5月5日 火曜日 曇り
神山は代々木のマンションで初めて一夜を過ごし
隣りには可愛らしい洋子の寝顔があった
曇っていたが雨は降らないだろうと思っていた
神山は冷蔵庫から地ビールを出して テラスでタバコを吸いながら
初めてみる朝の景色を堪能していた
洋子との交わりはあの後ベッドで一回楽しんだが充分だった
神山は時計を見ると6時30分だったが 洋子を起こした
「なあに」
洋子は眠たそうな顔で神山をみて家でない事を知った
「洋子 ごめんね 起こして」
「ふぁ~ ごめんなさい 変な顔しているでしょ」
「いや 可愛いよとっても」
神山は洋子のおでこにキスをして上になると洋子が
「ねえ駄目 おトイレにいくわ」
そう言われがっかりしたが神山も浴室に入ると
「ばか すけべ 何しているの もう いや」
洋子が丁度用足しをしているところで
「うん あの 僕も出るんだ」
「もう とまっちゃったでしょ 脅かすから もう 早くして」
洋子は少し怒って便器を空けてくれた
神山は間一髪で便器に用を足していると洋子が覗き込んできて
「へぇ~ 男の人っておちんちんをそうやって支えるんだ ふ~ん」
神山は終るとおちんちんをぶるんと振るうとしずくが飛んだ
洋子は
「おちんちんって そうしないとしずくが飛ばないのね」
神山は何も言えずにシャワーを浴びて湯船に浸かった
熱い湯が体に染み渡り気持ちよかった
入れ替わりに洋子が入ると
「まあ 熱いわ よくこんな熱いのに入れるわね」
そう言い水をだしてぬるくして使った
神山はシャンプーをして出るとビールを呑んで寛いだ
「ねぇ 今日は途中まで運転しようか」
「うん でもいいよ 僕がするよ
県庁だと2時間見れば大丈夫だし 平気だよ
明日のジョン ブラームスの招待だけど 助けてもらったから
カランダッシュのセットでいいかな」
「そうね 当然アレックス氏に話が行っているし
両人が会ったときに持っていても可笑しくは無いわね」
「そうしたら今日にでも買っておこう それから
アレックスジャパンからも軍資金をもらえるように
考えないといけないな 今回は完全にアレックスジャパンだからね」
「そうね ジャックの奥様に話をするわ」
「それでは早いけど モーニングサービスをしようか」
「もう 私ほんと壊れるわよ」
「大丈夫だよ」
そう言い神山は洋子の体を優しく愛撫をして交わった
今回も発射したあと洋子の中にじっとしていると膣が動き出し
二人とも一緒に昇天してしまった
ぐったりしている洋子に神山は優しくキスをすると
そのまま少し寝てしまった
洋子が7時30分になったので神山を起こすと肉棒が天を向いていて
「まあ 寝ている間も考えているの厭らしいわ」
そう言って天を向いている肉棒をポンと横から叩いた
神山はようやく目が覚めて洋子にキスをして出かける仕度をした
「ねえ あなた私はこのスーツで行くの?」
「そうか 次長室でGパンに着替えるか」
「ええ その方がうれしいわ」
仕度をして忘れ物の確認をして部屋を出た
車の往来はあるがなかなかタクシーが来なかった
少し坂を下るとタクシーが来たので乗り込み銀座に向った
神山は地下の駐車場から貴婦人を出して洋子の着替えを待った
時計を覗くと8時少し前だった
この時間はサラーリーマンの出勤する姿はまだまばらだった
洋子が着替えを済ませビルから出て乗り込んだ
神山は首都高に乗って東名に入ると飛ばした
先日降りた御殿場ICで約半分の距離で残り80kmあった
東名静岡ICを降りたところでガソリンスタンドに寄ってハイオクを
入れてもらった まだ9時30分になっていなかったので近くの
コンビニでサンドイッチを買い腹ごしらえをした
ここから洋子が県庁まで運転をした 丁度10時につき
車を駐車場に止めると国土開発課山城恵子を尋ねた
6階のカウンターに行くと山城も待っていたのか
「山城です いらっしゃいませ どうぞこちらへ」
会議室を案内してくれた
神山と洋子は名刺を出すと山城は2つの会社が入っているので
