2013年4月23日火曜日

薔薇 7 - 32 Vol. 1



5月3日 日曜日 晴れ
昨夜はよほど疲れていたのだろうか 部屋に戻りベッドに入ると
直ぐに寝てしまった ジャケットもテーブルに置いたままだった
カーテンを開けると晴れていて気持ちが良かったが
もう少しこの部屋でのんびりしていたかった
時計を見ると10時を指していて神山はシャワーを浴びた
神山は冷蔵庫からビールを出して気持ちいい風が流れているテラスで
タバコを吹かしビールを呑んでいた
FAXが数枚来ている事を思い出して読んで見ると
アルタの高橋からだった
【4日朝9時から部屋の鍵の取替えに入ります 次長室で
使用している 形式にします 引越し荷物は殆ど無く
新品が各運送会社から運ばれてきます 朝10時から
入ってきます 作業届は提出済です 
私は8時30分ころから入っています 以上 高橋】
もう一枚はニーナ・ニーナの筒井だった
【先日はお忙しい所 お見舞いにきてくださり ありがとうございます
私は本日退院をしました 4日の月曜日から出勤をします
本当はオートモの祝賀会に出席をしたかったのですが
誠に残念です 久保さんから写真を拝見させて頂きました
お似合いのスーツで喜んでいます
では ご連絡まで 筒井】
後は解決した物件ばかりだったのでゴミ箱に捨てベッドに横になった
アルタのなかでGプロジェクトが動いているのか気になり
高橋に電話をした
「はい 高橋です」
「孝ちゃん 神山です 休みの所済みません」
「いえいえ」
「ところで Gプロジェクトだけど FAXは貰ったけど 社内はどう?」
「ええ 昨日ようやく決定しました 僕のブースが3人になって
他のブースは2人づつ付きます それでまあ 流れによって他のブースを
手伝う事になりました Gプロジェクトのメンバーは変りませんが
その中で 少しでも手が空いたら他を手伝う このスタンスで行きます」
「わかった ありがとう それと選抜隊は?」
「ええ 聞いてください 山ごもりもいれば 海に行くのも居ますよ
それで 使い切れなかったらどうするんですか?」
「う~ん 使い切って欲しいな それだけの事を見つけて欲しいから」
「ええ 分るんですが 貧乏症で済みません」
「うん だから海でも良いが 何かを見つけるんだよ
例えば ホテルの一番高い部屋に泊まったりとか そうすれば
何かが見えるはずだよ」
「了解しました 山ちゃん 今日は」
「うん 秘書を休ませたからどうしようか迷っているよ」
「そうしたら ゆっくりと休んでください」
「うん では」

神山は部屋に置いてある自分のお金を調べると2600万有ったので
そのうちの2000万を銀行に預けに行く仕度をした
普段と変らない格好で外へ出てみると太陽がまぶしかった
ニーナ・ニーナのブティックには寄らないで駅の傍にあるATMを利用した
身軽になってニーナ・ニーナを覗いてみると浜野が気が付き
「神山次長様 いらっしゃいませ」
「よう 元気だね どう」
「ええ 怖いくらいに順調です 銀座で出ないものが出ています
それも高額品が多いですよ」
「良かったじゃなか それと筒井さん 退院したんだってね」
「ええ 昨日しました 喜んでいましたが
次長の祝賀会に出席出来なくて残念がっていましたよ」
「うん まあ また呑めるからね ところでチーフとは
上手くコミュニケーションは取れている?」
「ええ あれ依頼きちんと出来ています 丁度1週間ですね」
「そうだね 良かった まあ頑張っていれば上はきちんと見ているよ」
「ええ 頑張ってこのお店を盛上げます」
「うん では」

