2013年9月20日金曜日

ゆり 8 - 41 Vol. 2



5月26日 火曜日 快晴
神山は一人早く起きて部屋を出て
強羅まで歩いき登山電車の強羅から箱根湯元までいった
昨日車を止めた有料駐車場に行くと
赤いポルシェに乗り国道1号線の箱根を登った
右に早川を見て緑に囲まれた道は神山も好きだった
朝日の木漏れ日がアスファルトに模様を作り
その上を赤いポルシェが駆け抜けていた
宮ノ下でR1に別れをつげ強羅まで行くとホテルに着いた
部屋に戻ると二人はまだ寝ていて神山が起こすと
「わぁ~ おはようございます もう起きたの」
「うん 車を持って来たよ」
「へぇ~ そんなに 早く起きたの」
「まあね 洋子はまだ寝ているようだね」
「さすがに疲れたのよ 頑張ったもん ふふふ
ねえ 洋子さんって いつもあんなに頑張るの?」
「いや 昨夜は由紀枝が居たので興奮したんじゃないかな」
「じゃあ ゆっくり寝かせておきましょうよ ねえ お風呂にはいろ」
由紀枝は神山の着ている物を脱がせると露天風呂に入った
「いいわね 朝早くからこんな素晴らしい景色を見られて」
由紀枝は景色を楽しみながら神山のおちんちんを触っていた
「だんだんと大きくなった ねえ 欲しい?」
神山は頷くと立ち上がって由紀枝を抱え片足を持つと肉棒を挿入した
由紀枝は不安定な格好だったので両手で神山に抱きついた
神山はリズムよく腰を動かすと由紀枝も腰を動かし喘ぎ始めた
「あっ うっ~ うっ~ きもちいいわ あなたも気持ちいい」
「うん なかまで入っているだろう」
「うっ~ うっ~ うん あたっている 凄いよ」
神山は暫くすると由紀枝を後ろ向きにしお尻を高く上げさせ
秘所が丸見えの格好でヴァギナに挿入し腰を動かした
「あつっ あうぅ あぅ~ いいわ~」
「絞まってきたね」
「う~ん うっ~ うっ~ あっ~ いきそう」
神山は肉棒がもたなく亀頭が充血しより硬くなると
「あっ あっ きて いきそうよ ね あたってる~」
神山はピストン運動を早くすると由紀枝の腰も早くなり
「いぐ~ あっ~ あっ あっ」
由紀枝は快楽の頂点に達し神山も発射すると
「わぁ~ きている でてるよ~ あっ~」
神山は出し終わると膣から肉棒を抜きとると由紀枝が
「だめよ あ~ 抜いちゃった もう」
由紀枝が振り返ると神山とキスをして湯船に浸かった
「いいな 一緒だと本当に幸せよ」
「うん 僕もさ」
「うそばっかり でもいいんだ~ 一緒の時は楽しいから
でも洋子さん まだ寝ているのかしら 余程こたえたのね ふふふ」
神山達3人は昨夜寝たのは25時を過ぎてまず洋子が抜けて
由紀枝と最後の一回と約束し済ませ寝た
「ほんと 大丈夫かしら」
由紀枝が心配していると洋子が起きて来て露天風呂を見ると
「まあ 元気ねお二人 私頑張りすぎちゃった」
そう言って湯船に入ると神山にキスをして由紀枝に
「もう 入ってもらったの?」
「ええ 気持ちよかったですよ 洋子さんもどう?」
「私は もういいの 昨夜で充分よ 壊れるわ」
「ふふふ そんな事いって」
そう言うと由紀枝は洋子の乳首を愛撫し始めた
「ねえ 辞めて お願い う~ん う~ん うっ~」
「ほら 気持ちいいでしょ」
由紀枝はさらに洋子のクリトリスを触り始めると
「あつっ あうぅ あぅ~ いいわ~」
洋子も由紀枝のクリトリスを愛撫し始めレスビアンが始まった
神山は反対側の縁に腰掛け眺めていると肉棒が天を向き由紀枝が
「ねえ それを洋子さんに入れてあげて」
神山は頷くと洋子を後ろ向きにして両手を床につかせ後ろから入った
洋子の膣は体液でぬれぬれでピストン運動をするとピタピタと
音がした 由紀枝が下から洋子のクリトリスを愛撫すると
「わぁ~だめ あっ あっ きて いきそうよ ね」
由紀枝がクリトリスを更に刺激をすると洋子は躰をガクガクと
震わせ昇天してしまった 神山も膣の圧力に負けて発射した
暫く3人で湯船に浸かっていると由紀枝が
「ねえ 神山さんお腹が空いた 食べにいこうよ」
「そうだね いこう」
神山が出ると由紀枝が神山の体を拭いて浴衣を着せた
「ありがとう じゃあ今度は僕の番だ」
二人の女性を交互に丁寧に拭くと洋子が神山にキスをして
「優しいのね こんなおばさんなのに ふふふ」
「おいおい そんな事考えた事もないよ」
「いいの でも私もまだまだ若い子に負けられないわ」
「そうよ洋子さん 頑張ってね」
「もう あなたもあと10年すると分るわよ」
すっかり身支度を整え神山達は部屋を出てレストランに行った
三人は昨夜と同じテーブルに案内されバイキングを楽しんだ
洋子と由紀枝は和食中心で神山が洋食中心のメニューだった
由紀枝は納豆が無いので不満だったが脂の乗った焼き魚に満足していた
神山はビールを注文して呑んでいると洋子が
「今日 車じゃないの」
「うん 洋子が居るうちは車は使わないよ 安心して」
三人ははおしゃべりをしながら楽しく朝食を終えると部屋に戻り洋子が
「どこに行くの」
「ほら あそこの強羅公園でお花を楽しもうと思っているよ」
「わぁ~ いいわ 伊豆と違ったお花が見られるわね」
「う~ん でも季節が季節だから似通っているかもね」
神山達は出かける用意をしたが洋子が悩んでいて
「どうしようかしら この荷物」
「宅配便なら明日届くよ フロントで出しておけば」
「そうね ダンボールを頂けばGパンやジャケットは小さくたためるし」
洋子は帰り仕度をして荷物を纏めると由紀枝が
「このHな下着は持っていかないの」
「えっ いいわよ 由紀枝さんが使えば ねっ」
「ほんとですか わぁ~貰っちゃった」
洋子はニコニコして由紀枝を見ていた
「さあ 仕度が出来たわ」
神山はモテリコのワンピースをきた二人を見て
「おいおい どこかのモデルと見間違えるよ 二人とも似合っているよ」
由紀枝と洋子は顔を見合わせてくすっと笑った
洋子たちがフロントに行くと店員達は驚きの眼差しで二人を見ていた

