2013年6月12日水曜日

ゆり 1 - 34 Vol. 3



「先程のワインですが 送って下さい」
神山はフロントが用意したお届け伝票にあて先を書いて金額を聞いた
ワインが6本12000円送料が1000円 全部で5万2千円を支払った
神山と洋子はフロントにお礼を言って車に乗った
上高地はマイカー規制があって直接入れないので沢渡まで戻って
そこからタクシーを利用する事にした
今日は快晴の日曜日とあってまだ10時30分になっていないのに
駐車場は混んでいた
神山はフェアレディーZを市営駐車場に止めるとタクシーで大正池へ向った
二人は大正池ホテルでタクシーを下りて池に向った
木道の下はもう湖面で暫く歩くと目の前に大きな湖面が現れた
よく写真で見る光景に神山と洋子は感動していた
神山と洋子は神秘的な風景をデジカメで何枚も撮影をした 
洋子の方が感性があるのかポイントを掴んだ写真が多かった
「ねえ見て 素敵に撮れているでしょ ほらこれも」
神山は頷いて同じ所を撮影しても洋子のように撮れなかった
梓川に設けられた歩道を色々な所に被写体があって洋子は
デジカメのシャッターボタンを押していた
神山も自然がこんなにも残っている事に感動をしてシャッターをきっていた
途中で右折すると上高地帝都ホテルがあり神山は
「どうだい そろそろお昼だし帝都ホテルで食事をしようか」
「ええ そうね今日は混むかもしれないから行きましょうよ」

二人は上高地帝都ホテルへ行きカジュアルレストランに入った
洋子の予感は当って12時を少し廻った時間なのに
席は半分くらいしか空いていなかった
「良かったね 洋子の言う通りだね」
神山と洋子はまずビールを頼んで単品の料理を注文した
やはりここでも信州牛が美味しくてたたきとシチューそして
ホテル自慢のワインを追加した
家族連れや若いカップルが目立ち神山と洋子たち同年代のカップルは
数組しか見当たらなかった
「信州牛って 初めてだけど美味しいね」
「ええ 私もはじめてよ 東京では味わえないわね」
そんな時神山の携帯が鳴って確かめると高橋からだった
「お疲れ様 神山です」
「高橋です いま岡部屋のフロントから電話があって
お預かりした手紙を神山様にお渡ししましたと連絡が入りました」
「うん ありがとう 受け取りましたよ いい露天風呂だったね」
「ええ あそこでみんなスケッチをしましたよ いい所でした
今 何処ですか?」
「うん 上高地に来ているよ」
「ええ いいですね 私たちは長野市から北に来ています」
「レンタカーを使っているの」
「ええ ケースバイケースですよ 結構鉄道もあって便利ですよね」
「わかった 気を付けてね」
「了解です」
「アルタの高橋さんからだった 今 長野市の北に居るそうだ」
「へぇ~ 美味しい物食べているんだ 私も勉強旅行に参加したかったな」
「おいおい もう参加しているでしょ ここに」
「あっ そうか」
二人はお勧めのメニュー ビーフカレーを注文して食べると
「ふぁ~ 柔らかくて口の中でとろけるわね 美味しいわ」
「うん 美味しいや やはり信州牛だからかな」
「あと コックの腕前でしょ 多分」
「そうだね そう言えば鈴や食品の
多田さんと東条君はどうしているのかな 連絡が無いな」
「いいんじゃないの 連絡が無い事は」
「うん まあそうだね」
二人はワインを呑みカレーも食べると洋子がデザートを頼んで
「あなたは食べないの」
「うん レモンティーにする」
と 注文が別々になったが二人は気にしていなかった
食べ終わってカウンターで清算すると1万2千円だった
「お客様 只今5000円以上のお食事で全国の帝都ホテルが無料で
宿泊できるキャンペーンを行っています どうぞ箱からくじを2枚
引いて開けて下さい」
神山が一枚と洋子が一枚とって開けて見ると 大当たりで
全国の帝都ホテル無料宿泊券10枚綴りと現金20万円が2本当った
カウンターの女性は特等が2本同時に出た事に驚いて
暫く言葉が出なかった
「お客様 おめでとうございます こちらが特等賞の景品です」
祝い袋に現金20万円とチケット1組が入っていた
「おいおい 洋子 どうなっているの いいのかね」
「ほんと 宿泊券だけでなく現金も一緒なんて」
フロント嬢は当選者の神山と洋子にお辞儀をして
「誠に申し訳ございませんが こちらに当選確認のサインをお願いします」
二人は特等の記入欄にそれぞれサインをした
「しかし特等3本しかないのにいいのかね」
「やはり赤いショーツが効いたのね」
神山と洋子は旅行の安全を祈願して赤いショーツを穿いていた