少し驚いた様子だった
ソファーに座ると他の女性職員がお茶を運んできた
山城がどうぞと勧めたので飲むと美味しかった
神山は御殿場アウトレットの仕事をする上で何か規約があるのか
工事をする時の規制などをまず聞きたかった
山城はまずゾーンごとにファッションが分かれること
既存の建物の中で割り当てられたブースで展開する方法
これが一番安い契約金
次にゾーンの中で箱から自分達で造る方法
最後にゾーン以外の広いスペースでの展開
これはその敷地を有効に使って御殿場アウトレットに寄与する
デザインがある程度求められる
最初の契約は家賃と考えられ あとの2つは家賃プラス敷地面積の
金額が上乗せされる
山城は
「この土地は元々四菱地所の土地を県と国が買い取り 御殿場地区の
地域活性化を狙った計画で立ち上がりました
私が以前視察した時に広大な土地が何もされていなく雑草が
生えている土地で何とかできないかと動き始めて7年が経ちます
ご存知のように御殿場は山に囲まれた小さな街です
この自然を多くの人に知っていただく事と観光客の誘致を目的に
考え色々と外国の資料を見ていて計画をしました
従いまして景観も重視されますし地域との調和も求められます
基本的に平屋で考えていますがフリーゾーン エリアゾーンの
箱ものを建てる場合は景観を重視し全体の調和を考慮したデザインを
最終的にはお願いすることになります」
今度は神山が大人と子供の融合性 飽きられない御殿場アウトレットの
あり方などを山城に説明すると
「全ての方が神山様のように考えてくださるととても嬉しいのですが
はたして どこまで出来るか不安です」
そのあと山城は御殿場アウトレットプロジェクトは静岡県と民間会社で
運営されている事 募集要項が6月に配布される事 エリアゾーンの
抽選 契約金など 今月末には書類が出来上がると言うので
神山はFAXをお願いすると快く引き受けてくれた
洋子がプロジェクトの場所を確認すると県庁の中にあるというので
山城に案内してもらった
国土開発課の隣りに30畳ほどの部屋に机が10台位並んでいて
まんなかに大きな会議用のテーブルがあった
たまたまプロジェクトのリーダーが在席していて山城が紹介してくれた
「私がここのリーダーを勤めます 竹内と申します」
竹内と神山 洋子は名刺を交換した
山城がソファーを勧めたので皆で座ると 竹内が基本的な計画概要を
説明してくれた
先程山城が言っていた自然保護と観光客の集客が大きな2本柱に
なっている事
その上で建物の景観 地域との融合性などが含まれたデザインが
必要になってくると説明され 神山も山城に話した
大人と子供の融合性 箱を造った時の異業種組み合わせなどを
分りやすく説明した
「一番は 年に何回来るかで決まります 大人が暇な時に子供に
せがまれればでは 行って見ようと そうする事によって集客力を
あげる事が出来ます
単なる安物売りだけでは直ぐに飽きられてしまいます
そこで この御殿場アウトレットの景観を損なわない楽しいものを
考えていくわけです
例えば休みはファミリーが多いと思われますが 子供は直ぐに飽きます
そこを解決すればファンは増えると思います
私は ここのターゲットを20~30代の女性でブランドを理解している
女性だと思います しかし年に何回来るかで勝負は決まります」
竹内が頷いて聞いてくれた
「神山さん ここに全体の景観があります 見てください」
竹内はA全のパネルに御殿場アウトレットの
全体像を書いた物を見せてくれた
各ゾーン毎纏まってはいるが果たしてこれで集客が出来るか心配だった
全ての建物が平屋でメリハリが無くどうかと思った 竹内が
「神山さん ご感想は如何ですか?」
「ええ よく纏まっていますが どうでしょう 例えばここの建物を
3階建てにするとか 建物にメリハリをつけては如何でしょうか
当然 このエリアのように平屋に入るブティックもありますが