宅配の手続きを終ると強羅公園まで歩いてもすぐの距離で
洋子と由紀枝は仲良く並んで坂を下った
園内はさほど大きくは無いがそれでも充分に楽しめた
この時期は薔薇が見ごろで
「ねえ 神山さん 文学館と又 違った感じね」
「うん ここは小さくまとめられているね」
「素敵だわ 神山さん ありがと~」
由紀枝は神山に抱きつき頬にキスをした
洋子と由紀枝はデジカメで薔薇を撮影していた
神山たちは強羅公園を出ると強羅駅まで歩き彫刻の森美術館に行った
広大な敷地に現代美術の彫刻が競い合うように展示されていた
芝生の緑が眩しく青空の向こうには相模湾がかすかに見えた
三人と行き交う観光客たちは由紀枝と洋子をみて口々に
「素敵なお二人ね 親子かしら 美しいわね」
と女性が言っていた
爽やかな風がスカートを揺らしより美しくみせた
由紀枝もこの格好になるとおしとやかな女性に変身し言葉使いも
気を付けて話していた
三人はピカソ館を見終わり お腹が空いてきて時計を見ると
13時なので彫刻の森美術館でお昼を食べる事にした
「私 ここに来たいとずーっと思っていたんです
でも 近いようで結構遠いですよね
日帰りだとここに着いたら直ぐに帰らないといけなくて来れなかったわ」
「そうね 車じゃないと ちょっと不便ね」
「でも 今日は洋子さんと一緒だったから楽しかったですよ」
「ふふふ 神山さんも でしょ こら」
「ふふふ 分りました」
3人は食事が終るとタクシーで強羅駅まで戻って洋子と分かれた
「じゃあ 気を付けて帰ってね 明日も晴れそうだから良かったね」
「ええ ありがとうございます」
「洋子さん ありがとうございます またお会いしましょう」
「ええ 貴女と話をしていると元気になるわ ありがとう」
洋子は入電してきた電車に乗って由紀枝と神山に手を振っていた
発車時間が来ると由紀枝が手を振って挨拶をしていた

