2013年6月27日木曜日

ゆり 2 - 35 Vol. 3



暫くすると洋子から電話があって
「洋子です おはようございます」
「やあ おはよう どうしたの」
「ええ 生理がきついの 休ませてください
体もきつくて動けない状況なのよ ほんと困ったわ」
「分った そうしたら 明日も休んで良いよ 
部屋は大丈夫だよ 僕がいるから ねっ」
「では お言葉に甘えて休むわ そうすると16日まで
連休になるけど大丈夫ですか?」
「うん 何かあったら電話をするから それからそちらに入ったら
僕に電話を下さい」
「は~い 分りました」
「昨夜 亜矢子さんから電話があって 例の介護施設の件で
しかし 内藤社長もお金を工面しているか なにか作戦を
練っていると見えて何も連絡が無いんだ 亜矢子さんに言って
もう少し待つように話したけどね お母さんは良くなっているって
そう言っていた どちらにしても早く決まって欲しいよね」 
「そうですよね だって6億でしょ 早く希望を叶えたいわよね」
「うん では そう言うことです ゆっくりお大事に」
「ええ 亜矢子さんに宜しくね」
「はい 了解」

神山は電話を切っては冷蔵庫からビールを出してテーブルで呑んだ
時計を見ると9時30分だった
神山は仕度をして部屋出ると上原のニーナ・ニーナへ顔をだした
浜野由貴と安田桃子がこんなに早く来て掃除をしていた
神山は通り過ごして駅で缶コーヒーを買いニーナ・ニーナの入り口を
叩くと由貴が気が付いて中に入れてくれた
「おお 二人ともよく頑張っているから これ買ってきたよ」
由貴と桃子は嬉しそうに
「神山次長 ありがとうございます 頂きます」
そう言い桃子がバックヤードに持っていくと由貴が
「今朝 久保チーフから電話があって 昨夜泊まった事にして欲しいって
言われて はい分りました そう答えておきました」
「どうしたのかね まあ先日も話したけど 業務に支障をきたす場合は
速やかに筒井さんに連絡しなさい それと僕にもね」
由貴はニコニコしていると桃子が戻ってきたので お辞儀をして
「はい 分りました お仕事だけ頑張ります」
「うん 頼んだよ 桃子ちゃんはお昼何時ですか」
「私は 今日12時ですね 先輩の前1時間です」
「そうか 先日浜野君だったから 今度は桃子ちゃんだね」
「また 神山さん 私だって良いでしょ もう」
「いやいや 公平にお昼を一回ずつご馳走しないと怒られるからね」
由貴は笑いながら
「はいはい どうぞ桃子を誘ってください ねえ桃子」
少し緊張しているのか
「はい お待ちしています お願いします」
「ははは いいんだよ そんなお見合いをする訳じゃないから
わかった 又電話をします では頑張ってね」 
「は~い 分りました ありがとうございます」
神山は傘を差して 地下鉄で銀座の次長室へ行った

次長席に座るとすぐに由貴の携帯電話へ掛けると
「神山です このまま聞いてね」
「はい」 
「今朝の件は自分からは誰にも言わない事と 久保チーフにも
聞かないこと 出来るかな?」
「はい 出来ます」
「うん そうして欲しい 訳は夜話すよ それと簡単で良いけど
日時と内容をメモをしていきなさい いいね」
「はい 分りました」
「うん ごめんね 忙しい所 では」

神山は電話を切るとフェアレディーZを買った時来た部長へ電話をした
先方が事故かと思っていたので 2500Km走ったのでオイル交換や
隅々を見て欲しいとお願いすると新橋の営業所が点検作業をしているので
そこで点検するよう言われた
神山はすぐに新橋の営業所へ乗り入れると作業員が部長から聞いていて
「いらっしゃいませ 神山様 只今部長から連絡がありました
それで オイル交換と点検で宜しいですね」
「ええ 気が付いた所は直してください」
「はい 畏まりました それではどうぞ部屋の椅子でお待ちください」
神山は
「邪魔にならなければ見ていて良いかな 初めてだから」
「どうぞ ごらん下さい」
作業員はエンジンが充分温まっていなかったので少しアイドリングで温めた
車の下に平たいオイル受けを置いて栓を抜くと黒くなったオイルが
出てきて作業員が
「神山様 かなり回しましたね」
「ええ 先日の中央道で240Kmを出しました 気分が良かったですよ」
「えっそんな 出ますが程ほどにお願いしますね この車は出せば出すほど
安定感が生まれますからね」
オイルが全部綺麗に出し終わると洗浄オイルを入れてキーを回し
アイドリングで2,3分エンジンを回した
栓を取ると先程と違って綺麗な琥珀色のオイルが出てきた
「もう大丈夫ですよ オイルはどうしますか 今までより高粘度の
オイルを入れますか 多少エンジンのもちが違ってきますが」
「うん スピードを出すから 高粘度の方がいいのかな」
「ええ 一概には言えませんが 多少違ってきます」
神山は高粘度のエンジンオイルを入れてもらい後点検しても異常は無かった
「神山様 ご請求は鈴や様で宜しいですか」
「いや 僕が現金で支払いをします」
神山は現金で清算して車をホテルの地下駐車場に止めると部屋に戻った
留守電やFAXが無いのを確認して次長席に座ると集中して仕事をこなした
御殿場アウトレットのアレックスジャパンブース、鈴や食品ブース
この二つを地下で繋ぐデザインをどんどん書きたたき台を作った
さすがにお昼になるとお腹がすいてきて催事課の杉田に電話をした

「先輩 こんにちわ」
「やあ どうだいお昼は」
「行きますよ ごちです」
「わかった 部屋の外に居る」
「了解です」
神山が傘を持って部屋を出ると杉田と屋敷も出てきた
「先輩 テツもいいでしょ」
「翔 誘っておいてそれはないだろ 考えろ」
「すみません テツOKだ 挨拶しろ」
「神山次長 ありがとうございます」
「まあ 何を食べようか」
「僕は美味しければ何でも なあテツ」
「はい でも寿司が良いです」
「テツ 少し控えろ 考えろって」
「わかった では築地に行こう」
3人はタクシーで銀座築地 寿司屋いせ丸に行った
女将がニコニコして
「いらっしゃいませ 神山様 どうぞこちらへ」
奥の座敷を案内されると神山は女将に
「若いのが2匹居るので残り物で良いのでどんどん持ってきて下さい」
女将は笑いを手で口を隠し
「はい 畏まりました えさを充分用意させて頂きます」
女将は堪えきれずに下を向いて笑ってしまった
神山も餌とはよく言ったものだと思い笑ってしまった
「それと ビールもよく呑むからバケツで持ってきて」
女将は笑いが止らずに
「はい 養豚屋さんが使う大きいのが有りますからそれに入れてきます」
もう神山と女将は笑い涙が出てきて神山が二人に
「おい 二人とも 豚になったぞ ぶぅーぶぅーって」
杉田と屋敷は最初は何を言っているのか分らなかったが
「もう 先輩 豚でも何でも良いですから おなかがぺこぺこです」
女将が笑いながら
「若いって良いわね 待っていてね今 餌を充分持ってきますからね」
神山と女将は又笑って 女将が襖を閉めて出て行くとすぐに
ビールとおつまみの鮮魚の盛り合わせが山盛りで来た
これには杉田や屋敷も驚いて
「ふぁ~ 凄い量ですね ねえ先輩」
「うん 女将が気を使ってくれたんだ 帰りにお礼を言いなさい では乾杯」
「はい 分りました 乾杯」
「ところで 翔 ギフトセンターはどうだ」
「ええ 先輩が抜けたんで大変ですがテツも頑張っているし大丈夫ですよ」
「そうか屋敷君はもう10日過ぎたが慣れて来たかな」
「はい 杉田先輩に怒られてばかりですが何とか持っています」
「テツ 違うだろ 先輩の教えがいいから楽しいだろ もう」
「はい 杉田先輩が言った通りです」
神山は笑って
「まあ 翔そんなに苛めるな 後で仕返しが来るぞ そうだ美佳さんは
どうなった」
「ええ 順調ですよ 全然ご心配は有りません」
「そうか 良かったな」
杉田はニコニコして美佳の事を話たがっていた
「さあ どんどん食べようよ ビールもがんがん呑んでさ」
「先輩 御殿場アウトレットは進んでいるんですか」
「うん 昨日も東都食品を契約書を交わしたよ
これで正式に東都食品が御殿場アウトレットに出る事になった
ただし 鈴や食品の傘下でだ 内緒だぞまだ公になっていないから」
「はい 了解です しかし鈴や食品の傘下ですか すごいですね
その話しって先輩一人で決めたんですか」
「うん 秘書が作った資料 デッサン 僕の説明さ どれが欠けても
契約は成立しなかったね 良かったよ」
「凄いですね なあテツ」
「ええ 杉田先輩もそうなってください 応援しますから」
「そうだね 頑張るよ たまには良い事言うねテツ」
「ありがとうございます そうすれば美味しいご飯が
何時でも食べられるでしょ 先輩がご馳走って言うと 
社員食堂ばかりですもん だから早く偉くなってください」
「もう わかったよテツ 社食だってご馳走はご馳走さ もう」
「まあ 翔 今夜は屋敷君も徹夜だろ」
「ええ 二人一組で仕事ですよ ほんととほほです」
神山は財布から1万円札を出して
「夜食はこれを使って美味しいの食べなさい 日本酒呑み過ぎるなよ
仕事にならないからな いいね」
杉田はぺこりと頭を下げて
「頂きます ありがとうございます ほらテツ ちゃんと」
「神山次長 ありがたく頂きます 杉田先輩が呑み過ぎないよう注意します」
「もう テツ 一言多いの もう」
「うん 頼んだよ屋敷君 さあ食べよう 
しかし 思い出すな 中元 歳暮の飾付け 準備当日ははらはらドキドキで
木曜日の開店でなにか山頂に登った時のある種の満足感を感じたな」
「へぇ~先輩 初めて聞きましたよ そうか努力を重ねて
成功すると満足感が味わえるんだ そうすると今まで
努力が足りなかったのかな 頑張ります」
「うん 努力すれば成果は必ず自分に戻ってくるよ」
3人はそんな話で盛り上がってよく呑みよく食べた

食べ終わると神山が清算していると杉田がタクシーを捕まえて
催事課の入っているビルまで行った
部屋の入り口で別れ神山は次長席に座ると秘書室から留守電が入っていて
本館受付に荷物が届いているとの連絡だった
神山は催事課で台車を借りて本館受付に行ってワインを受け取った
雨が降っているので気を付けて台車を押して無事次長室へ運んだ
靴が濡れてしまったので手入れをして乾かし他の靴に履き替えた 
神山は寿司屋の日本酒が効いたのか眠たくなってソファーで横になった
携帯電話が鳴って神山は目を覚ました
「はい 神山ですが」
「私 由貴です 凄いです」
「おいおい 落ち着いてどうした」
「ええ 宝くじですが 1等と前後賞で2億円です 当りました」
「えっ 当ったか 良かったね」
「ええ 神山さんありがとうございます」
「由貴の事をちゃんと見ているんだよ 良かった」 
「でも これは神山さんが買ってくれたもんだから、、、
全額は頂けません 私は前後賞の5千万円で良いです
それ以上頂くとバチが当ります そうしてください」
「うん わかった そうしたらその件は今夜話そう いいね
それから 宝くじの たの字も言ったらだめだよ いいね」
「は~い 分りました では今夜 すぐに行きます
雨でお客さんが少ないから 7時に出ます」
「わかった 僕もその時間に行くようにする 気を付けてね」
「は~い 分りました では済みませんでした お仕事中に」
「うん 昼寝をしていた 良かったよ」
「えっ お昼ねですか もう いいな~」
「ははは これもお仕事さ では」
「は~い ありがとうございます」
神山は携帯電話を切ると 又当ったかと思ったが
現金は幾ら有っても腐らないから大歓迎だった
時計を見ると17時になっていた 3時間も寝たことになる
神山は頭が冴えていたので御殿場アウトレット各ブースのスケッチを
集中して書き上げていった

そろそろ18時になるのであす泊まるところをへ電話をすると
伊豆高原 赤沢ホテルが空いていたので予約をした
フロントで神山と名乗るとチケット番号を聞かないで
「神山様 お待ちしております」
「レンタカーはそこで予約できるの」
「はい 前日の20時まで受付しております 翌日は朝9時からの
ご利用となります」
「分りました ありがとうございます」
神山は自分の車で行くかレンタカーにするかそれともタクシーにするか
迷ったが 一番メリットがあるのはレンタカーだった
明日はゆっくり来てお中元の現場をみてそれから出かけようと思った
神山はスケッチを纏めて部屋を確認して出た
タクシーで上原のマンションまで行って部屋に入ると明日の仕度をした
浴室の洗濯物をたたんで赤いショーツも明日穿けるようにベッドに置き
由貴が明日休みなのでどこかに泊まってもいい様に着替えた
神山は部屋なかを見渡し出ると玄関の扉にお届けものありと
管理人室からのメモが挟まっていた
神山は1階の管理人室でワインを受け取り担いで部屋に運んだ
全てを冷蔵庫に入れて部屋を出た

雨は殆ど止んでいたので傘を部屋に戻してマンションを出た
タクシーを拾い渋谷のシブヤ ハイアット ホテルへ向った
最上階のラウンジには19時前についたが結構お客さんが入っていた
暫く待っていると由貴が入ってきてきょろきょろしているので
立ち上がって場所を教えた
「ふぁ~ 早いですね こんばんわ神山さん」
「うん こんばんわ 今来たとこだよ さあ 今夜は何を食べるかな」
「ええ 地下にイタリア料理が有ったでしょ そこでゆっくりしたいな」
「うん わかった」
二人はカウンターで訳を言いエレベーターで地下に行った
エレベーターには誰も乗っていなかったので由貴が神山にキスをした
「おいおい 大きくなるよ こら」
「ふふふ みんなに見せれば 驚くわよきっと」
「また 駄目だ 第三者には」
ふざけていると地下に着いてエレベーターを降りると昨夜は
気が付かなかったがロレックスの日本代理店があった
由貴が見たいと言うので入ってみると色々と探していて
「有ったわ やはりこう言うところじゃないと扱っていないんだ」
神山が見てみると成る程 由貴が好きそうなシンプルなデザインだった
プチダイアが付いていて450万円した
「これを探していたの?」
「ええ デパートでも売っていないんですよ 結構探しましたよ青山に
ロレックスがあるんですけどなかなか入ってこないって言っていました」
「そうか 僕のも青山で聞いたら取りよせって言われたよ ほらこれ」
由貴は驚いて
「これは本当に生産が少ないんです 凄いですね
これ欲しいけど 今 現金を持っていないしな、、、」
神山は450万円を出して
「これを使いなさい」
「えっ 貸してくれるんですか 良いんですか」
「うん いいよ だって希少価値が高いんだろ」
「ええ 日本でも少ないですよこれは」
「そうしたら 買いなさい それで僕には200万円返してくれれば良いよ」
「そんな 全額返しますよ でないと買えませんよ」
「わかった 兎に角 買おう」
神山は店員に言って由貴が選んだ時計を出してもらい現金を渡した
店員はお札を3回数えて確かに有ると時計を包もうとしたので
「今から使うから 今使っている時計をこの箱に入れてください」
店員はベルトの調整をして由貴の腕にはめると
「ふぁ~素敵 良かったわここに来て」
「ええ 久しぶりに入荷しました 良かったですね」
神山が自分の時計を店員に見せると
「この時計は年に数個の単位でしか入ってこない希少価値の高い物です
凄いですね よく手に入れられましたね」
神山は自慢したくないのであいまいな返事をした

二人はロレックスを出てイタリア料理店に入った
神山はメニューを見て 単品のおつまみを数点頼んでビールを貰った
「では 再会で乾杯」
由貴はニコニコして神山のグラスにカチンと合わせた
「ねえ由貴先程も言ったけど半分で良いよ返してくれるのは」
「いいえ 駄目です ほんとあのお店にいった事自体運がいいんです
それも神山さんが誘ってくれなければ行きませんでした
それに神山さんが現金を持っていたから買えたんです
だからこれ以上お世話になるとバチが当ります ほんとです」
「わかった うん由貴の言う通りだ 僕が誘わなければここに来ないし
現金を持っていなかったら手に入らなかったね わかったよ」
「良かったです でも嬉しいな この時計は大学時代に買おうと
思っていたんです アルバイトでお給料を貰ってお店に行ったら
もう無くて 悔しい思いをしました それからは何時かは
買おうと思っていた時計です」
「そうすると7年か8年待ったわけだ」
「ええ 嬉しいです」
由貴は決して派手でないロレックスをいつまでも眺めていた
テーブルには単品のおつまみが運ばれて 神山はワインを注文した
神山と由貴はロレックスの話や指輪やアクセサリーなどを話した
実際に身に着けていなくても知識は豊富で色々な質問に答えていた
「そうすると由貴は絶対にピアスは嫌なんだ」
「ええ 絶対に嫌ですね 男女の区別無く」
「そうだね ピアスってなんか日本人に会わないような気がしているんだ」
「そうですよ 日本人はもっと別なおしゃれを楽しまないと
例えば 扇子ですが これは日本だけですよ 私は好きで持っていますよ」
「そうだよね 元々あるものを見逃しているんだね きっと」
「ええ 私は着物を着たいんです でもこの体だから
綺麗に着こなせないんですよ」
「まあ贅沢な悩みだね」
「でも神山さんが愛してくれているから大丈夫ですよ」
日本古来の美しさをもっと見つめ直す事が必要と二人の意見が一致した
神山は牛肉のサイコロステーキがあったのでニンニク一杯で頼んだ
「ねえ 又ニンニクを食べるんですか 大丈夫ですか?」
「うん なんで」 
「だって 私の部屋 今朝ニンニク臭かった」
二人は大笑いした
「そういえば臭かったかな おしっこも匂ったよ」
「もう 食べる時に もう」
由貴は口では嫌がっていたが顔は笑っていた
サイコロステーキが出されその他にちょこちょこと食べていると
神山と由貴はおなかがだいぶ一杯になってきた
由貴が 
「神山さん もうお腹が一杯です なにもはいらないです」
「そうしたら 出ようか」
由貴が頷いたので神山が清算してお店を出た

