「祐子 今日はゆっくりできるんだ そこで何か買い物は無いかな」
「今の所は無いですよ もう充分です ふふふ だって夕飯が無いので
食材も買わなくて済みます」
「うんわかった そうしたら個人的にはどう 何か不足はない?
例えば う~んブラジャーとかTバックショーツなど」
「もう 神山さんたら昨日一杯買ったじゃないですか まだ買うんですか
そうそう 私 お化粧は殆どしていないんですよだからお化粧品が欲しいわ」
「わかったよ それで祐子はGパンって穿かないの?」
「そんな事無いですよ ただこの時期スカートの方が涼しいし気持ちが
いいですよ 風があると特に」
「祐子 これから鈴やに行って化粧品とGパンを買おう」
「へぇ~ いいんですか そんなにして貰って」
「今までのGパンはご実家に送ってココでの生活は僕が買ってあげるよ」
「本当ですか 嬉しい 実は2本しかなくてそれもストレートで
まさに田舎のお姉ちゃんなんです
神山さんのように格好良いのが欲しかったんですよ」
「わかった じゃあ仕度をしなさい モテリコを着てね」
祐子はニコニコして自分の部屋に戻り着替えをした
神山も2階の主賓室に戻り出かける仕度をして下に戻ると祐子が
キッチンで洗物をしていた
祐子が終ると笑顔で神山のところに来てキスをして恥かしそうに照れていた
「じゃあ いこうか でも素敵なイメージで美しいよ」
神山は祐子にキスをすると顔を赤くして
「そんなに 誉めないでください もう 顔が熱くて ふぅ」
手を繋いで出るとガレージの赤いポルシェを出し祐子を乗せて走った
鈴やに向ったが直ぐについて車をホテルの地下駐車場に止めるた
神山は祐子と次長室に入ると
「わぁ~凄いお部屋ですね なんか別世界に着たみたい
ここであの田所さんとお仕事をされているんですか」
「うん そうだよ」
「へぇ~ いいな~ ここでお仕事できたら」
「おいおい 祐子だってちゃんとお仕事が有るじゃないか」
「でも こういう所ってなんか憧れがあって夢ですよ」
「そうか 夢か いいね夢があって 僕にはそういう夢は無いよ
ここは仕事場で現実は大変な所だもんね」
「そうですよね ごめんなさい 話しこんで」
神山は引出しから商品券を100万円取り出しバッグに入れた
二人は店内の化粧品売場の資生堂コーナーに行くとチーフが
「神山様 いらっしゃいませ」
「やあ いつもありがとうございます 今日はこの人の変身をお願いします
より美しく 清楚で可愛らしくね」
「はい 畏まりました ではこちらにお座り願えますか」
そう言い今の化粧を落とすと驚きながら手を休めずにメイクを進めた
暫くするとメイクが終わり祐子がニコニコして神山の前に現れた
「わぁ~凄く美しいよ チーフ さすがだね ほんと見違えたね」
「神山様 このお嬢様のお肌は天下逸品で素晴らしいですよ
薄くお化粧をしてあとはアクセントの目の周りやルージュで充分です
久しぶりですよ そうそう田所さんのお肌と良く似ていますよ」
「そうか 彼女も普段はお化粧をあまりしないからな
分りました そうすると今日使った化粧品とあとルージュを2種類位
頂こうかな」
「そうですね ルージュはこのお色とこの夏のお色とで如何ですか」
「うん 大人っぽい感じがしますね どう祐子」
「はい ありがとうございます お願いします」
「そうしたら これをお願いします 商品券でお願いします」
チーフは電卓で計算をして化粧品一式37万円ルージュが3本で5万円
全部で42万円を払った
化粧品コーナーを後にして婦人カジュアルウェアー売場に行くと神山と
同じブランドのGパンを3本買って丈を少し直して貰うのとそのまま
裾を折り返しで穿くのと2種類作ったここも商品券で清算をした
神山と祐子はブラウス売場で綿麻のブラウスとシルク100%のブラウスを
全部で3枚買った 綿麻が35000円でシルクが70000円したが
14万円を商品券で会計を済ませた
