6月28日 日曜日 快晴
昨夜は降参してから みんなでブランデーを呑み早い時間に寝たので
早く目が覚めてしまい 露天風呂で朝日を眺めていた
ホテルの斜め左の稜線から眩しい光が差し 清々しい気持ちになった
「ふふふ 早いのね」
「やあおはよう 洋子も早いじゃないか」
「入ってもいいかしら」
「うん じゃ缶ビール持って来てくれる」
洋子は冷蔵庫から缶ビールを取り出し 神山に渡すと大事なところを洗い
「ねえ 最近降参が多くなったみたいけれど 毛を剃ったからじゃない」
神山は全然気がつかなかったが 言われればそうだと思った
降参するのも ここ毎日の事で ゴルフの前に由紀枝と祐子そして
カトリアーナと3人で夜中に剃られてからだと思い出した
「うん 絶対に由紀枝と祐子とカトリアーナの責任だ うん」
「まぁ でもまた何かすると 剃られるわよ」
「そうだな 困ったものだ」
洋子は神山のおちんちんを触りながら 少しずつしごいていた
「ねえ 欲しい」
神山は立ち上がると 洋子の口に肉棒を宛がうと 洋子は美味しそうに
ペロペロと舐め 肉棒の裏側をハーモニカのように愛撫すると
「うん 気持ちいいよ」
洋子は下から神山の顔を見ながら 時々激しく舐めたりした
神山は洋子を露天風呂の縁に座らせると 足を開き クリットを舐めた
洋子は気持ちよくなり 愛液がヴァギナから溢れ出してきた
神山は中指を使いヴァギナの中に挿入し ピンポイントで愛撫すると
「ねえ もう我慢できないの 入れて」
そう言うと自分からお尻を突き出し 神山の肉棒を待った
肉棒が挿入されると 洋子は自分から腰を動かし更に奥まで導いた
「ああ いいわ 入っている ああぁ」
神山はだんだんとスピードを上げていくと 洋子の喘ぎが激しくなり
首を振ったり 腰も回転させるようになり 神山もだんだんと硬くした
「いくわぁー ああぁー あっ」
洋子の膣が狭くなると 亀頭も我慢できなくなり 充血し
「駄目だ 出るぞ」
「きてぇー いくぅー」
洋子と神山は一緒に快楽の頂点を向かえ果ててしまった
神山は寝ている二人に来られると又 降参すると思い直ぐに出て
着替えると洋子に
「洋子 車を持って来ます」
「はい 待っています」
神山はフロントに頼んでおいたタクシーに乗ると 箱根湯元駅でおりた
有料駐車場から蒼いBMWを出すと 一気に山を上った
綴れ折の登り坂に木の陰が出来ていて 差し込む光が気持ちよかった
ホテルの駐車場に止めると部屋に戻り
「やあ 気持ちよかったよ」
「やだぁー 神山さん一人で 気持ちよくなってー」
「ははは さあ朝ごはんを食べに行きましょう」
神山はみんなに揃えて 浴衣に半纏にした
今日もバイキングを選び 由紀枝と祐子は納豆と温泉玉子を中心に
二人で協力してバイキングを楽しんでいた
神山はベーコンエッグやポテトフライなどビールのおつまみを中心に選び
白身魚のフライやフランクフルトなど洋食中心の料理だった
席に着くと神山はビールを注文してみんなで乾杯をした
食事をしていると由紀枝の携帯電話が鳴った
「はい 庄司です」
「おはようございます 橘です」
「おはようございます」
「庄司さん 実は本日の16時でいいのですが 勤務出来ないでしょうか」
由紀枝は理由を聞いてみると 山側の若い女の子が体調を崩し 体制に
穴が開くのでどうしても出勤をして欲しいと要請だった
「あのー A子さんですか 体調崩したのは」
橘がそうだと言うと
「私は出勤しません A子さんを出勤させるべきです」
由紀枝はA子は体調不良を理由に時々ずる休みをしているのを知っていて
先日もずる休みは良くないと話したばかりだった