人が流れれば 大丈夫でしょう
それに このフリーゾーン全部が高い建物を建てる訳ではないと
思いますし 電車からも見える訳ですから如何でしょうか」
「そうですね ありがとうございます 私一人で決定できませんので
決まり次第ご連絡いたします
神山さんのご出店は鈴や食品さんですよね 伺っていますが」
「ええ あと私はアレックスジャパンとニーナ・ニーナのブースを
最高責任者として監督しています」
「えっ あのアレックスジャパンさんをですか」
「ええ 先日契約しました 洋子さん契約書を」
洋子が契約書のコピーを竹内に見せると
「神山さま 大変失礼を申し上げました 済みませんでした
今までアレックスジャパンさんと 連絡が取れていたんですが
先日 責任者が変ったのでデザインは保留になっていると
言われたんですが 神山さまの事だったんですね
しかし神山様に変られて安心しました 以前のデザインをお見せします」
竹内がやはり大きなパネルに書かれたパースを数枚出してきた
「どれも 帯に短し襷に長しで考えていたんです」
「私どももアルタを中心にプルジェクトを作って動き始めました
この様なデザインは出てこないと信じています
そこでお聞きしたいのですが 各ブースの建築上の規制は
どうなっていますか 例えば耐震性とか 消防法を何処まで適用するとか
色々とあると思いますが」
「ええ それも6月に入ったら今まで応募をされている所には配布します
神山様の所にも配布いたします」
「出来たら 事前にチェックをしたいのでFAXで構いませんので
お願いします」
「そうですね ここの次長室で宜しいですか」
「ええ そうです お願いします」
神山と竹内が握手をして別れる時にちょうど12時の時報が庁内に鳴った
竹内が
「神山様 どうですか 美味しいまぐろは」
「ええ 良いですね 頂きたいですね」
「それでしたら これから一緒に行きましょう」
竹内は山城も一緒にいこうと誘って4人で県庁の
裏にあるまぐろ定食に行った
店内は30人入ると一杯になる小さなつくりで満員で2階に案内され
座るとメニューが無いので神山が竹内に
「メニューは無いのですか」
「ええ ここはその日の朝仕入れたマグロを切り身にしてだす
それだけのお店ですが美味しいもんですから いつもこの様に満員です」
「ビールとかつまみは」
「あっ ありますよ 頼みましょうか」
「ええ お願いします」
竹内は定食を少し待って貰うのとビールと切り身のつまみを頼んだ
「神山さん 今度はゆっくり来て下さいよ ここも美味しいですが
こっちも美味しいところがあるんですよ」
竹内は神山を気に入ったのか酒の席を案内したがった
山城も
「竹内さんがお勧めは私もお勧めですよ 私も良く行きますよ」
「分りました 今度 近くに宿を取って伺います
それとデザインが出来ましたら伺わないと行けないですからね」
「どうです 予定は」
「ええ 一応8月に設計開始で10月に着工予定です」
「そうですよね やはりタイトな計画ですよね」
「ええ 突然の前倒し発表でしたから慌てましたね」
「ええ あれも国の予算が確実におりた事で発生しているんですよ
正直私もどうした物かと思いましたがね」
4人で話しているとまぐろのぶつ切りが出てきて一口食べると
美味しかった 竹内がビールを注ぎ4人で乾杯をした
ぶつ切りには中とろや大とろも入っていて直ぐになくなった
竹内がもう一皿頼むと直ぐにきて定食も運ばれてきた
神山が好きなあさりの味噌汁が大きな椀で出てきて お新香がついて
これで1000円とは安すぎた
神山は全員の会計をしたが1万円でおつりが来た
店を出ると 竹内と再び握手をして別れた
「あなた 良かったですね ここにきて」
「うん 竹内さんも山城さんも親切だね良かった」
二人は駐車場に止めたフェアレディーZに乗り込むと
「私がICまで行きますから寝ていてくださいね あとはお願いします」
「うん わかった ありがとう」