「今度はGパンに合う靴を買いに行こう」
神山と祐子は婦人靴売場で夏らしい白いハイヒールと麻で編んで作られている
靴を買った ここも商品券をつかい6万円支払いをした
二人はGパンの丈直しを受け取ると12時になっているので神山は
「食事はどこに行こうか」
「今日は そうですね お寿司を食べたいです」
「うん わかった」
二人はホテルの地下駐車場にいって荷物を赤いポルシェに積むと
タクシーで銀座築地 寿司屋いせ丸に向った
暖簾をくぐり戸を引くと女将が驚いて
「あらっ 祐子ちゃん まあ」
「あら おばさん ご無沙汰しています」
神山が祐子に
「なんだ 親戚なの」
「ええ でも今は殆どお会いしていないんですよ わぁ~でもビックリ」
「まあ しかし大きくなったね~ それにどこのお嬢様かと思ったわ」
二人は手短に近況を報告して祐子が耳打ちすると女将の顔が赤くなって
「ふふふ 良いじゃない 貴方が決めたんだから ねっ
それに神山さんだったら大丈夫よ 優しいから でも思い切ったわね
分ったわ 今日はお二階のお部屋でゆっくりしなさい」
女将は二人を二階の特別座敷に案内すると神山に
「神山さん この子は本当にいい子なのでお願いしますね」
女将はニコニコしながら襖を閉めて出て行った
「僕もビックリだよ 祐子が女将と親戚だなんて」
「父のお姉さんにあたる方で 再婚されてここに嫁がれたんです
でも お店の名前を聞いていなかったから分らなかったんですよ」
「そうか お父さんのお姉さんか」
「ええ だから小さい時から良く遊んで貰いましたよ」
二人が話していると襖が開き女将が何時ものようにおつまみの
鮮魚の盛り合わせや天ぷらなどとビールを運んでくれた
「神山さんはここの部屋は初めてですよね」
「ええ お初ですよ」
「内緒ですよ皆さんには 鈴やさんでは3人目かしら ふふふ
あの襖の向こうに床が用意してあります お昼寝でもしていってください」
「ありがとうございます」
この二階の特別室は二部屋有るが階段が別々になっていて簡単な化粧室も
付いている座敷で襖の奥は8畳と狭いが逢瀬を楽しむには充分な広さだった
「あと 食べ物で何かございましたら 電話でお申しつけ下さい」
女将はにこやかな顔で二人に挨拶をして出て行った
「しかし ねえ祐子 なんでこの部屋にねえ」
「ふふふ 私告白したんですよ 神山さんにバージンを差し上げたって」
「えっ~ そんな~ おいおい 大丈夫かな」
「ええ ああ見えても口は堅いですよ 大丈夫ですよ ご安心下さい」
「それで ここか なるほど でもね朝頑張ったしね」
「ふふふ 私は大丈夫ですよ まだまだ」
「おいおい 元気が良いな でも食べようよ ねっ」
二人は祐子の事や神山の知らない若い女の子の事など話しながら食べた
ビールが無くなると日本酒を頼み話が弾み楽しかった
食べ終わると神山は祐子に
「ねえ どうするこの奥は」
「ねえ なんとなく落ち着かないわ」
「そうだよね まあおばさんに謝っておいて」
「ふふふ そんな事全然気にしていないわよ 男人よりさっぱりしているわ
その代り見込んだ人には尽くすわね 昔からそうなの
だから離婚の時もすぐに離婚をしたわ 早かったわねほんと」
「そうだね 女将はいい人には儲け度外視して尽くしてくれているよ
なんとなく分るな でもいい人と出会えたね」
「ええ でもこれからちょくちょく来れないしな~」
「なに言っているんだ 僕が居ない時には来れば良いよ
お金が足りなかったら 僕の名前で食べればいいよ」
「わぁ~ ほんとですか 嬉しいわ ありがとうございます」
神山は会計を済ますと祐子が女将に耳打ちすると
「まあ 使わなかったの まあ頑張ってね ふふふ」
神山は女将に
「気を使ってくださってありがとうございます また祐子ときます」
「はい 神山さん可愛がってあげてね」
「はい では」
二人はタクシーで次長室の入っているビルに行った
