4月9日 木曜日 快晴
「おはよう」
「早いのね おはようございます」
「うん 銀座をみて青山だと 時間が欲しいからね」
「ごめんなさい」
「うん 大丈夫だってば もういいよ ほら一応担当者だから
それで顔を出しておけば 円満解決さ 終わり良ければ全て良し」
「私は 9時までに本社なの だから ここを8時15分に出るわ」
「そうか そうしたら一緒にいこうか」
「大丈夫 早くない?」
「うん どうせ催事場で 細かい事言われるから 聞き役ですよ」
「だったらシャワーを浴びて 支度をしてくださいね」
「うん 祥子は」
「私はもう済んでいますよ」
祥子はキッチンで調理をしながら神山に話した
「うん わかった」
神山はシャワーを浴びる為に バスルームに入り
熱い湯を体にかけるとしゃきっとした
バスタオルを巻き部屋に戻ると 焼き魚のいい匂いがして
「祥子 お腹が空いてきた いい匂いだよ」
「ほんと お腹が空くわね もう直ぐよ ビールを呑んで待っていて」
神山は缶ビールを持ってテラスにいくと いつものように
タバコをふかしながら 景色を見ていた
「あなた 出来ましたよ どうぞ」
「ありがとう ねえ 昨日の洗濯物はどうしたの?」
「ちゃんとたたんで仕舞ってありますよ」
「うん ありがとう でも助かるな」
「もう 早く食べよ」
祥子はニコニコして席に着くと 缶ビールをちょこと呑んで
「はい 残りは味わって 呑んでね」
神山は受け取ると 少し口に含み
「うん 祥子の味がする なにか一味違います 美味しいよ」
祥子はクスクス笑い 箸を進めた
食事が終わると 祥子が支度をしている間に食器を洗い
「じゃ 部屋に戻って 支度をしてくるよ それから
昨夜の図面は忘れないようにね 出来ればコピーをして」
「はーい いってらっしゃい」
神山は自分の部屋に戻ると バッグに図面類をいれて
忘れ物が無いか 確認をした
祥子の部屋の前でインターフォンを押すと直ぐに出てきて
「では あなた行きましょうか」
久しぶりに朝早く出勤すると 気分がよく清々しい気持ちだった
祥子は濃紺のビジネススーツを着こなし 雑誌から出てきたような
美人キャリアウーマンを連想させた
二人で上原の住宅街を歩くのもこれでちょうど1週間になった
「ねえ 覚えている もう今日で1週間も一緒よ」
「もう1週間か 早いな」
祥子は何時ものように固く腕を組み豊かな胸を押し付けて歩いていた
神山もこの1週間は色々な意味で大変な思いをした
自身のニーナ・ニーナ応援 祥子の件 市川の件 由香里の件
思い出すと目が廻るくらい忙しい時間を過ごしていた
祥子もホテル住まいから上原の引越し 神山の件
上原店舗オープン 林の件 御殿場準備と目白押しの
スケジュールをこなしてきた
二人ともお互いがお互いを認め合い 信頼しなければ
この1週間が無事に過ごせたか否か考えていた
ゆっくりと歩いているのにすぐに代々木上原駅に着いた
ホームで並んで待っているとまもなく電車が滑り込んできた
二人は満員の中で 向き合う形で立っていた
電車がゆれるたびに神山の体が祥子のバストとぶつかっていた
祥子も苦笑いをしていたが 神山は下半身が元気になった
そんな異常を察知した祥子はきつい目付きで
「なに考えているの ば~か」
と周りに聞こえないように言って来た
「なにも考えなくても 自然の力だよ」
神山も反論した
表参道駅に着き銀座線に乗り換えをしたが こちらも満員だった
又 先ほどと同じように向き合う形になってしまった
「こんど元気にしたら 今夜はお預けですよ」
祥子から先制攻撃の一言があったので 神山は何も考えない事にした
直ぐに青山1丁目の駅で 地下鉄の扉が開くときに
押し出される格好になり祥子を抱きしめた
「まぁ 早くほどいてくださいな」
「ごめんごめん では10時に伺います」
「はい お待ちしています」
神山は扉が閉まる寸前に飛び乗り 祥子に手を振った
「久保チーフ おはようございます」
と安田桃子が声を掛けてきた
「おはよう」
「どうしたんですか 元気ないですよ いつもの先輩と違いますよ」
「そぉ 何時もと変わらないわよ それよりどうしたの?
