2012年7月2日月曜日

若葉 1 - 8 Vol. 2



「その前に 自己紹介をしよう 
これから色々な場面で合う事になるからな」
「まず久保君から」
「はい 私は久保祥子です 上原出店のマネージャーをしています」
次に林 浜野とニーナ・ニーナの自己紹介が終った
筒井が 
「まあ皆さんよくご存知だと思いますが 神山さんお願いします」
「はい 私は銀座鈴や催事課の神山と申します
この度 重大なプロジェクトの一員にお招き下さいまして
ありがたく思っています」
神山が終るとアルタの佐藤部長から自己紹介がされ
上原の工事計画の日程などの詳細説明があった
神山は日程を聞いて余裕を感じたが黙っていた
筒井が神山に対して
「神山さん 何かございますか」
随分と改まって言われたので 笑いを堪えながら答えた
「現在 上原店の工事は着々と進行しています
目標の5月半ばにはオープンできるよう 頑張っていますが
勿論 最終的には久保さんに確認をさせてもらいます」
祥子の方を観ながら言ったが彼女はくすっと笑い手で口を隠していた
「神山さん 私のほうにも連絡を下さいね」
筒井が笑いながら催促をしたのでその場の硬い空気はほぐれた
「はい勿論 筒井社長にもご連絡をさせて頂きます ご心配なく」
筒井が催促することなくニーナ・ニーナの林や浜野から質問が出た
上原出店についての質疑応答がなされ大よそのところで皆納得をした
「それでは上原出店についてはこれにて終了
午後から御殿場出店についての会議です これから昼食にしますが
場所をご用意してありますので案内いたします」
筒井は6階の女性スタッフに目配せをして1階で待つよう指示した
エレベーターには全員が乗れない為3回に分かれておりた

浜野やニーナ・ニーナの女性社員が先を歩き 中華料理屋に入った
2階にある中型回転テーブルを2台使う大人数だった
ちょうど6名6名に分かれた
アルタの佐藤と神山 筒井とニーナ・ニーナの女性3名
もう一つのテーブルにはニーナ・ニーナの女性軍が6名となった
「さあ 好きな物を頼んでくれ」
筒井は女性軍のテーブルに向かって注文を促した
「社長 ビールはどうでしょうか?」
年長の林が女性郡を代表して筒井に聞いてきた
「うん 食前酒程度ならOKだ 頼んでいいぞ」
女性軍から呑める事に対してではなく意見が通った事に対して
歓声が上がった
「もう一つ お願いがあるのですが」
「うん なんだ」
「あの~ 神山さんがこちらに来て下さると
食事がいっそう美味しくなると思うのですが 如何でしょうか」
筒井は指名された神山に目で聞いたが OKのサインを出したので
「よし それでは渋谷君はこちらのテーブルに来るように」
筒井は林をわざと残し彼女の動向を探る事にした
神山と渋谷のトレードが終った
各テーブルにビールが置かれたのを見届けて筒井が
「まずはご苦労さん まだ御殿場が残っているが
上原はなんとしても成功させる 乾杯」
みな隣同士でグラスを合わせていた
神山は祥子と同じテーブルについたものの
隣は浜野と林で祥子は正面にいた
「先日はご馳走様でした」
浜野が言った
「いえ こちらこそ 慌しかったですね
そのうち時間を作ってゆっくりご馳走しますよ」
今度は林が
「先日は お忙しいところ
お時間を割いて頂きましてありがとうございました」
「しかし急でしたね」
神山は今回の件をはじめて聞いたように振舞っていた
浜野が神山の忙しさを感じ
「だけど神山さんなら 何でも出来るから大丈夫ですよね」
神山はなんと答えて良いものか考えながら祥子を見てみると
きつい顔で睨み返された
(そんなに だらだらしないで 浜野なんかにでれでれしないでよ)
神山はわざと浜野の話から逃れようとしたが
「私 上原のマネージャーを勤める事が決定しました
今後ともご指導宜しくお願いしますね」
「はあ 凄いですね こちらこそお手やわらかく」
(何とも 二人だけだったら もっと喜んだ表現が出来たのに、、、)
「神山さん 私は来週から地方へいって来ます」
「えっ どうして」
「地方の情報収集をしながら 準備室に必要な物を集めます」
「そんなに早く、、、」
(おかしいな 筒井さん 
林さんは銀座で後継者を育成って言っていたのに)
神山は筒井がなぜ作戦変更をしたのか分らなかったが
よその人事なので 余り気にしなかった
「そうなんです しかし筒井からの命令は絶対なので従います」
「今まで ありがとうございました」
「待ってよ そんな又 お会いする事も出来るのだし
御殿場の後は決まっていませんから 分りませんわ」
「そうですよね ニーナ・ニーナのために頑張りましょう」
「はい 頑張りましょう」
林を観察していた神山は会社の為とはいえ少し同情をした
注文した料理を皆で分け合いながら
会話が進むほどお皿の上は無くなって行った
最後の杏仁デザートを食べ終わったところで筒井が
「では 食後の会議には 林君と久保君は出席の事」
「はい」
「はい」
両名は起立をして聞いた
神山は祥子と最後まで口を利くことは無かったが
目でお互いの気持ちを通じ合わせていたので気にならなかった
列をなして本社ビルに向かう途中で浜野が
「神山さん これから色々とご指導を宜しくお願いしますね」
「ええっ こちらこそ」
神山は浜野の横顔を伺うようにしながら
すばらしいプロポーションの持ち主だとを確認した
「神山さん 私のほうも色々とご指導くださいね」
どきっとした 直ぐ後ろに祥子がいて話を聞いていたのだ
「はい 分りました」
祥子はくすっと笑い 二人を追い越し前に歩く筒井の側にいった
(なんだよ 脅かすなよ)
(でれでれしないでね 格好悪いわよ)                         