「橘さん 私は出勤しませんよ それで辞めさせるならどうぞ
でもA子さんのずる休みに 会社が有給を与えるなんてどうかと思います」
橘はA子の出勤を促すように連絡すると言うので
「私がします チームが違ってもいい迷惑です」
由紀枝は電話番号を聞きA子の自宅に電話をした
A子は突然由紀枝から 電話が来たので驚き戸惑った
由紀枝は理由を聞くとA子に
「そんなに休みたいなら 会社を辞めればいいじゃない
私から椿さんに話しましょうか どうする」
A子は由紀枝に泣きながら誤り これから会社に電話をして出勤すると言い
「貴女はそうやって ずる休みの癖が抜けないのよ 迷惑だから
いっそうの事辞めてもらった方が 会社のためになるわ どう」
A子は心を入れ替えると言うので 由紀枝も場所のことを考え
「いいわね 明日出勤したら サブマネージャーと話します では」
由紀枝は電話を切ると みんなに謝った
「由紀枝 しかし凄いな 本当に驚いって聞いていたよ」
「もう いやだぁー だって ずる休みの常習犯よ
そんな相手のために 自分が犠牲に成る事無いでしょ ふふふ」
祐子や洋子も頷き 神山も頷いていた
「ごめんなさいね なんか変な話で」
「でも由紀枝って お姉さんなんだね ほんと知らなかったよ」
「ふふふ A子さんって 私より上よ でもだらしないの
だから私が しっかりと言わないと どんどん駄目になるわ
それって彼女に留まらないで ホテルが潰れるのよ
だから私が頑張っているの ふふふ」
由紀枝がニコニコ話していると総支配人の椿から電話があった
「由紀枝さん ありがとう 橘から聞きました A子さんには今後
気をつけて貰い 私たちも注意して見るようにします」
「ええ お願いします では失礼します」
由紀枝は簡単に挨拶するとニコニコしているので神山が
「だれからだったの」
「ええ 支配人からの電話」
「えっ そんな簡単な挨拶で、、、」
「だって お給料頂いていても お休みよこっちは もう」
「うん そうだね さあ 食べよう」
神山は由紀枝の伊豆高原赤沢ホテルでの引越しのときを思い出した
仲間から信頼され 部下からは慕われていた時を回想すると
由紀枝自身は気が付いていないが リーダーの資格充分だった
適切なアドバイスをしたり はっきりと物言う姿勢は充分に上に立つ
資格を持っているし そのうち亜矢子と並ぶだろうと思った
食事を終え部屋に戻ると神山は由紀枝に
「由紀枝 どこか行きたい処はない?」
「うーん パリでしょ イタリア そうそう地中海もいいなぁー」
「こらぁ 由紀枝 真面目に聞いているの」
「そうよ 真面目に答えているわよ なぁにもう」
「ごめんごめん あのぉー 今日これから行きたいところだよ」
「うーん 紫陽花はもうたっぷり見たし うーん地獄谷で玉子かな」
神山はロープウェイやケーブルカーの観光ルートにして
最終はここに戻って 由紀枝を自宅に送り東京に戻ることを提案した
「わぁー 嬉しいわ 祐子さん 観光船に乗りましょうよ ねっ」
「ええ 私も久しぶりなの 楽しいわね」
神山はフロントでチェックアウトの手続きを済ませると
「車を 夕方まで預かって欲しいのですが」
「はい 畏まりました 行ってらっしゃいませ」
神山たち4人はロープウェイで早雲山に着くと ケーブルカーに乗り換え
大涌谷に着いた 祐子や由紀枝は手を繋ぎ駅舎から出ると
「わぁー 硫黄の臭いがするわね やっぱり温泉の元って感じ」
「ほんと ねえ由紀枝さん 早く温泉玉子に行きましょうよ」
由紀枝と祐子は二人でキャァキャァ話しながら 神山から離れていった
