですよ 酔っ払いに付き合ってね」
「またぁー そこを強調しないの もう 酒を呑べば酔うの もう」
「まあまあ これからは少し控えて 美佳さんの為にもな」
「はい 分かりました」
「そうそう 神山さん 涼子さんと先ほど少し話したの」
「ああ あの話ね うん」
「それで 今夜お時間よろしいですか」
「ああ いいよ そうしたらみんなで食事をするか 祐子も誘おうか」
「ええ その方が緊張しなくていいと思うわ」
神山はアレックスJrに電話をして涼子に残業をさせないように頼んだ
「神山さん 了解したよ もう少し早い時間でもいいよ」
「なら 赤坂のスカイホテル6階にステーキハウスがあるので
そこに6時でお願いします 僕が予約を入れておきます」
「はい了解です それから先ほどの覚書を 本国の父親にFAXしました」
「ありがとう こちらでもFAXしておいたが 喜ぶよきっと」
「はい では6時に現地で お願いします」
「洋子 JrはOKで6時にステーキハウスで待ち合わせだ」
洋子は頷くと早速 予約の電話をいれ席をキープした
「先輩 涼子さんて この間の涼子さんですか」
「うん そうだよ」
「へぇー それで 何かあったんですか」
「ははは まあもう少ししたら 話せる状態なら話すよ 何もないよ」
杉田と屋敷が餃子を良く食べるので神山は野菜炒めと餃子の大盛りを
追加注文すると 杉田が生ビールも追加した
丁度全員のジョッキが空になりいいタイミングで注文した
神山は杉田が 以前に比べ周りをよく観察するようになったと嬉しかった
みんなで餃子やビールを呑んでいると神山の携帯が鳴った
「はい 神山ですが」
「内藤です 凄いですね 滑り出しは絶好調ですね」
「ははは まだまだこれからですよ それで、、、」
「ええ 経費が絡みますが 送られたFAXを見る限り 充分安泰です
そこで 会社として気持ちを入金させて頂きました」
「えっ 入金ですか またぁー 社員としては当然ですよ」
「ええ ですが利益が明確に分かり それが持続すると判断しました
山ちゃん 素晴らしいですね ほんと気持ちですから」
「はい ありがとうございます」
「では」
神山が電話を切ると洋子が心配そうな顔で
「どうされたんですか 入金って」
「ああ 先ほどのプランが内藤さんは 非常に良いと評価され
会社として気持ちを入金したという話です」
洋子は安心したのか ニコニコして 神山にキスをした
「あーあ 田所さん それはないですよ なあテツ」
「ほんと 見ていられない もう」
二人に攻撃され洋子は顔を真っ赤にして
「ごめんなさい でも自分のように嬉しいのよ」
その時に洋子の携帯がなり出てみると内藤だった
内容は神山と同じだったが 短時間で書類を纏め上げた事に対し
会社として評価をしたい よって特別ボーナスを振り込んだと伝えられた
挨拶をして電話を切ると神山に
「わぁー 私にも特別ボーナスだって やったぁー」
今度は神山が洋子にキスをすると 杉田と屋敷は何も言えず黙っていた
追加したビールや餃子が来ても 二人は神山と話をしなかった
「おいおい翔 どうしたんだ 黙っていて」
「だって 先輩 目の毒ですよ もう なぁテツ」
「ええ いい迷惑です そんなキスなんて 田所さんなら
まだ乙女で可愛らしくて 許せるけれど 次長がこの場でキスは駄目です」
そういうと 二人は神山を少し軽蔑しながら 箸を進めた
「ははは 挨拶だよ まあ慣れていないからな
でも翔だって そのうちに大勢の前でキスをする事になるよ」
「僕は自分からしませんよ もう」
「あれっ 先輩 先日は抱きしめてキスをするって
例えみんなが見ていてもって そう言ってましたよ 違うんですか」
「あーあ もう ばらさなくてもいいじゃん この場はこの場です もう」
4人は大笑いをしながら 食事を終えた
次長室に戻ると神山は祐子に電話をしてみると留守電だった
「神山です 今夜は外食になりますので 5時には部屋に居てください」
暫くすると 祐子から電話があった
「ごめんなさい 祐子です 留守電を聞いて電話をしました」
「やあ プールですか?」
「ええ それで 1時間に1回ロッカーに戻り 携帯を見ています」
「ありがとう それで6時に美佳さんと洋子と食事をするので
5時には戻っていて欲しいんだ」
「わぁー 美佳さんと一緒ですか 嬉しいわ では5時ですね」
「うん 頼んだよ」
「ハイ 了解です 今日はもう2kmを2回泳ぎました 凄いでしょ」
神山はどんどんと体力をつける祐子が怖かった
「はい 頑張って泳いでくださいね では」
神山は電話を切ると洋子に 昨日降参した事や
これから体力をつける祐子の事を話すると
「まあ 珍しいわね あなたがそんな弱音を吐くなんて」
「うん 困ったもんだ あーあ 失敗したな プールの会員権
100万円を出してしまったんだよ あーあ 失敗した」