と神山は言ったが行くあてなく歩いていると高橋が言っていた
山に行ってみようと思いつきタクシーを拾って銀座に向った
タクシーの中から洋子に電話するとで外出できると言い
待ち合わせ場所を代々木の部屋で待っていて貰い
駐車場についたら電話すると約束をした
銀座に着くと車をホテルの地下駐車場からだして代々木に行く前に
ハイオクを満タンにして向った
代々木までは道路が空いていて直ぐに着き駐車場から電話をすると洋子が
にこにこしてやって来た
「こんにちわ やっぱり出かけるんだ」
洋子は車に乗ると神山に軽くキスをした
「ねぇ 今日はどこに行くの?」
「うん 富士山」
「へぇ~ 山に興味あるんだ」
「まあ 少しは見ておかないとね」
神山は直ぐにでて渋谷から高速に入って飛ばした
洋子も楽しくてしょうがないのだろう 鼻歌が出てきた
神山も知っているビートルズだったのでよけいに気分が良かった
何時も熱海に行く時に降りる厚木ICをそのまま通り越して
御殿場ICまでの約90kmを30分で降りて富士山スカイラインに入り
表富士宮口五合目を目指した
日曜日のお昼と有って車が多かったが神山はどんどんと追い越しをして
最後の難関である綴れ織りのジグザグを巧みな運転で難なく
表富士宮口五合目にきた 東京を出て丁度1時間掛かってしまった

「ふぁ~ 気持ち良いわ ここ五合目だよ ねぇ いいな 
あなたと一緒だと」
神山はビールを呑みたかったが我慢しておでん屋で少し腹の足しにした
「ねぇ 朝は食べてこなかったの?」
「うん さっき起きたばかりだよ 何も食べていないんだ」
神山と洋子は駿河湾が見えるところでおでんを一緒にたべた 
洋子は幸せ一杯だった 
神山は今度の御殿場アウトレットで使える物は無いか真剣に探していた
洋子もそんな神山の雰囲気を壊さないように手を組んで歩いてた
暫くすると小学生の低学年だろうか神山の車に近寄って
父親に乗りたいとせがんで泣いていた
神山はじっと見ていたが 何かが見え貴婦人に近寄って子供に
「ぼく この車に乗りたい?」
「うん スーパーカーは大好きなんだ こんな小さいけど
一杯持っているよ これはフェアレディーZと言ってぼくが
一番 好きな車なんだ」
神山は両親に
「ここを一周すれば気が済むと思いますから 乗せてあげます」
子供の親は神山に感謝をして神山が乗って子供が座ると
背丈が無いので前を見ることが出来なかった
神山は一旦降りて近く売店でダンボールを貰ってきて
それを子供のお尻の下に置いてあげると見えるようになって子供は
もう それだけでおおはしゃぎをした
神山は両親に挨拶をして駐車場を出て5分くらい走るり戻って来ると
「ふぁ~ すごいな 本物は ぼくはフェアレディーZに乗ったんだ
格好良いし 最高だよ おじさんありがとうございます」
神山も良かったと思い 
「おじさんのように大きくなったら乗れるよ」
「でも うち貧乏だから買えないんだ ねえお父さん」
「でも 君が働けば買えるよ きっと」
「うん 頑張るしかないね」
神山は両親に挨拶をして別れさっきのダンボールをゴミ箱に捨てた
その時神山の脳裏に何かが光った
洋子が 
「やっぱり男の子ね あんなに小さくてもフェアレディーZを
知っていて 一番好きな車って自慢しているんだもんね」 
「うん スーパーカーは大人じゃなくて子供のものかな そうか
わかった 御殿場アウトレットで本物のスーパーカーを子供用に
開放すれば良いんだ その方法だ」
「喜ぶわね 毎週来たくなるわきっと」
「洋子 難題が解けたらおなかが空いた 何か食べよう」
「ねぇ そうしたら亜矢子さんのところで食べましょうよ 近いでしょ」
「うん でもねぇ」
「大丈夫よ そんな事気にしていないわ そこでビールを呑んで
一休みすれば良いでしょ 電話で聞いてみるわね」
洋子は亜矢子に電話をしたら
「洋子です こんにちわ」
「こんにちわ 亜矢子です」
「実はお仕事兼ねて富士の五合目に来ているの 
それで食事をしたいんだけど その後2時間くらい休ませてくれる」
「ええ いいわよ 高いわよ ふふふ」
「いやね そんなんじゃないわ ビールを呑みたいの」
「ええ どうぞ お部屋を取っておくわ フロントで言ってね
私はこれから巡回でお相手できないの ごめんなさい」
「ううん こちらこそ 美味しいお肉を食べるって」
「ええ そちらも話して置きます カウンターで良いでしょ」
「ええ ではお願いします」
「は~い 分りました 気を付けてね」