普段と違って 決まっているわよ 分った 今夜デート?」
「いいぇ 違いますよ 昨日筒井さんから電話があったんです」
「えっ 筒井さんから電話? あなたにもあったの」
「ええ 私も休日にゼネラルマネージャーから電話なんて
何事かと思い びっくりです」
「うん それでなんて言って来たの?」
「はい 今日少し話があるのでそのつもりで来てくれ」
「なにそれ 全然分らないわね」
「先輩 何かご存知ではないのですか?」
祥子は昨日の筒井から聞いた話と関係があるのかと考えていたが
「私は何も知らないわよ 上原が開店できる事しか」
「そうなんですか」
ニーナ・ニーナの二人は狐に包まれたような話をしながら
本社ビルに向かっていた
祥子も安田も自分の胸に隠している部分があるが
それは今 話せなかった
安田桃子25歳入社2年生 浜野由貴の青山学院時代の後輩に当たる
大学を卒業後暫くは両親の財力で世界中を飛び回っていたが
テニス同好会が開かれたとき 浜野由貴が
「ニーナ・ニーナは楽しいわよ 先輩の久保さんもいい人だし
どう少し来てみない 仕事をすればするだけ
恩恵があるの おもしろい会社よ」
安田桃子はお金には魅力を感じなかったが 自分の仕事が
そのように評価されるのであれば面白いシステムだと思った
昨年の春に入社し頑張りやの性格がいい方向で展開し
会社での評価もよく この頃はめきめきと力をつけてきた
仕事をすればするだけ評価が良くなる会社のシステムにも慣れた
昨年12月に 会社のクリスマスパーティーがあった
その会場でひときわ目立つ大田に恋心を抱くようになっていた
大田一郎はニーナ・ニーナジャパンの営業をしていたが
殆ど会社には居なかった 固定されている女性社員と違い
週ごとに全国のブティックを回っている営業である
その端正なマスクと優しい語り口から女性客からも人気があった
大田のもてもてぶりを外野の男性達から羨ましがられたが
私生活では皆無と言っていいほど女性の話が無かった
その大田が今日本社ビルに来るのだと筒井から聞かされた
桃子は私と太田さんが引き離されるのだろうか不安になっていた
祥子と安田は1階にショールームがある本社ビルの6階に上がった
6階に着くと祥子はびっくりした
銀座鈴やの林恵美がいて 普段滅多に居ない大田一郎まで来ていた
祥子は林に近づき
「どうしたの 今日は」
「昨日筒井さんから電話があり 今日本社に来るように言われました」
「銀座は大丈夫?」
「ええ 日本橋からパートさんを回してもらったから大丈夫です」
「なにかしらね」
祥子は筒井から林の御殿場移動についての件は知っていたが
(何が起こるのかしら 私は蚊帳の外? 嫌だわ)
「よお みんな集まったかな あれ高野君はまだ?」
「はい まだ見えていません」
高野哲也38歳 高野も大田同様日本各地を回っている営業マンだ
高野は大田に磨きを掛けた人物であり殆どの女性は虜になってしまう
現在 日本各地を廻っているが売上はトップだった
祥子は高野と殆ど会った事は無いが
売り上げ数字はいつもパソコンで確認していた
(その高野さんまで呼ばれているなんて なんなの)
「おはようございます」
高野がジーンズの上下で現れた
事務所にいた女性達が一斉に高野を見た
「遅くなってすみません 車が込んでいて遅刻ですね」
実際はまだ会議まで充分に時間があったが
皆より遅く来た事に対し反省していた
「よお おはよう 元気か」
高野は大田に近寄り声を掛けていた
「ええ おはようございます 高野さんめちゃくちゃ凄いですね
現在ダントツのトップですよ」
「うん 周りが良くやってくれるから 僕なんて何もしていないよ」