「初めて食べる物が多くて全部食べたらパスタを食べられなかった」
「ごめんね 次回はパスタを食べられるように注文するよ」
地下街を歩いていると由貴がランジェリーショップを見つけて
「ねえ 神山さん悩ましいのどう?」
「うん 入ろうか」
「やっぱりな~ 僕は入らないって 言うかなと思ったけど違った」
「ははは 良いじゃないか 由貴が悩ましくなるんだから」
「そうか そうきた訳ね でもいいや 入りましょ」
ここのショップは輸入ランジェリーを扱っていて
普通のランジェリーからおしゃれな商品 セクシーなランジェリーと
幅広く扱っていた
由貴のように日本人離れしたプロポーションの人が良く利用するお店だった
色々と見ていると由貴はこれからの季節用に 
ブラとハイレグショーツのセットをカードで買った
淡いブルー地に綺麗な大柄花模様で素敵だった
神山はセクシーなベビードールを見ていると由貴が
「素敵ね これからの季節に良いわね これを着てバルコニーで
読書なんて最高ね」
神山は値札を見ると10万円もしたが由貴のためと思って
10万円を渡して
「これ 買ってきて」
「ふふふ もう 白馬の王子は実は 凄くHだった」
そう言いニコニコして由貴はカウンターに持って行って清算をした
お店を出ると由貴が
「ねえ ここに泊まろうよ」
「うん そうしよう」
二人は6階のフロントに行くと由貴が50%オフのチケットを差し出した
「いらっしゃいませ 只今確認を致します」
フロントは空き部屋を探したが全てふさがっていて
「すみません 本日は全て塞がっておりまして ご用意出来るお部屋は
スペシャルダブルとダブルのお部屋でございます」
神山はスペシャルダブルを頼んだ
フロントは由貴のチケットを返して神山に
「今回はこのお部屋も50%オフにさせて頂きます
それで宿泊代金の前金をお願いします」
神山は半額の1万5千円を支払ってカードキーを受け取った
部屋は27階なので高層階行きのエレベーターに乗ると由貴は嬉しいのか
神山の腕を両手で巻きついていた
部屋はすぐに見つかり中に入るとスイートとあまり変らなかったので
由貴は何処が違うのか探したが分らなかった
ただ奥行きは一緒でも部屋の幅が2割程度狭くなっていた
「神山さん 今日は片付けるからジャケット脱いで」 
そう言われてジャケットを由貴に渡すとクローゼットのハンガーに掛けた
シャツを脱ぐとそれも丁寧にハンガーに掛けた
由貴がGパンを脱がすと赤いショーツだったので
「また 穿いて来たの 凄いわ」
そう言い生地の上からおちんちんを触った
神山はバスローブを羽織りソファーに腰掛けた
靴下も脱ぐと由貴はきちんと二つに折ってベッドの脇に置いた
神山は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと由貴に渡して
「さあ ゆっくりとしよう」
「ええ 私はお休みだけど神山さんはお仕事でしょう」
「うん でもゆっくりだからここのチェックアウトで大丈夫だよ」
由貴は喜んで神山の上に跨ってキスをした
「ねえ 重たいよ ほら」
由貴は離れて着ている物を脱ぎ始めたが下着姿になった時に
バスローブを羽織ってブラジャーを外しショーツを脱いだ
神山の方に向いた時にバスローブを両側に開いて裸体を見せ
「どう 綺麗 私」
どっきとした神山は言葉が出なかった
「おいおい 脅かすな 美しいよ うん 綺麗だ おいで」
由貴は神山の脇に座って一緒にビールを呑んだ
時々由貴の手が神山の乳首を触ったり戯れているので
「ねえ 風呂にはいろうよ」
「ええ そうしましょ」
二人は浴室に入ると昨日同様ジャグジーが付いていて
神山がボディーソープを入れると泡がどんどん出来て由貴が喜んだ
二人は先日のようにSEXをした
ただ今回は由貴がバージンで無かった事で
ベッドに戻ると二人は激しく交わった







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2013年6月22日土曜日

ゆり 2 - 35 Vol. 2



ホテルに着くと神山が先日見つけていたステーキハウスに行った
ウエイトレスが席を案内したが神山がカウンターを希望して座った
メニューを見ても分らないのでコックに聞いてみると
「ええ メニューの上から3番目が注文多いですよ」
神山は見てみると金額はそんなに高くなかった
「このコースでお願いします それと単品で一番高いお肉だけ頂けますか?」
「ええ 大丈夫ですよ ありがとうございます」
コックはウエイトレスにコースの注文を伝えて調理に入った
ビールを先に頼んで二人で乾杯した
最初は魚介類が鉄板で焼かれ美味しそうな匂いが食欲をそそった
コックがえびやイカを取り皿に置いてくれて二人は食べた
「ふぁ~ 美味しいわ ねえ神山さん」
「うん 美味しいね」
ビールを呑み終わるとコックに
「先程のお肉に合うワインを下さい」 
コックはニコニコして
「ワインメニューのしたから3番目ですが宜しいですか」
「はい お願いします」
由貴が
「ねえ 何故自分で選ばないの」
「うん お肉を扱っている人の意見を聞くのが一番だよ ねえコックさん」
「ありがとうございます ええそうですね 良くご存知ですね」
「いえいえ まあ 郷に入れば郷に従えとね」
「そうですね ありがとうございます 精一杯作らせて頂きます」 
コックはニコニコしながらも真剣に そして時々二人に話し掛けながら
調理を進めていった
魚介類が終ったので野菜類が焼かれて いい香りがしてきた
由貴が
「引越しですが 見積もりをしてくれたんですよ そうしたら
結構安くて 5万円で済みますって言われました」
「うん 運ぶのが少ないからでしょ それと部屋のオーナーさんに
クーラーを着けたまま出ることは話した」
「ええ そうしたら 敷金が相当戻ってくると言っていました」
「良かったね しかし僕が手伝いにいけないからな ごめんね」
「大丈夫ですよ さっき配置は考えてあさっては置いてもらうだけだし
引越しもお手伝いの方が来て荷造りをしてくれると言っていました」
「そんなに便利になったんだ へぇ~知らなかったよ」
「でも お手伝いの方が見えても何もする事無いと思うんですよ
だってそんなに荷物無いですもの」
「そうだね ごちゃごちゃしていないもんな 由貴って 結構節約を
しているの」
「結果ですね しようとは一度も無いですよ でも欲しくないし
今 必要じゃないし 結果ですね」
「そうか 幾ら貯めたの」
「へぇ~ 一応500万円です」
「凄いね 毎月少しづつ貯めたんだ」
「ええ それも有りますが 大学の時には700万近く貯めましたよ」
「ふぁ~凄いな そうすると社会人で色々と使って少なくなったの」
「ええ 大学の寮を出るときに使って出てからお洋服や化粧品で
だから 今が少し余裕ですね でも今回助かりました」
「大丈夫だよ きっと宝くじ当るからさ それとさっきのは山分けだ」
神山が10万円だして由貴に渡すと
「えっ 良いんですか頂いて」
「うん すぐに使わなくとも良いでしょ ねっ」
「ありがとうございます 大切に使います」
由貴は今時の女性にしては珍しくかざりっけが全然無くて改めて驚いた
イヤリングなし ネックレスなしと飾っていなかった
「装飾品は買わないの?」
「ええ 必要ないし それに安いの買っても飽きるでしょ 
だから買わないの このバングルのように本物でないと」
「そうするとお金はどうしているの 無駄遣いはないみたいだし」
「ええ 長期の定期預金です 毎月少しづつ さっきのは動かせる
お金で 私が死亡したり60歳になった時に貰えるお金と
別なんです」
「偉いね 幾らになった」
「そっちは無理をしないで貯めているので まだ270万円位です」
「うん そうやって地道に貯めると知らない間に大ききな額になるからね」
「ええ だから余計にこのバングルが嬉しかったんです」
二人が話しているとコックが牛肉の焼き方について聞いてきた
二人ともミディアムでお願いした
コックがニコニコして準備をしている時に
「ねえ ニンニクを多めにお願いします」
「あっ 私もお願いします 大好きです ニンニクは」
コックがニコニコしてニンニクをみじんに刻み準備をして牛肉を焼いた
「ところで由貴 今夜はどうする」
「神山さんは」
「うん 先日帰ってから何もしていないから帰ろうと思っている」
「ええ そうして 私 可笑しいから」
由貴は小さい声で
「まだ 入っているのよ いやね」
「そうか 体が復元しようとしているんだよ きっと」
「そうね でないと ぶかぶかになるかしら」

二人は顔を見て大笑いをした
実際神山はここ4日間自分の部屋で寝ていなかった
何も無いが居られる時は居たほうが無難だと思った
牛肉が焼き上がり取り皿に置かれると二人は口に入れて
「ふぁ~ 美味しいわ 久しぶりよ こんなに美味しいの」
「うん 確かに美味しいね」
コックが
「こちらが 一番高い牛肉です」
そう言われて神山と由貴は又一口食べると神山は
「うん こちらはお肉の味がしっかりわかりますね なるほど美味しい」
「ええ こちらは味が濃厚ね その分美味しいのかしら」
二人は食べ比べながらワインも呑んで楽しかった
最後にフルーツが出てきて綺麗に食べると由貴が
「神山さん ご馳走様でした ありがとうございます」
急に言うので
「どうしたの 畏まって」
「ええ 礼儀はちゃんとしておかないとバチが当ります だから」
「そうか わかった ありがとう」
神山がカウンターで清算を済ませると由貴はニコニコして
「神山さん ご馳走様でした」
礼儀よくお辞儀をした
「さあ どこに行く」
「神山さん 私 引越しの準備が有るから帰っていいですか」
「そうか そうだね 僕も手伝いたいけど 足手まといになるしね」
「いいですけど だけど私の下着ばっかり片付けるんでしょ」
「わかる」
二人は大笑いして
「本当はあまりないと思うの だけどこの際だから整理をしようと
考えたんです こまごました物が多くて大学の寮を出るときにも
やろうと思ったの だけど時間が無くてそのまま持ってきた状態なんです」
「では 僕が行っても由貴のショーツを眺めているだけだね」
「もう でもそうですね」
二人はまた大笑いをした
「わかった では ここで帰ろうね」
神山はタクシー乗り場まで行って由貴を先に乗せ傘を返した
由貴が
「無くて 大丈夫ですか?」
「うん 大丈夫だよ では又連絡しなさい いいね」
「は~い 分りました 失礼します」
由貴の乗ったタクシーが出て行くと神山は上原のマンションに戻った
神山はFAXや留守電を確認したが何も入っていなかった
ロレックスを覗いてみるとまだ21時だったので祥子に電話をした
「神山ですが こんばんわ」
「祥子です こんばんわ 今 何処?」
「うん 部屋に戻って来たよ 祥子は」
「ええ まだ本社で仕事が有って今夜は遅くなります」
「そうか わかった 気を付けてね」
「は~い 分りました ありがとうございます」
電話を切って神山は駅前寿司に呑みに行く事にした
一応着ていたものを洗濯機にいれてまわした
着替えを済ませ駅前寿司に行くとニーナ・ニーナの面々が揃っていた
「神山次長こんばんわ」
「よう こんばんわ どうしたの皆で」
「ええ ここの処 銀座もここも売上が良いので筒井さんがご褒美を
下さって それで楽しんでいるんです」
「久保チーフが見えないけど どうしたの」
「ええ 先程帰りましたよ 1時間位前かしら ねえ」
「ええ 楽しそうでしたよ なにか」
神山はそれとなく本社と聞いてみようとしたが考えた
「さあ そうしたら まだ食べられるだろ ご馳走するよ」
神山も輪に入ってきゃあきゃあと楽しませながら自分も呑んで食べた
本社から応援の安田桃子も居て銀座店店長の上野かおりも姿を
見せていた 神山は上野に
「どうですか 銀座店は」
「ええ ご存知のようにここがオープンした時に銀座に流れた
あの勢いが止らないですね 今までと違ったお客様がいらしていますよ」
「そうすると 鈴やの顧客ははっきり言って駄目ですか」
「ええ 外商さんも三分の一は諦めていますね 何とかしたいと
焦っていますよ」
「そんなに悪いんですか 参ったな」
神山はそこまで落ちているとは気が付かなかった
「そうすると 顧客名簿はどんどん増えているのでしょ」
「ええ 増えています 私たちも整理をしているのですが
人数が足りなくて 本社では事務が作業をしていますよ」
「チーフも手伝うのかしら」
「いいえ 一切しない事になっていますよ 筒井から現場を見るように
言われていますから」
「大変だね 嬉しい悲鳴ですね」
「これも神山さんのお陰ですよ 本当に」
聞いていた安田も
「私もそう思います あの時に銀座に流して頂けなければ 上原も
銀座も 今までの売上だったと思います」
「うん ありがとう ところで上原はアンテナの役目は果たしている?」
「ええ 少しずつですがデーターが出来てきましたよ
面白いようにパリの作戦が当っていますね ねえ上野さん」
「ええ 銀座も上原と同じものが売れて来ているんですよ」
「そうか 今 本社は筒井さんは居るかな?」
「筒井は過日の一件でもう終ったら自宅へ直行です 
今 本社には誰もいませんよ つい先程事務が誰も居ないと
確認をしたので帰ると連絡が有りましたから」
「そうか そうしたらまた昼間にでも筒井さんに聞きますよ」
神山はこれで祥子が誰かと会っていると確信をした
料理が足りないのか皆の箸が動かないので神山が女将に注文をした
「良いですよ 神山さん」
「いえ お邪魔したんですからご馳走しますよ
それに若い女性も居る事だし 元気よく食べて呑んでくださいよ」
「済みません 気を使わせて」
「ははは そんな大事なスーツを頂いたんですからこの位安いですよ」
安田桃子が
「素敵でした 写真を見ました 浜野先輩なんて写真見て
何回も素敵な人だ 抱かれてもいいって 言ってましたよ」
「それは 光栄だありがとう そう言ってくれるのは
浜野君と安田君だけか~」
「まあ 私たちおばさんもそう思っていますよ ねえ」

みんなで大笑いしている時に神山の携帯が鳴った
「はい 神山ですが」
「亜矢子です」
「やあ こんばんわ」
「今 大丈夫ですか」
「うん どうしたの」
「ええ 先日の介護福祉の件 どうなったかと思って」
「うん 僕も気にはしているけど 内藤社長から答えが出てこないんだ」
「そう どうしよう」
「うん わかった ここでは話しづらいから部屋から電話をする」
神山は皆に帰る事を詫びて 女将に10万円を渡し
「これで清算してください でないと又一緒に呑めないから」
「はい 良いですよ 神山さんのご馳走ね 大丈夫よ」
「足りるかな」
「また 充分すぎますよ 半分でも大丈夫ですよ ご安心下さい」
「分りました また近いうちに来ますから」
「はい 安心してください ねえ大将」
「おお 神山さん大丈夫ですよ ご安心下さい」
「では お願いしますね」
神山はお金の単位が違うので皆に聞かれる恐れがあると判断して
部屋に戻り亜矢子に電話すると
「さっきはごめん」
「ええ それで 私は今度の宝くじで6億出来る訳です だから全額とは
いかないけど 4億くらいは出資する覚悟はあるわ」
「そうか 僕はアルタでお金の集め方とか考えていると思う
だから もうすこし待って貰えるかな」
「ええ 分ったわ」
「亜矢子 話し変るけどね スクラッチまた当ったよ10万円」
「凄いわね」
「それと仕事の交渉も上出来でビックリしているよ」
「へぇ~ そんなに魔力があるのね 分ったわ私も穿いて仕事をしますね」
「うん いい事が起きるよ」
「では アルタさんの事は待っています それと母は良くなっていますよ」
「それは良かった」
「では 13日に熱海で何時もの所で待っているわ」
「うん 待ちどうしね」
「また 洋子さんが居るのに どうしたの今夜は」
「うん 生理が近くて体調がすぐれないと言って早く帰ったよ」
「そう 貴方が苛めすぎたからよきっと」
「反省している」
「ふふふ では お休みなさい」

神山は電話を切ると由貴に電話をした
「はい 由貴です 神山さん先程はご馳走様でした」
「どうしているかと思って電話をしましたよ」
「ええ 今 引出しの中を整理していますよ それから桃子と会ったでしょ」
「うん あの後 なんかもう少し呑みたくなって駅前寿司に行ったら
ニーナ・ニーナの面々に会ってね それで仲良く輪に入って呑んだよ」
「良かったわね さっき桃子から電話があって神山さんに
ご馳走になったって 喜んで居たわよみんな」
「そうか すると僕が出てすぐに帰ったんだ」 
「ええ そうみたい だって明日もお仕事だからね」
「そうだね でもみんなに喜んでもらえて又一緒に呑めるよ」
「そうよ 神山さん人気抜群よ」
「安田君から聞いたよ 例の写真を見て 僕の事を素敵と言ってくれた事」
「ふふふ ばれたか そうよ だってほんとだもん」
「ありがとう これからも素敵な青年でいくよ」
「ふふふ おじさんでしょ もう 誤魔化しても駄目よ 
でもね 私は神山さんの事 おじさんと思っていないわ」
「えっ」
「ええ 素敵な王子様よ ふふふ 元気な王子様よ」
「おいおい ありがたいのかまあ引越し準備をしてください」
「は~い それと久保チーフですが 又連絡が取れないんですよ
さっき桃子と話をしていて桃子が休みの変更を言ってきたので
私一人で決めると何か言われると思って 電話をしたんです
だけど 繋がらなくなっていましたよ でも明日連絡を取りますけどね」 
「そうか 実は駅前寿司に行く前に色々と情報が欲しかったので
電話をしたら 仕事中で断られて駅前寿司屋に行ったんだ
それで上野さんと話をしていたら結構 鈴やの顧客が大変だと
聞いて 本社に誰か残って居ないか確認をしたんだよ
そうしたら事務の人が誰も居ないから帰りますって
電話があったと言っていたそうだ 
僕が久保さんに電話をするより早い時間だ 困ったもんだ」 
「そうなんですか でも神山さんが言っていたように私はチーフの
プライベートに首を突っ込みません」
「うん そうだね 僕も気を付けるよ ありがとう」
「話は変りますがあの宝くじ 明日が抽選日でしたよ さっき見たら」
「うん 大丈夫だよ外れるのが当たり前 そう思って明日の夕刊を見なさい」
「そうですね それと色々と引越しの計算をしていたんです 
本当に ありがとうございます 助かりました」
「うん いい誕生日で良かったよ ねえ」
「ええ 素敵な王子様」
「おいおい 何もでないよ もう」
「うそばっかり 大きくしているでしょ」
「そんなこと無いよ 普通だよ」
「もう ほら私のあそこを見たくてうずうずしているじゃない」 
神山はそう言われるとなんだか下半身がうずうずしてきた
「黙っているのは そうなっているからでしょ 今 触っているでしょ」
「うん 触っている」
「私もパンティーの上から触っているのよ 神山さん優しくして」
神山はどんどん大きくなる肉棒をじかに触った
「ねえ 由貴欲しくなったよ だけど上手だ大きくなった」
「ふふふ 私ね大学の時はテレクラでアルバイトしたの
だから 話してそうやって上手に誘導するの 最後まで話をしていると
5千円くらい稼げたわよ まだ現役で通用するわね ごめんなさい」
「そうか そこまで頑張ってフランスにも行ったりしていたんだ」
「ええ 親を頼らなかったわ ごめんなさいね 変な話をして
次は ちゃんと私の中に入ってくださいね」
「うん しかし上手だよ それって商売でも生かせるよね
人間の心理を巧みに利用するわけだから」
「ええ だから私久保チーフより売上は全然上ですよ
それで皆が私に付いて来ていたんです でも神山さんに怒られてから
やはり上司は上司 そのように考えを改めたんです
結局 自分ひとりじゃ何も出来ないでしょ 上司がいるから」
「うん そうだね たいしたもんだ そこまで分れば簡単だよ」
「ええ ありがとうございます だから今はお仕事が楽しいの」
「うん そして新居だ 頑張ろうね」
「ええ お願いしますね また教えてください」
「うん ではお休み」
「は~い おやすみなさい」

