呑んだりしていた 店内が暗くてよく分らなかったが 慣れると
外人客も結構来ていた 飛び交う言葉は英語だった
「ここはね ストレスが溜まったりすると来るんですよ
ほら英語でお話ししているでしょ だから分りやすいの 会社で
もやもやした時なんて 日本語じゃなくて英語で整理したほうが
頭の中で整理しやすいのよね そうゆう時に来るわ」
「そうなんだよ 日本語って結構難しいんだ 言った事と違う意味で
伝わるし それを弁護するとややこしくなるし」
「でしょ そういう時は英語に限るわ」
神山と洋子が話していると 何を呑むか聞いてきたので
洋子はトマトベースのカクテルを頼み神山はマテニィーを頼んだ
外人が洋子に何かを言っていたが 首を振ると去っていった
同じ様に別の外人が来てあからさまに誘っているので
神山が この女性は私の妻だよ ごめんねと言ったら お辞儀をして
去っていった 洋子のファッションはそれほど洋子自身を出して
みなを魅了しているのかと改めて感心した 洋子が
「さすがね 私の奥さんは最高よ 彼女って言うと更に突っ込んで
俺のほうがいいだろ 楽しませてやるって来る訳 しかし
奥さんだと 手を出さないわ どこで覚えたの」
「日本だって同じじゃないかな ただ必死に出てきた言葉だよ」
「ふぁ~嬉しい 守ってくれているんだ 嬉しいわ 幸せよ」
洋子は神山にキスをした 神山も答えた 周りから指笛が鳴ったので
離れたが さっきの外人が神山に幸せの乾杯だと言ってグラスを合わせた
マスターが気を利かせたのか曲が変りロックが流れた
店の真中は踊れるように空いていたので外人達だけではなく日本人も
一緒になって踊った
洋子は神山の手を取って輪の中に入って踊った 洋子は
上手にリズムを取ってツイストを踊っていると さっきの外人が
君の奥さんは上手だ お尻が魅力的だと誉めたので 僕もそれで
結婚したが 今はそのお尻の下にいるんだ 大変な毎日だと答えた
外人は 俺もそうだ いいお尻だったから結婚したら君と同じさと言って
笑いあった 外人は洋子のお尻に自分のお尻をぶつけ わざと
跳ね返され驚いた仕草をした 今度は神山も同じ様な仕草をして大袈裟に
跳ね返されると周りに受けた 楽しく2曲くらい踊ると 洋子は
「あ~ 楽しい ほんとうに楽しいわ 貴方がいるから」
洋子は神山にキスをした 神山は
「さっきの外人 洋子のお尻が魅力的だって言っていたよ」
「ほんと」
「だからね 僕もそれで結婚したけど 今は尻に敷かれてるよって
そうしたら オレもそうだ尻にしかれているってさ」
「だから お尻をぶつけて来たのね なにしてんのって思ったけど」
「このお店楽しいね 時間を作ってこよう」
「ええ 今度はもやもやのストレス発散じゃなくて
あなたとエンジョイする為に ねぇ」
洋子はまたキスをしてきた 少ししてまた流れる曲が変った
今度はバラードだった 真中でゆっくり踊り始めるカップルが居た
今回も洋子が手を取り神山を連れ出し 洋子は踊り始めると
両手を神山の首に巻きつけてきた 神山もしっかりとリードしていると
足運びのリズムが合ってきて 周りのカップルは神山と洋子を
よけて踊ってくれた なんとか無難に踊っていると 洋子がキスをして
そのまま踊り 神山も必死にりーどして踊り終わった
曲が終ると周りから指笛が鳴り止まなかった
「普段出来ない事出来るから 楽しいわ あなたが一緒でなかったら
こんなに楽しい時間はないわ」
神山と洋子はカクテルの御代わりを頼んだ
「久しぶりだな こんな開放的になるなんて」
「やっぱりいいわね 毎日は病気だけどたまにここで開放感にしたると」
「ここは紳士的だからいいよ 多分けんかは無いでしょ」
「ええいつきても紳士的よ いつだったか日本人が私を口説きに来たの
そのときは 英語でやり返したら 向こうも英語を使ってきたの
それで 英語のなまりで話したら分らなくなって退散したんだけど
帰るとき その人がどこの国の方ですかって聞いて来た訳
だから私は ここに住んでいるのよって答えたのね その人
本当の外人だと思ったって 失礼しましたって帰っていったわ」
「洋子はそんなに上手なんだ」
「上手じゃなくて 話せるほうが正しいかな」
「そしたら同じだ 僕も単語を並べているだけだ 洋子と違うけどね」