「そんな事無いですよ 高野さんと一緒だと僕なんて影薄いですよ」
「ご謙遜 ごけんそん、、、」
高野は大田の耳に近づき小さい声で
「しかし どうしたの このメンバーは 何かあるの?」
「いやぁー 全然分らないのですよ
僕も昨日 携帯で筒井さんから呼ばれたんですよ」
「そうか 実は僕の場合は一昨日筒井さんから
福岡の店に電話が入ってきて呼ばれた」
フロアに集まったスタッフが思い思いの人と話をしている時だった
「やあ ようやく皆揃ったな 忙しいところすまんな」
筒井はスタッフを見渡しながら労い 会議室に入るよう指示した
祥子はこの会議に召集が掛かっていなかったので躊躇していた所
「おう 久保君おはよう 主人公が居ないと話が進まんよ
上原の書類関係一式を持って来なさい」
筒井は祥子を会議室に入るよう指示した
(なに言っているの 私が主人公? なんなの?)
「久保君 それから上原の図面も一緒にな 忘れずに頼むよ」
「はい分りました」
祥子は言われるまま上原の書類一式と図面を持って
会議室に入っていった
「久保君 君は僕の隣に座ってくれ」
「えっ はい 分りました」
他のスタッフは思い思いの場所に座っていたが
祥子だけ座る場所を指示された
「では 9時に会議を開くので それまで待っていてください」
鈴や銀座店
神山は7階催事場へいくと 飾り付けの看板やPOPなど点検し
什器類の員数も什器屋と一緒にチェックをした
「うん 大丈夫だね ありがとう」
「はい いつも ありがとうございます」
「もう暫くすると 売場の準備も落ち着くから 待っていて」
「ええ」
神山は催事担当者にここを離れることを伝え 什器や備品類の
過不足は業者に話して欲しい旨伝え 1階のステージに向かった
ニーナ・ニーナのステージを見ると 神山がデザインしたとおり
コンセプトがしっかり伝わるようデコレーションされていた
「あっ神山さん おはようございます」
「やあ 細川社長 おはようございます いいですね これ」
「ありがとうございます 時間が無かったので 逆に集中して
お仕事をさせて頂いたからかしら 必死でしたよ」
「ほんと ごめんなさい」
「あれだけの時間で 良くコレだけできたと 私も驚いています」
「人を増やしたんですか」
「ええ 2名増やしました」
「本当に ありがとうございます 助かりました」
細川と神山が話しているステージでは山崎愛と佐々木艶子が
最終手直しをしている
「あら 山ちゃん おはようございまーす」
「よぉ 愛ちゃん ありがとう 助かったよ」
「ふふふ 高いですよぉー ねぇ社長」
「まあまあ 神山さん 倉元さんに話してあります」
「はい 会うのが辛いなぁー」
「山ちゃーん 大丈夫よ 昨夜遅くまで呑んで 機嫌はいいから」
「そうか 助かった 愛ちゃん それで充分だよ」
「はーい 艶子 もう止めようよ シルエットはこれ以上でないよ」
「ええ シルクだしピンが打てないから 仕方ないですかね」
「綺麗に 出ているよ シルクの感じが素晴らしいよ 大丈夫」
「はいはい お二人さん 山ちゃんからお墨付きよ さあ片付け」
「はーい」
ステージで話をしていると 奥村がきて
「山ちゃん おはようさん 社長 おはようございます
聞きました ありがとうございます」
「済みませんでした」
「うん 山ちゃんの失敗じゃない事も 筒井さんから連絡があった
しかし 素敵なステージに仕上がったね 良かった」
「ええ 2名追加です すみません」
「うん 倉さんから聞いた 大丈夫だ 何とかするよ」
そこへ店長の池上が来て 神山を見つけるとニコニコして
「おう 山ちゃん おはよう また素晴らしいステージだな」