神山と由紀枝は見送ったあとに
「さあ そうしたら芦ノ湖にいって遊覧船で一周しようか」
「ふぁ~ 嬉しいわ」
二人は強羅駅からケーブルカーで早雲山駅までいきロープウェイに乗り換えた
大涌谷駅で降りて黒い温泉ゆで玉子を2つずつ食べた
硫黄の臭いが鼻を突き由紀枝はいやねと言いながらも
広大な景色を楽しんでいた
再びケーブルカーに乗ると地獄谷が眼下に迫り由紀枝は神山に抱きついた
姥子を過ぎると終点の桃源台駅に着いた
「わぁ~ 怖かったわ 下から硫黄の湯気が出ていたでしょ 怖くなかった」
「まあ 怖いのは止って風で揺れた時が怖いけど 普段は安心していいよ」
「そうなの あんな高いところから落ちたらもう駄目ね」
「うん まあ大丈夫だよ 今まで聞いた事無いし 大丈夫だよ」
由紀枝はよほど怖かったのか神山にピタリとついて遊覧船を待った
平日とあって家族連れは少ないがカップルや会社の団体など多かった
遊覧船の乗船が始まり神山達はデッキに出ると由紀枝が
「遊覧船は部屋に居るより外の方がいかにも乗っているぞって」
「そうだね 雨は別にしてもデッキに出ると気持ちが良いよな」
「ええ そうだ誰かに写真を撮ってもらおうよ」
由紀枝はそう言って傍にいた同年代の女性に声を掛けてデジカメを
渡すと神山と腕を組んでいる写真を撮影してもらった
遊覧船は定時に出港し箱根町に向った

由紀枝が 
「洋子さん 本当に残念ね」
「うん でも仕方ないよ 以前町内のミス七夕に選ばれたから
恩返しをすると言っていたよ お母さんの手伝いもあるけどね」
「でも そうやって次の世代に何かを伝えるのも大変なお仕事ね」
「うん 洋子自信は楽しんでいる様子だったよ」
「じゃあ 心置きなく神山さんを独占できるのね わぁ~うれしい」
箱根町では旧関所跡や杉並木を見た
太く背丈が高い杉の木を見ると
「小さい時に日光の杉並木を歩いた事があったけどここも素晴らしいわね」
「うん 共に江戸時代から有ったからね 300年以上の杉でしょ」
神山達は元箱根で休憩をして桃源台行きの遊覧船を待った
ホテルの部屋に戻ったのは18時前で二人は露天風呂に入り疲れを癒した
神山と由紀枝はレストランで和定食を選び 出てくる料理の
品数が多く驚きながら食べた
神山と由紀枝は料理が美味しくワインをよく呑んだ
「由紀枝 呑みすぎるときついよ 日本酒と同じだからね」
「は~い 分りました でもここのワイン 美味しいよ」
二人は2本目のボトルも少ししか残さなかった
カウンターで伝票にサインし部屋に戻ると由紀枝から誘いベッドで戯れた
神山は由紀枝の体を愛撫すると由紀枝もそれに答えヴァギナを濡らした
張りのある肌に弾力があり乳房やお尻などプリプリして神山を喜ばせた
由紀枝も神山を喜ばせようと一生懸命だった
神山が喜んでいると自分にも喜びが伝わり嬉しかった
「なあ由紀枝 この体を触っていると何時も元気になるよ」
「嬉しいわ そう言ってくれて ふふふ」
由紀枝の肌は吸い付くようなしっとりとしていて滑らかな肌だった
神山は色々な事を忘れ由紀枝との戯れを楽しんだ
二人は何回となく交わり抱き合って寝た