筒井とアルタの佐藤は7階の副社長室に入った
先ほど筒井に呼ばれた林と久保は先に6階の会議室に向かい
神山は会議室の予備室で筒井と佐藤を待つ事になった
筒井と佐藤は神山の経費確認をしたり 出店予算の確認をした
二人は会議室予備室で神山と一緒になり 会議室に入っていった
筒井は御殿場アウトレット出店の概要を説明した
施工業者はアルタ 設計、デザイン関係の監修を神山と発表した
更に祥子が関東地区統括マネジャーになることも発表した
祥子は自分が関東地区統括マネジャーになることは
予想をしていなかったし 聞いたとき不安と期待がこみ上げてきた
肩書きは筒井と肩を並べる副社長ではないが職制表で横に並び
あくまでも筒井が社長直轄だが関東地域では肩を並べるようになった
「さて 林君 3日後から御殿場の事務所と住居を
事務の津田靖男君と探してくれ」
「えっ 3日後からですか」
「うん 3日後からだ」
「そんな 銀座の事も何も引継ぎしていないし」
「うん 時間が無いのだ」
「すでに 津田君がめぼしいところを抑えてあるので
状況を把握し吟味して選んで欲しい いいね」
「はい 分りました」
「すまんが 明日午前中は銀座で引継ぎをしてくれたまえ
そして 久保君」
「はい」
「君は明日 銀座で林君から業務を引き継いで欲しい いいね」
「はい 分りましたけれど、、、」
きょとんとしている祥子に
「実際に上原の店舗が動き始めるのは2週間ぐらい掛かる
それまで 銀座できっちりと体制を固める事
それから 神山さん アルタの高橋さんと上原をお願いしますね」
「はい 分りました」
「それから 神山さん御殿場の件もお願いしましたよ」
「はい ニーナ・ニーナのご期待に添えるよう頑張ります」
(とは言ったものの そんなに奇抜な事は出来ないし、、、)
「さあ 御殿場の会議はこれにて終了するが 質問は?」
筒井は時計を見ながら皆に聞いたが誰からも質問はなかった
「では 解散 ご苦労様でした」
神山と佐藤が筒井と話しながら会議室を出ると 一足早く出た
林と祥子やニーナ・ニーナの美女軍団が 整列して待っていた
神山はエレベーターに乗るとき祥子に向かって 頷くと祥子も頷いた
NNビルを出た佐藤と神山は一緒に上原の現場にいった