二人は河童橋まで景色を満喫しながら楽しんだ
河童橋は家族連れや会社のグループなど色々な人で賑わっていた
陽射しが強く標高は高かったが汗ばむ午後で神山は
川原に下りて洋子と遊び横になると
「ねえ洋子 少し寝るよ」
「ええ 私が見ているから寝てください」
神山はこれからの運転を考えると少し寝ておきたかった
洋子はその間 文庫本を読みすごした
1時間も寝ただろうか 少し涼しい風が神山を起こした
「洋子 ありがとう よく寝たよ」
「少し 涼しくなったわね」 
神山は寝る時にジャケットを脱いでいたが洋子が涼しくなったので
体に掛けたがやはり涼しかった
「洋子に掛けてもらったけど 涼しいね」
神山は時計を見ると15時30分になっていた
「さあ では帰るか」
「ええ そうしましょう 楽しかったわ」
二人はバスセンター脇のタクシー乗り場に行って沢渡まで帰った
「洋子 どうする 運転は」
「うん 任せていい」
「うん 寝ていていいよ 双葉SAで休憩しようか」
「ええ 出来ればお願いします」
「了解」

神山と洋子は貴婦人に乗車して発進した
左に梓川をみてR158を松本に向った 市街地に入ると渋滞にあたり
長野自動車道に入ったのは16時30分になっていた
神山は高速に入るとスピードを上げて40分ほどで双葉SAに着いた
洋子が寝ていたので起こすと
「もう着いたの 早いわね」
「うん でも松本市内で渋滞に捕まったよ」
二人は展望台に登ってみると富士山の方に太陽が傾いていた
ここでも洋子はデジカメで写真を撮った
缶コーヒーを飲んだあと二人は用を足して貴婦人に乗った
「洋子 あと130Kmだからまだ寝ていていいよ」
「ええ でも1時間掛からないでしょ 覆面を見ているわ」
「ありがとう では発進」
双葉SAを出たのが17時30分だった
神山はスピードを上げ談合坂の長いトンネルに入ったが
トンネルでは追い越しが出来ないので鼻歌を歌った
「ねえ その歌はなんて言うの」
「うん 以前TVのCMで流れていた曲で分らないんだよ
だけど 時々こうやって自然と出てくるんだよ」
「ふーん でもいいリズムね 私も好きよ」
トンネルを出ると神山はどんどんスピードを上げて走ると調布ICを過ぎ
高井戸ICで首都高に入って霞が関で下りた
「あなた飛ばしたわね 今6時よ 凄いわ」
「うん トンネルで少し損をしたかな でもありがとう」
神山は一般道でも巧みに追い越しをして銀座に戻った

