「山ちゃん ちょっと着てみてください モーガン副社長も居るし」
神山はFRでスーツとシャツに着替えると モデル顔負けの格好良さだった
洋子を初め みな驚き モーガンは神山に近寄り
「うん 素敵だ 筒井さん 紳士服をつくろうよ 素晴らしい」
モーガンは神山と両手で握手をすると何度も頷いていた
神山はスーツやシャツを脱ぎ普段の格好に戻るとモーガンが
「紳士服の基本プランを 神山さんに任せないかね 私は彼の服装を
見ていると シンプルで非常に上品だと思うが どうだね」
「ええ 普通のファッションでありながら 上品さが漂っています
私も副社長の意見に賛成です」
「では ここで契約を結ぼう いいでしょ神山さん」
「大変 光栄なお話ですが 私はファッションデザイナーではありません
そこでアドバイザー契約でしたら 結びます 如何でしょうか」
「分かった 神山さんの言うとおりにしよう
勿論基本デザインの打ち合わせの時には 出席してもらうよ いいね」
「ええ 時間のある限り 私の本職はGOLのデザイナーです
そこのところを ご理解してください」
「わかった 筒井さん パリからデザイナーを2人 こちらに回す
部屋は久保さんのマンションでいいでしょう どうですか」
「はい あと責任者はどうしましょうか」
「うん 最高責任者は久保さんで アドバイザーが優先する どうですか」
「うーん どうだね久保君」
「私は纏め役になります その方が神山さんのお仕事が自由に出来るし
責任者は何人も作らないほうがいいと思います
売り上げ数字などは 組織で管理しなければいけませんが
デザインの時は トップが一人で充分だと思います」
「わかった モーガン副社長 如何でしょうか 日本ニーナ・ニーナより
ニーナ・ニーナ東京支店のメンズアドバイザーとして 来て頂いたら」
「そうですね そうしましょう」
「そうすれば ここだけの契約で済みます 日本ニーナ・ニーナだと
出向という形を取らざる得ません 私のように鈴やも絡みます」
「うん ニーナ・ニーナ東京支店のメンズアドバイザーの誕生だ いいね」
洋子が契約書を英語で製作すると みんなに見てもらった
神山は筒井に 給料と賞与のことを話すと 少し躊躇してモーガンに話した
「うん 筒井さん 販売はインセンティブがあるが 彼は先行投資だ
だから 私が決めてパリから支払いをする どうだろう」
「そうですね ありがとうございます」
「神山さん 給料は日本円で400万円で如何ですか
ボーナスは1600万円で年に3回で如何でしょうか 但し条件が有ります
お召しになられるシャツやジャケットはNNの商品を最優先する
そのうちにメンズシューズやバッグまで製作します それも最優先する
勿論 他社のものを着用出来ない訳では有りません 最優先です」
神山は仕事の時にはなるべく着用するが 普段の格好で合わない時は
着用しない事などモーガンに確認をした
「OK 神山さんに任せれば大丈夫です それでしたら給料は480万円
ボーナスは2400万円出しましょう お願いします」
洋子はこの話も全て英語で契約書を製作するとモーガンから見せた
みなが確認したので 2部作りモーガン 神山 筒井がサインし
立会人 洋子と祥子のサインをした
「モーガン 振込み日はいつですか?」
「ごめんごめん 給料はフランス時間20日 ボーナスはフランス時間
3月7月11月の各10日で土日の場合は翌営業日です」
「分かりました 洋子 追加して製作してくれるかな」
「大丈夫ですよ」
「神山さん それでは口座を教えてください」
神山は少し躊躇したがスイス銀行の口座を教えた
「ただし ここは入金が100万円単位なので 500万円にして欲しい」
「分かった でも凄いですね 私だって口座は作れないんだ」
神山は洋子から契約書の用紙を貰うと口座番号を書き入れた
数字のところには数字の上にチェックを入れ分かり易くした
「さあ 洋子 これで大丈夫ですよ 2部製作してください」
洋子が給与契約書をモーガン 神山 筒井がサインをして
洋子と祥子が立会人でサインをした
神山は先ほどのアドバイザー契約書と給与契約書に日時とサインをし
1部をポール・モーガンに渡し 1部を神山 筒井がコピーを受け取った