現場に着くと高橋が佐藤を見て
「部長 どうされたんですか」
「ははは たまには見に来ないとな だいぶ進んだな」
「ええ 天井が解体されれば 後は墨だけですから」
「うん いや今日はね ニーナ・ニーナさんで会議があって
神山部長が御殿場の監修と正式に決まったよ」
「えっ それは良かったですね 動きやすくなるし 山ちゃんおめでとう」
「って 言われても 自身の力じゃないからね 程ほどに」
「まあまあ ご謙遜」
「どうだね高橋君 オープンは」
「ええ 明朝久保さんが確認をしてくれて 正式にGOがかかれば
早いですよ 小田原の工場も空いているそうです」
「そうか 来週の初めくらいだと 5月に入るか?」
「うーん 難しいですね 横浜が8箇所でしょ 大きいのばっかりですし」
「そうだな うーん 急かしてあとから言われるのも嫌だしな」
「でも山ちゃん 結構 理解して進んでいるよね」
「うん なので 大枠で決定すれば 細かいところは微調整できるからね」
「うん そうだね 明日にも聞いてみようかな」
「それで 筒井さんを交えて 最終判断をして貰えばいいと思うよ」
「うん そうする そうそう サンプルが来ていますよ」
神山は壁面サンプルを立てかけ 床材サンプルを手前に置くと
「ねえ 考ちゃん ここの電気はどこ」
高橋は壁面の照明スイッチを入れると神山が
「やっぱりな 多少写りこむね」
「うん これだけの色だから 仕方ないかなって思っているんだけど」
「まあ 什器が来るし あまり気にならないけれどね」
「兎に角 明日ですね」
「うん そうしよう」
二人の話を聞いて佐藤が
「山ちゃん 少し時間空いているかな」
「ええ 今日はもう銀座には戻りませんよ なにか」
「高橋君 ここを閉めて 寿司屋で軽く呑もう」
「はい 分かりました」
高橋は店舗の中を片付けると 神山と一緒に駅前寿司屋に行った

「さあ 来て貰ったのは 特別な話じゃないんだ」
佐藤はビールが来るのを待っていた
女将がすぐにビールと枝豆を持ってくると
「なあ 高橋君 神山部長をどう思う」
「えっ 突然どうしたんですか って言われても スーパーマンですよ」
「そうだろ ところで山ちゃん どうだね うちにこないか」
神山はハットしたが ヘッドハンティングとわかり
「お気持ちだけ頂きます 僕の力を買被りされているんですよ
僕なんて 大した事無いですよ 本当に」
神山は正直 鈴やの社風や職場環境が好きで特に銀座は楽しかった
お金をいくら積まれても 再就職するつもりは無かったが
「それに お給料だって 充分すぎるくらい頂いています」
「うーん 無理か」
その話を聞いた高橋が
「山ちゃん どうだろう ここで結論出さないでさ 考えて ねっ」
神山は高橋をみて頷いた
佐藤が茶封筒をだし神山に手渡すと
「山ちゃん これは内藤から預かってきたんです どうぞ」
神山が中を見ると現金と手紙が入っていた
【山ちゃん お疲れ様 この頃の仕事振りは部下から聞いています
そこで このお金を使って少し休んで英気を養ってきてください 
これから現場が本格的に動き出すと休む事が出来ないと思います
それと宿泊券も入れておきました どうぞ使ってください 内藤】
「わぁ 現金と宿泊券ですよ いいのかなぁー」
「山ちゃん なんて書いてあるの」
神山は内藤のメモを高橋に渡した
「さすが 社長ですね 山ちゃん今度の土日は休みだから
ゆっくりと羽を伸ばして英気を養ってきたら」
「そうしようかな もう4月に入ってゆっくりと休んでいないんだ」
「休んだ方がいいよ」
佐藤が神山にビールを注ぎながら
「私の話と 社長の件は一切関係ありませんから ご心配なく」
「はい わかりました」
3人はビールだけにして おつまみを少々頂きお店を出た