「ふふふ 若いっていいわね」
「まあまあ その時を謳歌すればいいんじゃないのかな
年齢にあった 謳歌のしかたって違うでしょ でも羨ましいね」
「ふふふ そうね」
神山と洋子は手を繋ぎ 前を歩いている由紀枝と祐子を
羨ましく そしてこれから頑張って貰いたいと思い見ていた
「ねえ これ一つ食べると寿命が7年延びるんだって 本当かしら」
由紀枝と祐子はケタケタ笑いながら 黒い温泉玉子を食べていた
「おいおい 僕にもくださいよ」
「はーい ひとつで7年寿命が延びるんですって」
4人で食べると直ぐになくなり神山はもう一袋購入した
温泉玉子を販売しているところから 少し上に登ると
地下から湧き出ている源泉にたどり着いた
「うーん やっぱり温泉ですね ふふふ」
玉子を籠に入れて 茹でている所を見ることが出来た
神山は由紀枝と祐子がここを満足したので 再びロープウェイに乗り
桃源台まで楽しんだ
豪華な客船をイメージした客船の船首で 記念撮影をしたりし乗船した
神山たち4人はデッキに出ると 祐子と由紀枝は写真を撮り楽しんでいた
箱根町に着くと旧箱根関所など見学した
由紀枝の希望で 湖畔のホテルで昼食を取ると 由紀枝が帰るまで
充分に時間があり 庭の芝生でデザートやドリンクを飲み過ごした
「気持ちいいわね 湖がそこにあるし 空気が美味しいわ」
「都会では味わえない 贅沢ね」
神山と洋子は祐子と由紀枝が仲良く話しているのを見て
「本当に姉妹みたいですね ふふふ」
「うん 洋子と亜矢子みたいだ 顔も何処となく似ているし」
「そうね 陰になっているところって そっくりな輪郭だし」
「あの楽しそうな 目尻はそっくりだよ 笑うと分からないね」
「まぁ そんな事言われて ふふふ」
「洋子 30分寝かしてください」
神山はそう言うと 芝生にごろりと横になり直ぐに寝てしまった
30分経つと洋子が起こしてくれて
「さあ では一旦ホテルに戻ろうか それから紫陽花見物です」
神山はホテルで精算したがTJカード会員なので 全て無料だった
タクシーでホテルに戻ると 大平台まで下がり 駅周辺などの
紫陽花を見物すると 由紀枝や祐子はデジカメで撮影をしていた
神山は箱根湯本まで 紫陽花の咲いている所に車を止め
祐子や由紀枝の 紫陽花撮影に協力した
車に戻ると 二人は後ろに乗り 撮影した写真をモニターで確認し
キャァーキャァーと騒ぎながら 楽しそうに話していた
神山は箱根湯本駅で休憩すると みんなに
「由紀枝さえよかったら 寿司でも食べて それから帰ろうか」
「私は全然構わないわよ 洋子さんは大丈夫ですか」
「うーん 神山さん 帰りましょうよ ごめんなさい」
神山は頷くと 缶コーヒーを飲みトイレに行った
「じゃ 由紀枝のマンションまで行きまーす いいですかー」
「はーい 大丈夫でーす レッツゴー」
由紀枝と祐子は後ろの座席で鼻歌を歌いだし 神山もハミングした
蒼いBMWは小田原に戻り 北上して東名高速に入った
御殿場ICをおりて直ぐに由紀枝のマンションに着くと祐子が
「由紀枝さん 今度は東京でゆっくりしようよ」
「ギャハァー ありがとう でも空気がいいところがいいわね」
「そうね ではプランを練りましょうね」
「はーい 神山さん ありがとうございました」
神山は頷くと車を出した
由紀枝は神山の車が見えなくなるまで 手を振っていた
神山は東名高速をいつもの様に巧みなドライブテクニックで
遅い車を追い越し渋谷ICで降りると 洋子の自宅傍に行った
「ありがとうございました」
「うん お母さんに言われたら 上手く誤魔化してね」
「ふふふ 大丈夫よ では明日」