神山は浜野 由貴が少しずつ大きくなっていくのが分った
このまま行けば祥子より上に行くのではないかと感じた
神山は浴槽に湯を張ってビールを呑みながらリラックスした
仕事が順調に進んで怖いくらいだったが後はデザインを纏めなければ
今までの事が全部無駄になると考え気を引きしめた 
洗濯機に入っているものを浴室に干して自動乾燥機で乾かし
神山は冷蔵庫からビールを出してテーブルで由貴を考えた
今度のマンションは駐車場があるので車を買ってあげても良いと
思っていたが果たして本人の気持ち次第だった
ベッドに横になるとすぐに寝てしまった

5月12日 火曜日 雨
薄暗い朝だった 目を覚ました神山は夕方と勘違いした
今日の予定が無い事を思い出して横になっていると携帯が鳴った
「はい 神山ですが」
「私 祥子です おはようございます」 
「うん まだ寝ているよ」
「ごめんなさい 今朝はなにも出来ないの」
「うん 気にするなよ で昨夜は何時に帰宅したの?」
「ええ 遅くまで仕事をしていてそれからみんなと呑みに行ったの
それで随分と遅くなったわ」
神山は昨日上原の件は言わないで 
「分ったわよ 朝はどこかで食べるさ 気にしなくて良いよ
それで 僕は明日から仕事で静岡に行く 15日には帰ってくる」
「えっ また静岡ですか」
「なんで 仕事だからしょうがないでしょ」
「ごめんなさい」 
「今 何処に居るの」
「うん お友達の家に来ているわ」 
「会社の人?」
「ええ 浜野さんのところよ なぜ?」
「いや そんな遅くまで何で呑んでいるのかと思ったのさ」
「それでは 失礼します」
神山はこれで完全に誰かと外泊と確信した
念のため祥子の部屋を訪ねたが誰も出てこなかった
神山は由貴に探りの電話をした
「やあ おはよう 神山です」
「ふぁ~おはようございます 朝から嬉しいわ」
「うん 昨夜言うのを忘れてしまったけど カーテンはどうする」
「そうか 考えていなかったわ どうしよう」
「代々木にとりあえず持って行くか それであとで選べば良いよ」 
「そうですね そうします」
「うん 寸法が多少足りなくても最上階だから見えないよ
僕はここから望遠鏡で覗くけどね」
「ふぁ~ 神山さんてショーツの趣味だけじゃなくて
そんなHな趣味もあったんですか」
「だとしたら どうする」
「う~ん でも神山さんの事だから許すわねきっと」
「そうか ありがとう ところで朝食はなんですか」
「今朝は 一人だから何時もと同じ簡単よ」
「食べに行きたいけど時間が無いな」
「そうね やはり昨夜来てくれれば良かったわ」
「どうしたの」 
「ええ 非通知の無言電話が何回かあったんです 怖かったわ」
「酷い話だね それは そうしたら携帯の設定を非通知拒否に
すれば掛かってこなくなるよ 出来る?」
「ええ 昨夜 設定しました でも嫌よね」
「うん そうしたら買い換えるか」
「ええ 考えています 初めてだから怖かったわ」
「買い替えのお金は大丈夫ですか?」
「ええ 大丈夫です 明日お休みなので変えます」
「うん そうか でも早いほうがいい 今夜空いている?」
「ありがとうございます 大丈夫ですよ」
「うん そうしたら シブヤ ハイアット ホテルの最上階に
ラウンジがあるでしょ 7時30分そこで待ち合わせをしよう」
「はい 分りました 嬉しいな また会えるなんて」
「じゃあ 頑張って仕事をしましょう」
「は~い 分りました ありがとうございます」
神山は祥子が嘘を言っている事が確実となった







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2013年6月17日月曜日

ゆり 2 - 35 Vol. 1



5月11日 月曜日 曇り 南青山 由貴の部屋
神山は由貴より先に目が覚め由貴の寝顔を眺めていた
まだあどけなさが残る28歳だった
7時を廻ったのでそろそろ由貴を起こすと
「ふぁ~ほんももの神山さんだ」
「おはよう なに」
「おはようございます えっ だって夢の中で神山とお話をしていたんです」
「そうか それはありがとう」
由貴は布団の中にもぐりこんで神山のおちんちんをおしゃぶりすると
「神山さん 私 あそこが壊れそう だからお口で出してあげる」
「いいよ由貴 そんな それより朝ご飯が食べたいな」
由貴は頷いていたが愛撫を止めなかった
神山は今まで味わった事の無いおしゃぶり攻撃を受けて
「由貴 でるよ」
「いいわよ 出して」
由貴の手と口は動きが早くなり神山はあっけなく発射してしまった
「良かった」
「うん 気持ちよかったよ 参ったあんなに早く行ってしまったよ」
由貴は誉めたれて神山にキスをして最後に肉棒の付け根から
強く握って尿管に残っている体液を出して綺麗にした
「さあ 神山さんはシャワーを浴びていて 簡単な朝ご飯だから
すぐに出来ます」
神山は言われた通りにシャワーを浴びて出てくると部屋着が無いので
「由貴 なにか無いかな きる物」
「そうね ちょっと待っていてね」
由貴は可愛い花柄がプリントされたロングTシャツを出して
「ごめんなさい これしかないわ」
渡されたロングTシャツは由貴がネグリジェ代わりに来ている物で
随分と余裕はあるはずと言われたが神山が着ると少し窮屈だった 
「神山さんが着ると小さいわね ごめんなさい 今日買います」
「しかし 花柄か」
「ふふふ 乙女チックな感じで良いでしょ」
「うんでもなんか馴染まないな これで馴染んだら変態だろう」
「まあ そうね 気持ち悪いわね ふふふ でもお似合いよ」

由貴は同じ様な柄のパジャマ姿で朝食を作っていた
神山は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと
「お先に呑みますね」
由貴は頷いて
「はい 簡単だけど 食べましょう」
由貴は僅か15分位で朝食を作ってしまい
「早いね でも美味しそうだ」
食卓は和食が中心に並べられた
「冷凍をしてあるので電子レンジ温めただけだから簡単なんですよ」
神山は美味しいと言っておかずをビールのつまみで食べていると
由貴はご飯を小さいおむすびにしてお皿に盛り付け置いた
黒ごまがまぶされたりとろろ昆布を巻いたりと色々と
飽きないよう工夫されていた
「由貴 美味しかったよ ご馳走様でした」
「良かったわ やはり一人より楽しいわね 私も美味しかったわ」
由貴は神山の目を見つめて言った
食器の後片付けも神山が脇で手伝うと時々横を向いては軽くキスをしていた
コーヒーを飲むと8時半になっていたので出かける仕度をした
部屋を出て暫くするとタクシーが来たので乗り込み代々木の
不動産屋まで行ってもらった

ここの不動産屋は先日神山と洋子のマンションを紹介した
ところで店内に入ると営業が覚えていて
「いらっしゃいませ 今日はお部屋をお探しですか?」
ニコニコして接客をしてくれた
連れて来た女性が洋子でないので 営業もそこは伏せていた
「ええ この雑誌に出ている物件はまだ空いていますか」
営業マンが調べると空いていると答えたので早速部屋を見に行った
場所は神山と洋子のマンションから車で10分位離れた所で山手線を
挟んで反対側にあった
部屋に入ると 南向きでバルコニーも広く神山と洋子のマンションに
似ていて LDKが真中の部屋で 左側に寝室 右側に浴室となっていた
JR駅も歩いて10分掛からないので会社の通勤にも向いていた
「どう ここ」 
「ええ 気に入りました ここにします」
神山と由貴は営業マンに決定を伝えると不動産屋に戻り手続きをした
由貴が敷金と礼金 前家賃合計の6か月分54万円を払おうとした時に
神山が由貴を制して支払いを済ませた
入居日も明日からとして由貴は部屋のカードキーを受け取った 
「神山さん 本当にありがとうございます 助かります」
「うん その分美味しい朝ご飯を食べられるからね」
由貴は頷いて 喜んでいた
不動産屋を出ると神山はその足で渋谷の家電量販店に行って
冷蔵庫、洗濯機、TV、パソコン、クーラー、照明器具など殆ど
新規に買い求め合計金額が95万円で現金で支払いをして
13日の午前10時配達と配線 配管工事をお願いした
「ふぁ~ 何から何までありがとうございます 嬉しいわ」
「うん 由貴が頑張って働いているからご褒美だよ」
「ありがとうございます そうしたらベッドも新しくしようかな」
「いいのか 僕がいない時に寂しくならないか」
「ええ 大丈夫です バルコニーで眺めて探しますから」
神山と由貴は家具の専門店に行ってベッドや掛け布団 シーツや枕
バスローブやお揃いの部屋着などで80万円の買い物をした
こちらの商品も13日水曜日の午前10時に配達してもらう事にした
「こんなに大きいベッドだと もうプロレスが出来るわね」
「うん 幾ら寝相が悪くても落ちないよ」

神山は由貴にもう足りない物は無いかと尋ねると無いといって
「そうすると 今度は引越し準備ですね」
「うん そうすると引越しの時に持っていくのはチェストとクローゼット
化粧台 食堂椅子テーブル位かな」
「ええ そんなところですね」
「早めに引越しをすると良いね」
「ええ そうですね 今日午後から片付けはじめます 来週の月火水を
連休を取って引越しをします」
「うん それがいい それとあの廻りは意外と静かだから夜も落ち着くよ」
「ええ お風呂から夜空を見られるのって素敵ですよね」
神山は時計を見ると12時になっていた
「お昼はどうする」
「私のお料理ならお部屋へどうぞ来て下さい」
「そうか 外食ばかりだからたまには食べたいな」

神山と由貴はタクシーで由貴の部屋に向った
「やはり向こうの部屋でよかったね ここは昼間でも電気をつけないと
少し暗い感じがするね」
「ええ そうでしょ でも向こうに移ったら友達呼べないわ」
「どうして」
「ええ 今のお給料じゃあ借りられないですもの もっとも
ここ最近はこの部屋が嫌いで 外でお茶をしていますけどね」
「そうか 難しい所だね もっとも呼ぶと男物があって
不信に思われるかもね」
「そうですね だから言わない事にします」
神山は由貴を後ろから抱き付いて腰におちんちんを擦り付けると
「もう お料理が出来ませんよ そんな」
由貴は嬉しくて腰を神山に押し付けて左右に動かし刺激を与えた
神山は由貴が着ているTシャツのしたから手を入れてブラジャーの
ホックを外すと見事な形のいい乳房がはねて神山は優しく揉み始めた
由貴も手を休めて神山のおちんちんをGパンの上からさすった
「向こうにいこう」
由貴は頷いて寝室で裸になるとベッドで戯れ始め由貴が
「ほんと 私壊れるわ もう」
ニコニコしていって神山の肉棒をしゃぶり始めた
神山は由貴のクリトリスを舌先で愛撫すると体液が膣から溢れ出し
「だめよ いきそうよ」
そう言い体を起こし神山を跨いでゆっくりと腰を落とした
「由貴 こっちを向いて」
由貴は言われた通りに体を回転させると
「ふぁ~ きれいなおっぱいちゃんが揺れているよ」
そう言って乳首をつねったりすると由貴は喘ぎが激しくなり
腰の動きも早くなった
神山も下から肉棒を突き上げると由貴は
「いく~」
と言い 昇天してしまった
神山は膣が更に狭まったのであっけなく昇天してしまった
暫く神山の愛撫を受けていたが
「もう 駄目です ほんと こわれる お昼を作るわね」
由貴は神山から下りる時におちんちんをペタンと叩いて
「暫く 静かにしていてね お願いしますよ」
そう言い裸の上に部屋着を着てキッチンで調理を始めた
由貴が作った昼食は中華丼だった 具が沢山入っていて味も美味しかった
グラスのビールが無くなると由貴が冷蔵庫からビールを出してくれたが
その時に丸々とした形にいいお尻が艶かしかった
「そのお尻が僕を呼んでいたよ 今」
由貴はニコニコ笑いながら
「もう 元気ねほんと 駄目ですよ そんな事言っても」
二人は残らず食べ神山は時計を見ると13時30分だったので
「由貴 30分寝かしてくれる 2時になったら起こして」
「ええ いいわよ これからお仕事でしょ わかったわ
私 その間色々と手続き関係を纏めているから起きています」
「ありがとう」
そう言い神山はベッドに横になるとすぐに寝てしまった

「神山さん 起きて 2時ですよ」
「うん あ~あ よく寝た ありがとう」
神山は今朝着たロングYシャツで寝ていたのでベッドから起きると
「まあ 大きくなっているわ もう 助平な夢を見ていたんでしょ」
神山はばつが悪くすぐにトイレで用足しをしたが一向に小さくならなかった
「もう 嫌らしい 上向いているもん でも凄いわ」
由貴は神山の前に来てしゃがみ肉棒を咥えると口と手を動かし始めた
「由貴 気持ちいいよ すぐにでそうだ」
由貴は更に肉棒の裏側と鈴口あたりを集中的に責めて来たので
「うっ 出るぞ」
由貴は頷いて神山の体液を飲み込んだ
神山は腰を少し引いたが由貴はまだ離さないで最後の一滴まで飲んだ
「さっぱりした? 神山さん」 
「うん ありがとう でも由貴のおしゃぶりって癖になるな」
「ありがとうございます 幸せよ 下手より上手の方がいいもんね」
「うん そうだね」
「では 仕度をしてくださいね 私 19、20、21日と連休を
頂きました 筒井さんと久保チーフに連絡を取りました
引越し屋さんにも連絡をして これから運ぶ荷物の見積もりと
家電製品や家具の廃棄の見積もりも一緒にしてくれるって言っていました」
「そうか よかったね そんなに早く出きて」
「ええ21日に住所変更など手続きも出来ますし あとは天候ですね」
「大丈夫だよ きっと由貴の味方になってくれるよ」
「ええ ありがとうございます さあ仕度をしてくださいね
忘れ物が無いようにね」
神山は赤いショーツを穿くと
「ふぁ~ 気が付かなかったけれど これって女性用でしょ」
「うん 幸運の赤いショーツだよ」
「神山さん そう言う趣味が合ったんだ ふぁ~素敵よ」
「うん なんかぴったりしていて居心地がいいんだよね
紳士物だとなんかごわごわしていてあまり穿かなくなったよ」
「でも 素敵よ 生地越しにみえるおちんちんって素敵」
由貴はしゃがんで軽くキスをした
神山は靴下を履いたり仕度を終わると
「何かあったら携帯に電話をしなさい 自分で解決できない事など いいね」
「ありがとうございます 分りました」
神山は由貴に軽くキスをして部屋を出るとタクシーで次長室へ向った

次長室には15時前について
「洋子 ごめん 遅くなって」
「こんにちわ 早速で済みませんが 東都食品が4時にここにきます」
「えっ ここに来るの」
「ええ ここが終ったら副社長に会いたいと言っていました」
「そうか 鈴や食品の社長だから当然か それで社長は大丈夫?」
「ええ 5時から空けて下さいました」
「ありがとう そうしたら副社長に繋いでくれる?」
洋子は秘書室に電話をして時田を呼んだ 洋子が頷いて神山が受話器で
「お忙しい所ありがとうございます 神山です
先程 洋子さんから聞いていらっしゃると思いますが 御殿場の
経費予算は如何でしょうか」
「う~ん まだ決まっていないんだ 正直」
「でも 私が話をすると当然社長の所に確認をしに行きますよ
先日お話をしました 共同出資の件は伏せましょうか」
「うん でもそうすると山ちゃんが言っていた構想とかけ離れるわけだろ」
「ええ そうです 鈴や食品だけだと
持って1年がいい所だと思われますが 東都食品が入ってくれれば
売上も伸びるでしょう」
「わかった 先日黒江君が1億は最低かかると言っていたが」
「ええ それはあくまで最低ラインです もっと掛かりますよ」
「う~ん わかった そうすると東都食品との話しでは
こちらの出資金額についてはぼかしていいな」
「ええ 神山から聞いているで良いですよ だって事実ですから」
「うん わかった では5時に待っている」
「はい ありがとうございます」
電話を切ると神山は次長席に戻って
「参ったな 洋子 お金が無いみたいだ 鈴や食品は」
「本当? 困るわね おじ様はなんと言われたの」
「うん お金が無い様子だったな 困ったな良いアイディアが無いかな」
神山が悩んでいるので洋子は何も口出しできなかった
タバコを吹かしてはコーヒーを飲んでまたタバコを吹かしていた