「じゃ 明日は9時ごろでいいのかな?」
「ええ 現場でお待ちしています」
神山は佐藤や高橋と別れると 自分の部屋に戻った
まずシャワーで体をすっきりさせると
内藤から貰った封筒を開けてみた
現金が10万円と無料宿泊券が3枚入っていた
神山は無料宿泊券をインターネットで調べると
結構大きなホテルで 設備や部屋の中もワンランク上の感じがした
冷蔵庫から缶ビールを取り出し呑みながら休みの事を考えていた
「はい神山ですが」
「斉藤です お疲れ様です」
「うん どうでした休みの件」
「その件ですが 今課長に聞いたの」
「そしたら」
「原則は1週間に2回休む事が出来ますって 
しかし現状休めないと思うが 1回は休んで欲しいって」
「そうか 参ったな」
「だけど言っていたわ」
「なんて」
「一区切りついたら 長期で休めって」
「そんな、、、」
「まあ仕方ないでしょ 新部長」
神山と由香里の経緯を知ってか否か 周りで笑いが起こっていた
「なに 今の笑い声 聞いているの」
「まあ そんな所ね」
「参ったよな」
「ちょっと待っていてね 課長に替わるわね」
「奥村ですが 青山の会議 お疲れ様 今 筒井さんから
連絡が入って 大変喜んでいたよ そうそう
休みの件は 山ちゃん 仕方ないよ がんばってください」
「あっ はい分りました しかし出勤についてはどうしますか」 
「本来ならば 部長席にある出勤簿に出勤印を押印するのだが
現場仕事という事で 自己申告になる
そこで 週に2回休んだ事に申告をしてくれればいいですよ」
「そうすると実際の休みは どこかに消えてしまうのですか」
「まあ その時はこちらで調整するよ
一区切りついたら 一杯休んで良いからさ
しかし 最低週に1回は休んでくれよ」
「はい 分りました 一杯休めるよう昼夜励みます」
「おいおい ちゃんと寝てくれよ」
今回もみなが聞いていたのか笑いが起こった
「しかし 山ちゃん 少しでも仕事をしたら
一日は一日だからね 後は何をしても構わないよ
もうタイムカードが無いから そこは時間を上手に使ってよ
どこに行ったって 構わないよ それにその時掛かった
経費は会社から出るようになっているから心配しなくて良いよ」
「はい わかりました ところで課長
今度の土日に御殿場を見て来たいのですが いいですか?」
「うん 銀座が何も無ければ」
「ええ 翔にきちんと伝えておきます」
「こちらは別に何もないからいいよ 上原の現場は?」
「アルタは休みです ニーナ・ニーナも休みだと思います」
「うん 支障がなければいいよ」
「そしたら 斉藤さんも良いですか」
「いいけど 出張扱いにはならないな」
「では公休と有給だったら大丈夫ですよね」
「うん 大丈夫だ でもどうして斉藤さんなんだね」
「だって セミプロカメラマンでしょ 現場撮影と記録です」
「うん分った 気をつけてな 今 替わる」
「斉藤ですが なに今の話」
「課長に頼んで 御殿場出張だ 君は連休で来るのさ」
「えっ そんな話 聞いていませんよ」
「そうだよ 今決まった事だから」
「分りましたけど 何をするの 私」
「うん御殿場の現場はもう更地になっているので
君のカメラで記録写真をお願いしたいのさ」
「わかりました 出張届を出しておきます」
「うん 新幹線と宿の手配を頼む」
神山は新幹線の行き先と大体の時刻
宿泊先は後ほど連絡することで電話を切った
すぐにアルタの高橋に電話した
「神山ですが 高橋さんは居ますか」
「はい 高橋ですが 山ちゃん どうしたの」
「うん お願いがあってさ」
「なんでしょ」 