神山は洋子にワインと簡単なおつまみの準備を指示した
モーガンは嬉しいのか 筒井や神山と良く話した
「筒井さん モーガンはお寿司はどうですか」
「うん 大丈夫だよ そうしたら上原にでも行こうか?」
「ええ 電話で予約を入れますよ そうしたら ショップの子たちも
呼びましょうよ」
「そうだね そうしよう」
神山は上原駅前寿司に電話をして テーブル席を2卓キープした
洋子がワインの準備ができ ワイングラスをテーブルに並べた
祥子がワインを神山から順番に注ぎ モーガンが
「アドバイザー誕生 おめでとう 乾杯」
タクシー2台に分乗し上原の駅前寿司に着いた
祥子はショップに寄り 仕事が終了したら全員駅前寿司に来るよう伝えた
神山と洋子と筒井 反対側には祥子とモーガンが座った
昨日の築地いせ丸より少し窮屈だが 味はこちらが美味しいと話し
神山もアレックス夫妻を招待した時に ホテルオートモより美味しいと
褒めて 一杯食べていった事を話した
モーガンは アレックス氏もここに来たのかと驚いていた
洋子が
「神山さんのお客様は 美味しいものを食べられ 満足しています」
「うん 分かるよ 美味しい フランスでは食べられないし羨ましい」
モーガンもアレックスと同じように 箸が良く動き祥子に注意された
「ははは 美味しくて ごめんなさい」
神山は女将にもっと持って来るよう伝え 日本酒も注文した
女将は心得たもので 氷をどんぶりの大きいのに入れて日本酒持ってきた
祥子が日本酒を勧めると モーガンは美味しいといい 良く呑んだ
そのうちにショップの女の子が入ってきて由貴と桃子が神山を見つけ
「わぁー 神山さん いらっしゃい 副社長いらっしゃいませ」
みんながお辞儀をするとモーガンは 嬉しいのか
「さあ 早くビールを準備して さあ ははは」
女の子たちは隣のテーブルに座り 女将が用意したビールで準備すると
「お疲れ様でした 良く働いてくれてありがとう
そんな貴女たちに 凄いプレゼントがあるんだ この神山さんが
メンズアドバイザーでニーナ・ニーナ東京支店に来られた かんぱーい」
みんなで乾杯をしたあと 彼女達はざわざわしたが由貴が神山に
「おめでとうございます そうすると出向ではないんですね」
「うん ニーナ・ニーナと契約したよ お願いしますね」
「わぁー これで神山さんが私たちと一緒の会社だなんて 凄いわ ねえ」
「ええ 私びっくりです もう凄いですね」
神山は筒井にアドバイスの頻度を聞くと
「うん 婦人服の場合は1ヶ月に2回くらいだがはっきりとは分からない
だってパリの本社だからね」
「基本的なところで集中すれば 後は流れると思うんですよ
コンセプトがしっかりしていれば 大丈夫だと思いますが 甘いですか」
「ははは 心配はいらないよ 山ちゃんのペースで大丈夫さ うん
しかし 私より給料が高いし 凄い金額だよ 私の5年分だよ ははは」
「でも 上になると知らないところで 消費しますね」
「まあ 仕方が無いな」
「そうそう ここは持ちますよ」
「うん ありがとう それで もう少ししたら帰ります 家内が、、、」
「ええ そうするとモーガンはどうしますか 久保さんに任せますか」
「うん どうだろうか 出る時に聞いてみるよ モーガンはもう一日
日本に居るんだ 明日は鎌倉の紫陽花を見ると言っていた」
「ホテルはオートモですか?」
「うん」
「それだったら 私が楽しいところをご案内しますよ」
「うん それなら久保君にも一緒に行って貰おうか」
「ええ その方が楽しいですよ」
「分かった 帰りにそのように伝えます ありがとう 助かります
しかし スイス銀行なんて凄いところに預金するね」
「ええ 洋子さんが調べてくれたんです ほら潰れないでしょ」
「そうか でもそんなに持っているんだ 凄いな」
「まあ たまたまですよ それに使わないし 貯まるだけです」
「ははは 参った こちらは使わなくても貯まらないよ」
神山はおトイレに行く時 由貴を呼んで
「僕達は別な場所に行くが ここを出たらみんなで呑みに行きなさい
これは帰りのタクシー代と一緒だよ 桃子を頼むね」
そう言うと神山は10万円を由貴に渡した
由貴は頷くと何も言わず直ぐ席に戻った