店内の曲がジャズからロックに変った 今度は踊りに行かなかった
二人で呑んでいるとさっきの外人が彼女を連れてやってきた
すごく均整が取れていてモデルのようだった 外人が
お尻が魅力的な私の妻が君と踊りたいと言っているんだ 踊ってくれ
と 頼まれ神山は洋子に断って踊った
均整が取れているせいか見ていても惚れ惚れした 踊りはけっして
上手ではないけどリズムに乗っていた 神山も必死で躰を動かし
メリハリをつけて踊った 1曲終るとのどが渇いたのでカウンターに
戻ると洋子がキスをした 相手の女性も軽くほほにしてきた
神山は外人のカップルにビールは呑むかと尋ねるとOKと答えたので
4人でビールを呑んだ
みんな楽しく話をしている時に 外人が
「私は 御殿場で大きい仕事ををする為に来たが情報を集める事が
出来なくて日本の会社に負けてしまったんだ 日本の情報伝達は
素晴らしい物がある」
これを聞いた神山と洋子は聞き流し 記憶した 洋子が
「私達は早く御殿場アウトレットが出来る事を楽しみにしている二人だ」
と 外人夫妻に伝えると
「大丈夫だよ その会社は優秀な人材がいると聞いた
任せておけば 損をさせる事はしないとはっきりと言った 私たちは
日本だけでなく世界にマーケットを持っている 今回のように
負けたのは初めてだ しかしアルタはいい会社だ いい人材を
確保したと言って自慢していた 熱意に負けた 任せるつもりだ」
洋子が外人に
「アルタはよく聞く会社で大きいし経営も安心できる 大丈夫だ」
そう伝えると
「私も分っている 早くエキスパートにあって話をしたいんだよ」
神山はアルタに任せておけば大丈夫ですよ
いい報告がすぐに届きますよ 日本には何時まで居るのか聞いてみると
明日アメリカに帰る 次に来るのは何時になるか分らないと言った
しかしエキスパートが決まったら直ぐに来るよ
その時ここで会えたらいいね と言って婦人と店を出て行った
神山と洋子は顔を見合わせ 大変な人と会ったねといい
「あの人アレックスグループのアレックスではないかしら
何年か前に再婚して奥さんはモデルさんだったと思うわ」
「そうすると 次回会った時話がスムースに行くね」
「ええ 今の感じだと 悪い印象はもって居ないし スムースに
行くわよ絶対に 貴方が彼女と踊っている時
彼は君のご主人は紳士的な踊り方をすると言って
大変誉めていたわ アレックスグループだったら 良いわね」
神山と洋子は暫くアレックスグループの話をしていたが さきほど
踊ったせいか 洋子が疲れたと言ったので店を出た
表参道に出るとまだ人通りは多かった 洋子が持たれかかって
「ねぇ貴方の住居兼事務所を調べたいな~」
「なんで」
「だって 秘書として当たり前でしょ だめなの?」
神山はその言葉に負け 上原のマンションに帰った
洋子はそのマンションの大きさや広々とした庭に驚き
部屋に入ると 本当に事務所のようでびっくりした
「ここで寝起きしているの?」
「ああそうだよ だから滅多に無いけどFAXが夜中に飛び込んで来ると
あの音でビックリする事もあるよ」
神山はそう言ってビールを用意しテーブルに座った
洋子はカーテンを開けガラス戸を開けた
「ふぁ~ 気持ち良い まだ寒いけど気持ちいいわ」
神山は洋子の後ろに行って両手を巻いた 洋子が振り返り
「ねぇ 信じる?私 初めてなの」
神山は答えに困っていると
「やっぱりな~ 信じてもらえないよな~」
「違うよ 黙っていたのは 洋子を傷つけない言い方があるか
言葉を探していたんだ 勘違いしないでくれ
それに僕は 例えバージンで無くとも軽蔑はしない」
洋子はほんとと聞いて 唇を合わせてきた
「ほんとうさ 過去は過去 そんな事に拘っていたら 身が持たないよ」
「そしたら優しくしてくれる?」
「勿論さ」
そう言ってキスをした
「さあ 分ったから ここに座ってゆっくりしようよ 落ち着かないかな」
「ええ ビールを頂くわ」
洋子は一口飲んだ時に 美味しいと言って咽を鳴らして呑んだ
「このビールがゴテンバ グランド インの地ビールさ そして
これを御殿場アウトレットで販売権をアルタが獲得して 膨大な
利益を生むんだ そのアイデアを出したのが僕です」