神山ははっと思いついて御殿場アウトレットプロジェクトの
リーダー 竹内 直人に電話をした
「先日はお忙しい所ありがとうございます」
「いえいえ 神山様こそ大変でしょう」
「ええ ひとつお伺いしたいんですが 例えば地下を作ることは
認めていますか」
「ええ 基本的には認めていないんですが 集客など特別な事情が
ある場合は許可をしようと決定しています
ただこれもデザインや理由書がしっかりしていないと
このプロジェクトは認めませんよ しかし神山さんなら大丈夫ですよ
きっと良いデザインでしょうから」
「それと 地上4階建てと言うのは如何でしょうか」
「随分と大きいですね 先日お話をさせて頂いた平屋が基本です
しかしこれも多分神山様からご提案があるだろうと考え
先程の条件を満たしていればOKです」
「ありがとうございます 助かります 最後にブースと
ブースを地下で結んで行き来できるようにはしても構いませんか」
「ええ それも条件を満たす事と あとはブースの会社が
納得されるかですよね」
「ええ」
「しかし 大きいですね 神山さんの発想はすごい」
「ありがとうございます すみません 駐車場の
設計管理もそちらで行っているんでしょうか」
「ええ そうですが」
「実は 駐車場に洗車場を作りたいんですよ」
「はあ」
「普通のガソリンスタンドにある洗車機ではなくて 考えているんです」
「ええ ガソリンスタンドは考えていなかったですね」
「ガソリンスタンドを誘致して頂いても結構ですが洗車機は是非
私に仕事をさせてください」
「分りました 良いアイディアを頂きましたので洗車機については
神山様にお願いします」
「ありがとうございます 済みませんでした 色々と」
「いえ こちらこそ さっそくガソリンスタンドの誘致活動を進めます」
神山は電話を切ると洋子に
「なんか明るくなってきたぞ」
「ええ 良かったわ 具体的にはどうするの」
「うん アレックスジャパンブースと鈴や食品ブースを地下で
結ぶ 地下にはファーストフードを入れる 休憩所も作る」
「でも アレックスジャパンがうんと言うかしら」
「うん そこを何とかしないといけないね まあこれからだ
まずはこれからの東都食品がどれだけお金が捻出出来るかだね」
「そうね おじ様はあまり出したくないのでしょ」
「そうだね 困ったもんだ」

神山は次長席に戻って考えついたプランをどんどんとスケッチを書いた
洋子は神山が熱中している時の姿が頼もしく思え頑張ってと祈った
何案か書いていると東都食品の副社長 田宮浩司と
秘書の田宮里香が訪れた 神山は
「連絡が遅くなって申し訳ございません」
神山は二人をソファーに案内し洋子はお茶を用意した
「神山様 こちらこそご挨拶をしないで申し訳ございませんでした
実は加工部門の見直しに時間がかかりました 申し訳ございません」
神山は早速 御殿場アウトレットの構想を話をした
アレックスジャパンの件 ニーナ・ニーナの件 鈴や食品のブースと
そこで 東都食品は御殿場アウトレットに出店が出来ないが
鈴や食品の傘下で参加する事ならOKと話を進めてきた事などを
掻い摘んで説明をした
「ええ 御殿場アウトレットに参加しなかったのはメリットが
無かったからです 食材の仕入れ 加工 販売 何をとっても
お客様に喜ばれる物は何も無いんですよ それで出店をやめました」
田宮は当たり前の考えを神山に言った
「しかし 田宮さん その評判の良い加工技術を御殿場アウトレットに
きた人が見たら 安全衛生からして販路が伸びるでしょう」
神山は関東エリアの各県別の販売個数を纏めた資料を田宮に見せて
「現状ですよ これが 一番は東京 千葉 埼玉 神奈川 と
この4都道府県で出荷の80%を占めている訳です
しかし御殿場アウトレットは日本全国から色々な人が来ますよ
そこでここに現状の工場ではない工房を作って全国発信をするのです」
田宮は考えていて答えが出てこなかった 秘書の里香が
「神山様 そうすると具体的にはどうされるんですか」
神山はこれまで書いたスケッチを二人に見せて説明をした
「あと アレックスジャパンのアレックスブランドでビーフジャーキーを
作ろうと最高責任者のアレックス氏とも話してありましてOKを
頂いています」
副社長の田宮が驚いて
「えっ 先日来られたアレックス氏がOKですか、、、分りました
神山様 ご協力をさせてください お願いします」
「そうしましたら これを作るのに最低でも3億は必要です」
「えっ 3億ですか しかし今後を考えるとすぐに回収できますね」
「ええ宜しいですか ただし この金額は最低金額です
かといっていきなり倍掛かる訳ではありません 掛かったらその分
回収できるように考えています」
神山は先程御殿場プロジェクトの竹内との話で書いたスケッチも見せた
「こうする事で 相乗効果が生まれます 地下の件はご内密でお願いします
現在 事後承認で進めている案件です いいですね」
「はい 分りました しかし凄い大きな話しですね 楽しいです
神山様にかかるとこの様に変るわけですね 出しますよ6億でも」
神山が洋子に今の話した内容をタイプで打って契約書を
作るように言うと すぐに取り掛かり書類が出来た 神山が田宮に
「如何でしょうか ごらん下さい」

契約内容は
【鈴や食品の傘下に入り 加工部門を御殿場アウトレットに出店する
経費については最低3億円は保証 場合によっては6億まで準備できる
途中放棄の場合は神山の請求金額を鈴や食品に支払いする事
ここで知り得た内容は第三者に漏らさないこと】などが書かれていた
神山は田宮のサインの下に自分のサインをして 立会人として 
二人の秘書がサインをして洋子が日時をいれた
2部作って各自が保管して置く事を約束した
神山が
「ご協力ありがとうございます 御殿場アウトレットが成功すると
信じて仕事を進めています これからもお願いします」
神山と田宮は笑顔で固い握手を交わしたあと田宮が
「神山様 先日妻から全てを聞きました 私は恥ずかしく思っています
しかしながら過去は過去と割り切ってこれから会社を建て直しします
そこで神山様にお願いがあるのですが 時々会社に来て従業員を
見て頂きたいのです 勿論 御殿場アウトレットの加工方法なども
そこで技術者達とお話しをして頂ければ助かります 如何でしょうか」
「ええ いいですよ しかし週に1回とはいきませんよ せいぜい
月に1回か2回でしょう それでも良かったら伺います」
「ありがとうございます 助かります 加工部門だけではなく
あらゆる部門で不審な人物が居りましたら神山様のご判断に従います」
「分りました そうさせて頂きます 会社繁栄に不倫と社内売春は
不要ですからね 良いでしょう」
田宮は里香から書類を貰って神山に提示をした
雇用契約書だった
今 田宮が説明した事が書かれていた 神山は御殿場アウトレットの
仕事を追加記入をしてサインをした
田宮もサインをして立会人を里香と洋子がサインをした
給与は神山が月300万円 洋子が200万円となっていて
役職は神山が担当常務で洋子は秘書部長の肩書きを貰った
「常務ですと株主総会の承認が必要ですが担当ですと不要なんです
それと これは今月の軍資金で300万円ですどうぞ受け取ってください
こちらは給与でございます お二人分で500万円ございます」
「はい ありがとうございます」

神山は受け取りを出そうとしたが田宮が不要と言うので書かなかった
里香は給与の振込先口座を洋子に聞いて
「お給料は毎月15日に口座振替です 土日の場合は前営業日になります」
「分りましたわ 軍資金はどうなりますか」
「ええ 当社に来て頂いて受け取って頂くのが原則です
お支払日は毎月1日です 土日祝の場合は翌営業日です」
「分りました ありがとうございます 私でもいいのですか」 
「ええ 構いません これは秘書室でお渡しいたします」
「はい 畏まりました」
洋子と里香の間で書類の記入漏れが無いか点検して洋子が控えを貰った
神山は冷蔵庫から地ビールを出して四人のグラスに注ぐと
「では 少し進展し貴殿の会社繁栄のために乾杯」
神山と洋子はビールを呑んだが田宮と里香がグラスを
合わせただけだったので 神山が
「ははは 大丈夫ですよ これが私の流儀で社長もご存知です
酒臭いと言われたら 神山に呑まされたと言えば良いですよ」
「大丈夫ですか? 本当に」
「社長はその位 勢いのある男を好きですよ」
田宮と里香はホッとしたのかビールを呑んだ
「神山様 この地ビール美味しいですね うん ねえ里香」
「ええ 美味しいわ 女性でもいけますね」
「どうでしょう まだハッキリしていませんが この地ビールを
販売しませんか 御社で」
「えっ うちがですか」
「ええ そうですよ 最初は大きい所から入っていって
徐々に地方へ進めるわけですよ」
「えっ そんな」
「御殿場アウトレットでアルタさんが販売権を取得されて居ますが
それ以外はまだですね 一応まだご内密にお願いします
皆さんがきずかれますと計画倒れになりますから」 
「はい 分りました 値段は?」
「現在 300円だとしましょう 御殿場アウトレットでは10円か15円
上げてきます 東都食品さんは20円あげれば充分でしょう」
「そうですね 仕入れも話し合いで決められるし 美味しいですね」
「どうですか まあ考えてください 秘密ですよ いいですね」
「はい 畏まりました 何から何までありがとうございます」

神山は時計を見ると17時10分前だったのでここで切り上げた
東都食品の田宮副社長と秘書の里香と別れた
神山はすぐに社長の時田に電話をして事の経緯を説明した
「わかった 向こうがその気ならこちらも頑張って出すよ
ただし金額提示は出来ないがいいね」
「ええ ただ本決まりの時は向こうより低いと格好がつきません」
「うん わかった ありがとう もうすぐだな」
「はい 今 下を歩いているところです お願いします」
神山は全てが上手く事が進んだので洋子を抱きしめた
「もう あなた分りますが もう少し優しくして」
「ほんと 良かったよ この資料のお陰さ ありがとう」
「でも その資料って そんなに難しくなかったわよ
大きい会社って そう言った情報を公開しているでしょ 
だからそれを分りやすく説明しやすく纏めただけよ」
「いや ありがとうございます このとおり」
神山は洋子に頭をさげて久しぶりの快感を味わっていた
社長の時田にお金を出させる口実が出来た事や
東都食品があそこまで意欲を示した事はスケッチと資料そして説明だった 
どの一つが欠けても成功はしなかったと感じた
洋子は冷蔵庫から地ビールを出して二人のグラスに注ぐと
「さあ そうしたら今日はもうお仕事お終いね」
「そうだね そうそう 洋子 はいお給料 でこの軍資金も預かっていて」
洋子は200万円を自分のバッグに入れ300万円は引き出しに仕舞った
神山も300万円をバッグに入れて次長席に座った
「洋子 どうする 食事」
「ええ ごめんなさい 私 ほら近いでしょ だから早く帰りたいな」
「うん わかった そうしたら出ようか」
「ええ 秘書室で何かあったら私の携帯に入りましから」
「うん 対応してくれ 明日解決で それとあまり酷かったら
明日は休んで良いよ 東都食品は済んだし」
「ふぁ~ ほんと でも出てきます」
「うん ゆっくりで良いよ 何も無いから 僕も遅く来るよ」
「は~い 分りました」

洋子が先に部屋を出て神山は次長席で今夜を考えた
神山は由貴に電話をすると
「へぇ~ こんなに早く終ったの うれしいわ そうしたらお外で
何か食べたいな」 
神山はこれからでて20分位で部屋につく事を告げると
「は~い 分りました 待っています」
神山は忘れ物がないか確認をして部屋を出てタクシーを拾った
少しずつ小雨が降ってきてウインドーガラスのワイパーが動いた
神山が由貴の部屋に着くと
「お帰りなさい と毎日言いたくなる由貴でした」
ニコニコして笑った
「ありがとう そう言って貰えるだけで幸せだよ」 
神山は玄関だったが軽くキスをした
「さあ 出かけようか 少し雨が降ってきたな」
「そうしたらこのビニール傘を使って 私の傘は小さいから ねっ」
二人は傘を差しタクシーを拾い渋谷のシブヤ ハイアット ホテルに
向った
駅前で下りて神山が宝くじ売場を見つけると
「由貴 赤いショーツの威力を見せてあげる」
「へぇ~ ほんとですか? そんなに凄いの みたい」
神山は宝くじ売場で試しにスクラッチを選んで銀色の部分を削ると
あたりの1万円をゲットした
「ふぁ~凄い ほんと」
神山は3枚選んで 大当たりの20万円が出て後は5千円と1万円を
見事に当てた
神山は
「そうしたら このジャンボを買おう 由貴のスリーサイズは上から」
「へぇ~ う~んと 92、53、93です」
「僕の体重が70だから 70組の135393の連番10枚を買おう」
神山はおばさんに探してもらって運良く有ったので買った
由貴が嬉しそうにニコニコして腕を組んで歩いた







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2013年6月12日水曜日

ゆり 1 - 34 Vol. 3



「先程のワインですが 送って下さい」
神山はフロントが用意したお届け伝票にあて先を書いて金額を聞いた
ワインが6本12000円送料が1000円 全部で5万2千円を支払った
神山と洋子はフロントにお礼を言って車に乗った
上高地はマイカー規制があって直接入れないので沢渡まで戻って
そこからタクシーを利用する事にした
今日は快晴の日曜日とあってまだ10時30分になっていないのに
駐車場は混んでいた
神山はフェアレディーZを市営駐車場に止めるとタクシーで大正池へ向った
二人は大正池ホテルでタクシーを下りて池に向った
木道の下はもう湖面で暫く歩くと目の前に大きな湖面が現れた
よく写真で見る光景に神山と洋子は感動していた
神山と洋子は神秘的な風景をデジカメで何枚も撮影をした 
洋子の方が感性があるのかポイントを掴んだ写真が多かった
「ねえ見て 素敵に撮れているでしょ ほらこれも」
神山は頷いて同じ所を撮影しても洋子のように撮れなかった
梓川に設けられた歩道を色々な所に被写体があって洋子は
デジカメのシャッターボタンを押していた
神山も自然がこんなにも残っている事に感動をしてシャッターをきっていた
途中で右折すると上高地帝都ホテルがあり神山は
「どうだい そろそろお昼だし帝都ホテルで食事をしようか」
「ええ そうね今日は混むかもしれないから行きましょうよ」

二人は上高地帝都ホテルへ行きカジュアルレストランに入った
洋子の予感は当って12時を少し廻った時間なのに
席は半分くらいしか空いていなかった
「良かったね 洋子の言う通りだね」
神山と洋子はまずビールを頼んで単品の料理を注文した
やはりここでも信州牛が美味しくてたたきとシチューそして
ホテル自慢のワインを追加した
家族連れや若いカップルが目立ち神山と洋子たち同年代のカップルは
数組しか見当たらなかった
「信州牛って 初めてだけど美味しいね」
「ええ 私もはじめてよ 東京では味わえないわね」
そんな時神山の携帯が鳴って確かめると高橋からだった
「お疲れ様 神山です」
「高橋です いま岡部屋のフロントから電話があって
お預かりした手紙を神山様にお渡ししましたと連絡が入りました」
「うん ありがとう 受け取りましたよ いい露天風呂だったね」
「ええ あそこでみんなスケッチをしましたよ いい所でした
今 何処ですか?」
「うん 上高地に来ているよ」
「ええ いいですね 私たちは長野市から北に来ています」
「レンタカーを使っているの」
「ええ ケースバイケースですよ 結構鉄道もあって便利ですよね」
「わかった 気を付けてね」
「了解です」
「アルタの高橋さんからだった 今 長野市の北に居るそうだ」
「へぇ~ 美味しい物食べているんだ 私も勉強旅行に参加したかったな」
「おいおい もう参加しているでしょ ここに」
「あっ そうか」
二人はお勧めのメニュー ビーフカレーを注文して食べると
「ふぁ~ 柔らかくて口の中でとろけるわね 美味しいわ」
「うん 美味しいや やはり信州牛だからかな」
「あと コックの腕前でしょ 多分」
「そうだね そう言えば鈴や食品の
多田さんと東条君はどうしているのかな 連絡が無いな」
「いいんじゃないの 連絡が無い事は」
「うん まあそうだね」
二人はワインを呑みカレーも食べると洋子がデザートを頼んで
「あなたは食べないの」
「うん レモンティーにする」
と 注文が別々になったが二人は気にしていなかった
食べ終わってカウンターで清算すると1万2千円だった
「お客様 只今5000円以上のお食事で全国の帝都ホテルが無料で
宿泊できるキャンペーンを行っています どうぞ箱からくじを2枚
引いて開けて下さい」
神山が一枚と洋子が一枚とって開けて見ると 大当たりで
全国の帝都ホテル無料宿泊券10枚綴りと現金20万円が2本当った
カウンターの女性は特等が2本同時に出た事に驚いて
暫く言葉が出なかった
「お客様 おめでとうございます こちらが特等賞の景品です」
祝い袋に現金20万円とチケット1組が入っていた
「おいおい 洋子 どうなっているの いいのかね」
「ほんと 宿泊券だけでなく現金も一緒なんて」
フロント嬢は当選者の神山と洋子にお辞儀をして
「誠に申し訳ございませんが こちらに当選確認のサインをお願いします」
二人は特等の記入欄にそれぞれサインをした
「しかし特等3本しかないのにいいのかね」
「やはり赤いショーツが効いたのね」
神山と洋子は旅行の安全を祈願して赤いショーツを穿いていた

二人は河童橋まで景色を満喫しながら楽しんだ
河童橋は家族連れや会社のグループなど色々な人で賑わっていた
陽射しが強く標高は高かったが汗ばむ午後で神山は
川原に下りて洋子と遊び横になると
「ねえ洋子 少し寝るよ」
「ええ 私が見ているから寝てください」
神山はこれからの運転を考えると少し寝ておきたかった
洋子はその間 文庫本を読みすごした
1時間も寝ただろうか 少し涼しい風が神山を起こした
「洋子 ありがとう よく寝たよ」
「少し 涼しくなったわね」 
神山は寝る時にジャケットを脱いでいたが洋子が涼しくなったので
体に掛けたがやはり涼しかった
「洋子に掛けてもらったけど 涼しいね」
神山は時計を見ると15時30分になっていた
「さあ では帰るか」
「ええ そうしましょう 楽しかったわ」
二人はバスセンター脇のタクシー乗り場に行って沢渡まで帰った
「洋子 どうする 運転は」
「うん 任せていい」
「うん 寝ていていいよ 双葉SAで休憩しようか」
「ええ 出来ればお願いします」
「了解」

神山と洋子は貴婦人に乗車して発進した
左に梓川をみてR158を松本に向った 市街地に入ると渋滞にあたり
長野自動車道に入ったのは16時30分になっていた
神山は高速に入るとスピードを上げて40分ほどで双葉SAに着いた
洋子が寝ていたので起こすと
「もう着いたの 早いわね」
「うん でも松本市内で渋滞に捕まったよ」
二人は展望台に登ってみると富士山の方に太陽が傾いていた
ここでも洋子はデジカメで写真を撮った
缶コーヒーを飲んだあと二人は用を足して貴婦人に乗った
「洋子 あと130Kmだからまだ寝ていていいよ」
「ええ でも1時間掛からないでしょ 覆面を見ているわ」
「ありがとう では発進」
双葉SAを出たのが17時30分だった
神山はスピードを上げ談合坂の長いトンネルに入ったが
トンネルでは追い越しが出来ないので鼻歌を歌った
「ねえ その歌はなんて言うの」
「うん 以前TVのCMで流れていた曲で分らないんだよ
だけど 時々こうやって自然と出てくるんだよ」
「ふーん でもいいリズムね 私も好きよ」
トンネルを出ると神山はどんどんスピードを上げて走ると調布ICを過ぎ
高井戸ICで首都高に入って霞が関で下りた
「あなた飛ばしたわね 今6時よ 凄いわ」
「うん トンネルで少し損をしたかな でもありがとう」
神山は一般道でも巧みに追い越しをして銀座に戻った