ネギトロも食べ モーガンの顔がピンクになり 箸も進まないので神山は
「さあ そろそろ出ましょうか そちらは大丈夫ですか 浜野さん」
「ええ 大丈夫です」
神山の勧めで店を出る事になり洋子が精算をした
「じゃあ 浜野さん お願いしますね では」
「はい おやすみなさい」
神山とモーガンら4人はタクシーで赤坂まで向かった
筒井が浜野達に
「悪いけれど 先に帰るよ ごめんね」
筒井が財布から2万円出すと由貴が
「さきほど神山さんから 頂きました なので大丈夫ですよ ふふふ」
「そうか 悪いな」
「そうそう 奥さんを大事にしてくださいね おやすみなさい」
筒井はタクシーで家にむかった
由貴たち4人は
「そうしたら 渋谷でカラオケして 帰ろうか」
「うん でも軍資金が有るんだったら ホテルでカクテルもいいでしょ」
「そうだね じゃカクテルの後にカラオケ」
「もう カラオケに拘って」
4人はきゃーきゃー言いながらタクシーに乗り込んだ
神山たちが乗ったタクシーは赤坂のアフターシックスで止まった
祥子は勿論初めてだったが モーガンは2回目で
「神山さん ここに入れるのか 凄い事だ 私だって入れないんだ」
神山は多くを語らずに 店に入るとバニーガールにカードを見せた
バニーガールが席を案内すると神山はモーガンに飲物を聞いた
「神山さんと同じでいいです」
「久保さんは何にされますか」
「私は ソコ・クランベリー・ソーダをお願いします」
「洋子はどうする?」
「私は久保さんと同じでいいわ 呑んでみたいなぁー」
「ははは では僕はドライマティニをお願いします」
バニーガールは注文を聞くと バーに戻りドリンクを伝えた
最初に運ばれてきたのが グラスビールなので不審に思うと
「あちらのお客様からです」
バニーガールが指を指すところに ジョン・ブラームスが手を振った
神山と洋子はお辞儀をして挨拶をした モーガンが
「神山さんは ここでも有名なんですね 凄い事です」
「いえいえ たまたまですよ」
みんなで乾杯すると 神山と洋子はジョンに向かってグラスを差し上げ
「洋子 良かったね 向こうも覚えてくれていて」
「ふふふ 忘れないでしょ CCAに欲しいって言われているんでしょ」
「もう 勘弁して欲しいな ははは」
モーガンはCCAも知っているのかと聞いたので
「知ってはいません 3回お世話になりました」
「はぁー 凄いなぁー 本当にデザイナーなのか 分からなくなったよ」
「ははは 僕もそう思います 本業はなんだろうって」
「でも神山さんは なんでも出来る人だ 頑張ろう」
「そうしたら GOLで紳士服を限定販売しましょう」
「おお それはいいアイデアだ」
「リピートが増え 数字が分かってきたら 全国展開 どうですか」
「うん 分かった そうすると夏物からだな」
「ええ そうしましょう」
「うん 目標が出来たから 話は早いぞ 久保さん頼んだよ」
洋子はしっかりとメモをして 契約書は後日パリに送るといい
モーガンと神山のサインを貰い祥子と洋子が立会人でサインをした
最後に神山が日時を記入してサインをした
神山は洋子にデジカメを用意してもらい
「これから 久保さんと踊るから僕を撮影をしてください お願いします」
神山は曲が終わると久保の手をとりセンターに行った
バラードが流れ 神山は4月に踊った時の事を思い出し
「さあ 今日は 格好良く決めるからね 信じてね」
「久しぶり 嬉しいわ お時間を作ってくださいね」
神山は頷くだけだった
二人は慣れたステップで軽快に踊りまわりの人を魅了した
曲の最後になると神山は約束通り祥子を少し放り投げ抱きかかえて
踊り終わった 周りからは最大級の拍手と指笛が鳴り止まなかった
洋子は神山のポーズを撮影したが 上手に撮れなかった
「ごめんなさい こんな感じになったわ」
写真は余りにも神山を意識しすぎて 祥子が半分無かった
祥子が覗くと
「わぁー 半分無いわ ふふふ でも神山さん格好いいわ」
「うん イメージ写真をストックすれば デザイナーにわかり易いでしょ」
それを聞いたモーガンが
「大したものだ そこまで考えているとは 普通は考えないよ
アレックス氏が神山さんに惚れた意味が分かるよ 私も神山さんに惚れた」