5月27日 水曜日 晴れ
この日は二人ともゆっくり寝ていて7時に神山が起きて
「由紀枝 遅刻だよ ほら 起きて」
「ふぁ~ 大変 何故起こして、、、もう 嫌い お休みでしょ」
「ごめんごめん おはよう 寝顔が可愛かったよ」
「関係ないでしょ あ~あ 神山さんとキスをするところだったのに」
神山は由紀枝にキスをすると
「ふふふ やっぱり 本物がいいね」
「由紀枝 今日は箱根を一周して帰るだけなんだ
見るところは何箇所か有るけど何処が良い」
神山と由紀枝は部屋に置いてある観光案内をみて由紀枝が
「湿生花園がいいな」
「そうしたら 仙石原に行って湿生花園と他何箇所か見よう
箱根を5時に出ても由紀枝の部屋には6時に着くよ
この地図にも有るけど乙女峠のトンネルを走るんだ
ここからだと 大体20km位で40分有れば帰れるよ
だから 仙石原だともっと早いね」
「ふぁ~ そんなに近いんだ この間の山中湖と一緒ね」
「うん 山中湖より近いかも知れないね」
「そうしたら これからは私の部屋を中心に考えると結構いける所が
増えるのね」
「うん 由紀枝のところだったら富士五湖めぐりも余裕だよ
東京からだときついけどね」
「そう 嬉しいわ 私もトライするわね 美味しい処や
素敵なお店を探せるわね」
「うん 意外と便利な場所だよ 御殿場は
さあ 朝食を食べにいこうか」
「だめ その前に 私が貴方を食べるの ふふふ」
由紀枝は神山を倒して上になり 自慢の乳房を神山の顔に押し付け
「いいでしょ 朝からおっぱいしゃぶり出来て 私の赤ちゃん ふふふ」
神山は乳首を愛撫すると由紀枝は腰を動かし浴衣越しに肉棒を刺激し
朝の儀式が始まった 

神山は2回交わったあと由紀枝に降参を宣言した
レストランに行くと受付嬢が席を案内してくれた
昨日と同じ席だったが洋子が居ないので由紀枝は寂しがった
二人はバイキングの朝食を楽しんだ 
昨日 由紀枝は和食中心メニューだったが今朝は神山と同じ洋食にした
神山はビールを注文し由紀枝も楽しく食べた
「ここの洋食も美味しいけど 赤沢も美味しかったよ
もう少しメニューを増やしてくれるといいんだけどな~」
「そうね あと少し増やせば 組み合わせが楽しくなるわね」
「前に言っていたけど 女子寮のメニューもホテルと一緒って」
「ええ だって一緒に作って少し女子寮に廻ってくるの
だから お客様と全部一緒よ」
「そうか 毎日食べて飽きなかった?」
「そうなの だから自分でふりかけを買ったりしていたわよ
私も寮に入りたての頃は美味しく食べていたの
だけど もっと質素な物を食べたくなる時が有るのね 
そう言った時は友人にふりかけを貰ったりお茶漬けにしたり
だから 食べ慣れると本来の味が分らなくなる時があるわ」
「美味しい物を食べているとそう言うことがあるんだよね
先日も急にラーメンが食べたくて普通のラーメンを食べたけど
すごく美味しかったよ うん由紀枝の事分るな
自慢じゃないけど 結構美味しい物を食べているから 時々コンビニの
おにぎりを見ると食べたくなったりね」
「そうね あなたは不自由が出来ないから大変ね
こうやって私と居ればそれなりの食事をするし 大変ね ふふふ
でも お金がないとこういった贅沢は出来ないわよ」
「うん もっとおにぎりを食べよう」
「ふふふ で今夜はなに?」
「そうか 寿司屋か」
神山と由紀枝は顔を見合わせて笑った

