「そうしましたら お部屋に運ばせますがよろしいでしょうか」
「ご迷惑でなかったら お願いします」
「では 橘君 神山様をお部屋まで案内してくれ」
椿は少し年上と見える副支配人に指示すると
「神山様 それでしたら1時半頃にこの場所で打ち合わせを
お願いしていいでしょうか」
「ええ 構いませんよ では1時半にここで」
「お願いします」
「それと撮影するのに三脚を使いますが
どなたかホテルの方が付いて頂けますか」
「勿論 大丈夫です」
「一応 昼と夜の記録を撮影します」
「ありがとうございます」
神山は席を立ち橘の先導で部屋に案内された
「凄い 超高級ですね」
「ありがとうございます ごゆくりおくつろぎ下さいませ」
「ありがとう」
「暫くしましたら 昼食をお持ちいたします」
橘はお辞儀をして部屋を出て行った
このゴテンバ グランド インは
山側にくの字に突き出す形なっている15階建てと
海側くの字につきだす格好の低層階建物が7階建てで
この二つの建物が丘陵を利用し建てられている
ふたつの建物は上から見ると正方形を少しつぶした菱形にみえる
手前の7階建てが1階から7階になっていて
山側が地上3階から15階になっている建物だった
海側の2階がフロントでグランドフロアになっている
海側1階はショッピングモールやカフェが楽しめ
ビューティーサロンもあり利用客が多い
海側3階と山側4階が同じフロアで繋がっていて
山側にもショッピングモールはある
山側3階には和、洋、中 料理店も備わっていた
山側の2階には地下から湧き出る温泉浴場があったり
カラオケや遊戯施設が設けられていた
スイートと呼ばれる部屋は各建物の上2フロアが当てられ
山側最上階にはスカイラウンジが設けられて夜景を楽しめた
「凄いわ ねぇあなた」
神山達が案内された部屋は海側の7階最上階の角部屋だったが
景色は御殿場全体が見渡せるすばらしい部屋を案内された
さほど遠くない所にアウトレットの更地が見えた
「由香里 来てごらん ほらあそこが先ほど行った現場だ」
「素晴らしいわ そうすると あそこは東名高速」
「そうだね」
「箱庭の世界を見ているみたい」
神山が冷蔵庫からビールを出しコップに注ぎ由香里に手渡すと
「ねぇ 幸せよ あなた」
由香里は少し上向き加減で唇を差し出し神山にキスをした
神山は離れるとタバコを吸いながら ソファーに座った
よく見ると 窓と反対側にバスルームが総ガラスで仕切られていて
バスルームからも夜空を眺められるようになっていた
「ここに来た人は 本当に幸せだろうな」
「そうね」
「そうだ 高橋さんに報告するよ」
神山は携帯電話でアルタの高橋に連絡をとった
「はい 高橋ですが」
「やあ 孝ちゃん ありがとう 今ホテルだよ」
「どういたしまして」
「椿 総支配人とあって これから打ち合わせだ」
「ごめんね 埋め合わせするよ」
「それで 昼間の感じと 夜も撮影しておくよ」
「えっ ほんと 助かる さすが山ちゃん ありがとう」
「ただ 椿さんがまだどこにサインを設けるか
思案しているので大変だよ」
「そうか どこにするか決まっていないのか」
「そうだ だから僕の感覚で 撮影する」
「うん お願いします しかし大変だな」
「いつもの事よ 大丈夫」
「では 椿さんに合わせてください お願いします」
「うん 内藤社長にもよろしく」
「はい 伝えておきます では」
窓際で電話をしていたがソファーに戻ると由香里が
「そうすると 今夜も撮影するのね」
「うん ごめん 埋め合わせはするから」
「ううん いいの お仕事ですもの」
由香里は そうは言ったものの ここでの夜景を
神山と楽しめない事に残念がっていた
ドアがノックされたので部屋のモニターで見てみると
先ほどの女性従業員がコックを連れて部屋の前にいた