4人は大笑いしながら 神山は今度は洋子と踊った
先ほどの踊りで神山の周りには誰もいなくなり 席で見るものが増えた
洋子との踊りでも軽快なステップで洋子をリードしていると
「ねえ 祥子さんと昔 あったでしょ」
神山はどきりとしたが もう時候だと思い
「今は無い」
それだけ言うと洋子は腰を付けてきて 神山も軽快なステップにした
二人は慣れたステップで軽快に踊りまわりの人を魅了した
「ねえ 祥子さんよりもっと上に投げてね」
神山は頷くと 曲の終わりを読んでいた
曲の最後になると神山は約束通り洋子を放り投げ抱きかかえて
踊り終わった 周りからは最大級の拍手と指笛が鳴り止まなかった
席に戻るとモーガンが二人に
「素晴らしい 映画でも見ているみたいだ 美しいく綺麗だ」
「モーガン イメージビデオにしましょうよ どうですか」
「おお いいアイデアだ スタジオで作ろう 紳士服と婦人服だね」
「そうです それでGOLをイメージさせるようにすれば
きっとヒットしますよ どうでしょうか」
「うん そうしよう」
神山は名刺を見せ アルタの常務だが7月1日に副社長になることと
アレックスJPのCMもここで製作する事を伝えた
「わかった 神山さんに任せる 経費は言ってくれ 全額出すよう努力する」
洋子は早速 契約書をメモで作った
この時 神山はアルタ担当常務と記されていた
モーガンは頷き サインをして神山に任せたと言った
神山もサインをして 洋子は勿論 アルタ神山の秘書としてサインし
久保が立会人でサインをした
最後に 神山が日時をいれてサインをした
「モーガン プロモーションビデオは 第一弾が好評なら 秋とか冬
そのように考えて行きましょう」
「うん その為にも オープニングのCMが大切だね お願いします」
「分かりました 明日内藤に話をして プランを進めます」
「うん GOL発信メンズファッションだな」
「あっ そのフレーズいいですね 頂です ははは」
4人は大笑いした
話が楽しく実現可能な事ばかりなので カクテルも良く呑んだ
「では神山さん そろそろ失礼します」
「はい 今夜は楽しくお話が出来ました ありがとうございます」
「いやいや NNのためにこんなに熱い男を見たのは 初めてです」
「ありがとうございます」
「筒井さんの目に狂いは無かった いいパートナーが出来て嬉しいよ」
「明日 筒井さんに報告させて頂きます」
「うん そうだ ちょっと待ってくれ」
ポール・モーガンは名刺に自宅と別荘の電話番号を書き入れ
「会社以外は ここにいるよ それで掴まらない時は行方不明だ ははは」
神山も頷き笑い 名刺を貰った
モーガンを見送ると神山は
「洋子 どうする まだ時間が早いな」
「ふふふ ラーメンですか もう嫌ですよ 太るぅー」
曲がバラードからビートの効いたポップスに変わると
「洋子 5曲踊ろうよ いこう」
洋子と神山はセンターで踊りだし 周りと楽しく話しながら体を動かした
3曲目が終わると 神山は少し動きが鈍くなったが 洋子に励まされ
4曲目が終わった時点では 3組のカップルが踊っていた
5曲目の最後まで踊ると さすがに二人とも息が切れた
センターにいるとアナウンスがあり
正装の紳士が現れ バニーガールがクリームピザを皆に渡し
アナウンスがどうぞ投げてくださいといわれると
神山と洋子は顔をめがけて見事にあたり
「わぁー 当ったわぁー」
「ははは やったね」
会場に急にバラードが流れ 神山と洋子はそのままチークを踊った
照明も落とされると ピンスポットが3組のカップルに照らされた
他の2組は途中で辞退し センターでは神山と洋子だけになった
軽やかなステップワークで洋子をリードし 見ていても引き込まれる
流れだった
「先ほどと 同じように投げてね ふふふ」
神山は返事の変わりにキスをすると 周りからは拍手が沸いた
曲が終わりに近づくと 神山は洋子の顔を見て
終わる瞬間に 上のほうに投げると洋子は1回転し神山に受けて貰い
ポーズを決めた
この時は 綺麗で美しく 映画を見ているようだった
神山はみんなに手を振り挨拶しながら 席に戻ると ジョンがやってきて
「神山さん いつ見ても素晴らしい 今度CCAで見せてくれ」