二人は食べ終わると部屋に戻って帰り仕度をして露天風呂に入った
「ねえ由紀枝 お昼はここでイタリアンを食べて 昼寝をして
それから又箱根めぐりをして御殿場に戻るか」
「ええ そうね」
神山はフロントに15時のチェックアウトを頼むと快く受けてくれた
赤いポルシェに乗って仙石原の湿生花園にいった
園内に入ると小さく可愛らしい花が由紀枝を喜ばせた
由紀枝はデジカメで撮影して神山に見せていた
蓮の花が可愛らしく堂々と咲いていると由紀枝が
「蓮ってこうやって見ると結構綺麗で美しいのね
今までは あっ咲いているとしか見なかったけど
ここらの可愛らしい花に混ざっていると 立派で堂々として美しいわね」
「そう言われると 結構しっかりした花だね よし僕も撮ろう」
神山と由紀枝はデジカメで蓮の花を撮影した
二人は目の前が広大な景色の場所に出ると
まだ小さいススキが迎えてくれた
空気も美味しく普段味わう事が出来ない大自然に神山は癒され
このまま御殿場に由紀枝と住んでも良いかと考えた
一周するとまだお昼には早かったので近くのガラスの美術館に行った
ステンドガラスやアールヌーボー独特の曲線を持つ器など
二人の目を楽しませてくれた
お土産コーナーで由紀枝が
「ねえ この切子のグラス ブランデーを呑む時にどうかしら」
由紀枝は普通のグラスより小さく可愛らしいカップを神山に見せた
「いいね 日本酒の時にも使えるね 買おうよ」
神山は清算をしカップを包んで貰った
由紀枝は切子の大きな器をみて神山に
「ねえ これでお素麺を頂くと涼しいわよ どうかしら」
そう言われれば由紀枝のところに素麺を入れる器が無かった事を思い出して
「そうしたら 同じ柄のめんつゆを入れる器も一緒に買おうよ」
神山と由紀枝が探すと丁度いい大きさの椀が見つかり
「これなら丁度良いでしょ」
「うん 柄も同じだし OKだね」
神山は大鉢と椀を店員に渡し包んで貰い現金で支払った
「だけど 今夜はお寿司屋ね 残念ね」
「由紀枝 実はね 僕の所にお中元が沢山来て由紀枝に御裾分けをしようと 
車に積んでいるんだ その中に素麺も入っているよ 
だから今日はお素麺でもいいよ」
「あの ダンボールがそうなの 凄い量ね」
「うん 洋子と亜矢子にも分けた 自分で食べられないからね
困ったよ あんなに頂いても」
「そう だったら 素麺と何か簡単なおつまみでいいわね」
「うん おつまみも缶詰が入っているよ」
「じゃあ 今夜はお素麺で質素な食事ね」

ガラスの美術館を出ると12時になっていたのでホテルに戻り
そのままイタリア料理を食べた
スパゲッティーとピザを一人前づつ注文してサラダを追加した
神山はビールを呑むとワインを注文して由紀枝と呑んだ
「あなた ここのカルボナーラは美味しいわ チーズが美味しいわ」
半分ずつ分け神山はピザを食べていたがパスタを食べると美味しく
「うん ここのホテルで一番美味しいね」
二人は顔を見合わせて笑った
食事を済ませると神山はカウンターで伝票にサインをして部屋に戻った
露天風呂に入ると雲が一段と厚くなり天候が怪しくなってきた
神山は由紀枝に
「雨が降ると車から出るのが億劫になるから ドライブをして
早めに御殿場へ戻ろうか」
「ええ 晴れていないと散歩もつまらないしね」
そう言い目の前の景色に満喫した二人は湯船を出て部屋に戻ると
さすがに由紀枝も疲れたのか
「ねえ 私も一緒に寝ていい?」
「うん こっちにおいで」