「実は今度の土日に御殿場に行ってくる」
「えっ はい」
「そこで 記録写真を撮影するんだけど もう一人行きます」
「わかりました 2人分用意すればいいの」
「いや 僕は内藤さんから頂いたから 1人分用意出来ますか」
「そしたら 明日持ってゆきます 片手で足りる?」
「充分だよ ありがとう」
「しかし急だね どうしたの」
「ほら 頂いた宿泊券を見ていたら行きたくなった」
「えっ ほんと 凄いじゃないですか」
「会社に休みの件なんかを聞いていたら生き抜き出来なくてさ」
「なるほど 休めないもんね」
「うん それで御殿場を思いついたのさ」
「だけど 山ちゃん 現場の写真は僕らも欲しくて
来週かその次の週に行こうかと 話が出ていたんですよ」
「じゃあ 撮影をしてくるよ 一杯」
「助かります おねがいします」
「では 明朝9時に」
「了解です」
アルタの電話を切ったその時に又 電話が鳴った
「斉藤です」
「はい どうでした」
「今 全て了承して頂きました」
「うん ありがとう」 
「秘書課長の所でお認めを頂くときに出張届と前借金届けを
店長が覗き込み しかし神山君は迅速ですばらしい
部長にして良かったって言われました」
「えっ 店長に見られたか 参ったな」
「しかし あなた 私そんなにお金ないわよ」
「大丈夫だ アルタに出してもらう」
「そんな 何か嫌だわ」
「まあ聞きなさい アルタも御殿場の写真が欲しいのだ
だからこちらが先行して撮影するので問題はない
それに 今までの事を見ていても 隠して動けないから
この様に堂々と行動をしたほうが得策だよ」
「はい 分りました」
「だから撮影にはフィルムを余分に頼む」
「はい それから 新幹線は自分で購入出来るように前借で
お金を預かってきました」
「うん 明日時間などを連絡する」
「はい 連絡忘れないでね 待っています」
「うん 出来たら午前中にします」
「はい それでは 頑張ってください」
神山は土日の由香里との旅行が楽しみだが 仕事も大事なので
ニーナ・ニーナの祥子に電話をした
「はい 久保です」
「神山です 今日はありがとうございました」
「どういたしまして よろしくお願いしますね」
「それで 今夜だけれど 何処かで食べようよ」
「そうしたら7時に駅前寿司でお願いできるかしら」
「はい では7時に待っています」

駅前寿司は先ほど行ったばかりだが 安くて美味しくて近いので
都合が良く 19時まで仕事に集中出来ると思った
電話連絡から開放された神山は杉田の仕事に集中した
懸案事項があったり 杉田が打ち合わせをしてから発生した
事項もあり一つ一つを解決していくうちに時間を忘れていた
全てが解決し杉田のところにFAXを送ったのは6時を過ぎていた
もう少し早く解決できると思ったが 
物産催事は予算が絡んでいたので遅くなってしまった
もう一度FAXした書類を調べながら缶ビールを呑んでいると
電話がかかってきた
「もしもし 神山ですが」
「はい 杉田です 今頂きました ありがとうございます」
「今 FAXした内容で 詰めてくれ」
「しかしどこからこんな良い考えが 生まれるのですか敬服します」
「そんな事より 頼んだぞ 俺はへとへとだよ」
「そんな 頑張ってくださいよ」
「うん 分った では」
神山は催事課の仕事を終わると 上原の仕事に取り掛かり
祥子が疑問に思うところや 分かり易く説明できるよう図面をみた






次回は7月7日掲載です
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