「ええ 春から初夏へのシルクです 素材感を充分出せています」
「うん なかなか出来ない事だ 素晴らしい さすが受賞者だ」
「店長 予算オーバーしました」
ニコニコしていた店長がちょっときつくなり
「うん 理由は」
「はい シルクの素材感を出すのに 時間がかかるんです
これは 私の想定外の出来事です 実際今朝もこのように
入っています なのでオーバーしました」
「そうか シルクってそんなに 難しいのか」
「ええ 他の素材と比べ ピンを打つ事が出来ないんです
穴をあけたら商品価値がなくなりますし かと言って
美しいシルエットは表現したいし そこでデコレーターを増やし
この形に完成しました」
「うん 分かった 10万だな おう奥村君 この分のオーバーは
わしが認めたと会計課長に話をしておきなさい いいね」
「はいっ ありがとうございます」
奥村は深々と丁寧にお辞儀をしていると
「山ちゃん これからオーバーする時は 事前に話してくれ
わしが何とかするから いいね」
池上店長はニコニコしながら神山の肩を叩いて そこを離れた
驚いた奥村は神山に
「こんな事 初めてだよ 凄いな山ちゃん」
「ははは もうドキドキしながらの 演技ですよ」
「そうか ありがとう しかし倉さんから 話が出なければいいな」
「別に出ても いいじゃないですか 事実だし」
「まあな そうしたら倉さんを探して 口止めだ」
奥村はその場を離れると 倉元を探しに行った
「課長 課長 倉さん そこに居ますよ」
奥村は神山の指先を確認するとウインドーに居た
「分かった」
奥村は駆け足で 外に回って倉元に事情を話した
倉元は頷き聞き終わると ガラス扉のところに来て
「おう 山ちゃん おはよさん よくやった わかったぞ」
倉元はニコニコして神山に話すと 店長がきて話し始めた
その出来事を一部始終見ていた細川は
「山ちゃん 間一髪セーフね でも素晴らしい主張だったわ
私もシルクは大変だと いつも感じているの
なんかデコレーターの意見を 話して頂いたようで 嬉しかった」
「ありがとうございます」
神山は時計を見るともう直ぐ9時30分になるので
「それでは失礼します」
「まぁ お茶をしようと思っていたのよ 残念」
「ええ 他のところで用事があるんですよ ごめんなさい」
「では 月曜日を楽しみにしているわ」
神山はお辞儀をすると 二人に手を振り外に出た
ウインドーに行くと 店長が倉元や奥村と話していたが
「店長すみません 課長 では10時の会議に行ってきます」
「うん 筒井さんによろしく伝えてください お願いします」
店長は笑顔で神山に
「鈴やを代表して しっかりやってきてな 頼んだぞ」
「はい わかりました」
神山は店長にお辞儀をすると タクシーを拾い青山に向かった
青山NNビル
「と言う事で ニーナ・ニーナジャパンを発展させるには
この方法が一番の政策と考えています」
筒井の会議内容概略説明が終った
東京上原出店 静岡御殿場アウトレット出店は皆知っていたが
三重県のアウトレット出店までは誰も知らなかった
と言うよりホットニュースであった
「そこで 人事だが 久保君には上原をオープンまで見てもらう
林君は当分の間 各地の顧客整理を兼ね 情報収集をしてもらう
勿論 御殿場の準備室長兼任だ いいね
高野君と太田君は現在の仕事のほかに林君のサポートをしてもらう
久保君には悪いけど当分の間は
銀座店の仕事と上原の仕事があるが大丈夫かね」
「はい 大丈夫ですけど、、、」
祥子は神山から話を聞いていたので あまり驚きは無かったものの
実際問題 どのように二箇所の現場をこなして行くのか不安が残った
そんな祥子を見て筒井は
「頼もしい助っ人が居るから心配するな」