神山は赤いポルシェをホテルの地下駐車場からだすと祐子を乗せて
赤坂のスタジオ行くとガレージに止めた
玄関を入ると神山は祐子に
「祐子 悪いけれど30分寝かせて欲しい」
「はい 畏まりました」
神山は水を飲んでソファーに横になるとすぐに寝てしまった
祐子は神山が寝ている間に自分の下着や普段着を2階の主賓室へ運んだが
どの引出しに入れていいか分らずとりあえず一箇所に纏めて入れた
時計をみると30分が経過したので神山を起こすと
「やあ ありがとう すっきりした さあこれから仕事だ」
「大変ですね お休みになれないなんて」
「ははは こうやって休んでいるよ
それと 今夜の夕食はいらないよ それで帰れるか否かは連絡します」
「はい 待っています」
神山はガレージから赤いポルシェを出すと銀座に向った
車をホテルの地下駐車場に止めると次長室に行った
本社秘書課に電話をすると御殿場プロジェクトから
封書がきている事を言われ受け取りにいった
秘書課に行くと神山の人気が凄くて他の部署から見に来る女性社員がいた
「まあまあ 凄い人気ね神山次長」
「いや ありがたいことですよ」
秘書係長と話していると人事の安井奈々子が近寄って来て
「次長 今朝の方は何方ですか 凄く綺麗なお嬢様は」
「ああ見られたか 失敗だ~」
「だって 分りますよ 店内では誰だろうって噂が広まっていますよ
私たち神山ファンとしては気がかりですよ」
「そうか 安井君もファンか ありがとうございます
あの人は大切なお客様のお嬢様だよ これで納得した?」
「本当ですか でも美しくて落ち着いていて素敵でしたね」
「そうか やはり僕が感じる所と似ているね よしご褒美だ」
神山は財布から1万円を出して
「これで3時のおやつを買って皆で食べなさい」
「ふぁ~ 本当ですか ありがとうございます」
安井は神山からお金を貰うとお辞儀をして仲間の所に帰った
「ふふふ 神山次長お上手ね で何方ですの」
「イヤー うわてが居たか ほんとお客様のお嬢様ですよ」
神山は再び1万円札を出して秘書係長に
「これで今夜美味しい物でも食べてくださいよ」
「ふふふ よほど言いたくないのね じゃあ頂いておくわ
ねえ この頃洋子が綺麗になったけどどうしてかしら 知っている?」
「いえ 心当たりないですよ」
「ほんと 女の私から見ても惚れ惚れする美しさよ 羨ましいわ」
「ははは そうしたら次長室に来られますか 来年の人事異動で」
「えっ 嫌よ だって休みが無くて大変て言っていたもん」
「だけど 今日は休んでいますよ まあ考えてください
僕は 何人居ても全然気にしていませんから 助かりますよ」
「ふふふ お上手ね」
「では」
神山は秘書課をあとにすると洋子の美しさを誉められた事に嬉しかった
生活環境が変らないで美しくなるのはやはり自分が傍に居る事だと思った
次長室に戻ると神山の携帯がなったので出てみると
「神山さん 私桃子です ごめんなさい お忙しいところ」
「うん どうしたの なんか変だよ」
「ええ 実は今夜 駄目になったんですよ」
「え~ どうしたの」
「ええ 母の具合が悪いようでこれから川崎に帰るんですよ
今 由貴さんがくるのを待っているんです 本当にごめんなさい」
「いや 僕の事よりお母さんが大事だからね 心配しない方がいいよ
きっと元気に迎えてくれるからさ ねっ」
「ええ ありがとうございます」
「うん 大丈夫だよ それと日にちを改めてお誕生日をしようよ」
「ありがとうございます」
安田桃子の声は最後まで聞き取れなかった
「安心しなさい では」
神山は電話を切ると今夜がすっぽりと空き考えた
次長席でタバコを吹かして考え祐子に電話をした
「はい 祐子です」
「やあ 神山ですが」
「どうされたんですか」
「今日 これから熱海に行くよ 仕度をして待っていて 泊まりだよ」
「はい 今 お買い物をしていますから30分くらい掛かります」