洋子と亜矢子が話してゴテンバ グランド インへ食事に行く事になった
神山は綴れ織りのコースを上手に降りていくと
直ぐにゴテンバ グランド インが迫ってきてホテルの駐車場に止めた
フロントで神山がサインをすると椿支配人が近寄ってきて
「神山様 お疲れ様です 先ほど桜川から聞きました
どうぞごゆっくりしていってください」
「ありがとうございます 美味しいお肉が食べたくて それと
地ビールを頂くと帰りが車なので利用させて頂きます」
「はい お部屋は何時ものように一番上でございます」
「ありがとうございます では」
神山と洋子は山側3階にあるステーキハウスに入ると
「神山様 いらっしゃいませ」
ウエイトレスが笑顔で迎えたくれた
カウンターに着くと 料理長が
「先日はありがとうございます 本日のお肉はどうされますか」 
神山は洋子と相談して
「人気のお肉でお願いします」
「はい 畏まりました」
神山と洋子はまずは地ビールで乾杯をした
話題はもっぱらスーパーカーの事だった
「ねぇ これだけ軍資金があるんだったら一台位買わない?」
「う~ん 僕は余り必要ないな 仕事上も」
「そうか 子供達が喜んでいる姿を見るといいかなと」
「うん それは有るけど 今ので充分さ」
料理長が
「今日は何処にいかれたんですか?」 
「ええ 表富士宮口五合目です 気持ちよかったですよ」
「そうですね あそこに行くと皆さん何かを感じ取られるみたいですね」
「そうなんですか」
「ええ レーサーの高見澤さんて ご存知ですか?」
「まあ TVで見るくらいですが」
「あの方も あの綴れ織りを練習場にしていて お昼はここに
来られるんですよ このステーキとワインがお好きで」
「へぇ~ 初耳です」 
「五合目に行ってレースを振り返ったり次の作戦を練ったりと
何回も来られていますよ」
「普通はレース場でテクニックを磨いたりするもんですが彼は違うのですね」
「ええ フジスピードでも練習はされているそうですが
ここは精神を鍛えるのにいい場所と言われています」
「う~ん やはり何かがあるんですね」
「今日のように晴れている日はきませんね 雨の日が多いですね」
「そうですか 次回は雨を狙って来ますよ」
神山は一息ついて廻りを見渡すと日曜日の晴天と有って
3,4組のお客しかいなかった
取り皿に伊勢えびやあわびを鉄板焼きしたものが順番に盛られ
神山と洋子は味わって食べていった
バターで焼かれた魚介類をそのまま食べても美味しかったが神山は
にんにくの効いた塩だれに付けて食べた
ワインを注文すると料理長が
「お肉にあったワインで宜しいですか」
「ええ お願いします」
料理長は予め冷やしておいたワインを運ぶように伝えた
次は野菜類がバターで焼かれて取り皿に順番に盛られていった
ワインが運ばれグラスに注ぐと乾杯をした
料理長が神山と洋子の食の進み具合を見ながら焼いてくれるので
冷めた物が無く食べられるのは助かった
いよいよサイコロステーキを焼く時に料理長が
「神山様 ニンニクを少し多めに焼きましょうか」
「ええ お願いします」
料理長は用意してあったニンニクをオリーブオイルの上で焼き
オリーブオイルに香りが移った所で牛肉を焼きはじめた
ワインも進み一本を空けてしまったが迷っていると洋子が
「余ったら 持って帰れば良いじゃない ねぇ」
神山は同じワインをもう一本追加した
出来たてのサイコロステーキを取り皿に盛られると
神山と洋子は何時もよりニンニクの香りがきつかったが
美味しいと言ってよく食べた
最後にガーリックライスを出されたがここでもニンニクを
一杯使ってもらったので結構にんにく臭かった
神山と洋子はおなかが一杯になると料理長にお礼を言い
最上階に用意された部屋に入った
「ふぁ~ 二人とも臭いわ どう私」
洋子が神山の鼻のあたりに息を吹きかけると神山は
「うん 匂うね しょうがないでしょ 美味しかった
今度 美味しいお肉を食べたかったらここに来ればいいね」
「ええ お部屋が空いているときね」 
「おお 部屋が空いていないとだめだね」
神山と洋子は簡単にシャワーを浴びてベッドで横になり昼寝をした