横に座っている筒井を見てみると こちらを向き大丈夫とうなずいた
「浜野君は上原店長を任せるつもりでいる
安田君は当分の間 浜野君と上原勤務 いいね
上野かおり君は 銀座店店長を任せるつもいでいる
ただし 銀座店店長も期限付きだ いいね」
上野かおり 39歳 現在本社ビルで営業のサポートをしているが
以前は日本橋 横浜など百貨店に入っているブティック店長を
経験してきた人物だった
2年程前から体調を崩し本社勤務になっているが
応援があれば直ぐに現場復帰できる貴重な存在だった
「尚 この6月に中途採用をし人材確保をしながら
近い将来の三重アウトレットを開店します」
「以上 何か質問は」
筒井は説明を終えたのでスタッフからの質問に答える事にした
「はい」
手を挙げたのは林だった
「私の場合 全国の顧客整理と情報収集という事ですが
具体的にはどうなんですか?」
「うん 林君の場合 業務内容などについては
ここでは発言できない部分が有るので後でいいかね」
「はい 分りました」
「はい」
今度は林と行動を共にする高野から手が挙がった
「僕たち二人が交互に林さんのサポートをする事に
異議はありませんが その分 売上が落ちてくる懸念もあります
そこはどのようにお考えですか?」
「はっきり言って 売上は落として欲しくない
それを見込んで お二人に絞りこんだのだが 難しいか」
「選ばれた事については光栄ですが
売上をキープするのは果たして分りません」
「そんな情けない事言うな
出来なければこのプロジェクトから外れてもいいぞ」
筒井はこのプロジェクトをサポートし
成功を収めたならばボーナスを出す事を約束していた
「はい分りました 精一杯頑張ります」
「次 何もないか?」
「はい」
浜野由貴が控えめながら挙手した
「私の上原勤務の時期と安田さんの件で伺いたいのですが?」
「うん どうぞ」
「私の上原勤務はいつからでしょうか?」
「その件は 後日連絡する ただ1ヶ月をめどに考えてくれ」
「はい分りました それと安田さんはいつまで上原勤務なのですか?」
「大体3ヶ月くらいを目安だ」
「以上 何もないか」
スタッフ同士が隣の顔を見合わせながら
首を横に振ったり下を見たりと皆元気が無かった
そんな光景を筒井は見逃さなかった
「さあ 以上で終わりにするが この計画はもう後戻りできないのだ
全員の力が必要とされる大プロジェクトだ
持っている力の120%以上 力を出すよう期待している
尚 10時から再び会議を行う」
筒井は時計を見て
「10分間の休憩」
神山は青山のニーナ・ニーナ本社ビルに着くと
アルタの佐藤も丁度タクシーから降りて 目と目が合った
「佐藤さんも会議に出席ですってね 改まってなんでしょうか?」
「ええ 御殿場の話は決まっているので 何かと思っているんです」
二人は本社ビルに入ると受付が尋ねるので
「鈴やの神山とアルタの佐藤部長です」
受付嬢は予め連絡があったので
「あちらのエレベーターで6階へお越しください」
2人はエレベーターで6階の会議室に向かった
止まったエレベーターの扉が開いた向こうに筒井が待っていた
「やあ 山ちゃん 待っていたぞ」
「どうも 遅くなりました」
佐藤も筒井と握手を交わした
筒井が先導をして会議室を案内した
会議室に入るとやはり祥子は仲間と一緒にいた
ちょうどニーナ・ニーナの祥子と向き合うところに着席した
筒井は皆が席に着いた事を確認してから
「それではこれから 上原出店 御殿場出店の詳細に入る」
次回は7月2日掲載です
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