「いいじゃない 若いときだけよ 頑張れるのは 贅沢な悩みよ」
「そうか でもね 今朝も思ったんだ
昨夜降参しただろ そうしたら少し主導権を握られてさ
朝寝のときも ちんちんを引っ張って起こすし その後がいいんだ
こんなに元気なのに 夜は駄目ねって もう自身なくしたよ あーあ」
「ふふふ いいじゃない 楽しそう」
「おいおい 僕は真剣に悩んでいるんですよ 楽しいなんて あーあ
そうだ 30分寝かしてください」
「はいはい 分かりました」
昼寝を起こした洋子が
「ねえ 大丈夫 なにか魘されていたわよ」
「うん 大丈夫さ ありがとう」
神山は昨日制作したQ&Aを洋子に見せた
「わぁー 凄いわね 大丈夫よ あなたが言うように
このプロジェクトだけじゃなくて 色々と使えるわ」
「ほんと 人事の神様が言うのだったら 間違いないな」
「ねえ 私の意見も入れていいかしら」
「うん いいよ お願いします」
洋子は軽やかなキー操作で直ぐに神山の書類を制作し
「どう こんな感じで」
「へぇー 僕が気が付かない事まで網羅してる 大したものです」
「ねえ 本社の人事に知らせてもいいでしょ きっと役に立つわ」
「うん いいよ そんなに役に立つかな 当たり前のことだけどな」
「ええ だけど当たり前が分からない社員が増えているでしょ
特に外商は 既存の客ばかり狙っているけれど 新規開拓って
この8月からじゃないですか その時にも役に立つわ」
「えっ そんなところに役に立つのかな」
「ええ 勿論 このままといかないでしょうけれど これをたたき台にして
人事で考えてもらえば いいマニュアルが出来るわ」
「分かった お任せします」
神山はアレックスブースの纏めを整理していると亜矢子から電話があった
「やあ 先日はお疲れ様でした」
「ふふふ お元気そうね」
「うん なんとか どうされました」
「ええ 前から話していた 土地の購入と建物の話だけど」
「うん」
「それで 土地はいいところが見つかったのよ」
「それは良かった それでもう見にいったの?」
「ええ 会社から離れているけれど 病院が直ぐ傍で いい所なんです
それで家を建てるのに 例の不動産屋の弟さんが建築会社の社長を
されているって聞いたの」
「うん 由紀枝のマンションもそこで建てたと聞いているよ」
「だから そこに頼もうと思っているの」
「うん そうだね 色々と繋がりが分かるし良いと思うよ」
「それで 基本的なデザインをあなたにお願いしようかなと思っているの」
「おいおい 僕はそこまでは出来ないよ やはり餅は餅屋だよ
でもアドバイスなら可能だよ それでどうかな」
「そうね そうしたら あなたの時間が空く時でいいから 御殿場に
来て そこで打ち合わせをしたいんだけど いいかしら」
「うん 大丈夫だよ その時に亜矢子の希望と僕の考えを話し
後はデザインとお金の問題だと思うけど それでいいかな」
「ええ ではお待ちしています」
「うん 今週はGOLの大変な時期なんだ だから少し後になる」
「ふふふ 分かったわ でも私 寂しいの お願いね」
「もう そんな苛めないで 分かりました 伺いますよ」
電話を切ると洋子が
「亜矢子さん どうしたの」
「うん 御殿場で病院に近いところに土地を見つけたんだって
それで僕にデザインをして欲しいと言われたんだけど
そこまで出来ないから アドバイスをするよって」
「へぇー 良かったわね そうすると 家を建てるんだ いいなぁー」
「うん お母さんに安心してもらうのと 自分が安心できるからね」
「そうね 親孝行ね そうしたらこの書類を本社に持っていきます」
「はい お願いしますね 照れくさいな ははは」
「大丈夫よ 完璧だから」
洋子は神山にキスをすると 次長室を出て行った
神山は明日のニーナ・ニーナブースを見ていると予算が気になり
どうしても2つの箱が欲しかった
自分なりにアイデアを出しスケッチをしたが どれも
帯に短し襷に長しで どうにも使えなかった
神山は考えていてもいい案が出てこないので 筒井に電話をした
「やあ お久しぶり 凄いスコアじゃないか」
「ええ たまたまですよ」
「職務でも僕を追い越し ゴルフでも僕は負けたよ それで」
「ええ GOLのブース予算ですが その後変化はありましたか?」
「うん 僕も何回かパリと話をしているんだ でもね 態度を変えないな」
「うーん そうすると当初の3000万円ですか」
「うん そうだね ただし大きなイベント 例えばクリスマスセールなど
そのような時には 予算が貰えると言われ 先日も確約書を貰ったよ」
「良かったですね 分かりました 明日は10時にお願いします」
「うん 本当に申し訳ないな 僕の力が足りなくて」
「いえいえ そんな事はないですよ ではお待ちしています」
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