そう言い洋子が市街地をゆっくり走り神山はシートを倒して眠った
東名静岡ICに近づくと洋子が神山を起こして近くのコンビニで
コーヒーを買って頭をすっきりさせた タバコを吸い終わると
「では 帰るよ」
神山は自分に言い聞かせながら貴婦人を発進させた
東京まで約160km銀座まで約1時間20分もあれば着いてしまう
神山は今朝と同じ様に飛ばしていると同じフェアレディーZが
後ろから追い駆けてきた
神山は左によってやり過ごしたが凄いスピードだった
暫く行くと先程のフェアレディーZがスピード違反で捕まっていた
「危なかったな 良かったよ」
「そうね あのままだったら2台とも捕まっていたわ」
「あの覆面 見たことが無い色だったね ここはブルーが多いのに」
「ええ 私が知っている時と時代が違うから分らないわ」
「そうか ごめんなさい」
洋子はしかし気にしていなかった 又 得意の鼻歌が出た
神山もリズムに合わせて鼻歌を歌った 御殿場ICを過ぎた時に
静岡ICから40分掛かった 先程の覆面が気になってスピードを
落として運転したので仕方なかった
結局次長室に戻ったのは16時になっていた
「お疲れ様でした」
「うん ありがとう しかし覆面を見ると気疲れするね」
「ええ スピード出していなければ関係ないけどね 貴方のスピードだと
やはり 前や後ろを気にするわね」
「うん 男の二人乗りは絶対に不味いね
以前ね結構スピードが出ていたんだ 前の車もね それでその前の
車が急にスピードを落としてわざと追い越しをさせた訳
その時に男二人組で不味いと思って追い越しをしなかったんだ
そうしたら僕の前を走っていたのがスピード違反で捕まった
まあ やられたと思ったのがその一回位かな でも助かった」
「ねえ ジョン ブラームスのお礼を買いに行かない
お疲れだと思いますが いかが」
「うん そうだねいこう」
二人は銀座 田中やへお礼のカランダッシュを買いに行った
「アレックス夫妻のと同じでいいでしょ」
「そうね 万年筆も格好いいし そうしましょうよ」
神山と洋子は先日買った240万円のカランダッシュを
プレゼント包装をしてもらうと洋子が
「ねぇ この間ここで買った時にポイント貰ったでしょ
あれが128000ポイント だから128000円あるわよ
それで今日の分が48000円あるわ」
ここ銀座 鈴木やは50円で1ポイント1円がついてくるお店だった
1000円買うと20円分のポイント券がもらえた
神山たちもポイントが溜まっているのでファイルとかこれから必要に
なるものをポイント券で買った
二人は買い物を済ませ次長室へ戻った
洋子が早速アレックスジャパンのジャック夫人に電話をすると
アレックス氏からボーン傷害事件解雇のお礼と給料の件について
FAXが来ているので次長室に送ると言った
洋子がFAXを待っていると4枚ほど来て
アレックス氏からボーンの傷害事件の解決 副社長解雇などCCAの
働きなど感謝している事 ジョン ブラームス氏からの報告
ボーンの車の処分など考慮して 神山さんに5000万円のボーナス
毎月の給料 神山が300万円 洋子が200万円 軍資金が
3ヵ月毎に2000万円 支払い月は1、4、7、10月 各1日現金で
今回は4月から6月分を支払うと書かれいた 給料は月末支払いで
振込み先の口座をアレックスジャパンに至急連絡するようにと書かれいた
軍資金とボーナスは現金払いなのでアレックスジャパンに受け取りに
来るようかいてあった
洋子は直ぐにアレックスジャパンのジャック夫人に確認をすると
用意をしてあるのでこれからでも来て欲しいといわれた
洋子は神山にFAXされた書類を見せると神山は
「えっ すごいな 軍資金が 特別ボーナスは怪我を考えれば
妥当な金額かも知れないな よし行こう バッグを持って」
神山と洋子は地下の駐車場から貴婦人を出すと
青山のアレックスジャパンへ向った
車を駐車場に止めると玄関の受付が神山の顔を見てお辞儀をした