「洋子さん ありがとうございました」
「祐子さん 余り苛めないでね ふふふ」
「はーい」
神山は車を出すと 赤坂のスタジオまで直ぐだった
「祐子 お疲れ様でした 夕食は寿司屋に行こうか」
「上原ですか」
「うん」
「わぁー 着替えますね」
祐子は楽しそうに自分の部屋に入り 着替えをした
神山も主賓室のシャワーで汗を簡単に流し 着替えをした
呼んだタクシーが門扉に来ると 上原に向かった
駅前寿司屋の暖簾をくぐると 由貴と桃子が居て神山に気が付くと
「神山さーん 大変よ」
「やあ こんばんわ どうしたの」
安田桃子は周りを見て 小さな声で
「先週買った宝くじだけど 1等と前後賞が当ったの」
「よかったじゃないか 宝くじを信じない桃子としては驚いたでしょ」
「それで 一人で2億円なんて 罰が当るわ 神山さん半分受け取ってね」
「いやいや 罰は当らないよ 誰にも話さなければね
だから全て桃子のものだよ 大切に使いなさい ねぇ由貴」
「でもね 私と同じで 半分は受け取って 桃子も是非って言うので」
「うん 分かった それでいつ換金にいくの」
「ええ 明日休みなので 午前中に行こうと思っています」
「そうしたら 朝一番でどうだろうか」
「ええ お願いします」
「僕が桃子のところに迎えに行くよ 但しお昼は付き合えない いいかな」
「ええ 全然大丈夫よ 私 明日はゴルフの練習だから ふふふ」
「8時半にマンションに行きます」
「はーい 分かりました」
上原で食事をした後 祐子と神山は赤坂のスタジオに戻った
ソファーで寛いでいると カトリアーナから電話が入った
「やあ こんばんわ どうしたの?」
「神山さん 大変よ 先日買った宝くじだけど 当ったわ」
「えっ よかったじゃないか」
「ほんと それで1等の8千万円と前後賞が8千万円なの」
「大切に使いなさい それからこの事は 誰にも話しては駄目だよ
お金目当ての人間が寄り付くし 破滅するのは自分だよ 大丈夫?」
「ええ 大事な時に使うようにします」
「うん 絶対に話しては駄目だからね 本当だよ
僕の周りで みんな当っている でも誰も話さないだろ それが大事だよ」
「へぇー みんな当っているんだ 分かりました」
「うん 普段 足りない時に少し使うならいいけれど
何か 高額なものを買い出すと 分かるからね いいね」
神山はまだ若いカトリアーナに 失敗しないように忠告をした
「神山さん 凄いですね カトリアーナも桃子ちゃんも」
「うん でもみんな話したことがないでしょ それでいいんだよ
急に金遣いが荒くなると 直ぐに分かるからね」
「そうね 私は全然手に付けていないわ って言うより 使い道ないもん」
「そう それでいいんだよ そうしないと絶対に破滅するよ」
6月29日 月曜日 曇り
神山は6時に起きると少し体がだるかったが 熱いシャワーを浴び
体をシャッキとさせると テラスで缶ビールを呑んだ
昨夜は祐子の求めるままSEXし 最後は二人とも疲れ果て寝てしまった
祐子が起きてきて 朝食を食べるといつものように朝寝をした
30分し起きると
「じゃ 行ってきます 何かあったら携帯までね」
「はーい 行ってらっしゃい」
祐子はニコニコし 神山を見送った
神山は赤いポルシェで桃子のマンションへ行くと
「わぁー おはようございます 早いですね ふふふ」
神山は桃子を抱きしめるとキスをした
「神山さん 駄目ですよ もう 今はそのモードじゃないから ふふふ」
二人は宝くじを確認をして 前後賞の宝くじは神山が貰った
渋谷の銀行で換金すると桃子は
「さあ これからゴルフの練習よ ふふふ」