車をホテルの地下駐車場に止めると二人は次長室に戻り
「お疲れ様でした」
「やあ洋子こそお疲れ様でした ありがとう」
神山は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと
「では お疲れ様で乾杯だね」
洋子はニコニコしながら乾杯をして神山をソファーに座らせて
デジカメを60インチのモニターで眺めた
神山は改めて洋子がまめに撮影している事を知って
「何か さっきまで居たのに懐かしく感じるね 凄く綺麗だよ」
「ありがとうございます」
洋子は全てを見終わると神山にキスをして
「楽しかったわ また連れて行ってね」
「うん この位の距離だと丁度いいかもね」
「貴方が早いからよ 普通の運転だと倍の時間がかかるわよ」
「まあ こんなにいい車だから成せる技でしょう 普通の車だったら
こんな芸当は出来ないよ」
「そうね いい車ね 選んで良かったわね」
「洋子ね いいずらいんだけど 13日の昼から熱海に行く」
「亜矢子さん? 良いわよ別に気にしなくて でいつ帰ってきますか」
「15日金曜日の午後だよ」
「そうしたら 私は13日の午後からお休みでいいの?」
「うん 休んでくれ」
「ふぁ~嬉しいな 母親孝行しようっと 旅行に連れて行こう」
「そうだね 箱根辺りでゆっくり温泉もいいでしょ」
「うん でも女の子だから 温泉は無理ね でも考えてみるわ」
「16日の土曜日から出勤してください
明日とあさってで東都食品と話をします
少しハードになるけどお願いします 頼んだよ」
「は~い 分りました」
「本当はもう少し後が良いけど 少し探る意味で話してみる
例の多田さんと東条君の事は伏せて欲しい いいね」
「はい 分りました 本当は武者修行が終ってからが良いんでしょ」
「うん でも時間が足りないんだ それだと」
「そうしたら明日は東都食品の田宮副社長に連絡を入れます」
「うん そうしてください」
洋子は自分の引出しから200万円を持ってきて
「これ先日のアルタから頂いた自由費です」
「そうか 雨のなかありがとう では預かりますね」
神山は洋子から預かると自分の引き出しに入れて
「今日のホテルの20万円は自分で貰いなさい」
「えっいいの?」
「うん 大丈夫だよ だって1億はあるし使い切れないよ」
「は~い 分りました 頂きます」
「洋子さ こんど軽い登山用の靴を買おう 今日の靴だと足元が危ないや」
「ええ 明日買いましょうよ」
「うん 車に積んで置けば何時でもつかえるしね」
「駄目よ 臭くなるわ ここに置いておかないと もう嫌よ 臭い車って」
二人は一息ついて神山が
「さあ 帰ろう 夕飯はどうする」
「ええ 食べたいけど そうすると又一緒に居たくなるから帰るわね」
「そうか わかったよ では帰ろう」
次長室を出てタクシーを拾うと神山は洋子の代々木の実家に立ち寄って
タクシーを下りるとニコニコして
「ありがとうございます では明日」
「うん 頼んだよ」

神山はそのまま上原で下りての駅前寿司に立ち寄った
19時を少し過ぎていたが由貴の携帯電話に電話をすると
「はい 浜野です こんばんわ」
「よう 今 駅前寿司に居るけど来る?」
「へぇ~いいんですか 行っても」
「うん 一人じゃあ飯が不味いからね」
「は~い 分りました すぐに行きます」
女将がビールと鮮魚の盛り合わせを持ってきたので
「もう一人来るから 何かつまみをください」
「そうしたら 天ぷらと照り焼きでいいかしら」
「お願いします」
神山がグラスにビールを注いでいると由貴がニコニコして
「お疲れ様です」
「よう 元気だね」
「ええ 売上も順調ですし 嬉しいですよ 神山さんから誘われたら」
女将がビールを持ってきて
「そうよね私も誘って頂けないかしら なんてね 良いわね誘ってもらって」
由貴は更にニコニコして
「大丈夫よ そのうちに誘ってくれますよ ねえ神山さん」
「おいおい 僕の都合じゃなくて女将の都合があるだろう こら」
3人は大笑いしていると板場から大将が
「こら 油売っていないでこれ頼むよ 神山さんのを」
女将は二人に笑ってつまみを持って来てくれた
「神山さん これありがとうございます 皆が誉めてくれました」
「そうか 良かったね しかしよく似合っているよ」
由貴は神山を見ていると目が潤んできて
「本当にありがとうございます 幸せです」
「おいおい 嬉しいのに泣くなよ」
神山はどうしたら良いか困っていると女将が
「よほど嬉しかったんですよ 良くお似合いですよ」
由貴は半分泣きながら
「ええ 誕生日のプレゼントって成人してから初めてだったんです
だから嬉しくて 神山さんごめんなさいね」
女将が
「良かったわね 私なんかここ20年以上も頂いていないわ
だから30歳のままよ ねえ 大将」
3人は大笑いして由貴の顔にも絵顔が戻った
「ねえ神山さん おかかはああ言うけど あげていい人とねえ有りますよね」
「まあ 大将 そこらへんは 女将と話をしてください」
また大笑いをした
由貴が
「神山さん 久保チーフですけど 昨夜仕事が終って
名古屋に帰られたんですよ それも急に 今までそんな事無かったのに」
「それで 何時帰ってくるの」
「ええ 今夜なんですが まだ連絡が無いんですよ」
「まあ 業務に支障をきたす様だったら筒井さんに報告しなさい
それまでは首を突っ込まない事 いいね」
「はい 分りました 神山さん一つ聞いていいですか」
「うん なに」
「ええ 神山さんてお一人じゃないですか そこで 例えばですよ
お休みの時にはちゃんとご飯を食べたほうが良いなと思っているんです」
「そうだね 何時も感じているよ 作らないしね 結局ここへ来てしまう」 
「そうでしょ だったら私がご飯を作りますよ 
結構自炊はしてきましたから 多少のものは作れますよ
味はちょっと自信が有りませんが」
「ありがとう しかし浜野君の家は何処だっけ」
「ええ 南青山のアパートですよ でももう古い建物だからそろそろ
引越しを考えているんです 社会人になってから変えていないので
大学時代のお友達も呼べなくて そんな事もあって考えているんです」
「そうか 大変だね 引越しをするのは」
「ええ 費用は全然心配していないんですけど 何処が良いか
わからないし 纏まった時間が無いので探せないんです」
「そうだね 休みの日はばたんきゅうだもんね 僕だって同じさ」
「そうでしょ あ~あ 時間が欲しいわ」
「今度の休みはいつ?」
「13日の水曜日ですよ」
「合わないな その日から出かけるんだ ごめんね」
「良いですよ そんな気にしないで下さい ただ今日のお休みが
フリーで残っているんです 久保チーフが休んだので出勤なんですよ
だから久保チーフと休みが会わなければ使えますよ」
「そうか 浜野君の下を早く育てなければいけないな 休めなくなるしね」
「ええ そうです」
「どうだろう 明日は? 僕は午後から難しいから午前中だったらOKだよ」
「へぇ~ 急ですね でも久保チーフと連絡が取れないから難しいです」
「しかし 連絡が取れないのも困ったもんだね」
「ええ そうでしょ もっとタイムリーに連絡をしたいんですよね」

二人は日本酒を呑みながらつまみも食べたので好きなお寿司を
握ってもらった
二人が美味しく食べていると由貴の携帯電話が鳴って出てみると
祥子からで連絡できなくて由貴に謝った
由貴は明日を休みにして欲しいと伝えるとOKだと言って電話が切れた
「神山さん 今久保チーフからでこれから名古屋で新幹線に乗るそうです
それで明日のお休みを欲しいって言ったらOKが貰えましたよ」
「そうか そうしたら食べたらここを出て賃貸物件が載っている
週刊誌を買って調べよう」
由貴は明るい顔になったので
「僕は着替えてくるよ それにこれを持ったままでは何とも重たいから
その間に食べていてくれる 10分で戻ってくるよ」
「は~い 分りました 待っています」
神山は女将に言って清算して貰い寿司屋を出ると部屋まで急いで帰った
着替えを済ませ予備のシャツをバッグに入れてFAXなど調べ何も
無いのを確認し 洋子に電話をした
「神山です お疲れ様でした」
「はい 田所です」
「実は 明日午前中は色々と調べる事が出てきて午後からの
出社になります それで東都食品とは15時以降の約束にして欲しい」
「はい もう少し遅い時間にしましょうか」
「うん そうしてくれると助かる 何かあったら携帯にね」 
「はい 分りました」
「うん 頼んだよ お休み」
「はい お休みなさい」

神山は電話を切ると駅前寿司に行って由貴を誘い
渋谷の駅構内にある売店で賃貸物件の週刊誌を買い求めた
「さあ どこで調べようかな」
「宜しかったら私のアパートに来られますか 少し汚いけど」
「良いのかな」
「ええ ゆっくり落ち着いたほうがいいでしょ」
神山と由貴はタクシーで南青山の由貴のアパートへ行った
部屋は12畳のLDKと8畳の寝室で2部屋だった
「神山さん ここに男性が入ったのは神山さんが始めてよ」
「おお ありがとう でも綺麗にしているね」
「ありがとうございます あまり買い物をする時間もないし
衝動買いもしないから 飾る物が無いんですよ」
由貴は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと
「それでは 二つ目のバージン突破記念 かんぱいしましょ」
「おいおい でもありがとう」
神山と由貴は早速週刊誌を開いて探していると由貴が
「今度のお部屋は南向きが良いわ ここは北向きで嫌なんです
朝日は入ってこないし 洗濯物も乾きが悪いし」
「ここの家賃は幾ら」
「ええ 5万5千円です ですから出しても7万円までですね」
しかしその条件で探すとなかなか無かった
何軒か探したが一件代々木で9万円で南向きで14畳のLDKと8畳の
寝室があった 最上階でバルコニーが広く浴室も南向きだった
神山が勧めると由貴は2万円オーバーしていると言うので他を探したが
なかなか条件に合う物件はなかったので由貴が気落ちをしていた
「わかった 由貴 ここにしよう 不足分は僕が出すよ
それだったら引越しできるだろう」
「へぇ~ いいんですか そんなに甘えて」
「いいさ そのうち食事に甘えるからさ」
「ふぁ~嬉しいわ」
「由貴 ここに100万円有るから これを自由に使いなさい」
「へぇ~ 私をお金で買うんですか」
「違うよ 足りないんだろ 社会人の時からだったら色々と
古くなってきているし この際買い替えをして気分一新だよ
その為の資金さ」
「ふぁ~ 嬉しいわ そうしたらそうね 2万円近く不足するから
すぐ無くなるわね 大事に使いますね」 
「うん だって2万違うと敷金と礼金で10万円位違ってくるでしょ」
「そうですよね 分りました ありがとうございます」
神山はバッグから100万円を出して由貴に渡した
「ほっとするとお腹がすいたね」
由貴が駅前寿司の包みを開いて
「はい 私が頼んだの 一緒に食べましょ」
決して高い品は入っていなかったが気持ちが嬉しかった
「神山さん 日本酒もありますよ 呑みますか」
「うん 頼む」
由貴は小さいグラスに日本酒を注いで神山に渡すと自分は
湯のみ茶碗に入れて呑んだ
「その方が格好良いね いかにも日本酒って感じだね」
由貴はグラスと湯のみ茶碗を交換して神山が呑んでいる所をみて
「ほんとですね いかにもって感じで素敵です 渋くていいわ
何時も一人だからお揃いって無いんですよ これから揃えますね」
「うん そうだね お願いします」
二人は新しい部屋で何が必要か色々と検討した結果
家電製品は殆ど買い換えることにした
神山が元々出すつもりでいたので なるべく新しくと考えていた
「神山さん予算を大幅にオーバーですよ 駄目です」
「うん わかった ごめんね しかし気分一新だろ 僕が出すよ」
「へぇ~」
「うん 買い物は僕が出すから心配しないで」
「ふぁ~ そんなに甘えて良いんですか」
「うん 大丈夫だよ」
「分りました ありがとうございます」
二人はあと部屋の中を見て買い換える物のリストを作った
結局 200万円位掛かりそうだったが神山はこの子がいい方向に
育ってくれれば安いと思った

一息つくと由貴が
「神山さん お背中流します 一緒に入りましょうよ」
時計を見るともう23時を廻っていたので
「うん 入ろう」 
由貴が浴槽に湯を張って
「どうぞ 入れますよ」
神山は寝室で着ている物を脱ぎタオルで前を隠していくと
「先に入っていて下さいね すぐに来ます」
由貴も寝室で脱ぐと神山のものには手を触れないでそのまま浴室に行った
「はい 神山さんこの椅子に座ってくださいね」
小さい椅子は真中が割れていて お尻だけのせて座る椅子だった
由貴は神山の背中を先日のように泡立てたボディーソープで優しく
上から下へ洗っていった
今夜はそのまま胸からしたへ洗っていっておちんちんに来ると
わざと洗わないで足の付け根を洗い出した
「どうですか 気持ちいい?」
「うん 何ともいえないね」
由貴は自分の乳房を神山の背中に押し付けて自分も刺激を楽しんだ
付け根を洗い終わると由貴はお尻からおちんちんを攻めて来た
したからおちんちんを触られるとだんだんと大きく硬くなった
「ふぁ~凄い 大きいわ」
「由貴 駄目だよ そこはなんか気持ち良いよ」
由貴は肉棒の裏側を鈴口までゆっくりだが強かったり弱くしごき始めた
もう片方の手で上から肉棒の先端を攻められると
「由貴 頼むよ 駄目だ 気持ちよすぎる出ちゃうよ」
「ふふふ 良いわよ 出しても ほら出るでしょ」
由貴は神山の弱点を見つけたのか徹底的にそこを攻めた
神山はこのままではいけないと思い由貴を自分の正面に来るように
言ったが いやだと言ってそのまま発射してしまった
「どうでした 良かった」
「うん 良すぎるよ」
神山は落ち着くと立ち上がって由貴と向かい合って
「よし 今度は僕が愛撫をしてあげる」
由貴はニコニコして神山にキスをして神山に体を預け愛撫を待った
神山はそのまま乳首を吸ったり口の中で転がし始め片手で乳房を
愛撫し始めると由貴は喘ぎ始めた
「神山さん きもちいいわ すごくいい」
「そうか ここはどうかな」
片手で由貴の秘所を触るともうぬめり気のある体液が溢れていた
「あっ うっ~ うっ~ きもちいいわ クリトリスがかんじる」
神山はクリトリスと膣を一緒に愛撫し始めると ぬめり気のある体液が
どんどんと溢れてきて由貴は腰を動かし始めた
「あっ~ あっ~ あっ いいわ~ 」 
由貴は神山の肉棒を掴み両手で大きくしようと愛撫を始めると
「駄目だよ 気持ちがいいよ」
「ふふふ ほんと 嬉しいわ わたしもきもちいい~」
神山は膣の中に入っている指を動かし始めると由貴は腰を少し引いて
「だめよ いきそう あっ あっ きて いきそうよ ねえ」
神山は由貴の片足を浴槽の縁に置くと優しく膣に進入した
「ふぁ~ きた おおきい あっ うっ~ うっ~ きもちいいわ」
神山も由貴の膣が濡れている為動きやすかった
どんどんと速さを増していくと由貴も腰の動きをあわせて
「あっ~ あっ~ あっ あっ いいわ~」
「うん もう我慢できないよ」
「あっ あっ きて いきそうよ ねえ は・や・く~」
神山が腰を思い切り突き上げると由貴は体をがくがくさせ
「だめ きて はやく」
膣が狭まり神山の肉棒は快楽に耐えられなくなって発射してしまった
由貴はそのままの格好で
「きている どくどくと すごいわ」
神山が膣から肉棒を抜くと
「だめ ねえったら もう」
由貴の膣から神山の体液が流れ出した
二人は抱き合って熱いキスをした
神山と由貴は湯船に浸かるとお湯が溢れ出して二人で笑った

湯船から出ると神山は食卓に座り由貴が冷蔵庫からビールを出し
「はい どうぞ」
二人で明日の物件を楽しみに話をした
「さあ そろそろ寝ようか」
神山は寝室に行くと脱いだままになっていたので
不思議に思っていると
「ごめんなさい つい昔のくせが出てしまったわ ごめんなさい」
神山は理由を聞くと ヘルスの個室でお客様の物を触る時は
お客様が見ている前で触らないといけないと言うルールがあって
もし見ていない所で触って貴重品やお金が無くなった場合
店が弁償するのではなくて自分が責任を取らなくてはいけなくなる
由貴はその癖が自然と出てしまったので神山に謝った
「由貴 ありがとう でも大丈夫だよ 気にしなくて
第一由貴のお客さんじゃないでしょ」
「ごめんなさい これから直しますね」
二人がベッドに入るとダブルサイズだったが少し狭かった
「由貴 よかったら これも大きいのに変えるか」
「でも 神山さんにそんなにしてもらって良いのかしら」
「だって 狭いだろ 買い換えようよ」
「うん 掛け布団とか色々変えないといけないでしょ」
「でも その方がゆっくり出来るじゃないか」
「でもいいわ このままで だって毎晩とまってくれれば
大きいほうが良いけど たまにだったら 逆に毎晩 私 寂しいもん
広いベッドで一人で寝るなんて 耐えられないわ だからいいわ」
神山は由貴の言う通りと思って勧めるのを辞めた
そんな話をしている時も由貴は神山の肉棒を優しく愛撫をしていて
「ねえ 大丈夫よ きて」
ベッドでも二人は交わり一緒に快楽の頂点を迎えた
暫く由貴の上にいたが横に寝ると由貴が
「神山さんって タフね 素敵よ 独り占めしたくなったわ」
「おいおい ありがたい話しで光栄だよ」
「でもいいわ 神山さんが由貴を求める時だけで でないと
他の人に怒られそうだもん ねえ神山さん」
「、、、なるべくご飯を食べに来るよ」
由貴はぱっと明るくなって神山の肉棒を弄り始めた
結局このあと2回交わって寝たのが25時を過ぎていた







