2012年8月11日土曜日

若葉 5 - 12 Vol. 1



ゴテンバ グランド インでは御殿場を中心にオリジナル地ビールの
販売をしているがくちこみで美味しさが伝わり生産が
間に合わない状態だという
現在16時間体制で生産しているが
まだまだ充分に間に合っていないと言う
アウトレットオープンに間に合わせ工場の増床計画が持ち上がり
増床工事は年内にも完成する予定だという
地ビールの売上は順調で御殿場駅ではほとんど午前中になくなり
駅周辺の飲食店からも増産の声が上がっているほどだった

話しこんでいるうちに終点の沼津駅についた
「タクシーで直ぐの所です」
桜川が率先してタクシーに乗り込むと10分もかからなかった
おおきな佇まいな鮮魚料理店の玄関をくぐると
「こんにちは 亜矢ちゃん」
「お世話になります おばさん」
「おばさん 銀座鈴やの神山部長さんと斉藤さん」
「こんにちは お邪魔します」
「神山さん こちらが私の叔母さんです」
「いつも亜矢子がお世話になっています」
「いえ 今回はこちらがお世話になりました」
「では 上の左側の奥がとってありますよ」
「どうもありがとう 叔母さん」
「ではごゆっくり していってください」

店は2階建てで1階は殆どの席が地元の人や
観光客などで埋まっていた
2階にあがるとやはり満室なのだろうか明るい声が聞こえた
部屋に通されると14畳くらいの広さの角部屋で
神山は窓を開け放し潮風を受けながら漁港を眺めた
由香里も神山の傍に行き外を眺め
「いいわね この様なのんびりした海の風景って」
「ええ しかし船が入ってくると又違った風景ですよ」
「ねぇ 神山さん 記念のショットを撮影したら」
「そうだね そうしよう」
神山は由香里からフィルムを貰い自分のカメラに装てんし
広角ズームレンズも取り付けてもらった
「はい 準備できました あとはシャッター押すだけです」
「ありがとう」
神山は アングルを決めるためカメラを横にしたり縦にしたり
ズームを操作してようやく最初の1枚を撮影した
席に戻ると電源を切らずにいたので由香里が教えてやった
「神山さん ここのダイアルがON、OFFのスイッチです」
「そうか ありがとう」
話を聞いていた桜川が
「昨日の撮影のときはお持ちでは無かったですよね」
「ええ そうなの 先ほど御殿場で購入されたんですよ」
由香里は昨日の撮影で上手に撮れていたことや今後 現場で
記録写真の撮影が増えたときのために購入した事を話した
「今夜は 取り説をよく読んで使えるようにするよ」
「そうしてくださいね」
カメラの話が一段落したときに襖が開き 料理が運ばれてきた
「こんにちは 亜矢子さん」
「こんにちわ お世話になります」
桜川と由香里が手伝って料理を並べた
伊勢えびの活き作りや鯛の刺身などが並べられたが
メインはマグロ料理だった
「亜矢子さん ごゆっくりとしていってくださいね」
「はい わかりました」
仲居が襖を閉めると
「では 改めて お近づきの乾杯」
3人が乾杯したビールもグランド インのオリジナルビールだった
「凄いね ここでも美味しいビールが頂けるなんて」
「ほんと 私も嬉しいわ」
二人が誉めてくれてので桜川が頼んで置いてもらっている事や
玄関で挨拶した叔母は父親の妹で旦那は中に調理場の中に
入って殆ど出てこないなど
ここのお店の事を話してくれた

桜川亜矢子はもともと地元生まれの地元育ちで
高校生の時父親を漁で遭難し亡くしている
大学を卒業し結婚をするが相手の浮気が原因で協議離婚をする
離婚後は亜矢子が母親の面倒を見ている
亜矢子自身は会社の寮でも良かったが 
三島駅前の賃貸マンションで一人暮らしをしている