3人は大笑いしジョンが店を出て行った
「さあ では僕らも出ましょうか」
神山はタクシーを拾うと洋子に1万円札を渡し 見送った
自身もタクシーでスタジオに戻ると祐子が起きていて ニコニコと
「お帰りなさい」
「やあ ただいま ありがとう 起きていてくれたんだね」
主賓室にいくとシャワーで汗を流していると祐子が入ってきて
「ふふふ 一緒に入りましょう」
神山の返事を待たずに祐子は神山の隣に座り おちんちんを握った
「祐子 3時にメイドクラブの山中さんが来て 持って行って貰ったよ」
「ええ 確認の電話がありました 山中さん 驚いていたわ ふふふ」
「うん 今回は75%だけど 次回もこの位纏まれば78%で引き取るって」
「ええ 良かったわ ふふふ」
神山が湯船から出ると 祐子がボディーソープで体を洗い始め
「祐子 気持ちいいよ 今日は疲れた 本当に疲れた ははは」
祐子は本当か おちんちんを洗ったが いつものように元気が無かった
神山の肩や背中をマッサージすると
「あーあ 気持ちいいなぁー ほんと気持ちいいよ」
祐子は神山の状態を判断して 今夜のSEXは無理と思った
神山は浴室から出ると 珍しくビールで気持ちよくなり
「祐子 こっちにおいで」
ベッドに入ると祐子を抱きしめ寝息を立てた
6月26日 金曜日 雨
神山は久しぶりに気持ちよく目が覚め 祐子を起こさないよう
シャワーを浴び 体をしゃっきとさせた
テラスでビールを呑みながら タバコをふかしていると
外の空気で目が覚めたのか
「神山さん 早いですね」
「やあ おはよう 昨夜は疲れていたみたいだ 直ぐに寝てしまった」
祐子はガウンを羽織ってテラスに出ると 神山に抱きつき
「ねえ ほしい」
神山は頷くと祐子をベッドに運び ガウンを脱がせると
乳房と乳首を愛撫した
祐子は敏感に感じ 乳首を愛撫されると 喘ぎだした
神山は片手で クリットを愛撫するとすでに 体液があふれ出ていた
「あーあ きもちいいよぉー あなた いいわぁー」
祐子は神山の肉棒を掴むと上下に動かし硬くなるようにした
神山も昨日は誰とも交わらなかったので 性欲が貯まっていて
祐子のメリハリある愛撫に 直ぐに反応し大きく硬くした
「ねえ 硬くなったよ いれて」
神山は頷くと 祐子のヴァギナに肉棒を挿入した
膣の中はぬめぬめで するりと肉棒が入った
「あーあ いいわ」
神山はゆっくりと肉棒を動かし始めると祐子の顔がだんだんと崩れ
両足も 自分から広げると 肉棒を奥まで受け入れようとした
祐子は足を上に上げると両手で足を掴み更に広げた
神山は祐子の腰を少し上げると 斜め下から突き上げた
祐子は余りの気持ちよさに
「あっ いい あっ もっと もっとよ そう いいわぁー」
祐子は自分から腰を動かし始め 膣もだんだんと狭まってきた
神山の肉棒の先が 更に充血すると
「あっ あっ いく いくわぁー あっ あっ あぅー」
祐子はがくんと腰を下ろしたときに神山も果ててしまった
シャワーを浴びた祐子が
「ふふふ さあ 朝食の準備をしますね 良かったわ元に戻って ふふふ」
祐子はそういうと ガウンを羽織って キッチンに下りていった
神山はソファーでタバコをふかし 庭を見ていた
【私 鎌倉の紫陽花も見たいなぁー まだ見ていないから】
突然 由紀枝の言葉が脳裏に現れ 逢いたくなった
神山は今日と明日のスケジュールを考えると 由紀枝と逢えると思った
早速 由紀枝に電話をすると
「わぁー おはようございます」
「やあ おはよう ところでお休みはどうなっていますか」
「ええ 明日はお休みよ どうして」
「うん 鎌倉の紫陽花を見ようと思ってさ」
「わぁー 大丈夫よ」
「ねえ そうしたら 翌日の休みはどうかな」
「うーん 難しいけれど 亜矢子さんに聞いてみまーす 待っていて」
電話を切ると由紀枝は亜矢子に電話をして連休を頼んだ
暫くすると由紀枝から
「ふふふ やったぁー OKでーす」
「分かった 今夜 由紀枝のところに行くよ いいかな」
「全然 OKですよ そうそう 早く来て 私は4時で上がれるの
だから ゴルフの練習をしましょうよ ふふふ」
「わかった でもなぜ4時上がりなの」
「私 もう24時間に入ったのよ だから本当は12時上がりなの