ドアを開けると女性従業員が
「神山様 大変お待たせいたしました
只今から昼食の準備をさせて頂きます 暫くお待ちください」
そう言うとダイニングテーブルに神山たちを案内し
コックに料理を並べるよう指示した
並べられたものはいずれも魚と地元の野菜類だったが
食をそそる料理ばかりだった
「申し遅れましたが 私はこちらの建物の
グランドマネージャーを務めます桜川 亜矢子と申します」
「どうもありがとう」
由香里も気品ある上品な女性に軽く会釈をした
神山は桜川の胸についているネームプレートを見て
「桜川さんは グランドマネージャー 凄いですね」
「はい」
「そうすると この建物の総責任者ですか」
「ええ 一応そうなっております」
「では 宜しくお願いします」
「はい かしこまりました」
挨拶が終るとコックが料理の説明をしたが神山は
桜川の容姿に見とれて説明が頭の中に入らなかった
(素晴らしい 由香里と祥子を足して割ったようだ)
由香里が気が付きこちらにきついまなざしを向けてきた
一通り説明が終った所で
「なにかご用向きがございましたら
内線の7200までお願いします」
「はい わかりました」
神山が鼻の下を伸ばした顔で言うと 由香里が
「済みませんが 御殿場駅に現像済みフイルムを
取りに行って頂けますか」
「はい かしこまりました 預かり書のような物はございますか」
由香里は席を立ち 店で貰った半券を渡した
「では 18時過ぎに受け取りに行ってきます」
「料金は今渡しておきますのでお願いします」
神山はジャケットからお金を取り出し桜川に渡した
桜川はどうぞごゆっくりお召し上がりくださいと言って
部屋を出て行った
「なによ あのだらしない顔は きらい」
「なにを怒っているんだよ」
「だって でれでれしていたでしょ」
「そんな事は無いよ 普通だよ 由香里の思い過ごしだよ」
「ば~か 分っているんだから」
「そんなに怒らないで さあ 乾杯しよう」
由香里はこの場で余り怒っても得策でないと考え
「では 乾杯ね」
「しかし 昨日から魚ばかりだね」
「そうね でもお肉を頂くより健康にはいいでしょ」
「何を怒っているんだよ」
「怒ってなんていませんよ」
神山はわざと空になったコップを突き出し
「おねがいします」
由香里はくすっと笑ったが きつい口調で
「二度とだらしない顔しないでね 分った」
「分った」
突き出されたコップにビールを注ぎ自分もコップに注ぎ呑んだ
「ねぇ このビールを買って 家で呑みたいから」
「うん分った 僕も買うよ 美味しいもん」
並べられた料理にはお寿司も入っていた
「だけど ここでお寿司が味わえるなんて思っても見なかった」
由香里が
「ここのはここの美味しさがありますよ 築地とは違うわ」
「そうだね ご飯とかも違ってきているからね」
「でも あきない味だし おいしいわ また太るわ」
「そんな事 ないでしょ」
由香里と神山はそんな話をしていると1時を過ぎた
桜川がデザートを冷蔵庫にしまったのを思い出し
「はい あなた デザートですよ」
「わぁ 生クリームのデザートですか」
「おいしそうよ いやね」
由香里は目の前のデザートを美味しそうに食べた
海側のガラスを開けている為 心地よい風がふたりをなでた
由香里がお茶を用意しているときに後ろから抱き寄せ
Tシャツの上からバストを触った
由香里は
「そんな場合じゃないでしょ」
きりりとした目付きで神山をみた
仕方なくソファーに座り タバコを吹かした
優しい風に神山の髪がなびく姿に由香里は心を吸い寄せられた
「はい お茶 素敵よ今のあなた」
「ありがとう」
「ほんとよ」
由香里は神山の脇に行きキスをするが
神山はそのままタバコを放さなかった
「なに怒っているの これから仕事でしょ」
由香里はジーンズのベストを羽織って撮影の準備を始め