車をホテルの地下駐車場に止めると二人は次長室に戻り
「お疲れ様でした」
「やあ洋子こそお疲れ様でした ありがとう」
神山は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと
「では お疲れ様で乾杯だね」
洋子はニコニコしながら乾杯をして神山をソファーに座らせて
デジカメを60インチのモニターで眺めた
神山は改めて洋子がまめに撮影している事を知って
「何か さっきまで居たのに懐かしく感じるね 凄く綺麗だよ」
「ありがとうございます」
洋子は全てを見終わると神山にキスをして
「楽しかったわ また連れて行ってね」
「うん この位の距離だと丁度いいかもね」
「貴方が早いからよ 普通の運転だと倍の時間がかかるわよ」
「まあ こんなにいい車だから成せる技でしょう 普通の車だったら
こんな芸当は出来ないよ」
「そうね いい車ね 選んで良かったわね」
「洋子ね いいずらいんだけど 13日の昼から熱海に行く」
「亜矢子さん? 良いわよ別に気にしなくて でいつ帰ってきますか」
「15日金曜日の午後だよ」
「そうしたら 私は13日の午後からお休みでいいの?」
「うん 休んでくれ」
「ふぁ~嬉しいな 母親孝行しようっと 旅行に連れて行こう」
「そうだね 箱根辺りでゆっくり温泉もいいでしょ」
「うん でも女の子だから 温泉は無理ね でも考えてみるわ」
「16日の土曜日から出勤してください
明日とあさってで東都食品と話をします
少しハードになるけどお願いします 頼んだよ」
「は~い 分りました」
「本当はもう少し後が良いけど 少し探る意味で話してみる
例の多田さんと東条君の事は伏せて欲しい いいね」
「はい 分りました 本当は武者修行が終ってからが良いんでしょ」
「うん でも時間が足りないんだ それだと」
「そうしたら明日は東都食品の田宮副社長に連絡を入れます」
「うん そうしてください」
洋子は自分の引出しから200万円を持ってきて
「これ先日のアルタから頂いた自由費です」
「そうか 雨のなかありがとう では預かりますね」
神山は洋子から預かると自分の引き出しに入れて
「今日のホテルの20万円は自分で貰いなさい」
「えっいいの?」
「うん 大丈夫だよ だって1億はあるし使い切れないよ」
「は~い 分りました 頂きます」
「洋子さ こんど軽い登山用の靴を買おう 今日の靴だと足元が危ないや」
「ええ 明日買いましょうよ」
「うん 車に積んで置けば何時でもつかえるしね」
「駄目よ 臭くなるわ ここに置いておかないと もう嫌よ 臭い車って」
二人は一息ついて神山が
「さあ 帰ろう 夕飯はどうする」
「ええ 食べたいけど そうすると又一緒に居たくなるから帰るわね」
「そうか わかったよ では帰ろう」
次長室を出てタクシーを拾うと神山は洋子の代々木の実家に立ち寄って
タクシーを下りるとニコニコして
「ありがとうございます では明日」
「うん 頼んだよ」

神山はそのまま上原で下りての駅前寿司に立ち寄った
19時を少し過ぎていたが由貴の携帯電話に電話をすると
「はい 浜野です こんばんわ」
「よう 今 駅前寿司に居るけど来る?」
「へぇ~いいんですか 行っても」
「うん 一人じゃあ飯が不味いからね」
「は~い 分りました すぐに行きます」
女将がビールと鮮魚の盛り合わせを持ってきたので
「もう一人来るから 何かつまみをください」
「そうしたら 天ぷらと照り焼きでいいかしら」
「お願いします」
神山がグラスにビールを注いでいると由貴がニコニコして
「お疲れ様です」
「よう 元気だね」
「ええ 売上も順調ですし 嬉しいですよ 神山さんから誘われたら」
女将がビールを持ってきて
「そうよね私も誘って頂けないかしら なんてね 良いわね誘ってもらって」
由貴は更にニコニコして
「大丈夫よ そのうちに誘ってくれますよ ねえ神山さん」
「おいおい 僕の都合じゃなくて女将の都合があるだろう こら」
3人は大笑いしていると板場から大将が
「こら 油売っていないでこれ頼むよ 神山さんのを」
女将は二人に笑ってつまみを持って来てくれた
「神山さん これありがとうございます 皆が誉めてくれました」
「そうか 良かったね しかしよく似合っているよ」
由貴は神山を見ていると目が潤んできて
「本当にありがとうございます 幸せです」
「おいおい 嬉しいのに泣くなよ」
神山はどうしたら良いか困っていると女将が
「よほど嬉しかったんですよ 良くお似合いですよ」
由貴は半分泣きながら
「ええ 誕生日のプレゼントって成人してから初めてだったんです
だから嬉しくて 神山さんごめんなさいね」
女将が
「良かったわね 私なんかここ20年以上も頂いていないわ
だから30歳のままよ ねえ 大将」
3人は大笑いして由貴の顔にも絵顔が戻った
「ねえ神山さん おかかはああ言うけど あげていい人とねえ有りますよね」
「まあ 大将 そこらへんは 女将と話をしてください」
また大笑いをした
由貴が
「神山さん 久保チーフですけど 昨夜仕事が終って
名古屋に帰られたんですよ それも急に 今までそんな事無かったのに」
「それで 何時帰ってくるの」
「ええ 今夜なんですが まだ連絡が無いんですよ」
「まあ 業務に支障をきたす様だったら筒井さんに報告しなさい
それまでは首を突っ込まない事 いいね」
「はい 分りました 神山さん一つ聞いていいですか」
「うん なに」
「ええ 神山さんてお一人じゃないですか そこで 例えばですよ
お休みの時にはちゃんとご飯を食べたほうが良いなと思っているんです」
「そうだね 何時も感じているよ 作らないしね 結局ここへ来てしまう」 
「そうでしょ だったら私がご飯を作りますよ 
結構自炊はしてきましたから 多少のものは作れますよ
味はちょっと自信が有りませんが」
「ありがとう しかし浜野君の家は何処だっけ」
「ええ 南青山のアパートですよ でももう古い建物だからそろそろ
引越しを考えているんです 社会人になってから変えていないので
大学時代のお友達も呼べなくて そんな事もあって考えているんです」
「そうか 大変だね 引越しをするのは」
「ええ 費用は全然心配していないんですけど 何処が良いか
わからないし 纏まった時間が無いので探せないんです」
「そうだね 休みの日はばたんきゅうだもんね 僕だって同じさ」
「そうでしょ あ~あ 時間が欲しいわ」
「今度の休みはいつ?」
「13日の水曜日ですよ」
「合わないな その日から出かけるんだ ごめんね」
「良いですよ そんな気にしないで下さい ただ今日のお休みが
フリーで残っているんです 久保チーフが休んだので出勤なんですよ
だから久保チーフと休みが会わなければ使えますよ」
「そうか 浜野君の下を早く育てなければいけないな 休めなくなるしね」
「ええ そうです」
「どうだろう 明日は? 僕は午後から難しいから午前中だったらOKだよ」
「へぇ~ 急ですね でも久保チーフと連絡が取れないから難しいです」
「しかし 連絡が取れないのも困ったもんだね」
「ええ そうでしょ もっとタイムリーに連絡をしたいんですよね」