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2013年6月7日金曜日

ゆり 1 - 34 Vol. 2



神山はベッドだと後々大変だし彼女も嫌だろうと考えて
「うん さっきはありがとう では今度は僕の番だよ」
そう言うと由貴を浴槽の縁に浅く座らせて両足を開かせた
神山は首筋から愛撫をしていって乳首にキスをすると短い喘ぎ声を出した
片手で乳首を優しく摘み もう一方の手でお臍の周りを撫でていると
段々と喘ぎ声が大きくなってきた 
秘所を触るともうぐちょぐちょに濡れていた
神山はもう大丈夫と判断してバスタオルを丸めて枕代わりにして
由貴を寝かせると
「ねえ 私のところに入るかしら」
「大丈夫だよ 優しく入れていくよ」
由貴は神山を真剣に見つめていていた
神山は由貴の足を開かせクリトリスを充分愛撫していると
「ねえ 神山さん 何か可笑しいわ あの中が 気持ち良いわ」
神山は人差し指を気付かれない様に少し中に入れて愛撫をしていた
クリトリスを愛撫されていると思っている由貴は
今までと違った快楽が迫ってきていた
「うっ うっ~ あつっ あうぅ 気持ちいいわ ねえ来てください」
神山はそろそろ良いだろうと思って由貴の膣の中にゆっくりと挿入した
「あぅ あっ うっ」
「大丈夫かい 痛かった?」
「ええ でも今は気持ちいいわ」
神山は由貴の表情を見ながらゆっくりと腰を動かし始めた
最初は受身だった由貴も少しずつタイミングを合わせて腰を振ってきた
「あっ あっ うっ うっ~ はじめてよ きもちいい~」
「僕も気持ち良いよ 直ぐに出そうだ」
「あつっ あうぅ あぅ~ いいわ~ きて だしてはやく いく~」
由貴も神山も腰の動きを早くして早く快楽を欲しかった
腰を5,6回動かした時に一緒にいってしまった
神山は肉棒を秘所から抜くと鮮血がタイルを染めていたので
シャワーで洗い流した
由貴が
「ねえ 神山さん 私女の子だったでしょ」
「うん これで 女の人になったね」
由貴は嬉しそうに下から神山に抱きついて来た
二人は再び浴槽に浸かり 一緒の時間を楽しんでいた
浴室を出てソファーに座ると由貴が
「神山さん 変よ」
「何が?」
「まだ あそこにおちんちんが入っている感じよ」
「じゃあ 感じているんだよ」
「なんか蟹股になりそう ふぁ~ 嫌だわ」
「おいおい じゃあ歩いてごらん 普通に」
由貴は立ち上がって部屋の中を歩き回ったが以上はなかった
「大丈夫だよ 変な歩き方していなかったよ」
「ほんとですか でも入っている感じよ」
二人はソファーで抱き合って戯れていた 神山が
「由貴 明日は会社?」
「ええ そうよ」
「僕は 仕事で長野に行くので遅くてもここを8時に出たいんだ」
「わかったわ 私はそのままブティックでお仕事します 
朝だって床のお掃除ややる事有るから気にしないで」
「うん わかった ありがとう 今度時間を作ってゆっくりとしよう」
「ええ お願いします 楽しみだわ 私 伊豆に行きたいな
温かくて 海の風が優しくて お願いします」
「うん 近いうちにいこう しかしこれから暑くなるぞ」
「ええ でも行きたいな~」
神山は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと
「すごく遅くなったけど バージンにおさらばで乾杯」
由貴はニコニコして神山の脇にちょこんと座ってグラスを合わせた
「ねえ 私が風俗していたと言った時 どう思った 正直に言って」
「うん ビックリしただけだよ それ以上も以下もないよ ほんと」
由貴は神山がうそを言っていないか真剣に目を見ていた 安心して
「嬉しいわ 神山さんが始めてよ そう言ってくれた人」
神山は優しく由貴を抱きしめてキスを交わした

5月9日土曜日 晴れ
「ねえ 起きて下さい 神山さん ねえ」
由貴は一生懸命に神山を起こした
昨日はベッドに入ってから2回交わり神山は疲れて寝てしまった
「うん やあ」
「あ~ よかったわ もう7時30分です 起きて下さい」
神山は一瞬 なぜ浜野由貴がここに居るのか分らなかったが
頭の記憶回路が正常に動き出して
「ごめんなさい 寝坊してしまった」
由貴を引き寄せると抱きついてキスをした
「もう 駄目です 時間ですよ 仕度をしてください お願いします」
神山は裸でベッドから出ると由貴が両手で顔を隠して
「神山さん 朝から止めてください 隠してお願いします」
由貴は顔を真っ赤にして神山に訴えた
「わかった ごめんごめん もう大丈夫だよ」
そう言い由貴が手を離した時に神山はジャンプをして
由貴の目の前におちんちんを見せると
「もう 何しているの もう 嫌い いや」
そう言ってはいるが顔はニコニコしていた
二人の仕度が出来ると神山は
「由貴 毎晩は出来ないけど電話するよ だから携帯番号を教えてくれる」
由貴は頷いて神山と携帯番号の交換をした
「僕も都合で出られない時が有るけど 必ず連絡はするよ」
「ええ お願いね 私 分るもん 神山さんには廻りに女性がいる事は
だけど私と一緒の時は私を大切にしてね お願いします」
「うん わかったよ だけど女性は居ないよ」
「ううん 女の感は凄いのよ 特に私は
だって神山さんを ほおっておく女性は居ないわよ 
でもいいの 私その中に入れたんだから ほんとよ」
「う~ん わかった ではいこうか」
二人は6階のフロントに行き部屋のカードを渡すと
「今回のご宿泊で料金は発生しておりません」
フロントが今度は50%引きのチケットを差し出して
「次回にご利用頂けます ありがとうございました」
チケットを由貴に渡すと二人はエレベーターで1階に下り
タクシーを拾いニーナ・ニーナブティックの相当手前で下りて別れた

部屋に戻ると不在をしていた時のFAXや全てを確認したが
緊急の内容は無かったので熱いシャワーを浴びて体をシャキッとさせた
神山は着替えを出して昨日用意した物をボストンに入れて部屋を出た
丁度8時30分だったので充分間に合う時間だった 
タクシーは10分前に着いたので次長室に入ると洋子が
「おはようございます ごめんなさい こんな格好で」
洋子は家を出る時に気が付かなかったGパンの解れを直していた
神山は
「洋子って 器用だねへぇ~そうやって直すんだ」
「ええ だけど恥ずかしいから 向こうに行っていて」
洋子が真剣に繕っているので神山は冷蔵庫からコーヒーを出し
紙コップに入れて洋子に渡して飲んだ
「さあ 終ったわ あなたがちょっかい出さなかったから」
二人は大笑いして洋子はGパンを穿いて
「さあ 準備OKよ だけど今日は大変な距離ね
ここからだと約270Kmは有るわね」
「うん そうだね」
「そうしたら 私が途中まで運転しましょうか」
「お願い出来るかな」 
「ええ 大丈夫ですよ たまには高速を飛ばさないと腕が鈍るわ」
「ははは では行きますか」

最初に洋子が運転をした 土曜日の朝なので車はさほど混んでいなかった
霞ヶ関で首都高に入ると高井戸ICを抜けて10分足らずで調布ICを
過ぎた 神山が洋子に
「ここから約100Km先に双葉SAが有るからガスと休憩をしよう」
「ええ 今日は天気も良いから富士山が見えるかしら」
「うん 見えるよ 空気が澄んでいるし」
洋子はどんどんとスピードを上げて45分で双葉SAに着いた 
神山は時計を見るとまだ10時10分になったばかりだった
二人は貴婦人から降りて展望台に登ると甲府盆地が眼下に広がり
その向こうには富士山が見え南アルプスの頂も眺める事が出来た
「ふぁ~ 気持ち良いわ 久しぶりよここに来たのも」
神山は自販機でコーヒーを買って洋子に渡した
「いいね~ここからの景色は最高だ」
洋子はデジカメで何枚も風景を撮影していた
空気が綺麗なせいか気分も最高に良かった
二人は缶コーヒーを飲み終わると今度は神山が運転をした
SAの出口でハイオクを満タンにして発進した
「あと約140Km位でしょ」
「ええ そうね」
20分休憩したので10時30分に出た事になる
神山は飛ばしに飛ばした 談合坂のように長いトンネルもなく
左で追いつくと追い越し車線に入って抜いていく
そんな繰り返しをしていると白い乗用車で前に男が二人乗っている
覆面パトに遭遇して神山はスピードを落としたが 諏訪を過ぎて
岡谷JCTで覆面が中央道をそのまま行ったので神山は飛ばした
「ふぅ~ 危なかった」
「そうね 向こうはきっちり95Km位だったわね」 
「うん ああ言うのが居ると狂ってくるんだよね ほんと」

長野自動車道も松本ICが直ぐに迫り降りるとR158に入った
洋子が
「それでも貴方早いわよ 11時15分だから 双葉SAから45分よ」
「やっぱり 覆面がいけないんだよ なんてね」
洋子は松本の市街地を抜けると気持ちのいい山間を走っているせいか
何時もの鼻歌が出てきた
「洋子 向こうに着いたら乗鞍に行ってみようか」
「ええ いいわよ」
神山は更にスピードを上げると左側に梓湖が見えてきた
丁度洋子から見えるので
「ねえ ごめんなさい もう少し行った所で止めて」
神山は言われた通り停車するとデジカメで湖面に映る山々を撮影した
「ごめんなさい OKよ」
「アイアイサー」
神山はも気分が良くて洋子と一緒に鼻歌を歌った
洋子が
「あなた 沢渡はもう直ぐよ」
「アイアイサー」
二人は天候に恵まれ快適なドライブで気分が良かった
沢渡からR300に入ると白骨温泉は直ぐそこにあった
今日宿泊するホテルは岡部屋ホテルで温泉郷でも一番奥に位置していた
案内看板が出ていたので迷う事無くついた

神山の時計は12時丁度を指していた
車を駐車場に止めると二人はフロントに行って
「昨日予約した神山ですが」
「はい お待ちしておりました いらっしゃいませ」
神山はチェックインが15時なのでそれまで乗鞍高原に行きたいので
タクシーの手配を頼んだ
「神山様 直ぐにお迎えが来ますのでそちらの椅子にお掛けになって
お待ちくださいませ」
神山は洋子と椅子に腰掛けてタバコを吹かした
「洋子 おなかが空いた」
「あら 朝ご飯はどうしたの?」
「うん ぎりぎりまで寝ていた あ~ しぬ~ 空いたよ」
「乗鞍まで持つでしょ また大袈裟なんだから もう」
二人が冗談を言っているとフロントで車か来た事を教えてくれて
「では 15時過ぎに戻りますが車をお願いします」
「はい 行ってらっしゃいませ」
神山はタクシーの運転手に乗鞍高原観光センターを伝えると
「お客さんは東京から来られたんですか」
「ええ」
「今日は天気も良いし良かったですね 明日も晴れると言ってましたよ」
「それは良かった」
運転手と話していると観光センターに着いた
二人はタクシーを降りると 涼しく美味しい空気を胸一杯吸った
冬になると一面 白銀の世界をスキーヤーで一杯になる乗鞍高原だが
この時期は高山植物を楽しんだり観光客で賑わっていた
「ふぁ~ いい気持ち 少し温度が低いのかしら涼しいわね」
「洋子 そこに入って 何か食べよう」
「もう 私がいい気分になっているのに」
洋子は口を尖らせたが顔はニコニコしていた
レストランに入ると2階に行って外が見えるところに座った
神山が券売機でビールやおつまみのチケットを買って
テーブルで待っているとアルバイトらしい女の子がチケットの
半分をきって持って行った
「ねえ 本当に高橋さん達 白骨温泉に来たのかしら」
「なんで」
「だって ここは基本的に遊ぶ所だから」
「まあ 良いじゃないか 結果がちゃんと出ればOKだから」
「そうね 結果が出ないと500万円返金があるから大変ね」
Gプロの話をしているとビールとおつまみが運ばれてきた
「では お疲れ様 乾杯」
「はい 乾杯」
洋子はニコニコしてビールを呑んだ
神山も洋子の幸せそうな顔を見てビールを呑んだ
洋子は思い出したようにデジカメを出しては写真を撮っていた
神山はビールが直ぐに無くなるので券を纏めて買ってきておくと
ウエイトレスが
「この分を纏めて持って来ても良いですか?」
「うん いいよ お願いします」
洋子はくっすと笑って
「なんだと思ったんだわ きっと 5本も もう嫌われるわよ」
「いいよ 洋子だけで」
二人は運ばれたビールも呑むとラーメンが欲しくなったので
神山がチケットを買ってさっきの女の子に渡して待った
「久しぶりよ こういう所のラーメンて」
「なんか 原点みたいな感じがするね 銀座で食べると
色々と具にも味にも工夫されて余計 懐かしさを覚えるね」 
「ええ 私もそう思うわ やたらと具が一杯乗ってて その割に
あまり美味しくなかったりね」
アルバイトの女の子がラーメンを運んで来てくれたので
早速食べてみるとやはり懐かしい味がした
洋子も美味しいと言ってスープも半分飲んだ
神山と洋子はようやくおなかを一杯にして外に出ると
「洋子 サイクリングコースが有るからゆっくりひと回りしよう」
洋子が頷いて 観光センターでレンタサイクルを借りてゆっくりと
走り始めたが洋子が
「ごめんなさい 私 おトイレに行くわね」
神山もそう言われると用を済ませておきたかったので観光センターへ戻った
1週を1時間位掛けて走ったが平らな道ではなく坂もあったりして
洋子は
「だめ 年かしら 昔は平気だったのにね」
「洋子 それは年じゃなくて 運動不足だよきっと」
神山が2台のレンタサイクルを返すと広場で寝たかったが
ジャケットが汚れるので座るだけにした
神山達と同じ様に車で来たのか軽装の観光客ばかりだった
この時間になると駐車場から出て行く観光バスが目立った
「洋子 今度はあの手が有るね」
「ええ でも時間がかかるわよ それにバスの中でしょ 結構きついわよ」
「そうだよね 停車する場所も決まっているからね」
神山は時計を見ると15時を過ぎていたので
「洋子 そろそろホテルに戻って風呂にはいろうよ」
「もうそんな時間」
洋子も時計を確認して
「こう言う所って時間が早いわね 戻りましょうね」

二人は観光センターでタクシーに乗って岡部屋ホテルに戻った
フロントでチェックインの手続きを済ませると
「神山様 大変申し訳ないのですが 預かり金を頂いております」
ここ岡部屋ホテルでは宿泊する前にプラン料金を一旦フロントに
預けるシステムになっていた
神山はプラン料金のお金を5万円預け部屋に案内された
この岡部屋ホテルは山の傾斜を利用して建てられているので
二人の部屋は5階だったが下に部屋の無い庭付きの
露天風呂付きの部屋だった
「ふぁ~ 素敵 さっき見た乗鞍岳がここでも見られるわ」
「神山様 お食事は下のお食事処とお部屋と選べますが如何致しましょうか」
「うん そうしたら下で頂きます」
「はい ありがとうございます では 6時からご利用できますので
2階のお食事処へお越し下さいませ お待ちしております」 
神山と洋子は冷蔵庫からビールを出して 乾杯をして
部屋からの景色を満喫していた
「何とも言えないわ あなたとこうしていると幸せよ
亜矢子さんは誘わなかったの」
「誘ったけど 帰りが大変だから来なかったよ」
「そうね 東京に泊まれば帰りも楽よね」
神山はデジカメで部屋からの風景を何枚か撮影して
「洋子 風呂にはいろうよ」
神山は居間で裸になってタオルを持ってそのまま露天風呂に入った
洋子は神山の着ていた物をたたんでから裸になると
バスタオルで体を包んで神山のところへ来て
「ふぁ~ 白いのね ここの温泉って」
「美人が好むそうだよここは ますます美しくなるよ」
「まあ お上手ね」
そう言い バスタオルをはずし湯船に入った
「気持ちいいわね ここからも眺められるって ねえ」 
神山はこの時に何かが頭の中で情報が交差していた
洋子の言葉に答えなかったので
「ねえ なにを怒っているの?」
「ごめん 今 何か解り掛けたんだけど出て来ないんだ ごめん」
「な~んだ お仕事だったの ごめんなさい」
「うん しかしこうやって 皆で景色を楽しめるって最高だね」
神山は自分で言って
「あっ そうか 家族で楽しめる温泉か 分った」
「もう 驚かせないで 良かったわ又 ヒントが出て来た訳?」
「うん そうだね まあ夢だから実現出来るかどうかは分らないけどね」
「でも 私嬉しいわ 貴方とこうやって居られるのって」
「僕もだよ 素敵なおっぱいが湯からはみ出しているとたまらないね」
「ば~か なに言っているも もう おっぱいは浮くのよ
あなたのおちんちんは浮かないわよきっと」
神山は名誉挽回のため立ち上がって湯におちんちんを浮かべたが沈んで
「ほら見なさい 駄目だったでしょ もう 折角気持ち良かったのに」
「ごめんごめん うん いい眺めだね ほんと」
洋子は山を眺めながら露天風呂に入った事がなく嬉しいのと
大切な人と一緒に入っている事を体で感じ覚えようとしていた
ゆっくりと浸かっている洋子に
「ねえ 洋子 あんまり長湯は体の負担になるから出ようよ」
「そうね 出ましょうね でも気持ちいいわ」
神山は温泉から出るとタオルで軽く拭いて浴衣を着た
洋子もバスタオルで軽く拭いて浴衣を着るとテーブルに座って
「ねえ こんなふうにしていて私いいのかしら」
「なんで」
「だって みんな働いているでしょ だから」
「まあ これもお仕事さ 割り切りなさい」
「は~い 分りました そうね」
神山は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと
「では 乾杯」
「もう 一日何回するの」
洋子はニコニコしながら部屋から覗く乗鞍を見ながら呑んだ
風呂上りを浴衣で涼んでいると冷えてきたのか洋子が
「やはり東京と違ってこのままじゃ寒くなったわ」
神山は洋子が立ち上がったので一緒にベッドに行ってもぐりこんだ 
神山と洋子は戯れ交わった
「ねえ 抜かないで お願い」
神山は洋子の膣が動いき始めるのを待つと
少しずつ膣が動いて洋子が喘ぎだすと神山はゆっくりと肉棒を動かした
神山の肉棒が完全に硬さを取り戻すと洋子は更に喘ぎ腰を動かし
二人の動きが合ってスピードを早めて行くと一緒に昇天してしまった  
「あ~ このままで居たいわ あなたと一緒に」
洋子は下から神山の目をじっと見詰めて言った
神山は洋子に熱いキスをして横になった
洋子のしなやかな髪を指で弄っているとこちらを向いて
「ねえ 私を捨てないでね」
神山は突然の言葉に戸惑って
「どうして」
「最初に言ったけど あなたにはこれからも新しい女性が出来ると思うわ
だけど 私はこのままで良いから一緒に居たいの」
「洋子を捨てるなんて 考えた事も無いよ 大丈夫ですよ」
神山は洋子にキスをして誓った
「私は もうおばさんよ だから余計に心配するわ」
「僕からみれば叔母さんじゃないよ りっぱな貴婦人だよ」
「また上手ね」
洋子はようやくニコニコして神山にくっ付いた
「わたし 何処までもあなたと一緒よ いい?」
「こちらこそお願いしますよ」