「神山さま お待ちしていました」
受付嬢がエレベーターに一緒に乗って8階まで行った
部屋に入るとジャック夫人が迎えてくれた
社長室などの工事が終るまでは副社長室を会議室として
使うといい出て行った 暫くするとアレックスJrとジャックが来て
「神山さん ありがとうございます 父も大変喜んでいます」
Jrが言った ジャックが現金を神山の前に出して
「この分がボーナスの5000万円 この分が来月30日までの
軍資金2000万円 この書類に受け取りのサインをください」
神山と洋子はサインと日付を書いた
ジャックが
「これはアレックスジャパンの気持ちです 受け取ってください」
そう言い2000万円を出した
「ありがとうございます ジャック サインは」
「この分は本国には内緒です」
神山は少し考えたが受け取る事にした
ジャック夫人が給与の振込み口座の申請書を持ってきたので
神山と洋子はその書類に必要事項を記入した
ジャック夫人が
「今月末から入るわよ」
とウインクをした 洋子が
「ありがとう 助かるわ」
そう言いお金の話を終ると 神山が今日御殿場アウトレットの件で
静岡県庁へ行き聞いた事や話して来た事を分りやすく説明した
時々ジャック夫人が洋子に確認をしていたので
時間を空けながら説明をした Jrが
「神山さん 先に提出したデザインはボーンが高いお金で書かせた
パースです もう使えないですか」
「うん 無理だ 僕たちが考えている 大丈夫だよ
それに 余分にお金は必要ないさ 貰った分で充分だよ」
「えっ こんな金額で仕事をするのか」
「但し さきの契約書にもあるようにコマーシャルはアルタがビジネスで
行うよ 僕は能力を評価して貰えばいいのさ」
「わかった 神山さんはいい人だ なあジャック」
「ええ この仕事で3億とか5億の請求がきたらどうしようと
考えていました 助かります その代わり何でも協力します」
「わかった ありがとう 僕らは5月21日から新しいデザインを
起こします 出来上がったら私の部屋で打ち合わせをしたい
それまでは普段どおりの仕事をしてください
何かある時はこちらからジャック夫人に連絡を入れます」
「はい お待ちしています それと社長の秘書をリストアップしました」
ジャック夫人が3名の候補者リストを見せた
神山が見ていると洋子が
「この日本人の女性はどう?」
「うん 僕もいいかなと思うけど Jrどうだこの子で」
「うん 神山さん この子は苦手なんだ」
「どうして?」
「うん きついというか 冗談が通じないというか硬いな」
「そうしたら ジャック夫人 この女性を呼んで頂けますか
一応面接します」
ジャック夫人は人事課に行ってその女性を連れてきた
部屋にはいる時にお辞儀をして
「人事課の 篠原 涼子です」
「うん 今 アレックスJr氏の秘書の面接をさせて頂いています
この会社に要望する所とか自分が何かしたいとか 希望を聞かせてください」
涼子は暫く考えてから
「Jr氏の奥様のように秘書が勤まるか分りません しかし私の
学んだ日本の良さをJr氏に伝えることが出来ればいいと思います
そのためには もっと日本の文化を知って頂く事が先決と思います
私が秘書をさせて頂いたらそこから始めます 以上です」
神山が洋子に聞くと頷くので
「わかった Jr 秘書が誕生だ
ジャック夫人 メモをお願いします
本日5月5日火曜日 ここに人事課勤務 篠原涼子を
アレックスJr氏の秘書として認める 以上 最高責任者 神山龍巳」
ジャック夫人が洋子に確認をしたのでOKと言った Jrが
「神山さん ありがとうございます 彼女の給料はどうしますか」
神山がジャック夫人に尋ねると税込み24万円だと言ったので
「給与は税込み50万円で良いでしょ どうだろう」
ジャック夫人が私が70万円だから最低70万円にして欲しいと言った
「わかった 税込み70万円とします
詳細はジャック夫人と決めるように」