二人は日本酒を呑みながらつまみも食べたので好きなお寿司を
握ってもらった
二人が美味しく食べていると由貴の携帯電話が鳴って出てみると
祥子からで連絡できなくて由貴に謝った
由貴は明日を休みにして欲しいと伝えるとOKだと言って電話が切れた
「神山さん 今久保チーフからでこれから名古屋で新幹線に乗るそうです
それで明日のお休みを欲しいって言ったらOKが貰えましたよ」
「そうか そうしたら食べたらここを出て賃貸物件が載っている
週刊誌を買って調べよう」
由貴は明るい顔になったので
「僕は着替えてくるよ それにこれを持ったままでは何とも重たいから
その間に食べていてくれる 10分で戻ってくるよ」
「は~い 分りました 待っています」
神山は女将に言って清算して貰い寿司屋を出ると部屋まで急いで帰った
着替えを済ませ予備のシャツをバッグに入れてFAXなど調べ何も
無いのを確認し 洋子に電話をした
「神山です お疲れ様でした」
「はい 田所です」
「実は 明日午前中は色々と調べる事が出てきて午後からの
出社になります それで東都食品とは15時以降の約束にして欲しい」
「はい もう少し遅い時間にしましょうか」
「うん そうしてくれると助かる 何かあったら携帯にね」 
「はい 分りました」
「うん 頼んだよ お休み」
「はい お休みなさい」