神山と洋子は16時にセットした目覚ましで起きた
「あ~よく寝た すっきりだ」
「私も すっきりよ」
神山は洋子のベッドに移ると洋子を下にして抱きついた
「ねぇ どうしたの 急に」
「うん 考えると 駄目と言われそうだったからね」
「そんな 優しくして」
神山は洋子の唇に熱いキスをし片手で乳房を優しく揉んだ
洋子も片手で神山のおちんちんを優しく握り動かしていた
神山は唇を乳首に移し噛んだりすったりしていると喘ぎだした
「あっ うっ うっ~ きもちいいわ」
「うん 僕も気持ち良いよ」
「これは どう?」
洋子は強く握ったり早く動かした
「うん いい」
神山もクリトリスを攻めた
「あつっ あうぅ あぅ~ いいわ~」
洋子は両手で肉棒を持ってしごき始め自分の秘所に導いた
「あっ うっ うっ~ あつっ いいわ~」
神山は最初はゆっくりと段々と早く奥まで攻めると
「あつっ あうぅ あぅ~ うっ きて いくわ」
神山も膣がどんどん狭まってくるので
「だめだ でる」
「あうぅ あぅ~ いいわ~ きて いぐ あうぅ あぅ~」
「うっ」
「うっ~ あつっ きた でてる いぐ」
二人は一緒に昇天してしまった
神山は洋子から降り秘所を触ると
「ねぇお願いだから触らないで 可笑しいの」
「わかったよ」 
そう言いながら クリトリスを触ると洋子はまた悶え始め
指を膣に入れると
「だめ でもきて おねがい ちょうだい」
洋子は神山の肉棒をしごき始めどんどん硬くしていくと
「出ちゃうよ」
「そしたら はやく いれて あっ うっ うっ~ 」
神山は下になって洋子を跨がせた
上になった洋子はぎこちない動きだが確実に肉棒を締め付け
「すごい きもちいいよ」
洋子はクリトリスをこすりつけ前後に動いたり回転させたりした
「うっ うっ~ あつっ いいわ おくまで きてるちんぽが」
神山は下からグイグイ突き上げると
「あうぅ あぅ~ きもちいいわ いきそう きて」
どんどんとスピードを上げていくと洋子も併せ
「だめ~ いく きて~ あつっ あうぅ あぅ~」
膣がきゅんと狭まったので神山も発射してしまった
「あぅ きた でてる」
洋子は腰を落としたまま昇天し肉棒を咥えたまま神山の上にかぶさった
神山が肉棒を抜こうとすると
「だめっ 今 楽しんでいるんだから」
神山が抜かないでいると洋子の膣の中が少しづつ動いてきて
「ふぁ~ 中が動いてる あっ うっ うっ~」
「うん 動いている」
膣の入り口から奥のほうへ締め付けが動き始めた
洋子はだんだんと気持ちが良くなってからだを起こし
肉棒を根本までしっかりとくわえ込むと更に気持ちよくなった
「あっ あっ うっ うっ~ いいわ~」
洋子の腰が動いていないのにまるで動いているかのようだった
神山が少し動かすと
「あっ うっ うっ~ あつっ すごいわ こわれる」
「すごい だめだ我慢できない」
「あつっ あうぅ あぅ~ いいわ~ きて はやくっ だめっ」
洋子の膣が今まで以上に狭まり神山も発射して二人とも昇天した
暫くして 神山が肉棒を抜くと素直に抜けた
「だめよ 躰が壊れるわ」
そう言い神山の横に仰向けに寝た 神山が耳元で秘所をポンと触って
「ここ 凄いね 初めてだよ こんな経験」
「ほんと 気持ちよかった?」
「うん でも膣が手と同じ様に動くなんて凄いね」
「そう 初めてよ余韻を楽しんでいる時あそこが気持ちよかったわ」
神山と洋子はシャワー室で戯れたが洋子が
「お願いだから触らないで ほんと こわれる」