「凄いわ もうそんな事しているの すごい」
洋子は立ち上り神山に後ろから抱きつきキスをした
「そんな事もあって 実は今朝内藤さんから500万貰った」
「ふぁ~ ほんと 信じられないわ」
洋子が言うので 神山はその札束を見せた
「ふぁ~ ほんと 凄いわね あなた」
「別に凄くないよ いつもどうしてとかなんでって思う時あるでしょ
それを大切にとっておき商材が転がっているのを見つけたら実行
まあ そんな感じですよ 今回も以前地ビールを呑んでいて
美味しいし 何とか成らないかなってね思っていたんだ
だから こちらが発信するタイミングと受け取る側のタイミングが
上手に一致しないといいアイデアでもボツになるよね」
「そうね 貴方の言う通りね だけど今回は一致したわ」
「えっ」
「分らないの 私が発信しているの 鈍感ね」
「あっ そっちの話しね ごめん」
神山は400万をしまったが アルタの自由費の話をしようか迷った
「ねぇ あなた先にシャワーを浴びたいんだけど 教えて」
「うん こっちに来て」
浴室を案内した トイレが一緒になっているので
「ふぁ~ 一緒だ~ すごい」
洋子は始めて見るのか驚いてばかりだった
神山は簡単に説明すると 一緒に入る事を希望したが
「いいわよ だけど変な事しないでね」
神山は初めてだから優しくしてとか 変な事しないでねとか
でも 洋子の育ちの良さを感じた
「わかったよ 変な事はしません そうしたら着替えの仕度をしようっても
男物しかないからな 我慢してね」
「当たり前でしょ ここに女物があったらそれこそ可笑しいでしょ」
神山はその通り そう言い仕度をした 浴槽に湯を張って
「どちらが先に入る?」
「う~ん あなたが先に入っていて 私後から行きます」
「では お先に失礼するよ」
神山は開いているガラス戸とカーテンを閉め 先に入った
簡単にシャワーで流すと 浴槽につかった ジャグジーを使って
躰を横にすると洋子が服を脱いで丁寧にたたんでいるいる姿が見えた
下着姿になると タオルを準備してブラジャーを外し
胸にタオルを巻くとショーツを脱いだ その格好で浴室に入ってきた
「わぁ ジャグジーだ 嬉しいな ねっ あっち向いてて」
「うん 星を見ているよ」
洋子はタオルをとくとシャワーを出して 首から下に洗っていった
「さあ 入るわ」
洋子はそう言って 無邪気な女の子のようにはしゃいだ
神山はそんな無邪気に成っている洋子の横顔をこちらに
向かせ唇を合わせた 洋子は自分から手を首に回してきた
神山は乳首を触ると洋子がぴくと反応したので少しずつ 柔らかく
もみ始めると 洋子が
「ねぇ わたし凄く気持ちいいの どうしたらいいのわたし」
神山は答えず 今度は唇で乳首を吸って見ると 喘ぎだした
「ねぇ 本当に 可笑しいの気持ちいいわ ねぇ」
神山はもう一つの乳首を手で柔らかくもみ始めた 洋子は更に悶え
「ねぇ 教えて わたしなにをしたらいいの」
神山は洋子の手を自分のおちんちんに導いた 洋子は触った時一瞬
はっとしたが 握りはじめ
「このあとどうするの?教えて」
神山は手を上下した 洋子は自分で出来るようになると
おちんちんが元気になり 大きくなった肉棒に驚いた
「わぁ 大きくなった 凄い」
「洋子が一所懸命に奉仕をしてくれると もっと硬くなるぞ」
洋子は頷き上下運動を一生懸命にしたら固くなってきたので喜んだ
神山は手を下にずらし秘所を触った ぬめり気のある体液が溢れていた
洋子は我慢できなくなったのか
「だめ 熱いわ少し出るわね」
神山は浴槽の縁に腰掛けさせ 足を少し開かせた
「だめよ 汚い所に」
神山は言われても顔を近づけ 舌の先でクリトリスを触った
洋子は全身をぴくんぴくんとさせ 充分に感じ上半身を後ろに反らせた
「ねぇ なんか分らないけど 可笑しいわ 凄く気持ちいいけど
ねぇ なんか出るみたいで 可笑しい 気持ちいいわ どういしましょ」
神山は秘所からどんどんとと出てくる体液を廻りに塗りクリトリスを
吸ったり 柔らかくかんだりした
「だめ~ だめ~ ああっ 可笑しい ああっ」
神山はクリトリスの攻撃を早くしたり強くしたりした
「ああっ あっ ああっ なんか へん 気持ちよすぎる~」
神山は秘所に指を少し入れ 動かした