「分かったけれど 余り上手になると 僕の出番が無くなるよ」
神山は桃子を自宅まで届けると 銀座の次長室へ向かった
次長室に入ると洋子が出勤していて
「おはようございます 早いですね」
「おはよう 洋子だって早いじゃないか」
「ええ 連休したから 早く出てきました 早速ですが 警備室に
お中元が届いているのと 秘書室に書留が届いていると言われました」
神山は催事課で台車を借りて 警備室に行くと
「神山さん もうここもお手上げです 見てください」
神山は案内された 待機室に行くと長椅子や床までお中元の山だった
「凄いですね 早速持って行きます 済みません」
神山は10往復して次長室に持って来ると 洋子が
「わぁー どうするんですか こんなに」
「うん 配送課の倉庫に入れるよ 住所を控えてお礼状を出してください」
「そうそう 秘書室だけど 台車で来て下さいって」
神山は洋子を連れ 台車を持って秘書室へ行った
秘書室の秋山が神山を見ると
「凄い量ですよ 一応紙袋に入れておきましたが 初めてだわ」
「いつも済みません では持って行きます」
神山は秋山にお辞儀をすると 洋子と一緒に次長室に戻った
紙袋8個を次長席に置くと 完全に仕事が出来ない状態だったが
洋子と二人でお中元の整理を始めた
神山はお届け伝票を剥がし 配送から借りてきたコンテナに積み込み
鍵のかかる倉庫に仕舞った
部屋に戻ると洋子が書留を整理していて
「全部 住所は控えました」
「ありがとう しかしコンテナ3台分だもの 凄いね」
「わぁー 考えただけで お歳暮が大変だわ あーあ」
「おいおい そんなに嘆かないでしょ お願いします」
「書留は全部で167社です お中元と併せ直ぐにお礼状を出します」
「うん お願いします」
神山は書留をあけて中身を整理した
ギフトカードや商品券が52社で5千万円分あった
現金が115社で1億8千5百万円あった
「洋子 ハイ 夏のボーナス」
神山は商品券8百万円分渡すと
「えっ いいんですか」
「要らないなら 返してもらうよ」
「はーい 頂きます ありがとうございます」
残った4千2百万円分のギフトカードを洋子に
「これを 由紀枝 由貴 桃子 カトリアーナ 亜矢子 祐子に
各7百万円ずつ送って欲しい 速達小包で大丈夫だよ カトリアーナは
ホテルに送ったほうがいいね」
洋子は頷くと 早速小さなダンボール箱に入れ郵便局で手配した
「あーあ 漸く終わったね お昼を食べに行きましょう」
「ほんと 午前中は仕事が出来なかったわ ふふふ うなぎにしましょうよ」
「では 行きましょう」
二人は鈴や店内のうなぎ屋に入ると 仲居がニコニコして奥座敷を案内し
「いつもと同じでよろしいですか」
「ええ お願いします」
暫くすると生ビールやおつまみが運ばれ
「洋子 ありがとう 助かりました」
「どういたしまして ふふふ でも凄い量ね」
「うん 現金だけでいいのに」
「ふふふ 贅沢な悩みよ」
二人が食べ終えると 神山は商品券で支払いをして店をでた
次長室に戻り 仕事に集中していると神山に電話があった
「はい 神山ですが」
「神山理事 私は日本繊維品質管理協会 東京事務所の引田泰子と申します
実は理事宛の書留が事務所で一杯になり ご連絡を差し上げました」
「ああ 先日の引田さん ありがとう それではこれから直ぐに
伺うようにしますが 他に連絡事項はありませんか」
「はい 理事に面談をさせて欲しいと電話が多数ありますが、、、」
「うん 分かりました ではその件も併せて伺います
そうそう 依頼主の住所控えや 礼状はどうですか」