重たいジッツオの三脚は神山が持つ事になり部屋を出た
グランドフロアのエントランスに着きソファーに座っていると
椿総支配人と桜川グランドマネージャーがこちらに向かってきた
「どうでした 昼食はお口に合いましたでしょうか」
「ええ ごちそうさまです 美味しく頂けました」
「それは良かったです さて撮影ですが一応桜川君に
指示はしておきましたが 神山様のほうでご提案があれば
お願いします」
「はい 分りました」
由香里が撮影を始める前にホテルの案内図を欲しいと申し出た
「はい では只今ご用意いたします」
桜川は胸の小さなマイクに向かって指示を出していた
よく見てみると片方の耳に黒いコードが這っていて
そのコードは腰につながっていた
カウンターから案内図が届けられると
由香里はカメラにフイルムを入れ三脚に取り付けスタンバイした
「では お願いします 桜川君頼むよ」
椿総支配人はそう言うとカウンターに戻り控え室に消えた
「では まずこちらからお願いします」
桜川はサインを設置したい希望個所を案内していった
由香里はその場所を案内図に書き込み撮影個所も書き込んでいき
3,4箇所の候補を撮影し終わるともう2時になっていた
「こちらの希望個所はこれでお終いです あと神山様の
ご提案場所があれば お願いいたします」
神山はどうしても気になる場所が2個所があったのでお願いした
由香里も気が付いたらしく
「そうね あそこは目立つし 夜の案内もいいわね」
「そうだろ では行こうか」
神山は由香里と桜川を連れて撮影を開始した
「あと 斉藤さん カウンターからエントランスの写真と
その逆 そして車付けの写真も大丈夫?」
「ええ フイルムは大丈夫よ」
「そうしたら その場所もお願いしようかな」
「はい 分りました」
由香里は三脚とカメラは神山に持たせているので
ホテルでの撮影は肉体的に楽だったが
全ての撮影を終ると緊張していたのか心地よい疲れが襲ってきた
桜川とエントランスに戻ると椿総支配人が待っていた
「どうもありがとうございます どうぞお掛けください」
由香里と神山はソファーに腰掛け疲れを癒した
早速 桜川が地ビールを用意し今回は桜川もソファーに座った
桜川が椿に追加個所の件を話すと
「それは いい考えです 思いつきませんでした」
「いや そんな事は無いですよ」
「そうしましたら アルタさんのデザインが楽しみですね」
「そうですね」
「それと神山様 恥ずかしいのですが今回の謝礼でございます」
「そんな ねえ斉藤さん」
「そうですよ 受け取るわけには」
「しかし 今回は私どもの仕事ですし 少ないですが」
「はい 分りました 頂きます」
「良かった では桜川君 お二人とお部屋まで行ってくれ」
「はい 分りました」
神山と由香里は出されたビールを呑み椿に会釈し部屋に戻った
桜川が
「夜の撮影は何時からされますか」
「うん 実は室内は何時でもいいのですが
外景が映る所は薄暮も狙いたいと思っているのですよ」
「そうですね よく他のホテルの写真でも見かけますよね」
「今の時期だと夕焼けは4時30分頃からですよね」
「ええ だいたいその頃だと思います」
「そうしたら 斉藤さん4時30分にスタンバイ出来ますか」
「ええ 大丈夫ですよ」
「では4時過ぎに先ほどの場所でお願いできますか」
「はい かしこまりました お待ちしています」
神山は桜川が丁寧にお辞儀をしたとき
ブラウスから覗くバストに目がいった
由香里は部屋の扉を開ける準備をしていたので気が付かなかった
部屋に入り神山が白い封筒を由香里に渡すと
「凄いわね また貰えるなんて」
「由香里の努力ですよ」
「そんな事は無いわ あなたの高名でしょ」
白封筒を開けると20万円が入っていた
「えぇ 信じられないわ 私頂けないわ」