その瞬間に洋子が 躰をがくがく震わせ昇天してしまった
「ああ ねぇ 凄く気持ちよかったわ ほんとよ」
「よかった じゃあこんどは洋子が僕を喜ばしておくれ」
神山は立ち上がると肉棒を洋子の顔の前に突き出した
「ふぁ~ 大きいわ すごい」
神山は洋子の口でさっき手でしたようしたり吸ったり
おしゃぶりをすると気持ちよくなることを伝えた
洋子は言われるままに口をあけ しゃぶるように神山の肉棒を咥えた
手の動きと同じ様に顔を前後に動かし時々しゃぶったりした
そうしている内に咥え方も上手になり 神山は我慢できなくなった
洋子に離すよう言うと 首を振って離さなかった 手も使い始め
神山は出ちゃうといい口の中に発射してしまった
洋子はそれを何も言わず飲み込んだ
「ねぇ気持ちよかった 上手に出来た?」
「うん だから出ちゃったよ」
洋子は神山と唇を合わせた
神山は洋子の躰を洗ってあげた 洋子も神山の躰を洗い おちんちんに
触ると なぜ小さくなるのか聞いてきた
「だって大きいとGパン穿けないじゃん 一回お仕事終ると小さくなるの」
洋子は分ったと言っておちんちんを丁寧に洗っていると
「ふぁ~ 又大きく成りかけている へぇ~面白い」
神山のおちんちんは遊ばれた 神山は洋子の乳首を触り摘んだ
「ああ だめよあなた 感じるわ」
神山は強く時々弱く掴み 転がした
「ああ さっきより感じるの だめよ ねえ 洗えないわ」
洋子は両手で挟むようにしたり工夫をこらし 洗うようになった
大きくなった肉棒を上下に動かしたりし
「ねぇ だめ 大きくなったわ だめ ああ 硬くなってきたああ」
神山はクリトリスを触ると大きく硬くなっていた 乳首と同じ様に
メリハリをつけ攻撃した 秘所からはぬめりのある体液が溢れていた
洋子は我慢できず 両足を投げ出し仰向けになった
神山はゆっくりとヴァギナに挿入した
「あっ うっ」
洋子は痛かったのだろう 眉間にしわを寄せ口をしっかり閉じていたが
神山が少しずつ動くと 段々と口が開いてきた
「あっ 気持ちいいわ さっきと違う おちんちんが動いている」
洋子は神山の顔をじっと見つめ 膣の中がどうなっているか報告した
神山は少しずつ早くしていくと 洋子の反応も激しくなった
「ねぇ さっきと違うの だけど感じているわ」
洋子はそう言って自分でクリトリスを愛撫した
「ああっ あっ だめ あっ なんか きている あっ」
洋子は手を激しく動かし始めた 神山も早めた
膣が 締まってくると
「あっ きたっ あっ」
洋子は腰をガクンと動かし 躰から力が抜けた
神山は最後の一突きで昇天をした
躰を離すと洋子の秘所から鮮血が流れていた
神山は洋子がビックリしないようシャワーで流し自分も洗った
「ねぇ 私 おんなになったの?」
「うん れっきとした女になった」
「あんまり痛くなかったわ でもまだおちんちんが入っている感じ」
神山は抱き起こし キスをし
「ありがとう うれしいよ」
洋子も
「こちらこそ 遅咲きをありがとうございます」
二人は見つめあいキスをした 湯船に入ると洋子が小さいおちんちんを
「この子は あなたより単純だけど 強くて逞しいわ 嬉しいわ
ねぇ 一つ聞いていい?」
「うん なに」
「女の人って 男みたいにマスターベーションするのかしら?」
「普通するだろ 分らないよ」
「私 マスターベーションしよおっと だって気持ちいいもん」
「僕が居るのに?」
「居ない時に決まっているでしょ いる時はおちんちんがいいわ」
また笑った 暫く湯船に浸かっていると 熱くなったので出た
洋子の出血は殆ど止まったが完全には止まっていなかった
部屋に行くとガラス戸を開け 新しい空気を入れた
新しくビールを出し呑んでいると 洋子が
「ねぇ 怒らないで 由香里と関係あるでしょ」
神山は黙っていると
「やっぱりな~ この間の歓迎会のとき 尋常でなかったもん
でもいいの これからは私の専用だから」
神山はここで何かを言うと恐ろしかったので聞いていた
「ねぇどうしたの 怒った ごめんなさい でも私の思いも分って
まだ知り合ったばかりだし この事で結婚しようって言わないわ
ただ あんまり他の女と遊んで欲しくないの 分ってねぇ」
神山は何も言わず黙って考えていた