「ええ 控えてありますし 礼状も先ほど出しておきました」
「分かった ありがとう」
「はい ではお待ちしています」
神山は洋子に断り 日本繊維品質管理協会東京事務所へ向かった
場所は食品協会が入っている隣のビルという事で直ぐに分かった
ビル最上階の日本繊維品質管理協会東京事務所へ入ると 事務員が
理事室を案内した
「やあ 神山です」
「引田泰子と申します 繊維協会の纏めをしています」
引田は早速 書留を入れた紙袋を理事席に運ぶと
「こんなに頂いたのは 初めての経験です」
紙袋10個も貰うのは初めてと言うが 神山本人も驚いた
引田や事務員に手伝ってもらい 車に積み込んだ
理事室に戻ると神山が
「7月4日の土曜日 14時から18時に面談を行います 尚 各社
10分程度でお願いします」
「ふふふ 神山理事 慣れていますね」
「いやいや 食品や建築協会で教えていただきました ははは」
「ふふふ 香織さんや真由美さんの事 全部お聞きしました
私も誘ってくださいね お待ちしています
そうそう お尻ペンペンだけは 勘弁してくださいね ふふふ」
二人は顔を見合わせると 笑ってしまった
「神山理事 新しい名刺が出来ています どうぞ」
神山は受け取ると アルタの副社長や鈴や食品の副社長になっていた
「理事って凄いですね 私 始めての経験ですよ
こんなに肩書きを持たれている方って 本当に凄いですね」
「ははは たまたまですよ」
二人で話していると 食品協会の眞鍋香織と建築協会の安堂真由美が
理事室にきた
「神山理事がここにいらっしゃっているとお聞き 伺いました」
香織と真由美が挨拶をすると 書留を渡した
「ありがとう 礼状は出してくれたかな」
「ええ 真由美さんのところと一緒に 出しました 大丈夫です」
神山は食品関係や建築関係の書留を事務員に手伝って貰い 車に積むと
「では ありがとう 7月4日14時に伺うつもりだが もう少し早い方が
いいのかな」
「そうですね 出来れば11時頃に来てくださると 打ち合わせが出来ます」
「分かりました 大体その時間に伺います では」
神山は次長室に戻ると 台車で書留を3回に分けて運んだ
「わぁー また書留ですか」
「うん 困ったものだ」
神山は全ての書留を開け整理すると 食品関係が68社 ギフトカード
2千2百万円現金6千6百万円 建築関係が72社でギフトカード
4千8百万円現金8千4百万円入っていた
繊維関係が初めてという事で多く168社でギフトカード7200万円
現金1億8千万円入っていた 合計GCが1億4千2百万円 現金が
3億3千万円になった
神山は洋子に手伝って貰い 5億円を銀行の大口預金で入金した
次長室に戻るとGプロの高橋と進捗について話をした
「しかし 良くここまでこぎ着けたね ありがとう」
「うん 本社の人間も頑張ったよ よかったよ出来て」
神山は洋子に明日午前中にアレックス 翌々日午前中ニーナ・ニーナの
打ち合わせを希望するといい 連絡をしてもらうとOKとの返事が貰えた
「そうしたら考ちゃん 明日もお願いしますね そうそう これを使って」
神山は高橋にギフトカード100万円分渡すと
「はい 大事に使わせて貰います」
「うん では」
神山は高橋を見送ると 洋子に
「さあ 仕事はお終い 食事は何処にしようか」
「うーん しゃぶしゃぶでもいいかな」
神山は由貴と桃子のコートのことを考え 赤坂スカイハイホテルの
しゃぶしゃぶに決めた
洋子に予約を入れてもらい 由貴に電話をするとOKとの返事で
桃子も しゃぶしゃぶを食べたいといいOKだった
神山は祐子に電話をし食事は待つように指示をした