「そんな事無いよ 貰っておけば」
「そうしたら 2人で半分づつしましょ ねっ」
「うん いいよ」
「ちょっと待って まだ何か入っている」
由香里が調べてみると ここの宿泊無料券が入っていた
今回貰ったチケットはスイートとスタンダードの中間に位置する
プレミアムだがそれも最高のプラチナプレミアムだった
10枚つづりのチケットが手に入ったが
「こんなに頂いても あなたと一緒じゃないとつまらないわ」
「そうしたら お母さんを連れてこいよ」
「だけど こんな山奥まで来るかしら」
「いいじゃないか たまには親孝行するのも」
由香里は封筒にまだ何か入っているので見てみた
名刺大のプラチナメンバーズカードが入っていた
このカードはプラチナプレミアム宿泊無料券と違い
基本的にスイート宿泊でアウトシーズンなら何泊でもOKだった
ショッピングモールや飲食店での10%OFFの特典もついていた
「すごいわ このカードは皆の憧れよ 凄い」
「そうしたら そのカードも君が持っていればいいよ」
「いえ あなたが持っていれば 素敵よ その方が」
「まあ どちらにしても大変なものを頂いたわけだ」
「そうよ あなた凄いわ」
「そうしたら 少し昼寝をしようよ 夜も大変だから」
「そうね 私は三脚を担がなくてらくですけどね」
神山は先に裸になり バスルームに行きシャワーで躰を流した
由香里もバスルームに行きたいが
「ねぇ あなた 絶対にこちらを見ないでね」
「うん 分ったよ 見ません」
「私が脱いでいるところを見たら お預けですからね」
神山は浴槽に湯を張り躰を静めた
浴槽はスイートルームらしく大人二人が入っても充分な大きさだった
手足を伸ばし湯に浸かっていると由香里がシャワーを浴びだした
神山はわざと見ないで自分の体をもてあそんでいると
由香里が浴槽に入るなり神山の足を肩に掛け座った
神山の躰が V字型になり不安定になると
由香里の手が腰を持ち上げ おちんちんを水面から出し
まだ元気の無いおちんちんを咥え込むとゆっくりと上下に動かした
由香里が暫く動かしていると段々と逞しい形になってきた
神山の手も由香里の秘所を探り当て愛撫を開始した
由香里も充分感じぬめりのある体液を溢れ出し
神山も充分な硬さになったので我慢できずに
「由香里 欲しいよ」
由香里をバスからだし縁に立たせるとそのまま交わった
由香里の両手は神山の首にしかっりと巻きつかれ
神山は腰と背中を抱きかかえながらの体制だった
由香里はもっと深く欲しくなり自分から躰をほどき
縁に手をついてお尻を突き出す格好で肉棒を向い入れた
由香里の膣も感じてきたのかどんどん締め付けがきつくなり
神山はあえなく発射してしまった
由香里がお尻を動かしているので暫く
そのまま抜かずに突いていると昇天した
「由香里 うれしいわ こんなに一杯」
「僕もだよ 由香里」
「でも 早く出て 遅いお昼寝をしましょ」
「そうだね」
「私 さっき気がついたんですが ベッド」
「そうだね スイートだったら ダブルだよね」
「そう ツインになっているでしょ」
「多分 ホテルで気を使ったんだよ」
由香里がバスタオルで体を拭き終わると神山の体を吹き始め
正面を向くと跪き神山の肉棒をちょろとなめ
「ごくろうさん」
と言って手をつなぎベッドに入った
サイドテーブルにある時計を見てみると3時になっていた
目覚ましを1時間後にセットして目をつぶり眠りに入った
ゴテンバ グランド イン が忙しくなる時間だった
宿泊客がショッピングモールを利用したり
エントランスではビジネス商談が行われていたり
観光客が寛いでいたりと人でごった返していた
神山はそんな中で撮影をするのはどうかと考えたが
人が少ない屋外の風景からから撮影をすれば
迷惑にならないだろうと考えていた