二人は笑ってお互いの体を弄りあった
気が付いてみると乗鞍岳に太陽が沈もうとしている
まだ充分時間はあるが綺麗な夕日を部屋から覗いていた
洋子がトイレの帰りに時計を見ると18時になっていたので
「ねえ あなたもう6時よ お食事処へ行きましょうよ」
「もう そんな時間か 夕日が沈むところを見たかったね」
「ええ それは次回にとっておきましょ」
二人は2階のお食事処へ行くとウエイトレスが窓際の席に案内してくれて
「ここは良い席じゃないか 見ることが出来るよ洋子」
「ふぁ~ 素敵ね 雄大だわ」
神山はビールを貰うとウエイトレスが二人のグラスに注いだ
「では 雄大な景色に乾杯」
洋子が又 笑って神山とグラスを合わせた
料理が順番に出てきて焼き物の信州牛がとても柔らかくて美味しかった
洋子がもう一皿別注文をして神山はワインを注文した
海の魚ではなく地場の川の魚だったが美味しく食べられた
山菜が豊富で東京では食べられない天ぷらも新鮮だった
夕日が沈むとあたりは急に暗くなって夜空の群青が綺麗だった
神山と洋子は東京では見られない光景に見入っていた 
食事の最後にフルーツが山盛り出てきて二人は驚いて
「ふぁ~ やっぱり豊富なのね」
洋子はフルーツを良く食べた
神山はワインが美味しかったのでハーフボトルを貰って部屋で呑む事にした
部屋に戻るとワインを持って露天風呂に行き
「洋子 グラスを持って来なさい」
洋子はグラスを持って湯船に浸かって二人でワインを楽しんだ
「伊豆と違ってここもいいわ 気に入ったわ
今度は紅葉狩りに来ましょうね」 
「うん その時は2泊して写真を撮ろう 一応フイルムカメラも有るから」
「ええ 上高地の大正池も素晴らしいし 一杯いけるわね」
二人は普段と違う世界に酔っていた
夜になるとひんやりした風が温泉には気持ちよかったが洋子が
「私 先に出ますね なんかのぼせそうで」
「うん 僕も出るよ」

テーブルで向かい合って話していると仲居が部屋をノックした
「はい どうぞ」
「神山様 大変失礼致しました 実は先日会社の方からお手紙を
お預かりしていました 忘れていまして本当に申し訳ございません」
「えっ 会社の人間から?」
「ええ 神山というものが多分ここ1週間の間に来ると思うので
来たら渡して下さい 来なかったら捨ててください と言われて
引き出しに入れて置いて忘れました 申し訳ございません」
仲居はそう言って神山に手紙を渡すよ丁寧にお辞儀をして出て行った
「洋子 アルタの高橋さんからだよ やっぱりここに泊まっていたんだね」
高橋はここの風景をとても気に入った事 部屋の露天風呂がみんなの
疲れを癒してくれた事などを書いた手紙を残してくれた
洋子も読んで見て 自分達と同じ事を感じていた事と
その思いを電話までして神山を引き出した熱意に感激した
「ねえ あなたごめんなさい 疑って」
「うん いいよ 洋子の考えた事は僕も感じていたから
でも 余程 ここの露天風呂がよかったんだろうね 
いいアイディアが生まれデザインが少しづつ出来たのかな」
「そうね いい人に恵まれているわね 羨ましいわ」
「うん 洋子も居るしね」
「まあ それはそれとして いいわね」
神山は高橋の手紙をボストンにしまって
「洋子 明日はここらの名所めぐりをするか」
「そうですね 結構あるでしょ」
「うん ただ乗鞍高原まで行くかどうかだけどね 後は
上高地に入って河童橋と大正池を廻るか」
「う~ん そうしたら大変だけど 上高地にしましょうか」
「うん 時間はたっぷり有るし天気もいいから
洋子の運動不足解消になると思うよ」
「もう でもナンでもない坂なのにきつかったわ もう嫌」
「わかった 足をもんで上げるよ」
「ほんとよ 太ももとふくらはぎが悲鳴を上げていたもん」
「洋子が悲鳴を上げていたんだろ 神山さんまって~ って何回も」
「もう ば~か 知らない」
洋子は神山の言葉に甘えてうつ伏せになって足をマッサージしてもらうと
「あ~あ 気持ちいいわ そこも気持ちいい」
洋子がマッサージを受けて気持ち良くなっている時に神山は
浴衣を剥いでじかに肌に触ると洋子は喘ぎ声を出してきた
うつ伏せの状態で綺麗なお尻を神山に見られていると言う事で
洋子は興奮してきた
神山は優しく足のしたから付け根までマッサージを繰り返した
次第に足を開いてきて秘所が丸見えになると透明な体液が雫を作って
流れていた
「あ~ いいわ きもちいい あ~」
神山は秘所には触れずに腰のえくぼを優しく舌先で愛撫を繰り返すと
洋子は自分でクリトリスを触り始めて
「ねえ きて おねがい」
洋子が腰を少しあげたので神山は肉棒をゆっくり挿入すると
「あっ あっ うっ うっ~ はじめてよ なんか普段とちがう」
神山は少しずつスピードを上げていくと
「ちがうわ 大きいわ うっ うっ~ あつっ」
洋子はたまらず膝をたてて神山の肉棒を奥まで誘った
「入っているわ きている あっ あっ うっ」
洋子は片肘で体を支え片方の手で肉棒の付け根をぎゅっと握り
神山の運動にあわせて動かした
「洋子 駄目だよ 出るよ」
「あつっ あうぅ あぅ~ いいわよ きて いきそうよ わ・た・し」
神山の肉棒を速く動かすと洋子も早く腰を動かし
膣が急に狭くなり肉棒が悲鳴を上げた
洋子も一緒に昇天して再びうつ伏せになったが 神山が挿入したまま
体を入れ替え洋子を仰向けにしてキスをしていると膣の中が動いてきた
神山は少しそのままでいたが少しずつ腰を動かして
肉棒のピストン運動をすると洋子も腰を動かしてきて
再び一緒に快楽の頂点に達した
洋子は自分から腰を引いて肉棒から逃げた
「ねえ あなた なんともないの もう駄目よ 壊れるわ」
「僕だって 麻痺しているよ ほんと」
ふたりはそう言い横に並びキスをしたが洋子は直ぐに寝てしまった

5月10日 日曜日 快晴 
「う~む おはよう」
「う~ん ああ洋子 おはよう」
昨夜は23時頃に寝てしまったので6時に目が覚めた
「あ~あ よく寝たよ」
「私は寝られなかったわよ あなたの足が邪魔で もう」
「ごめん 寝ちゃうと分らないからな~」
「ほんと 寝ているとお腹の辺りが重たいので起きて見ると貴方の足が
ドンと置かれているし あ~あ 今日は少し寝不足だわ」
「そうか ごめんなさい 何回起きた?」
「ふふふ その一回だけよ」
洋子は神山の上に乗ってキスをし浴衣が肌蹴ている胸から下に
順番にキスをしていっておちんちんを咥えた
「どう 朝から大丈夫ですか?」
神山が頷くと洋子は浴衣を脱いでなにも纏っていない体で神山を愛撫した
洋子が体を反転させて秘所を神山の顔に付けクリトリスの刺激を求めた
肉棒が大きく硬くなったのをみて洋子は自分から秘所に導き腰を落とした
「ふぁ~気持ちいいわ 朝日に照らされた山々を見ながらSEX出来るって」
洋子は気分が良いのだろう自分から積極的に動いて神山を喜ばせた
「ねえ 私もうすぐだわ ほら乳房が張ってきているの」
神山は下から両手で乳房を優しく触ると確かに張って来ているのが分った
乳首を愛撫すると敏感になっていたので
「少し優しく触って 少し痛いわ」
「ごめん 敏感になっているんだね」
しかし愛撫を繰り返していると 普段より感じているのか
喘ぎ声が大きく腰も良く動いた
神山は下から突き上げると洋子は我慢できなくなり
「駄目 いくわ」
膣を急に狭め神山も一緒に昇天してしまった
今朝の洋子は自分から降りて肉棒を抜き
「あ~あ さっぱりしたわ さあお風呂に入りましょうよ」
完全に洋子のペースで神山は言われる通りに従った
朝の露天風呂もまんざらではなかった
乗鞍岳と山々との稜線の向こうには真っ青な空が綺麗だった
「贅沢な景色ね 冬はもっと素敵でしょうね」
「うん いいね 今シーズンは無理かな また次に来るさ」
二人は目の前のパノラマを楽しんでいた

露天風呂からあがって一息ついていると7時になってお食事処へ行った
食卓には食べきれないほどの地場の野菜を料理した食べ物が並んでいて
神山はビールを頼み味わって食べていた
洋子もあまり口にする事が無いのでゆっくりと味わっていた
今朝の食卓にも信州牛が出されていて美味しかったので一皿別途に
追加注文をした
ビールを3本呑んで食事を終ると昨夜同様フルーツが出された
部屋に戻ると再び露天風呂に入って贅沢な時間を満喫し
洋子と交わったが生理が近いのか激しかった
部屋で寛いでいると
「ねえ そろそろ出ましょうか」
「そうだね 上高地に行く前にここらを散歩しよう」
二人は帰り仕度をしてフロントへ行くと
「神山様 ありがとうございました 清算ですが
全部で5万8千円でございますので あと8千円お願いします
こちらはワインとビール代でございます」
神山は8千円をだして清算を済ませた
「済みませんが ワインって そんなにお安いんですか」
「ええ 甲府で私の兄がワインを作っているんです
まあそれで安くさせて頂いております」 
「それでしたら 送って頂く事は出来ますか」
「ええ お届けもさせて頂いております」
神山は洋子と話をして
「そうしましたら ここの周りを散歩しながら考えます
車をお願いします 1時間くらいで戻りますのでお願いします」
「はい 畏まりました 行ってらっしゃいませ」
二人は腕を組んで徒歩5分の所にある若山牧水、喜志子の石碑を見に行った
白骨をこよなく愛した牧水 その牧水を偲び一人で訪れた喜志子
二人の残した詩には強く結ばれた夫婦の絆が感じられた
直ぐ傍には江戸時代(元禄15年)に建てられた薬師堂があり
今でもみなに親しまれていた
「ねえ さっきのワインだけど 誰に送るの?」
「うん 代々木 上原 洋子の家 次長室でどう?」
「そうね それ以上広げるときりが無いですね」
神山と洋子は坂を下って観光センターの傍にある竜神の滝を見たり
散策路を歩いてホテルに戻った





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2013年6月2日日曜日

ゆり 1 - 34 Vol. 1



5月8日 金曜日 小雨
あれだけ疲れているのに神山は祥子の動きで目が覚めてしまった
「やあ おはよう」
「ごめんなさい 起こしてしまって」
「いや そんなことは無いよ 気にしないで ところで何時」
「ええ 8時30分よ 私はこれから出るので寝ていて」
祥子が下着姿でこれから何を着ようか迷っていた
「どうしたの 下着で」
「ええ 小雨が降っているの だからパンツで行こうか迷っているの」
祥子はストレートパンツを選んで素早くブラウスを着た
神山は後ろから抱き寄せてまだボタンが掛かっていないブラウスの下から
手を差し入れて乳房を揉んだ
「あっ 駄目よ あっ ほんと 時間が無いから」
神山はパンストの上から秘所を触ると喘ぎだしたが
「ねえ お願いだから触らないで 間に合わない」
仕方なしに神山は攻撃を止めて
「今夜は?」
「ええ 分らないのよ 電話をするわ」
「うん 分りました」
祥子は化粧をしないで雨具の用意をして
「では 行ってきます」
ニコニコしながら部屋を出て行った

神山は一人でこの部屋に居てもどうにもならないので自分の部屋に戻った
ベッドに入って再び眠て目を覚ますと10時30分になっていた
神山は冷蔵庫から地ビールを出してタバコを吹かしのんびりとしていた
テーブルには御殿場アウトレットのスケッチが置いてあったが
今日は隅に寄せてのんびりしたかった
神山は暫く横浜へ帰っていないので郵便物などの整理で
帰ろうと思ったが東京駅に出るのが面倒になり銀座に行った
タクシーで次長室が入っているビルの前に着くとビルから
洋子が傘をさそうとして出てきた
「おや 洋子」
「あれ あなた どうしたの」
「うん 車で横浜に行こうと思って」
「そうか 帰っていないもんね」
「洋子は」
「ええ アルタに行って自由費を貰って 部屋に置いて来たところよ」
「そうか 悪いことしたな ごめん」
「横浜か 行きたいけど今日は辞めるね 母親孝行をしています」
「うん ごめん」
神山がそう言った時に携帯電話がなって出てみると
「山ちゃん お元気ですか」
「おお 孝ちゃん 元気 どう」
「ええ 今 長野に来ているんですが とっても静かでのんびりです」
「良かったじゃないか それで」
「ええ いい温泉があったのでお知らせしたんです
山の幸 美味しいですよ それと日本酒 温泉です
場所を言いますね」
神山は高橋から聞いた事をメモにした
「ここは公共交通機関が無い所なので車が良いですよ
僕たちもレンターカーで見つけたんです 今夜は移動でお会い出来ませんが
骨休めにどうぞ お勧めです」
「ありがとう では気を付けて」
洋子が
「高橋さん?」
「うん 長野の山奥にいい温泉があって骨休めにどうぞって」
「ふぁ~いいな~」
「よし 明日とあさっては長野にいこう これも勉強だ いいね」
「は~い 分りました そうしたら住所教えて PCで調べて置きます」
「いいのか 母親孝行なのに」
「ええ そのくらいの時間はあるわ」
神山は高橋から聞いた地名を洋子に伝えると
「何かで聞いた覚えがあるわ ごめんなさい思い出せないわ」
「そうしたら 明日は9時に着てくれるかな」
「ええ 分ったわ なにか用意する物ある?」
「う~ん 別に無いよ 僕が揃えるよ 時間あるし」
「は~い 分りました では気をつけてね」
「そうだ 家まで送っていくよ」
「ううん いいの母から頼まれたお買い物もあるから」
「分りました では」

洋子は手を振って人ごみに消えていった
神山はホテルの地下駐車場から貴婦人を出して高速に乗り
羽田のトンネルをくぐり横浜に着た
部屋に入ると窓を開けて換気扇を廻した
郵便受けに入らない分は1階の管理人室で預かって貰っているので
管理人室に行くと事務員が紙袋に入れて保管してくれていた
部屋に戻って調べると殆どが破棄していいものばかりで重要書類も無かった
神山はその袋のまま管理人室に持っていってシュレッダーで細かくした
「神山さん 一杯溜まったわね」
「ええ いつも済みません」
「良いですよ それより ポストの下にある蓋を開けておけば
これからこぼれなくて済みますよ」
「そうか 気が付かなかった ありがとうございます」
神山は部屋に戻ると郵便受けの下が外れるようになっているのを確認して
ポストの下に大きいダンボールを置いた
この際と思っていらない物をゴミ袋に入れて整理をした
一休みして神山は冷蔵庫からビールを出してタバコを吹かしていると
1ヶ月前を思い出した 祥子とのめぐり合い 亜矢子 洋子と
3人の女性と残高約2億の現金 当時は全然予想出来なかった
それが現実で しかしこのあとどうなるか全然予想出来なかった
神山は一息ついたので 横浜をドライブしてみたかったが
雨が本降りになってきたので銀座で食事を取る事にして
フェアレディーZに乗り込んだ 
帰りの高速も空いていて直ぐに銀座に着いた
次長室に入ってソファーに寄りかかると仕事の事が浮かんでくるので
早く出ようとしたがどこで食事をするか迷った

結局上原の駅前寿司でゆっくりと酒を呑むことにした
神山は次長室を出るとタクシーで上原に向って駅前寿司に着いた
女将が置くの座敷に案内してくれて直ぐにビールと鮮魚の盛り合わせを
運んでくれた
「今日はお一人ですか?」
「ええ 休みで食べる所が無かったので はい」
「そうしたら カウンターが開いていますよ どうしますか」
「うん カウンターにします」
神山は久しぶりに一人で寿司を食べる事になった
時々大将と話をして楽しく食べているとニーナ・ニーナの浜野が
入ってきて
「ふぁ~ 神山次長 こんにちわ」
「おお 浜野君 どうも これから」
「ええ やはり上になるとどうしても店が
空いている時にしか食べられないですね」
「そうか 君もようやく責任者になってきたね 良い事だ」
「そうですか ありがとうございます ご一緒させて宜しいですか」
「うん 僕は構わないよ どうぞ」
神山はビールを勧めたが
「今度 夜 誘ってくださいよ サインを出しているのに
全然 気が付いてくれないんですもん がっかりしている所です」
「そうか 悪かった 美人のサインは怖いから見えないんだよ ねえ大将」
大将も頷いて
「そうそう 美人は後が怖いからね」
みんなで笑った
「浜野君だと男がほおっておかないだろう 引く手数多で」
「そんなこと無いですよ 全然居ないです 本当に
だから いつもお家に直行ですよ」
「へぇ~ そうなんだ」
「ええ ほんとですよ だから久保チーフとも呑んでいないし
私 寂しいのですよ」
「久保チーフと会議とかしていないの」
「ええ どうしてですか?」
「うん ご馳走しようと思って電話しても出ない時が多いからさ」
「そうですか だけど 久保チーフも何時も残業していませんよ」
「まあ 外で商談という事もあるしね」
「そうですね そう言われると 先日の連休の時に聞きたい事があって
携帯に電話をしたんですが 全然繋がらなかったですね」
「そんな事もあるでしょ バッテーリーが切れたとかさ」
「いいえ 切れてはいないんですよ 出ないの」
「ははは 僕だって休みはでないさ」
神山はこの時 今まで祥子の行動が可笑しいと思っていたが
自分だけでなく会社の人間まで巻き込んでいると思った
「さあ そうしたら何時にしようかな 浜野君とデートする日は」
「えっ ほんとですか 本気にしますよ」
「おいおい ご飯を食べに行くのに本気もあるのかね」
「勿論ですよ 勝負下着を着て頑張るわけです」
浜野は言ってしまってから しまったと思ったのか顔を真っ赤にした
「そうすると 浜野君はご飯を食べる時に勝負下着を着て食べるんだ」
まだ真っ赤な顔で 俯いたまま黙っていると女将が
「神山さん 女の子を苛めちゃ駄目でしょ こら」
「いや 女将ごめん おい浜野君ごめんな」
「もう 嫌いです 神山次長なんて いじわる」
「おいおい 自分が言ったのに 困ったな
よし ここは僕がご馳走をしてあげるから何でも食べなさい」
俯いていた浜野がニコニコして
「本当ですか ふぁ~ 嬉しいわ」
元気の無い女の子はこれに限ると感じた
先程のように陽気になってよく話してよく食べた
祥子の不可解な行動にこれ以上聞くと不信に思われるので
話題を逸らすようにしたが
「実はここだけの話しですが 上原のお店に男の人から何回か
電話があったんですよ」
「それはあるだろう 僕だって電話をするし」
「ええ だけど普通自分の名前を名乗りますよね」
「うん 普通はね」
「ええ 名乗らないんです」
「しかし 不思議な話だね チーフの携帯電話の番号を知らないのかな」
「さあ」
「だって 上原はまだオープンして11日だよ お店の電話を知っていて
携帯を知らないケースって どう言う事だろうね」
「あっ そうか そうですよね」
「うん 例えば 僕がチーフの携帯に電話をしたけど出ないから
店に電話をする その時は普通名乗るよな」
神山はますます祥子の周りで何が起きているのか分らなくなって来た
「この話は 何処まで知っているの」
「ええ 私だけみたいです と言うのは 不信な電話は全て私に
連絡するようになっているんです 一応責任者ですから」
「そうか まあ何も無いと思うけど この話は誰にも言わない方が
いいと思うよ 今度あってもチーフに言わない方がいいと思う」
「そうですかね この間一回話してしまいましたけど」
「それからは」
「ええ 有りましたよ その事も有って 連休中に電話をしたんです」
「うん まあ放っておこう そのうちになくなるよ」
「ええ 分りました」
神山は追求した所で多分何も言わないと思い考えずに頭の隅に置いた
その時 女将が
「そうだよ よそ様の世界に入ると大変だよ 知らない方が賢明よ」
「はい 分りました」
「さあ 美味しいのを一杯食べてよ」