「貴方は素敵よ それに若い子と違って実力もあるし 周りの女が
離さないわ だって好きになった人が全然魅力無かったら
つまらないでしょ だから私といる時は他の女の事は忘れて お願いだから
それから 私の前では私の大事な人になって お願いねぇ」
神山はようやく口を開いた
「わかった」
神山はビールを呑んで テラスに立った
(あ~あ なんで女はいつも同じ事ばかり言うんだ)
洋子が
「ねぇ怒った ごめんなさい」
洋子はそう言ってテラスの神山に抱きついた
「そうよね 私の我侭だったわ ごめんなさいもう言わないから」
洋子は更にきつく神山を抱きしめた 神山は振り向いて洋子に
「確かに僕は他に女が居るしみんな大好きさ しかし日常は別にして
付き合っている時はその人の事しか考えないし 逆に自分が
そんな事されたら嫌な気分になる事は絶対にしない」
「分ったわ ありがとう 私に貴方を縛る事なんて出来るはずないのに
ごめんなさい だけど貴方の事しか考えられないの わかって」
「裏切らないようにする」
「嬉しいわ」
洋子は口を突き出し唇を合わせた 神山も答え深くキスをした
「さあ 気を取り直してくれ ワインがあるので呑もう」
洋子は頷き一緒に部屋に戻った 神山は冷蔵庫にしまってあるワインを
テーブルに用意して グラスに注いだ
「だけど これからは私が独占するわ貴方を もっと魅力的になって」
洋子はワインを呑みながら言った
「今だって魅力的だよ それ以上どうするんだ」
「それは秘密 なんとなくわかったの だから秘密よ」
「わかった 楽しみにして待っているよ ところで明日は早いけど
ごめんね お母さんに電話しないで大丈夫?」
「ええ 母はまだ旅行中よ だから大丈夫 何か緊急の時は携帯にあるから
何時に出るの?」
「うん 東京駅を8時だから7時30分ぐらいかな」
「そうしたら 15分くらい早くして私 見送りするわ いい?」
「うんいいよ」
神山はアルタの給与を話した
「僕は担当常務で月給200万鈴やで言う活動費これはアルタでは
自由費と呼ばれ給与と同額 したがって200万です 洋子は担当部長で
役職は担当常務 専属秘書 給与は100万円 それで自由費は原則
秘書が受け取る事になっていると言っていた」
「わぁ凄い 100万円も頂けるなんて」
「うん ただし僕の秘書だから会社経費が出ない そこで自由費を
使うわけだが 持ち出しがあると言っていた しかし実際に
僕の仕事内容から持ち出しは無いと思っていいよ 無くなったら
内藤さんに話すし なんとかなる そこで先ほど見せたお金だが
100万円は今日の買い物で使った 洋子は時田さんから頂いた200万円
が残っていると思う この600万円で今月過ごさなければいけない
あと予定しているのは ニーナ・ニーナの仕事着や靴で7,80万円
これが出て行くことを頭に入れておいて欲しい」
「は~い 分りました」
神山は先ほどしまった400万円の札束を持ち出してきて300万円を
洋子に渡した
「この100万円を全てではないがこの休みで使う残りを管理して欲しい
28日になれば次長室が出来るのでそこに保管するが
それまでは 預かっていて欲しい」
「はい 分りました 会社の机に入れておくわ 大丈夫だから」
「うん 頼んだよ」
そろそろ24時になろうとしていた その時FAXがなり始め
「こんな時間にも来るの 大変」
神山はプリントアウトされた用紙を見ると 次長室の訂正図面だった
洋子に見せると
「訂正されているの 分らないわ」
「そうだよね 幸三君がPCでメールを送っている 見てみよう」
神山は60インチのモニターをONにしPCを立ち上げ メールを開いた
添付ファイルを開くと 次長室のパースや図面が入っていて
パースを大きくしてみた
「わあ 大きいから 分りやすいわね ここの隅に座っているのは私?
奥に小さく書いてあるのがあなた?」
「うん そうだね こんな感じで出来ますよってこと」
「しかし 上手ね 貴方も書ける?」
「一応はね しかし専門じゃないからここまで書くとしたら
彼の何十倍も時間がかかるよ しかし綺麗だな塗った後が無いなんだろう」
「なにそれ?」
「うん 普通絵の具でも色鉛筆でも筆跡が残るでしょ
よく見てごらん 筆跡が無いんだよ」
.