「うん 分りました ではその時間に戻るようにします」
電話を切ると伊豆来ノ宮の喜多屋旅館に電話をして TJ会員の番号を
告げると空き部屋があるのでキープ出来た
神山は秘書課で受け取った御殿場アウトレットの規約書を読むと
竹内が言っていた通りに神山が進め易くなっていた
ただし御殿場プロジェクトにきちんとした企画書を提出しなければ
計画を根底から見直さなければ駄目で時間が無かった
神山は短時間で規約書の要点を探し出し箇条書きにし整理をした
プランを進めていく上で解釈ギリギリの線と文面どおりの解釈も整理した
神山は時計を見ると15時になっていたので仕事を切り上げ
机の上やテーブルを片付けて次長室をでた
赤いポルシェをホテルの地下駐車場から出すと赤坂のスタジオに向った
外壁の玄関で名前を告げると門扉が開き車を玄関に着けた
家に入ると祐子がニコニコして抱き付いてきてキスをした
「ありがとうございます 嬉しいわ」
「祐子 綺麗だよ 美しいよ」
「わぁ~嬉しいわ」
「仕度は出来ている?」
「ええ 大丈夫よ」
祐子は今夜のキャンセルがなんであろうと神山と一緒に過せる事だけを
考えて何も聞かなかった
神山は2階の主賓室に入るとボストンに着替えや現金も入れて下に戻ると
祐子もすっかりお嬢様に変身をしていて神山は
「祐子お嬢様 では行きましょうか」
二人は顔を見合わせて笑ってしまった
神山と祐子は赤いポルシェに乗り渋谷から高速に乗るとスピードを上げた
東名高速ではアクセルを踏み切る寸前まで行ったが危険を感じたので
スピードを落としたがそれでも熱海まで45分で着いた
神山は車をロータリーの脇に置き祐子と手を繋いで駅前のデパートに入った
婦人ランジェリー売場に行くと例の赤いショーツがあったので
Tバックショーツを2枚買うと祐子が
「神山さん どうするのこれ」
「うん これを穿くと宝くじがあたるんだよ だから化粧室で
これに穿き替えてきてね」
「ふぁ~ ほんとですか」
「うん もし騙されても楽しい夢じゃないか ねっ」
「ふふふ そうですね その方が気楽ですね 分りました 待ってってね」
祐子は化粧室に消えると神山も化粧室で赤いTバックショーツに穿き替えた
暫くすると祐子がニヤニヤして神山に
「これ 預けとくわ」
そう言い神山の手の中に布を丸めた物を渡した
神山が
「なにこれ」
「ふふふ さっきまで穿いていたTバックよ 温かいでしょ」
「おいおい 参ったな~ 預かるよ」
二人は笑いながら手を組んで宝くじ売場に行くと神山が
「最初にスクラッチからだよ」
そう言い目をつぶって5枚選び銀色の部分を削ると
20万円が1本と3万円1枚と1万円が3枚当った
祐子が神山を真似て5枚選ぶと
50万円が1本とあとは1万円だった
「ねっ 凄いでしょ」
「ふぁ~ どうしたの こんなに凄い」
「よし宝くじをかおう そこで 祐子の3サイズを教えて それで買うから」
祐子は少し顔を赤らめながら
「91 53 92 よ こんなので当るの」
「ほらほら お楽しみだよ ねっ」
「ごめんなさい そうね ふふふ」
「今日は 30日だから 30組の195392の連番と逆の92組の
135191の連番を買おう」
神山はおばさんに挨拶をして探して貰うと30組が無くて7組があるので
その連番と92組はあったので10枚連番で買った
神山が現金を払って受け取るとおばさんが
「それは 残りもんだよ 明日抽選だよ」
「ありがとうございます」
神山と祐子はおばさんに挨拶をして赤いポルシェに戻った
熱海駅を出ると伊豆来ノ宮まで直ぐだった
赤いポルシェを旅館の駐車場に止めると玄関で若女将のお迎えがあった
フロントで宿泊手続きを終えると若女将が
「神山様 お待ちしておりました」
そういうと若女将は部屋まで案内し
「お食事は何処でお召上られますか」
「ええ お食事処で頂きます そうですね1時間位あとでいいですか」