神山は隣りに座っている浜野を一回食事に誘ってもいいかと思った
魅力的なプロポーションとまだあどけなさが残っている顔つきに
下半身が元気になってきた 神山は
「浜野君 今付き合っている人って幾つくらい」
「だから ほんと誰もいないんですよ」
「そうか 男は余りにも美しい女性を見るとみんな引いてしまうんだ
付き合ってから 誰か居るんじゃないかとかね」
「そうなんですね 聞いた事ありますけど 私 全然そんなこと
思ってもいないんですよ だって美しくないですもん」
神山は浜野が本当に彼氏がいないのを信じた
別にいても構わないがいない方が良いに決まっている
「そうしたら 時間を作れたら電話をするよ」
「ふぁ~ ほんとですか 嬉しいわ」
神山は浜野が喜んでいる顔を見るとますます下半身は元気になった
浜野が休憩時間がもう直ぐ終るので帰ると言ったので
「浜野君 さっきの電話の件は内緒だよ いいね 君が巻き込まれると
色々と問題が出てきて君自身も危ないからね」
「はい 分りました 誰にも言いません では失礼します」
神山は頷いて手を振って別れた
大将が
「神山さん 天ぷらを出しましょうか」
「ええ お願いします」
大将は昼の定食に出すえびや季節の野菜を神山に出した
神山は最後にねぎとろ巻きを食べて寿司屋をでて部屋にある現金を
駅のATMで入金した

部屋に戻って高橋から連絡を受けた白骨温泉をPCで調べた
長野自動車道を松本ICで降りてR158を約35km走り
途中 沢渡でR300で約5Kmで白骨温泉郷に着く
神山は首都高 中央道 長野自動車道が約220kmで約一時間半
R158とR300が約40kmなので大体1時間とみた
宿泊先が何軒が紹介されていて 景色のいい露天風呂付きの
ホテルを探して予約を入れた
一応仕事だが亜矢子が来てくれれば楽しくなると思い電話で聞いてみると
「こんにちわ 神山です」
「亜矢子です こんにちわ」
「実は仕事を兼ねて長野の白骨温泉に明日から行くんだけど
亜矢子が来れるか聞いたんだよ」
「ええ 行きたいけど時間はどの位掛かるの」
「うん 新宿まで約2時間でしょ それから松本まで2時間として
そこからタクシーを使うと1時間30分で 5時間は掛かるね」
「う~ん 少し遠いわね 東京に泊まって朝早くから出かけるのだったら
大丈夫よ でも勤務が終って夜着くのは構わないけど 帰りが
時間がかかりすぎね ごめんなさい 誘って頂いて」
「そうか うんわかった ところで今日は休みでしょ」
「ええ さっきまで母の所にいたの だいぶ良くなっているわよ」
「良かったね それは」
「貴方は 今日お仕事じゃないの」
「うん 完全休養日です」
「洋子さんと一緒じゃないんだ 寂しいわね」
「そんな事無いよ ここのところ完全休養日を取っていなかったから
いい休みで 疲れが取れるよ」
「そうね 休みで私と逢って下さる訳だから 大変ね
ねえ 今度何時来てくれるの 寂しいわ」
「うん 近いうちに時間を作るよ 連休は取れないの」
「そうね 14、15日は取れるわよ」
「うん そうしたらそれでいこう」
「ねえ 洋子さんは」
「う~ん、、、」
「どちらでも良いわよ、、、そうしたら14日だけにする」
「うん 14、5の連休で洋子さんはなしでいこう」
「ほんと 嬉しいわ そうしたら13日の水曜日は12時で上がれるから
また3時位に熱海でお願いします」
「そうだね また近くなったら電話します」
「気を付けて行って来て下さいね」
「はい では」

神山は冷蔵庫からビールを出してタバコを吹かし祥子の事を考えた
携帯電話に出られないと言う事は都合が悪い
その都合が悪いと言う事は、、、男と思った
そして上原に電話をしてきた怪しい男
神山は祥子とは結婚できないと思っていたが
祥子もそのように付き合っているのだろ
しかしもっと廻りに気を使って遊ばないと不信感がつのって
そのうちに不味い事にならないか心配した
そうしているうちに眠くなりベッドに横になった
目が覚めると18時をさしていてまだ雨が降っていた
神山は祥子に電話をすると
「今夜は打ち合わせの後 皆でお食事会なの ごめんなさい」
「うん わかった 呑み過ぎないようにね
それから 明日と次の日は信州に行ってくる 勿論仕事だよ」
「えっ 信州?」
「うん 色々と勉強さ」 
「車でしょ」
「うん」
「気を付けてね」
「わかった」
電話で祥子の予定を聞いて夕食を誰とするか考えた
まさか昼の約束を本気で受けていないだろうと思ったが
上原ニーナ・ニーナの浜野に電話をした

「ふぁ~ほんとですか いいんですか私で」
「他に誰がいる?」
「だって 久保チーフだっているでしょ」
神山は祥子の事は伏せて 
「まあ 今日は完全自由日さ だから誘った
しかし 皆には内緒だぞ でないと毎日日替わりで皆に
夕食をご馳走する事になるからね わかった?」
浜野は小さい声で
「はい 分りました 内緒にしましょうね」
神山は7時15分に店の坂を上がったところにカフェが有るので
そこで待ち合わせをした
神山はシャワーを浴びて髪の毛も洗い部屋着を来て時間まで過ごした
明日の旅行に必要な準備をしていると19時になったので
待ち合わせのカフェに行くと浜野由貴が手を振って待っていた
「ごめん 遅かったかな」
「いいえ 今日はまだ少し雨が降っていてお客が来なかったので
5分くらい早く閉めたんです 私が早く来ました」
「さてと 美味しい中華でも良いかな」
「ええ 大好きです」
神山はカフェを出ると直ぐにタクシーが来たので渋谷へ向った
ホテルの地下にある中華料理店に入るとウエイトレスが
席まで案内してくれた
平日の夜だったが時間が丁度夕食時だったので結構混んでいた
神山はウエイトレスに単品の食べ物数点とビールを注文した
ビールは直ぐに運ばれてきて神山が 
「では 1ヶ月ぶりの再会に乾杯」
浜野と神山はジョッキをカチンと合わせて乾杯をした
「そうですか もう一ヶ月経つんですね 早いですね」
「うん あっと言う間だったね」
「神山次長とお会いした時は課長さんでしたよね」
「うん それから1週間で部長 20日で次長さ 
自分でもびっくりだよ」
「いいわ~ そんなにお金が一杯入ると」
「うん そう思うだろう しかし上になると出費が多くなるよ
先日も催事課の慰労会をしたときも自腹だよ」
「へぇ~ そうですか そうかそう言う仕組みならこのままが
良いかもしれませんね」
浜野はくすっと笑いながら神山を見た
今夜の浜野は白いブラウスに淡いピンクの2ピース姿だった
胸が綺麗な形をしているのだろうブラウスのボタンがはじけそうだった
神山が見ていたからではないだろうがナプキンを首から下げた
丁度 餃子やシュウマイなどが来て たれのはねを考えていた
神山も浜野と同じ様に首からナプキンを掛けた
浜野が
「次長 私 招輿酒を頂いて宜しいですか」
神山は自分も呑みたかったので招輿酒を注文し
楽しく話をしていると
「次長と久保チーフって同じマンションでしょ」
「さあ 知らないよ なんで?」
「だって マンションから手を繋いで仲良く そう新婚さんみたいに
出てきたって お客さんが言っていましたよ」
「へぇ~ それは光栄だ 久保さんが相手にしてくれないよ
それに名古屋のご実家は大変格式が高いと聞いたよ
僕なんか全然当てはまらないな」
「そうですか それなら良かった だってチーフに先を越されたって
みんな言っているんですよ」
「ははは ありがとう」
招輿酒や単品の品が運ばれると浜野は取り皿に分けてくれて
「どうぞ」
と優しい一面を見せた
神山は浜野のグラスを見ると招輿酒が減っているので少し注ぐと
「あ~ 美味しいわ 私 日本酒よりこちらの方が好きかも知れません」
そう言い楽しく呑んだり食べたりした
浜野の瞳が段々と潤んで来ているのが分ったが誘わなかった
「お話を聞いていると ますます好きになりました
ふぁ~ このままぎゅっと抱きしめて欲しいわ」
神山は少し酔ってきた浜野を
「おいおい 本気になるから辞めなさい」
「だって ほんとうですよ いいですよ本気になっても」
神山はこれ以上その話題を話さないようしたが
「私 昨日お誕生日だったんです」
「おう おめでとうございます で幾つになったの」
「ええ 28です」
「うん 今が一番楽しい時だね それに美しいよ」
「駄目ですよ おせいじを言っても もう
一人寂しく自分でお祝いをしましたよ」
「ご両親は」
「ええ 母はもう亡くなって父が後妻と横浜にいます」
「そうか 浜野君は横浜か」
「ええ 大学の時に近くの寮に住んでいて、、、それで帰り辛くて
ずーっと一人で東京に住んでいますよ」
「そうか ごめんね 辛い事を聞いて」
「ええ もう忘れましたから大丈夫ですよ」
神山は浜野が泣きそうになっていたので
「よし 僕が一日遅れだが プレゼントをするよ」
浜野は涙顔で神山を見て
「本当ですか 良いんですか私なんかに」
「うん お誕生日だろ わかったよ」
神山は現金を100万円持っていたので多分大丈夫だろうと思った
「さあ そろそろ食べ終わったね 最後に美味しいラーメンを
半分ずつ食べようか?」
浜野はニコニコして
「ええ 頂きます」
神山はラーメンを注文して小さいお椀も頼んだ
相変わらず浜野の目は潤んでいてとても綺麗だった
ラーメンが運ばれると神山が半分ずつ分けると
「神山さんって 優しいんですね」
そう言いながらラーメンを美味しそうにすすった

神山は食べ終わると清算して出て少し歩くと
ブティック「モテリコ」が まだ開いていたので店内を覗いた
神山は浜野に
「指輪は仕事の時に怒られるよね」
「えっ ここで買って下さるんですか ふぁ~嬉しい」
神山はシンプルだけど若々しい感じのバングルを見つけ
よく見るとプチダイヤが埋め込まれて清楚で気品が有った
「どうだい これ似合うよ」
浜野は見ただけで目を潤ませて少しずつ涙が出てきた
「良いんですか こんなに高い物」
神山は頷いて値札を見ると70万円した
カウンターには店長がいて神山はゴテンバ グランド インのカードを
見せると店長は何も言わずに頷いて電卓を出して
「神山さま 何時もありがとうございます 現金でしょうか」
「ええ しかしこのカードでよく分りますね」 
「ええ それが私の仕事ですから それでは35%OFFの45万円で
如何でしょうか」
神山は頷いて 現金を渡して浜野の腕にはめてあげた
箱を貰って浜野に渡すと
「神山さん もっと一緒に居たいわ だめですか」
「だって もうこんな時間だよ」
神山は時計を見るとまだ10時になっていなかった

「私 ここのスイートのチケットを持っているんです」 
「えっ スイートのチケット?」
「ええ ここがオープンした時にキャンペーンをしていて
応募したら当ったんです でも昨夜は使わなかったし
もうじき期限が切れるんです だからお願いします」
神山はこれ以上辛くさせたくない思いで
「わかった フロントにいこう」
シブヤ ハイアット ホテルはつい最近出来たショッピングモール一体型の
ホテルで 6階がホテルのグランドフロアになっている
30階建てのホテルだった
5階から地下1階までが飲食店やファッションブティックやエステや
美容室など何でも入っている
地下2階と3階が駐車場になっている
最上階はラウンジレストランで24時間営業をしていた
神山と浜野は6階に行きフロントで浜野がチケットを見せた
「はい ありがとうございます お部屋は29階のお部屋でございます」
浜野は神山に抱きつき
「ふぁ~ 嬉しいわ よかった」
二人はエレベーターで29階に着くと部屋を探し
「有ったわ ここです」
神山は入ると結構広いのに驚いた
「都心のホテルだからもっと狭いと思ったけど広いね」
浜野は頷いて神山に軽くキスをすると大きな窓にいって
「ねえ 神山さん渋谷の街が綺麗ですよ きて」
神山が浜野の肩を抱いて一緒に眺めていると
「ねえ 神山さん 本当に私を信じているの いいの」
「だって 例え嘘だとしても今の君は本心だろ それで良いよ」
浜野はそう言われて嬉しくなって神山の首に両手を絡ませキスをした
神山は段々元気になる下半身を浜野からはなすと
「なんで 嫌よ」

浜野は両手を神山の腰に当てて引き寄せた
唇を離した浜野は
「私 後で分っていやな思いするの嫌だから言いますね」
「うん でも辛かったら言わなくても良いよ」
「ええ でも言います 私 大学生の時に
風俗でアルバイトをしていました」
「えっ 風俗でアルバイト」
「ええ ソープじゃないですよ ヘルスです」
「そうか 大変だったな」
「ええ 仕送りも少ないしどうにもならなくて
でも誤解しないで下さいね あの 本番はしていませんから」
「うん わかった ありがとう
僕は過去で人を判断した事は無いよ この頃は未来に向けている
熱意を持った人を応援しているよ
だから浜野君が過去にどんな事をしていても全然気にしていないよ」
「ほんとですか」
「ああ ほんとだよ」
神山は冷蔵庫からビールを出してグラスに注ぐと浜野に渡した
ソファーに座って神山をじっと見つめる目は綺麗だった
彼女はその過去の事が気になってボーイフレンドを
積極的につくろうとしないのだろうと考えた
浜野は神山にニコニコしながら
「神山さん お礼にお背中を流させてお願いします」
神山は頷いて 着ているジャケットをクローゼットにしまい
TシャツやGパンを脱ぐと浜野が
「私が先に入ります 待っていてください」
そう言い浜野由貴は着ている物を脱ぎ始めたが
「あの 恥ずかしいから窓を見ていてくださいお願いします」
神山は頷いて窓を見たがミラーの役目を果たし
浜野由貴が脱いでいく姿を捉えることが出来た
浴室は前面ガラスで中の様子が良く分った
浜野由貴が浴室に行ってしゃがんで自分の首や綺麗な形の乳房
そして秘所を丁寧に洗うと
「神山さん どうぞ入ってきてください」
神山はパンツを脱ぐと肉棒は天井を向いていて
バスタオルで隠して入ると
「では 座ってください」

神山がバスタオルを剥いでタオル掛けに掛けると浜野由貴は
「ふぁ~ 大きいわ 凄い でも最初はお背中です」
そう言いシャワーで簡単に流すと
浜野由貴は神山の背中を優しく丁寧に洗った
ボディーソープをつけた手を巧みに動かされ神山は気持ちよくなった
次第にその手が前に来ると首から順番に下に移り
おなかのあたりに来ると時々肉棒にあたり気持ちよかった
「はいでは 立ってくださいね」
神山が立ち上がると浜野 由貴は神山の正面に来て自分の乳房に
泡立てたソープをぬって肉棒を挟むようにして上下に動かして
「気持ち 良いですか」
神山は余りの気持ちよさに
「うん 恥ずかしいけど 出そうだ」
それを聞いた浜野由貴は自分も立って泡立てたソープを体に塗って
神山の肉棒を足の付け根で挟み動き出した
浜野由貴もクリトリスを刺激されて気持ち良くなって喘ぎだした
「あっ あっ うっ うっ~ クリちゃんが気持ちいいわ」
「僕も気持ち良いよ」
浜野由貴は腰の動きをどんどん早めた
「うっ~ あつっ あうぅ あぅ~ いくわ」
浜野由貴は昇天して体を反らしてがくがくさせていた
神山が発射していなかったので浜野由貴はシャワーで肉棒を洗い
口と両手で奉仕をはじめた
神山は今まで味わった事の無いテクニックで簡単に発射をしてしまうと
浜野由貴は神山の体液をごくリと飲み込んだ
暫くして浜野由貴がキスをして
「ねえ お願いがあるの 由貴と呼んでくれますか」
「うん いいよ由貴」
「ふぁ~嬉しいわ」
二人はジャグジーが付いた浴槽でゆったりと使っていた
「ねえ もう一つほんとの事言いますね」
「えっ まだ何かあるの でも驚かないって言ったでしょ
辛かったら言わなくていいし」
「う~ん 辛くは無いけど 私 まだバージンなの」
これには神山も驚いてなんと答えて言いか迷っていた
「だから 今夜は優しくしてね」








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