でもね連休だから 4時までにしたの 交代時間がスムーズに行くように」
「そうか もう24時間になったんだ サブマネージャー」
「そうよ 亜矢子さんの下だから愛さんと一緒なの ふふふ 楽しいわ」
「わかった では4時30分にそちらに伺います」
「はーい そうそう バーベキューでいい?」
「うん 任せるよ 駅前寿司でも良いし うん」
「では 待っていまーす 嬉しいな じゃ 行ってきまーす」
神山は由紀枝の元気を貰い スタジオにおりると祐子が
「ビールにされますか」
神山は頷くと祐子はソファーのテーブルに用意してくれた
ビールを呑みながら
「祐子 今夜から 戻れない 頼んだよ」
「はーい 帰りはいつですか」
「うん もしかしたら月曜日の夜になる」
「はーい 分かりました そろそろ出来ますよ こっちに来て」
神山はダイニングテーブルに着くと お味噌汁がいい香りがった
「ねえ アサリか」
「ぴんぽーん 美味しそうでしょ」
神山は一口飲むと アサリを美味しそうに食べてしまい
「祐子 御代り」
「まぁ ご飯も食べないで ふふふ」
祐子は椀に注ぐと
「ねえ これって冷凍って分かる?」
「えっ 全然 美味しいよ へぇー 味噌汁も冷凍の時代か、、、」
「ううん お味噌は後で入れるのよ その前の段階で冷凍するの」
「へぇー 凄い事を知っているね 参りました」
「ふふふ 種明かしは 先日ノートパソコンを買って レシピを見たの」
「へぇー ノートパソコン買ったんだ、、、」
「ええ だってあなたのパソコンはお仕事で使うものでしょ
だから自分専用を買ったの ふふふ」
「いくらしたの」
「うん それがね ほらプールの会員だと20%Offで12万円なの
でもね 定価は24万円よ 昨年の秋モデルだって」
「へぇー そうするとスペック的には問題ないわけだ」
「ええ 大丈夫です でもね ネット回線は神山さんの回線を借りてまーす」
「うん いいよ全然 そうしたら自分の部屋に回線を引こうか」
「うん出来たらその方が いいなぁー だってあなたの事務所でしょ
何かあったら 嫌だもん」
「うん わかった」
神山は早速 内藤に電話をすると快く引き受けてくれた
「それから ビジネスですが 今日11時にそちらに伺っていいですか」
「はい また何かやったんですか もう驚かせないでくださいね」
「ええ では11時に」
神山は祐子にアルタから午前中に回線を設置する為に来ると伝えた
「さあ ご飯を頂きましょうよ」
祐子は神山がいない時の出来事や プールの出来事など楽しそうに話した
神山も昨日の出来事を掻い摘んで話をすると
「そうそう サラダって レタスを一つ買ってもその時に丸々使えないわ
だから プラスアルファーの要素があれば 絶対に高くても売れるわよ
私だったら 絶対に纏め買いするわね」
「そうか そんなに関心があるんだ」
「だって 女性の一人暮らしで考えた場合 帰宅時間が遅かったら
お野菜を買うところが無いでしょ コンビニで売っていても
鮮度が落ちているし だったら多少無理しても新鮮で美味しい方がいいわ」
「ふーん そうなんだ 僕はそこまで考えた事ないんだ なるほど」
食事が終わると神山は洋子に電話をして
「おはよう 今 大丈夫ですか」
「おはようございます」
「東都食品の打ち合わせだけど 9時30分に変更して欲しい
それで 11時に昨夜の件を内藤さんに報告に行きます」
「はい 分かりました もう少ししたら 電話を入れます」
「うん 頼んだよ」
神山は祐子に30分の朝寝を伝えるとソファーに横になった
30分経ち神山は起こされると 主賓室に行き着替えをした
ボストンに着替えや会社の書類など入れ部屋を出ると祐子に20万円を渡し
「これはPC代と僕がいない間 美味しいものでも食べなさい」
「えっ いいんですか?」
「じゃ 仕舞うよ」
「駄目っ 頂まーす ふふふ」
「何かあったら 携帯に電話をください いいね」
「はーい 行ってらっしゃい」
神山は蒼いBMWで銀座の次長室まで向かった
次長室には意外に早く着き 今日の打ち合わせ資料に目を通した
東都食品の単独打ち合わせで 予算だけの話し合いになるので
時間は1時間もあれば充分だった