「はい 畏まりました お待ちしております」
若女将が出て行くと祐子が抱き付いて来て
「ふぁ~神山さんと二人だけになれた ねえお風呂に入りましょ」
「うん さっぱりしよう」
祐子は神山が脱いだ物をハンガーに丁寧に掛けて自分も脱いでいた
神山は浴衣を着ないでそのまま露天風呂に入ると
祐子に冷蔵庫のビールを頼んだ
「はい 分りました」
祐子はバスタオルを巻き 缶ビールを持って来て一緒に湯船に入り
もうすぐ夕日が沈む景色を堪能した
「綺麗ね 幸せだわ 神山さんありがとうございます」
「うん 祐子が可愛くて美しいからだよ」
二人は肩を寄せ合って傾く夕日を見ていた
神山はビールを呑み祐子のおでこにキスをすると
「ふぁ~ 何しているの もう キスはここにお願いしますよ ふふふ」
祐子は人差し指で唇を差した
神山も祐子も会って間もないのにこんな展開になるとは思っていなかった
しかし祐子はおばさんが特別室の提供という待遇をしているのだから
この人に付いていれば間違いは無いし
逞しいし頼りになるし優しい人物と思った
ただSEXの事を思い出して顔を赤くしていると神山が
「祐子 大丈夫か? 逆上せたのかな」
「ええ 少し涼みますね」
祐子は湯船から上がると縁に腰掛けて神山の頭をなでていた
「祐子 そうしたら出ようか あまりこのまま居ても体に良くないし」
神山が立ち上がると祐子は神山に抱きついてキスをして
「ねえ 神山さん 嬉しいの だけどどうしたら良いか分らないの」
「うん なにが?」
祐子はますます顔を赤くして小さな声で
「神山さんに喜んで貰いたいけど 分らないんです」
「祐子 大丈夫だよ 焦らなくてもいいよ こうやって居るだけで充分さ」
祐子は神山の目を見て
「本当ですか 私 何も知らないの だからごめんなさい」
神山は祐子を強く抱きしめ焦らずゆっくり大人になりなさいと思った
「さあ 祐子お嬢様 出ましょうか」
「もう いやっ」
二人は笑って湯船を上がるとバスタオルでお互いの体を拭き浴衣を着た
祐子がブラジャーを着けようとしているので神山が
「祐子 ノーブラ ノーパンがいいよ」
「えっ でも」
「ふふふ 僕が歓ぶからそうしておくれ」
祐子は困った顔をしたが諦めて裸に浴衣を着た
「ほら 全然可笑しくないよ 若い時はなんでもチャレンジをして
失敗したらやり直せばいいんだよ でもノーブラ ノーパンは成功だよ
美しいよ 見ていて嫌らしくないよ」
「ふぁ~ 嬉しいわ」
自分で部屋の姿見を見ていると神山が後ろから抱きつき
首筋にキスをされると祐子は
「ねえ やめて お願いします」
神山は更に続けると祐子は
「神山さん あそこが可笑しいの 濡れているのよ だから」
神山は浴衣の合わせ目から手を入れてみると確かに濡れていた
「ごめんごめん これじゃあ歩けないよね」
神山はティッシュで拭こうとすると祐子は腰を引いて
「だめ 神山さんに触られると出てくるから自分で拭くわ もう」
神山は祐子に謝って
「大丈夫ですか? 歩けるかな」
「もう これからご飯なのにもう 絶対に触らないで下さいね」
「うん わかったよ さあいこうか」
祐子はテーブルに置いた腕時計をして神山に抱きついた
二人は丹前を羽織ってお食事処に行った
受付でカードキーを見せると受付嬢が席まで案内してくれた
神山は着席すると生ビールを注文するとすぐに運ばれてきた
料理も直ぐに3,4品が運ばれ用意された
「では 乾杯」
「は~い いただきます」
祐子は神山の顔を見ながら楽しそうに食べた
「わぁ~ 美味しいわ 冷えているけれど美味しい」
神山も食べてみたが確かに美味しかった
丁度前菜に当る料理で2週間ほど前に由紀枝ときた時同様美味しかった
器もあの時と変っていて今回は何の飾り気も無い楕円のガラスだった
しかしガラスの中に色が入っていて群青から鮮やかなスカイブルーの
グラデーションが綺麗だった
「神山さん この器 綺麗ですね なんかお料理と合っていて素敵です」