「さあ では帰ろうよ」
「はーい」
神山と洋子は赤いポルシェでスタジオに戻ると 神山は着替え
スタジオのソファーで寛いだ
「ねえ 由貴さんと桃子ちゃんにコートを買ってあげるんでしょ」
「おお 良く分かるね そうなんだ 残るは亜矢子かな」
「カトリアーナは」
「おお そうだ カトリアーナはいつ上京するんだろう うーん」
洋子がどこかに電話をしていたが 電話を切ると
「ねえ GGIのモテリコへ電話をしたのよ そうしたら
振込みをしてくれれば 商品を亜矢子さんに渡せると言っていたわ」
「そうか まさか勤務中に買い物はできないしね そうしようか」
「そうね モテリコに行く機会も少ないでしょ その方法がいいと思うわ」
「そうしたら 明日にでもコートとブーツ バッグの金額を振り込んで」
「はーい 軍資金を使っていいでしょ」
「うん そうして 明日 ギフトカードを渡すよ」
「いいわよ 軍資金も使わないと 私の引き出しはもう一杯よ」
「うん わかった」
時間になるとタクシーが迎えに来て スカイハイホテルに行った
3階にいくとすでに由貴と桃子が来ていて
「神山さんと 一日に2回も逢えるなんて 嬉しいわ ふふふ」
桃子が嬉しいと話すと由貴が
「もう いいわね でも許してあげるわ 仕方がないものね ふふふ
でも 絶対に話しては駄目よ 例え私でも いいわね」
「はい わかりました」
「だって ここにいる女性は全員が当っているけれど
その話は 今まで全然話しをした事がないわ いいわね」
「まあまあ 由貴 そこまでだ もう充分に反省しているよ
それと由貴の事を 信じて話した事だろう もういいでしょ ねえ桃子」
「はい これからは 身内にも話しません ごめんなさい」
「さあ 入ろうか」
神山は受付に案内され 窓際の6人用のテーブルに座った
「あのー ここはギフトカードでもOKだよね」
受付はニコニコと答えた
「ええ 大丈夫ですよ」
洋子が生ビールと牛肉の生などおつまみなど注文した
話の中心は ゴルフクラブの話で 洋子や由貴 桃子などが
真っ直ぐ飛ぶようになり 次回のコンペが楽しみだと話した
「今日もね 5番アイアンで ピンポイントに落とす練習をしたの」
「へぇー 凄いね 桃子が言うように どの様な状況でも ピンポイントに
落とせるようにすると スコアアップが図れるね」
「いいわね 私もアイアンに力を入れるわ ふふふ」
「うん まずはクラブに慣れることが 一番大切だね
僕はまだまだだよ 力を入れると 左に曲がるし 困ったものです」
5人は運ばれたしゃぶしゃぶ牛肉を直ぐに食べてしまい
洋子は500gの牛肉とワインを追加注文した
今夜は洋子が良く気が着き 注文をしていた
「洋子 今週のNNなどが終わったら 亜矢子に会いに行こうか」
「そうね 家の件もあるし 私は大丈夫ですよ
鎌倉で母とすれ違ったでしょ 私 自分から話をしたのよ
ちょうど紫陽花寺で見かけたので話そうとしたけれど 観光客の波に押され
会えなかったって そうしたら そうなの全然気が付かなかったわって」
「そうか でももしかしたら 知らんふりしているかもね」
「ええ だからその話はもう何もしていないわ ふふふ」
「じゃ 行こうね」
神山と洋子が話をしていると 由貴と桃子 祐子が楽しそうに
話をしていて 箸も良く動いていた
祐子がスイミングクラブの話をしているみたいで 由貴や桃子も休みの日に
同行したいと申し出ていた
食べ終わると 神山がギフトカードで10万円支払った
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