由香里は人の流れを見ていて7時を過ぎれば少し落ち着くと見ていた
「お待たせいたしました」
桜川が丁寧にお辞儀をしソファーに腰掛けた
「今日の夕日は大変綺麗な夕日になるそうです」
「ありがとうございます」
「では早速 撮影場所に行きましょう」
薄暮の撮影は時間が限られる為
事前に準備しスタンバイしていないと
狙ったとおりの写真は撮れない
桜川を先に由香里と並んで撮影現場に向かったが
彼女のお尻は外人のようにぷりっと上を向いて形良かった
そのお尻が歩くたびに左右にゆれるのでたまったものではない
由香里に気が付かれない様 時々天井に目をやったりしごまかした
撮影場所についたときは夕日はまだ残っていて
カメラなどの準備に余裕が出来た
「日中の場所より少しずらします」
「どうして」
「建物と薄暮のバランスを考えるとここの方がいいと思います」
神山はセットされたカメラのファインダーを覗き込んだ
なるほど由香里の言うとおりこの場所がいい事を確認した
由香里は慎重にアングルを決めると 撮影を始めた
段々と空の色が綺麗な薄暮色になるとシャッターをひんぱんに押した
日が沈み込み完全に夜の景色になったが由香里は
最後の一枚を慎重に撮影した
ホテル内に戻ると先ほどと違い静かになっているところで
日中撮影した場所に行きスローシャッターで撮影した
由香里は神山に
「あそこの光が綺麗でしょ 撮影しておきますか?」
「凄いね 僕も考えていたんだよ お願いします」
由香里は神山と意見が一致した事で喜んでいた
全ての撮影が終ると 19時を廻っていた
桜川も緊張していたのか 安堵の表情をみせた
「皆様 お疲れ様でした ありがとうございます」
神山が皆に挨拶をした
桜川がエントランスのソファーで休むように勧め
小さなマイクで終了を伝えた
三人がソファーで休んでいると椿総支配人が紙袋を持って現れた
「どうも急な撮影をして頂きましてありがとうございます」
「とんでもないですよ ねえ斉藤さん」
「ええ こちらこそありがとうございます」
「私どもスタッフがカメラ屋に行きフイルムを預かってきました」
「ありがとうございます」
神山は受け取ると由香里に渡した
由香里は早速フイルムを取り出し見てみた
神山も覗き込んだがこれだけ撮影をしておけば
色々と使い勝手がよく問題ないだろうと思った
椿が夕食のことで聞いてきた
「神山様 ホテル内の飲食店にされますか
それともお部屋でされますか」
神山は横を向いて由香里を見てみると
「お部屋ではなくて ホテルの中で探したいわ」
「かしこまりました どうぞごゆっくりしてください」
「はい ありがとうございます」
「では 桜川君 後をお願いしましたよ」
「はい 承知しました」
「では 失礼させて頂きます」
椿は神山達に挨拶をするとエレベーターに向かっていった
「神山様 お食事などご利用の会計伝票に
お部屋番号の所には【S-7200】とご記入ください」
「了解です 後で清算ですか?」
「いえ 全てサービスをさせて頂きます」
「えっ どうもありがとうございます」
「とんでもございません ごゆっくりお召し上がりください」
「あと伺いたい事があるのですが」
「どんな事でしょうか」
「先ほど頂いた カードですが今日から使えますか?」
「はい 勿論でございます
お買い物のご清算のときにカードを提出してください」
「分りました ありがとうございます」
桜川は失礼しますと深々とお辞儀をしカウンターに戻った
神山は桜川がお辞儀をしたときにブラウスから
覗いた白い乳房を脳裏に焼き付けた
由香里と二人で部屋に戻ると疲れが押し寄せてきた
「由香里 何を食べようか?」
「ここに料理店の案内があるわ 探しますね」
神山も由香里の脇に座り覗き込んだ
「ねぇ お魚ずくしだったから お肉にしましょうか」
「そうだね ステーキと焼肉どちらにする?」