「うん なかなか考えているね 夏らしいよ」
神山と祐子は美味しいので良く箸が動いた
生湯葉が出てきた時に神山も驚いた
先程の美しいガラスの器に金粉が施されまるで夏の夜を
思わせるデザインだった
祐子も生湯葉を食べるたびに綺麗な器だと感心していた
神山は前回も感じたが冷えていても美味しいのは勿論それなりに調理に
工夫している事だが この器も一役買っているのではないかと考えた
生ビールを呑むとワインを注文した
ワインも直ぐに用意されウエイトレスが二人のグラスに注ぐと神山が
「祐子 では改めて乾杯だ」
「はい かんぱい」
祐子は嬉しそうににこやかな顔でグラスを合わせた
「わぁ~美味しいわ 素敵なワインですね フルーティーで好きだわ」
「うん 美味しいね ジュース感覚で飲むと大変な事になるよ」
「そうですよね以前 美味しいからと呑みすぎたら翌日大変でした」
「僕も以前そんな経験をしたな~ 大変だったよ」
神山達は焼き物を食べたがこれも美味しかった
さすが焼き物なので冷めてはなかったが普段食べる温度より冷えていた
「ねえ祐子 熱々でなくともこうやって美味しいのは新鮮だからだと
思うんだ その他にどんな要因があるんだろう」
「多分食材の研究と調理しか思い浮かばないわ」
「そうだよな そんな所だよな~」
そんな事を考えながら食事は進み綺麗に食べ終わると祐子が
「美味しかった~ ふふふ神山さんと一緒だから余計に美味しいわ」
「僕も祐子と一緒だから美味しく食べられたよ」
神山は受け付けで伝票にサインをすると部屋に戻った
「祐子 露天風呂に入ろう」
神山は冷蔵庫からビールを取り出して露天風呂に入ると祐子が
「失礼します」
「祐子 こっちにおいで」
祐子は神山の隣りに座ると体を寄せて
「素敵だわ~ 私 幸せよ 神山さんとこうしていられるなんて ふふふ」
「さあ ビールだよ」
「ありがとうございます 頂きます」
祐子は神山の顔を見ながらビールを美味しそうに呑むと
「ねえ あの~ さわっていいですか?」
「えっ 何を?」
「もう お・ち・ん・ち・ん・です」
「うん 一杯触ってくれ 頼むよ」
祐子は神山にキスをしながらおちんちんを触った
少し慣れて来たのか上下に動かす事や握りの力加減に少し強弱を加えたり
だんだんと大きく硬くなると祐子の目が潤んで来た
神山がクリトリスや乳首を触るとすでに硬くなっていて秘所を触ると
「神山さん ほしいわ お願い」
神山は祐子を湯船の縁に手を着かせると後ろから
「祐子 入るよ」
「ええ お願いします」
肉棒をゆっくりと挿入すると祐子は最初からだをピクリとさせたが
気持ちいいのか首を左右に振り出し髪を乱した
神山は祐子の腰の動きをみて乳首とクリトリスを愛撫すると
「あつっ あうぅ あぅ~ いいわ~ きている~」
暫く動いているとぬめぬめした体液が更に溢れて祐子の腰が早くなった
息遣いも荒くなり喘ぎ声も大きくなると膣が狭くなり
「あっ~ あっ~ あっ あっ 神山さん だして はやくぅ~」
祐子は腰を思い切り神山にぶつけると腰を左右に振りながら
「あっ~ あっ あっ ぎゃあぁ~ うぐぅ~」
祐子は快楽の頂点に達してしまった
神山も一緒にスペルマをどくどくと出し昇天をした
「ふぁ~ でてるぅ きてるわ どくどくと」
そう言うと祐子は床に伏せてしまった
神山が肉棒をゆっくり膣から抜くと祐子の体がピクリと動いた
膣からは神山の体液が白い付け根を這うように滴り落ちた
神山が祐子の体を起こし抱き寄せるとキスをしてきて
「ねえ いい女になるから捨てないでね ねっ」
「大丈夫だよ 祐子を捨てたら罰が当るよ」
「ほんと? 神山さんがいない日でも我慢をするわ だからお願いね」
神山と祐子は湯船に浸かり暫く夜空の景色を楽しんだ
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