二人は裸のまま眠りについた
15時前のタイマーで二人は目を覚ますと身支度を済ませ部屋を出た
「ねえ 結局 部屋の真中にあったあのお風呂は利用しなかったわね」
「うん でもすごいね あんな総ガラス張りなんて
次回来た時に利用しよう」
「ほんと 全部見えるのって なんか変な気分ね でも楽しみね」
神山はフロントでカードキーを返し伝票にサインをした
精算金は勿論無料で自身驚いた
フロントが神山に
「神山様 先日 ステーキの件で大変ご迷惑をお掛けしたお詫びに
総支配人より言付かっております どうぞお納めください」
神山は包みを多分現金と考えて
「分りました 今後 美味しいステーキをお願いしますね」
「はい 畏まりました 本当に申し訳ございませんでした」
神山は包みをボストンバッグに入れるとホテルを出て赤いポルシェに乗った
「由紀枝 さっきのつつみの中味 なんだと思う」
「多分 現金ね 5百万円は有ると思うわ 赤沢でも以前あったもん
料理じゃなくてね 別だけど 支配人が用意してお客様に渡したわ」
「じゃあ あれは由紀枝のものだね」
「なんで 神山さんでしょ」
「だって ステーキが硬いと言ってシェフを呼んだのは元と言えば由紀枝さ」
「う~ん そうか まあ頂きましょうね」
そう言っていると神山は宮ノ下まで来てここから元箱根まで登ると
「あれっ 昨日来た所でしょ ここって」
「うん 良くおぼえていいるね ここから芦ノ湖の脇を抜けていくんだよ」
「でも 左ハンドルだから神山さんの顔しか見えないよ~」
由紀枝はほほに軽くキスをした
「由紀枝 ありがとう でもスピードを出している時は駄目だよ」
「は~い 分りました」
この時間になると小雨がぱらついてきてワイパーを動かした
ゆっくり走っていても雨だと景色も楽しめないのでスピードを上げた
乙女トンネルを抜けるとジグザグした道を一気に駆けおりた

御殿場市街地に入ると由紀枝のマンションは直ぐだった
車を駐車場に止めると傘をさし 荷物をエントランスに運ぶと
自動ドアを開けて荷物を全部中に入れた
神山は管理人室に行くと社長婦人が出てきて
「神山様 こんにちわ」
「実は 駐車場をもう一台分お借りしたいんですが」
「はい分りました ここは空いていますから 向こう側の駐車場は
誰も使っていませんから 大丈夫ですよ
それと 今度移られる所はこれから手配します」
「ありがとうございます お願いします」
神山は赤いポルシェを指示された所に動かし荷物を纏めていると
「神山さんこの台車を利用してください 終ったらここに置いてください」
「ありがとうございます お借りします」
神山は台車に荷物を丁寧に積み上げ更に由紀枝も持ったが
一回では済まなかったのでもう一回台車を利用して部屋に運んだ
由紀枝は神山が言っていたダンボールを開けると
「ぎゃあ~ もう なに こんなに一杯 ほんと食べられないわ」
「だろう これが山になっていてさ困ったよ ほんと
だから洋子のところに送ったんだけどね ほら町内で祭りを
しているでしょ だから何かの役に立つかと思ってね」
「しかし 幾らなんでも凄いよう 食べきれないわね これを見ただけで
お腹が一杯になったわ だって お素麺のセットって普通考えて
せいぜい 5千円か8千円よ これは1万5千円よ それが2箱
わぁ~ 考えただけでもねえ 毎日食べても7月一杯掛かるわよ わぁ~」
「まあ 仕方ないよ 今夜はこれを嫌と言うほど食べればいいさ」
「分りました そうしたら今夜はここにある物を食べましょうね」
「由紀枝 お風呂に入って 少し寝かせてくれるかな」
「ええ 一緒に入りましょよ 今 準備するわね 待っていてね」
神山は着ている物をクローゼットに仕舞うと部屋着に着替えてた
「あなた 洗濯をするから汚れたのをください」
神山はボストンから洗濯物を出し由紀枝に渡し
ビールを呑みながらTVを見た
丁度天気予報を放送していて 今夜は大雨になり明日も雨と予報した
神山はフロントで貰った包みを開いてみると現金で500万円と
総支配人のお詫び状が入っていた
ガラステーブルに置き由紀枝を呼ぶと
「由紀枝 はい これが入っていたよ 夏のボーナスだよ」
「えっ ほんと でもこの時計も買ってもらったし
ねえ 私 200万円でいいわ あんまり貰うと罰が当るわ ねっ」
「うん わかったよ じゃあ僕は300万円貰うね」
「ええ だって調理方法で勝ったのは貴方だもん そうしよう」