神山は電話を切ると駅前寿司に行って由貴を誘い
渋谷の駅構内にある売店で賃貸物件の週刊誌を買い求めた
「さあ どこで調べようかな」
「宜しかったら私のアパートに来られますか 少し汚いけど」
「良いのかな」
「ええ ゆっくり落ち着いたほうがいいでしょ」
神山と由貴はタクシーで南青山の由貴のアパートへ行った
部屋は12畳のLDKと8畳の寝室で2部屋だった
「神山さん ここに男性が入ったのは神山さんが始めてよ」
「おお ありがとう でも綺麗にしているね」
「ありがとうございます あまり買い物をする時間もないし
衝動買いもしないから 飾る物が無いんですよ」
由貴は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと
「それでは 二つ目のバージン突破記念 かんぱいしましょ」
「おいおい でもありがとう」
神山と由貴は早速週刊誌を開いて探していると由貴が
「今度のお部屋は南向きが良いわ ここは北向きで嫌なんです
朝日は入ってこないし 洗濯物も乾きが悪いし」
「ここの家賃は幾ら」
「ええ 5万5千円です ですから出しても7万円までですね」
しかしその条件で探すとなかなか無かった
何軒か探したが一件代々木で9万円で南向きで14畳のLDKと8畳の
寝室があった 最上階でバルコニーが広く浴室も南向きだった
神山が勧めると由貴は2万円オーバーしていると言うので他を探したが
なかなか条件に合う物件はなかったので由貴が気落ちをしていた
「わかった 由貴 ここにしよう 不足分は僕が出すよ
それだったら引越しできるだろう」
「へぇ~ いいんですか そんなに甘えて」
「いいさ そのうち食事に甘えるからさ」
「ふぁ~嬉しいわ」
「由貴 ここに100万円有るから これを自由に使いなさい」
「へぇ~ 私をお金で買うんですか」
「違うよ 足りないんだろ 社会人の時からだったら色々と
古くなってきているし この際買い替えをして気分一新だよ
その為の資金さ」
「ふぁ~ 嬉しいわ そうしたらそうね 2万円近く不足するから
すぐ無くなるわね 大事に使いますね」 
「うん だって2万違うと敷金と礼金で10万円位違ってくるでしょ」
「そうですよね 分りました ありがとうございます」
神山はバッグから100万円を出して由貴に渡した
「ほっとするとお腹がすいたね」
由貴が駅前寿司の包みを開いて
「はい 私が頼んだの 一緒に食べましょ」
決して高い品は入っていなかったが気持ちが嬉しかった
「神山さん 日本酒もありますよ 呑みますか」
「うん 頼む」
由貴は小さいグラスに日本酒を注いで神山に渡すと自分は
湯のみ茶碗に入れて呑んだ
「その方が格好良いね いかにも日本酒って感じだね」
由貴はグラスと湯のみ茶碗を交換して神山が呑んでいる所をみて
「ほんとですね いかにもって感じで素敵です 渋くていいわ
何時も一人だからお揃いって無いんですよ これから揃えますね」
「うん そうだね お願いします」
二人は新しい部屋で何が必要か色々と検討した結果
家電製品は殆ど買い換えることにした
神山が元々出すつもりでいたので なるべく新しくと考えていた
「神山さん予算を大幅にオーバーですよ 駄目です」
「うん わかった ごめんね しかし気分一新だろ 僕が出すよ」
「へぇ~」
「うん 買い物は僕が出すから心配しないで」
「ふぁ~ そんなに甘えて良いんですか」
「うん 大丈夫だよ」
「分りました ありがとうございます」
二人はあと部屋の中を見て買い換える物のリストを作った
結局 200万円位掛かりそうだったが神山はこの子がいい方向に
育ってくれれば安いと思った