洋子がジャック夫人からメモを受け取ってタイプを打って書類を
持ってきた ジャック夫人が早いのねと驚いていた
Jr ジャック 神山 篠原がサインをした 立会人で
ジャック夫人 洋子がサインをして原本は神山が預かった
神山は部屋をでて フロアの皆を集めて
「本日この時間より 人事課の 篠原涼子さんはアレックスJr社長の
秘書になりました 引継ぎは迅速に以上 最高責任者 神山」
これでJrにあたしい秘書が誕生した事になった
洋子は早速本国のアレックス氏宛にFAXした
篠原が付いて来たので英語で話をするとすらすらと会話が出来るので
神山に
「大丈夫よ 彼女 ビジネス英語は抜群よ」
「そうか そんなに上手か 使えるね ジャック夫人ちょっと良いですか
篠原涼子の履歴書を頂きたいが 大至急」
OKと言って直ぐに用意してきた
神山はポケットに入れるとジャック夫人にお礼を言った
「では 一応終ったかな 洋子どうですか」
「ええ 人員削減はどうしますか」
「うん 会議室が出来てからで良いでしょう オープンのほうが」
「そうね そのためのガラス張りですものね」
神山はJr ジャック 秘書のジャック夫人 篠原涼子 に挨拶をして
部屋を出ると駐車場から車を出し洋子が運転した
次長室に戻るともう18時を過ぎていた
神山はアレックスジャパンから貰った現金9000万円を積み上げた
「さあ 洋子 どうするこんなに」
「ええ 困ったわね」
「はい 軍資金2000万円 それとボーナス2000万円 僕が
軍資金3000万円 ボーナス2000万円 でどう」
「は~い 分りました 頂かないと損しますからありがたく頂きます」
「うん」
洋子がそろそろ来る時間だと思ったときに
案内所からアレックスJr氏がお見えになられたと連絡が入った
神山が洋子に
「どうだろう 篠原涼子さんにビジネススールをプレゼントは」
「いいアイディアね 私 少し持って出ますね」
「うん 一応100で足りるよ」
「は~い 分りました」
神山と洋子は1階の案内所に行くとアレックスJrと篠原涼子が
待っていて二人を見つけると笑顔で
「ふぁ~久しぶりに来ました 大きいですね」
「ええ ありがとうございます Jr 彼女にビジネススーツを
プレゼントしたいんだ 今日の就任祝いにさ」
「OK 神山さん ありがとうございます」
4人はニーナ・ニーナブティックに入ると安田桃子が
「いらっしゃいませ 神山次長
本日は久保が休んでおりますが、、、」
「うん この人に例のビジネススーツをプレゼントしようと思ってね」
「ありがとうございます 少々お待ちくださいませ」
安田 桃子はバックヤードで在庫確認すると
「お待たせいたしました ございます」
「うん ありがとう あとブラウスはある?」
「ええ ございます ご試着されますか」
「うん 頼む」
安田桃子は篠原涼子を試着室へ案内して商品を中に入れた
着替えを済ませた篠原涼子は皆に
「どうですか」
不安そうな顔つきだったが 神山や洋子が
「素敵だよ ねぇJr」
「神山さん ありがとうございます」
「そうしたら 安田さん ハイヒールも出してくれる」
安田 桃子はバックヤードから出してきて篠原 涼子が履くと
「うん ますます美しい 洋子さんどう」
「ええ 素敵よ」
神山は安田桃子にスーツ2着ブラウス3着ハイヒール3足の合計を
聞いて清算しようとするとJrがブラウスとハイヒールは自分が
清算するといったので神山は36万円だしJrは27万円をだした
神山が
「そうしたらこの際 化粧も変えようか」
「ふふふ そうですね 少し地味だから」
洋子の発言を聞いた篠原 涼子が
「私はそれなりの化粧をしています、、、」
「ええそうよ これからはアレックスJr氏の秘書なの
だから それなりのお化粧が必要なのよ」
篠原 涼子は洋子のあとに付いて行った
次回は5月18日掲載です
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