二人は現金を分け由紀枝はチェストの引き出しに仕舞い
神山はボストンに仕舞った
湯船に張られた湯加減は熱くも無く丁度いい温度だった
神山は由紀枝を抱っこした格好で入り乳房を触り乳首を愛撫した
由紀枝は時々振り返り神山とキスをし楽しんだ
神山は由紀枝の秘所に手を持って行くとすでにぬめり気のある体液が
溢れていて由紀枝が
「ねえ そんな事したら寝られなくなるよ~」
神山と由紀枝は顔を見合わせ笑い愛撫を止め静かに浸かった
二人は浴室から出るとベッドで抱き合って寝た
丁度18時の目覚ましで二人は起き 神山は疲れが取れたのか元気だった
「ふふふ おちんちん元気よ 食べたいけど夜にとっておくわ」
由紀枝は下着をなにも着けずに部屋着を来てキッチンにいった
神山は由紀枝が用意してくれたガウンを素肌の上に羽織った
由紀枝は冷蔵庫からビールを出してテーブルに用意すると
「あなた 本当に缶詰類でいいの?」
「うん いいよ」
由紀枝は沢山ある缶詰の中から温めるだけで美味しくなるのを選び
中身を出し電子レンジで温めた
魚やお肉など数種類温めお皿に盛ると
「なんか 変な組み合わせだけど出来ました ふふふ」
神山がダイニングテーブルにつくとなるほど変な組み合わせだった
神山は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと
「さあ お疲れ様でした 楽しかったね」
「ええ ありがとうございます いい記念になったわ」
二人はグラスをカチンと合わせ乾杯した
「缶詰って温めるだけでこんなに美味しくなるんだ へぇ~」
「結構美味しいわね ただお野菜が無いから寂しいわね」
「そうか野菜が無かったのか う~ん しかし野菜の缶詰は聞いた事無いね」
「そうね あると便利だけど どういう缶詰になるかよね
例えば下味が付いていると万能に使えないしね」
「由紀枝 ありがとう 仕事に使えるよ」
「ほんと へぇ~そんな事も仕事にしちゃうんだ 凄い」
二人はビールの後にワインを呑んで缶詰料理を食べると
「あなた お素麺 どの位食べられる?」
「う~ん 大丈夫だよ 大盛りで」
由紀枝は二人で400g分の素麺を茹でると用意した切子の大鉢に盛って
アイスを浮かばせると夏らしく涼しげだった
めんつゆもお中元の貰い物を薄めるだけで出来た
「では頂きます」
「は~い いただきま~す」
二人はシンプルな素麺が美味しく箸がよく動いた 
神山と由紀枝はここ最近贅沢な食事をしていたのでさっぱりとした
素麺が口にあった
食べ終わると神山は
「あ~ お腹一杯だよ 美味しかったよ由紀枝」
「ええ この素麺 こしがしっかりしていて美味しかったわ
ごちそうさまでした」
神山は食べ終わると由紀枝を手伝い早く後片付をした
ソファーに座りTVをつけるとニュースが流れていた







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