一息つくと由貴が
「神山さん お背中流します 一緒に入りましょうよ」
時計を見るともう23時を廻っていたので
「うん 入ろう」 
由貴が浴槽に湯を張って
「どうぞ 入れますよ」
神山は寝室で着ている物を脱ぎタオルで前を隠していくと
「先に入っていて下さいね すぐに来ます」
由貴も寝室で脱ぐと神山のものには手を触れないでそのまま浴室に行った
「はい 神山さんこの椅子に座ってくださいね」
小さい椅子は真中が割れていて お尻だけのせて座る椅子だった
由貴は神山の背中を先日のように泡立てたボディーソープで優しく
上から下へ洗っていった
今夜はそのまま胸からしたへ洗っていっておちんちんに来ると
わざと洗わないで足の付け根を洗い出した
「どうですか 気持ちいい?」
「うん 何ともいえないね」
由貴は自分の乳房を神山の背中に押し付けて自分も刺激を楽しんだ
付け根を洗い終わると由貴はお尻からおちんちんを攻めて来た
したからおちんちんを触られるとだんだんと大きく硬くなった
「ふぁ~凄い 大きいわ」
「由貴 駄目だよ そこはなんか気持ち良いよ」
由貴は肉棒の裏側を鈴口までゆっくりだが強かったり弱くしごき始めた
もう片方の手で上から肉棒の先端を攻められると
「由貴 頼むよ 駄目だ 気持ちよすぎる出ちゃうよ」
「ふふふ 良いわよ 出しても ほら出るでしょ」
由貴は神山の弱点を見つけたのか徹底的にそこを攻めた
神山はこのままではいけないと思い由貴を自分の正面に来るように
言ったが いやだと言ってそのまま発射してしまった
「どうでした 良かった」
「うん 良すぎるよ」
神山は落ち着くと立ち上がって由貴と向かい合って
「よし 今度は僕が愛撫をしてあげる」
由貴はニコニコして神山にキスをして神山に体を預け愛撫を待った
神山はそのまま乳首を吸ったり口の中で転がし始め片手で乳房を
愛撫し始めると由貴は喘ぎ始めた
「神山さん きもちいいわ すごくいい」
「そうか ここはどうかな」
片手で由貴の秘所を触るともうぬめり気のある体液が溢れていた
「あっ うっ~ うっ~ きもちいいわ クリトリスがかんじる」
神山はクリトリスと膣を一緒に愛撫し始めると ぬめり気のある体液が
どんどんと溢れてきて由貴は腰を動かし始めた
「あっ~ あっ~ あっ いいわ~ 」 
由貴は神山の肉棒を掴み両手で大きくしようと愛撫を始めると
「駄目だよ 気持ちがいいよ」
「ふふふ ほんと 嬉しいわ わたしもきもちいい~」
神山は膣の中に入っている指を動かし始めると由貴は腰を少し引いて
「だめよ いきそう あっ あっ きて いきそうよ ねえ」
神山は由貴の片足を浴槽の縁に置くと優しく膣に進入した
「ふぁ~ きた おおきい あっ うっ~ うっ~ きもちいいわ」
神山も由貴の膣が濡れている為動きやすかった
どんどんと速さを増していくと由貴も腰の動きをあわせて
「あっ~ あっ~ あっ あっ いいわ~」
「うん もう我慢できないよ」
「あっ あっ きて いきそうよ ねえ は・や・く~」
神山が腰を思い切り突き上げると由貴は体をがくがくさせ
「だめ きて はやく」
膣が狭まり神山の肉棒は快楽に耐えられなくなって発射してしまった
由貴はそのままの格好で
「きている どくどくと すごいわ」
神山が膣から肉棒を抜くと
「だめ ねえったら もう」
由貴の膣から神山の体液が流れ出した
二人は抱き合って熱いキスをした
神山と由貴は湯船に浸かるとお湯が溢れ出して二人で笑った

湯船から出ると神山は食卓に座り由貴が冷蔵庫からビールを出し
「はい どうぞ」
二人で明日の物件を楽しみに話をした
「さあ そろそろ寝ようか」
神山は寝室に行くと脱いだままになっていたので
不思議に思っていると
「ごめんなさい つい昔のくせが出てしまったわ ごめんなさい」
神山は理由を聞くと ヘルスの個室でお客様の物を触る時は
お客様が見ている前で触らないといけないと言うルールがあって
もし見ていない所で触って貴重品やお金が無くなった場合
店が弁償するのではなくて自分が責任を取らなくてはいけなくなる
由貴はその癖が自然と出てしまったので神山に謝った
「由貴 ありがとう でも大丈夫だよ 気にしなくて
第一由貴のお客さんじゃないでしょ」
「ごめんなさい これから直しますね」
二人がベッドに入るとダブルサイズだったが少し狭かった
「由貴 よかったら これも大きいのに変えるか」
「でも 神山さんにそんなにしてもらって良いのかしら」
「だって 狭いだろ 買い換えようよ」
「うん 掛け布団とか色々変えないといけないでしょ」
「でも その方がゆっくり出来るじゃないか」
「でもいいわ このままで だって毎晩とまってくれれば
大きいほうが良いけど たまにだったら 逆に毎晩 私 寂しいもん
広いベッドで一人で寝るなんて 耐えられないわ だからいいわ」
神山は由貴の言う通りと思って勧めるのを辞めた
そんな話をしている時も由貴は神山の肉棒を優しく愛撫をしていて
「ねえ 大丈夫よ きて」
ベッドでも二人は交わり一緒に快楽の頂点を迎えた
暫く由貴の上にいたが横に寝ると由貴が
「神山さんって タフね 素敵よ 独り占めしたくなったわ」
「おいおい ありがたい話しで光栄だよ」
「でもいいわ 神山さんが由貴を求める時だけで でないと
他の人に怒られそうだもん ねえ神山さん」
「、、、なるべくご飯を食べに来るよ」
由貴はぱっと明るくなって神山の肉棒を弄り始めた
結局このあと2回交わって寝たのが25時を過ぎていた







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