「私 ステーキが食べたいわ あなたは?」
「僕もそうする 御殿場牛って聞いた事無いけど、、、」
「以前本で紹介された時は
とろけるように美味しいって書いて有りました」
「よし そうしよう 決定」
神山は由香里のバストを優しく触った
「何しているの おなかぺこぺこ さあ いきましょう」
部屋を出てエレベーターで3階に着くと直ぐに分った
二人は予約をいれていなかったが 席が空いていたので案内された
窓際の席からは日本庭園が見えるようになっていた
ウエイトレスがメニューを持ってきたので
由香里と眺めているとき携帯電話がなった
「アルタの高橋ですが いま良いですか」
「はい どうぞ」
「先ほど 椿総支配人からお褒めの電話がありました」
「へぇ よかったね」
「うん 山ちゃんの株が又上がったよ」
「それは ありがとう しかしカメラマンがしっかりしているから」
「まあ それはそれとして 社長も金一封だって」
「いいよ 一杯貰っているから」
「いま どうしているの」
「これから 夕食ですよ」
「あっ ごめんなさい では 明日」
携帯で連絡を取っている間に由香里はビールを注文したらしく
「では お仕事ご苦労様です」
「はい あなたのお役に立てて嬉しいわ」
「乾杯」
由香里は最上級から一つしたのステーキを頼んだ事
ワインもワンランクしたの赤を頼んだ事を告げた
「そんな 遠慮する事無いじゃないか」
「だって がつがつするの嫌いです」
「そうだね」
由香里と話している時に後ろからウエイトレスが
「神山様ですか」
「はい 神山ですが」
と答え きょとんとしていると
「どうぞ こちらのカウンター席にお移りくださいませ」
「えっ いいの カウンターに移っても」
「はい こちらでお食事をお願いします」
「よかったね 斉藤さん」
「ええ 嬉しいわ 温かいものが頂けるのって」
由香里と神山は案内されたカウンターに座った
テーブル席より床が一段高くなっているので
調理している所が良く見えた
鉄板には野菜類が並べられて いつでも焼けるようになっていた
オリーブオイルをたらしヘラで伸ばすと野菜を一気にかき混ぜ炒めた
2本のヘラは無駄な動きが無く
火が通った野菜を直ぐに神山たちのお皿に盛られた
熱い野菜を口にしている時にウエイトレスが赤ワインを持ってきた
「今夜のワインはこちらの赤ワインです」
由香里がラベルの違いに気が付くと
「はい 総支配人からのプレゼントです」
ウエイトレスがワイングラスに少量そそぎ味見をそくした
少しほろ苦く酸味がありしかし飲みやすかった
「ありがとうございます これを頂きます
それから チェイサーもお願いします 氷入りで」
「はい かしこまりました」
由香里が目を丸くして
「どうしたの 私たちの場所が分ったのかしら」
「うん まあ余り詮索しないで 食べようよ」
「そうね」
「しかし 今回由香里と一緒でお金もちになったよ」
「そうね わたしもお小遣いが出来たわ」
「何に使うの?」
「うん レンズでも買おうかな」
「洋服は?」
「うん いらないわ」
「だけど 女性は何着有っても良いでしょ」
「そうだけど 通勤で着る物はもう一杯だし いらないわ」
話をしながら野菜を食べていると 魚介類を鉄板で焼き始め
ときどき高いところから塩を落とし
2本のヘラで裏返し二人の皿に盛付けた
ホタテの貝柱はバターで焼き同じように盛付けられた
口の中に入れるとジューシーで甘かった
車えびも焼き加減がよくおいしく食べられた
由香里の謙虚さにひかれ昨年はクリスマスまで付き合っていたが
今回市川の件が誤解であった事でますますひかれるようになり
由香里が居なければこんなに大金を手に出来なかったと思った
「何考えているの」
「ううん 由香里の事を疑って悪い事をしたと思ってさ」