神山は今度は何もしないでバスタオルで拭き部屋に戻った
洋子は冷蔵庫からビールを出して
「半分ずつ呑みましょ」
地ビールを半分ずつ呑み神山は更にミネラルウォーターを一本飲んだ
「さあ でようか ここがしびれているよ」
「ば~か いいの だからやりすぎって言っているでしょ
私の方がまだ深刻なんだから 入ったままよ あの時みたいに」
洋子はそう言って顔を赤くさせた
神山と洋子は着替えを済ませ部屋を出てフロントで清算した
「神山様 ありがとうございました 本日のご休憩とお食事代で
合計1万円でございます」
「えっ あのワインを2本頼んでいますが」
「はい この中に含まれています」
「分りました ありがとう」
神山は財布からお金を出して清算した
時間がまだ有ったので
3Fショッピングモール ブティック「モテリコ」へはいってみると
神山がダイアの入ったそんなに大きくないブローチを見ていると洋子が
「すてきね このペンダントと一緒のデザインみたい」
そう言われ神山は洋子のペンダントとブローチを比べて
「うん そっくりだね このペンダントを大きくした感じだね」
神山はブローチの値札を見てみると600万円だった
「よし 買おう」
「えっ だって持って来なかったわ」
「カードは幾らだっけ」
「確か制限は無制限のはずよ 電話で聞いてみるわ」
洋子はAEXに聞いて神山に伝えた
「ごめんなさい 私が間違っていたわ 初年度は1回の買い物が
500万円までで月額利用の制限は2000万円 次年度からは
共に無制限でした ごめんなさい」
「そうしたらギリギリか よしカードを使おう」
神山はブローチを店長に渡すと覚えていて
「何時もありがとうございます 神山様 今回はこちらですね」
店長は電卓で計算して
「25%OFFで450万円で如何でしょうか」
「はい このカードですが大丈夫ですか?」
「はい そうしますと 少々お待ち下さいませ」
店長は又 電卓で計算をして
「470万円でお願いできますか」
神山はカードを渡して清算した 店長が包もうとしたので
「直ぐに使うから 箱は頂きます」
神山がブローチを洋子の胸のあたりにつけると洋子が
「もう少し上の方が、、、そう そこでいいわ ありがとう」
神山と洋子は店を出てホテルの玄関を出ようとした時に
洋子が亜矢子を見つけ駆け寄ってなにやら話していた
亜矢子も仕事中なのに笑いっぱなしで神山に近づき
「ねぇ あんまり洋子さんを苛めると 入れなくなるわよ」
そう言って又二人で笑っていた 神山がきょとんとしていると亜矢子が
「分らないの SEXは程ほどにって事よ」
また二人で神山を見ながら大笑いしていた
「なんだか分らないけど 程ほどね」
「そうよ 女性の体は男と違って単純じゃないから 壊れたらお終いよ」
二人は又笑った
話が一段落したので神山が駐車場に行って車に乗り
玄関につけると亜矢子が
「気をつけてね お電話を待っています 洋子さんを壊さないようにね」
又二人は笑っていて神山と洋子は亜矢子に手を振って別れた