洋子も直ぐに出勤してきて
「おはようございます この頃早いですね」
「うん 逃げているよ この間から調子が出ないんだ もう参った」
「ふふふ そろそろ 元気が無くなったのかしらね」
「それで 洋子 明日は泊まり出来るかな」
「ええ 大丈夫ですよ」
「うん 由紀枝を鎌倉に連れて行こうと思っている」
「わぁー 鎌倉かぁー 参った」
「どうした」
「ふふふ 母が鎌倉いくのよ 泊りがけで」
「わぁー なんだそれ 不味いな ねぇー」
「そうよね 見つかる確立は1万分の1としても 不味いかなぁー」
「そうしたら 由紀枝と同じような格好をしても駄目かな」
「そうしたら 余計に目立つでしょ 多分無理ね
だってまだまだ元気よ 目や耳はしっかりしているし 参ったなー」
「そうしたら お客様のアテンドってどうだ」
「うーん」
「うん 由紀枝のアテンドにしよう 由紀枝には英語で話してもらう」
「まぁ でも楽しくないでしょ どうかしら」
「由紀枝のアテンドなら 明日の晩泊まりでも理由が出来るでしょ」
「そうね そうしたら 今夜それとなく聞いておくわ
町内会の叔母さん連中でいくのよ 多分お昼ごろに紫陽花寺だと思うわ」
「そうだね 東京を10時に出ても11時に北鎌倉だよ
それとなく聞いてくれる それで明日は9時に渋谷でいいかな」
「ええ 先日のところで9時ですね 分かりました」
洋子が早くに連絡をしてくれたお陰で 東都食品は少し早めに来た
今日は田宮副社長 里香秘書 森和幸営業推進部長 佐久間隆志
営業統括部長 林敬子財務部長 とそうそうたるメンバーだった
洋子がコーヒーをみなの所に配ると神山が
「朝早くからありがとうございます 本日は東都食品としての経費
費用対効果などを詳細をつめ 12億の出資をお願いします」
神山は鈴や食品ブースの東都食品としての役割 地下共有部分の
費用対効果を分かり易く説明した
鈴や食品ブースでは ブースとしての管理は鈴や食品 生産については
東都食品が行う この場合ミニ工場設備は東都食品で準備すること
調理や衛生管理は鈴や食品が行うこと
「簡単ですが なにかありますか」
財務部長の林敬子が
「その場合の 東都食品のメリットは何ですか」
「ええ ミニ工場を見せていくのに 東都食品を訴求します
その美味しい食品をここで食べて頂いています などなどアピールし
美味しさ知名度を上げていくプランです 例えば田宮副社長にご提案した
野菜缶詰は東都食品で製造しています これも訴求します」
「そうすると 東都食品のイメージアップと考えていい訳ですね」
「ええ その通りです GOL限定販売になれば イメージアップは
間違いなくあがり いままで知らなかった人も 購入するようになります」
「分かりました 私からは以上です 12億出します」
「ありがとうございます あとはありませんか」
秘書の里香が
「サラダの真空パック缶詰ですが どの様に位置づけされていますか」
「はい 例えば出回っている缶詰はちょっと高級感があったり
プラスアルファーの要素が多いと思います なので普段購入する客層が
ある程度限定されてきます しかしサラダ缶詰は底辺の客層を広げる事が
出来ます レタスサラダにした場合 レタス1個丸まる使う事はないと
思いますし 日にちが経てば鮮度も落ちます それに一人暮らしの女性が
サラダを購入しようにも 販売しているところはコンビにのように
限られ 美味しさや鮮度にしても 八百屋のレタスには負けます
多少高くても 美味しくて鮮度が良ければそのような客層は
必ずリピートします なので東都食品のイメージアップと購買客層の
拡大が図れると思います GOLで試行錯誤しながら 全国販売でも
いいと思います まずはGOLで限定販売をしっかりします」
「はい 分かりました 私も神山さんの言われている通りだと思います
私もサラダを作るときに 鮮度が良い物があれば 多少高くても
購入しますし 昨日のご提案なら間違いないですね 絶対にいいですよ」
里香は神山の顔をみながら ニコニコして頷いた
「ありがとうございます あとはございませんか」
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