「そうね しかし誤解されるような事をした私もいけないわね」
「そうか、、、だけどさ 信じていなかったからな由香里の事」
「そうよね 何も無ければ疑われてもしょうがないわよね」
「結局はお互いの信頼感だろうと思うけど」
「そうね 難しいわね 女と男 って」
難しい話をして赤ワインが無くなったのを気が付かなかったが
「どうぞ 神山様 同じワインをご用意させて頂きました」
「ありがとうございます」
由香里と神山は取り皿に盛られている魚介類を口に運んだ
二人はワインを口にしながら魚介類を平らげると
コック長はステーキを焼き始めた
霜降りを焼いているコック長から
「焼き具合はどうされますか」
「ミディアムでお願いします」
「神山様も ミディアムでよろしいでしょうか」
「ええ お願いします」
コック長は塩を高いところから振りかけたりしながら調理を終え
二人の皿に盛り付けして渡した
口に入れたときからとろけるように美味しかった
由香里も本で紹介されているとおりの味なので満足した
美味しい食べ物はすぐに無くなり最後のガーリックライスになった
これもガーリックが効いているが苦味が無く美味しく頂けたが
赤ワインは半分くらい残ってしまいこれ以上は呑めなかった
ウエイトレスが由香里の脇に来て
「どうぞデザートです」
フルーツとアイスクリームのデザートを用意してくれた
ゆっくりと食べ味わったので客の半分以上は入れ替わっていた
デザートを食べ終わると伝票にサインをして後にした
同じフロアにはショッピングモールが設けられていたので
「ウインドーショピングでもどうですか」
「いいわね 見ましょ」
銀座では余り見かけないブランドが入っていて由香里は嬉しかった
週刊誌などで紹介されたものが陳列されていると
「写真より実物のほうが全然良いわね」
実物を見て 触って頷いていた
ひと回りするとさすがに疲れたのか
「お部屋に戻りましょ」
由香里の疲れは緊張もあったのだろう少し元気が無かった
部屋に戻ると神山に
「ねぇ シャワーを浴びましょ 一緒に」
由香里は早速着ているものを脱ぐが
下着だけつけてバスルームに入った
神山もすぐに脱ぎバスルームに入ると
「ねぇ 今は何もしないで ねぇお願いだから」
「どうしたの?」
「だって 出た後フイルムを検査しないといけないでしょ」
「そうだね 分ったよ」
由香里の体をボディーシャンプーで優しくなでていると
少し喘いできたので 乳首を優しく触ったりつねったりした
神山の下半身も元気になり 由香里のお尻に押し付けた
「ねえ だめって言ったでしょ~」
普段の由香里でない声で話し掛けてきた
構わずに秘所をまさぐると躰を動かし始めそのうちに腰を振ってきた
神山は更にクリトリスを責めると躰を前かがみにしながら
「だめって言ったのに あっ だめっ」
相当感じているのだろう ぬめりのある体液が溢れ出てきた
「ねえ~ 本当にだめ~ 欲しくなるでしょ」
「正直なほうがいいよ」
そう聞いたとたんに由香里の手が神山の肉棒を掴み動かし始めた
神山はすぐに硬く逞しくなり そのまま由香里の中に入った
由香里は縁に手をついて腰を前後に激しく振った
「どうしたの由香里 そんなに早くては直ぐにいってしまうよ」
「いいわよ あなた 早くちょうだい」
喘ぎながら由香里は昇天したが直ぐに又 腰を振ってきた
神山も由香里の動きに負けない力強さでピストン運動をした
根本まで入ると由香里はときどき頭をそらせて喘いでいた
「ねえ 今日は凄く感じるの もっと奥までいれて」
神山は根元の更に根本まで突き入れると
由香里は躰全体で絞り出すような声をだし昇天してしまった
神山も由香里に合わせ発射した
「ねぇ 来ているわ あ・な・た・が、、、」
体を入れ替え神山が下になりそのまま余韻を楽しんだ
次回は8月1日掲載です
.