御殿場ICまで直ぐについた
夕日を背にしているので運転しやすかった
東名に入ると神山はどんどんとスピードを上げるが洋子は
「ふぁ~気持ちいい どんどん抜いていくわね」
「うん もう少しすると込んでくるでしょう 良かったよこの時間で
ところでさっき何を話していたの」
「ふふふ あのね 膣が勝手に動いた事を聞いたの」
「えっ そんな事 聞くの」
「そうよ だって亜矢子だって昔 動いたって言ったのよ この間
だから私 嬉しくて報告したの」
「そうか 亜矢子さんも動くのか」
「そう あなたがじっとしていないし 動く前に出るからいけないのよ」
「そんな話しまで あ~あっ まいったな」
そんな話をしていると渋谷に来て降りて
「家まで送っていくよ」
「ええ この車は?」
「うん 上原において明日これで出勤する」
「分ったわ 明日は9時で良いですか」
「うん 9時でOK それで上の部屋が動き出すから ペットボトルのお茶
大きいの1ケースと紙コップ20位をコンビニで買っておいてください」
「はい 作業員が入るんですか?」
「大した人数ではないけどね まあ一応 これから暑くなるから
買っておいても僕も飲むしね お願いしますね」
「そこを 左に入って、、、そこの角から3件目です ここで良いわ
ありがとうございます 楽しかったし嬉しかったわ」
「えっ なんで」
「ええ あそこが動く人って皆じゃないの だ・か・ら 嬉しいの」
「ああ そう言う意味ね 分りました では」
「は~い お疲れ様でした」

神山と洋子は家の手前で別れ
上原のマンションに車を止めると部屋に戻った
神山は富士山で気になった事をどんどんスケッチしていった
子供と大人の融合 スーパーカー 考えが出てこないと
タバコを吸ってテラスで気分転換した
何回か繰り返していると 段々とイメージが湧いてきて
ラフスケッチを書き上げていった
おなかが空いたので時計を見ると20時を廻っていた
神山は赤坂センターホテルの撤収が19時からだったので
そろそろ撤収の見通しが付いた頃だろうと思い杉田に電話をした
「神山ですが」
「はい 杉田です 先輩こんばんわ」
「やあ どうだ 撤収は」
「ええ もう直ぐです」
「そうか そうしたらめしご馳走するからそこにいて」
「へぇ~ 嬉しいです 待っています」
神山はボストンから先日の洗濯物を出して洗濯機の放り込みまわした
着替えをし仕度を済ませると部屋を出てタクシーで赤坂に向った
日曜日の夜は空いていて直ぐに赤坂センターホテルに着いた
撤収を終わり帰る仕度をしている業者達が神山を見て
「こんばんわ 山ちゃんどうしたの もう本社でしょ」
「やあ こんばんわ うん翔が心配でさ来たよ」
「大丈夫ですよ ご安心下さい 立派でしたよ ちゃんと指示を出して
山ちゃんの教えが良かったんでしょう」
「そうか 良くやったか」
「ええ あと10月のホテルオートモでしょうね
あそこはここと違って 什器もたくさん有るし大変ですよ」
「うん ところでオートモの什器は確保している」
「ええ 空けていますよ 大丈夫ですよ」
「うん ありがとう」
「では失礼します」

そう言うと10tトラックは駐車場から出て行った
業者のトラックが神山を見てフォーンを鳴らし帰って行った
神山は一台一台に手を振って答えた 杉田が駆け足で来て
「先輩 ありがとうございます 無事終了です」
「そうか お疲れ様 ではどこに行く」
「ええ 徹が来ますから待っていて下さい」
杉田は遅いなと独り言を言って屋敷徹を待った
屋敷徹が警備員室から出てくると
「遅いよ なにやっていたんだ 先輩が来ているのに」
「はい 済みませんでした おの親父が話し好きで
なかなか出るに出られなくて済みませんでした」
「うん まあいいや これからは気をつけろよ」
神山はつい先日の自分を杉田にダブらせ微笑んでいた
「さあ 屋敷君 お疲れ様 何を食べる?」
そうすると杉田が
「先輩 坂の下にある焼肉屋でぐいっといきたいです」
「そうか わかった もう知ったかあそこを」
神山と杉田 屋敷はホテルを出て5分のところにある
結構綺麗な焼き鳥屋に向った
「ええ 11日の夜 鈴や装飾の高橋さんに連れてって貰いました
美味しかったんですよ なっテツ」 
「ええ 美味しかったです」
「ばかだな 同じ事言ったって駄目だろう 例えばタレが美味しい
とかさなんか考えろよ」





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