「なんで 会社の寮に入らなかったの?」
「ええ 寮だと気晴らしが出来ないじゃないですか
特に私のような勤務になると それでやめました」
「そうよね 会社で会っている人と寮でも会うとなるとね いやよね」
「そう 分るでしょ 由香里さん」
「ええ 亜矢子さんの言うとおりよ 学校を出たばかりとは違うしね」
女性同士 年が近いせいか話が良く弾んでいた
由香里は由香里で新しい話し相手が出来たようで
亜矢子は今まで付き合ってきたタイプと違うのかよく話した
神山がタイミングを見て
「ねぇ そうしたら 3人で記念写真を撮ろう」
「そうね」
「そうしたら 僕のカメラで撮影をしよう 三脚も有るしね」
「はい 神山部長殿」
由香里が少しくだけると皆大笑いし和んだ空気になった
カメラを三脚にのせ セルフタイマーをセットすると 
神山を真中に女性が両脇に座った
由香里も亜矢子も手を膝の上に置いていたので
神山が両手を二人の肩を組むようにした時にシャッターが切られた
「ねぇ もう一枚撮りましょう 今の動いていたから」
由香里がそう言って セルフタイマーをセットし席に戻ると
今度は最初から3人がお互いの肩を組む体制でシャッターを待った
いつまで経ってもシャッターが切れないので 神山が
「由香里殿 まだですか?」
「ごめんなさい 見てきます」
みな少し緊張をしていたのか ため息がでた
由香里は 今度はきちんとセットしたから切れる筈ですと笑わせた
肩を組んで笑っているところが撮影された
由香里の失敗で心が打ち解けたかのように良くしゃべった
並べられた料理を食べられないかと思われたが 綺麗に食べた
神山はお会計を亜矢子に頼むと
「そんな ここは私が払いますから 神山さんは、、、」
「そんな事出来ませんよ お支払いしますよ 受け取ってください」
「でも、、、」
「そんな事されたら これからこれないじゃないですか ねぇ」
神山は亜矢子にそう言うと
「はい ではちょっと待っていて下さいね」
亜矢子は部屋に備えてある電話で金額を聞き神山に伝えた
お会計が済み1階に下りようとした時に由香里がよろけた
「大丈夫か 由香里殿」
「ええ 大丈夫 部長殿」
「ほんと 大丈夫ですか」
由香里は神山の後ろをでもたれるようにゆっくりと階段を降りた
玄関で亜矢子の叔母さんに挨拶し外に出ると
少し足元が定まらなかったので
「由香里姫 今日の撮影は中止にしましょうね」
「そんな 大丈夫です」
見かねた亜矢子が
「私 三島までタクシーで帰りますので
よろしかったら 私の部屋で休んでください」
「大丈夫ですよ 大丈夫」
由香里は同じ言葉を何回も言っているが少し休ませたほうが
いいと思い亜矢子の申し出を受け入れた
亜矢子は自分が呼んだタクシーに
3人が乗り三島のマンションに向かった

10分すこしで亜矢子のマンションに着いたが由香里は
足元がおぼつかず二人に抱えられ部屋に入った
亜矢子の賃貸マンションは7階建てで三島駅から5分の所にあり
周りには医療関係や役所も直ぐ傍にあるいい場所だった
部屋に入ると亜矢子が自分の寝室を提供し由香里を寝かせた
亜矢子は神山に
「由香里さんの肌着を脱がせますからお願いします」
部屋のドアを閉めて由香里の着ている物を脱がせた
亜矢子は由香里を楽にさせるとリビングに戻ってきて
棚から出した薬箱の中から白い錠剤を取り出し水を持って
寝室に戻った
暫くして亜矢子がリビングに戻ってくると
「由香里さん 相当疲れているみたいですね」
「どうしたの?」
「ええ 酔い止めのお薬を持っていくともう寝ていました」
「そんな だってちゃんと寝ていましたよ 知っている限りは」
「だけど 今の由香里さんは睡眠不足からきているみたいですね」
「大丈夫かな」
「ええ 気持ちが悪くないので 数時間寝れば元気になりますよ」
「すみません 折角の楽しいひとときが、、、」
「そんな事無いですよ ゆっくりしていってください」
「しかし 折角の貴重な時間を申し訳ございません」
「平気ですよ ホテルのお客様と比べたら」
「しかし ごめんなさい」
神山は亜矢子に自分の事のように謝った
「そんな 大丈夫ですよ 私は慣れていますから」
「しかし 折角の楽しい時間を台無しにして 申し訳ないです」
「だけど由香里さん そんなに睡眠不足なのかしら」
「昨夜は12時過ぎに床に入り 今朝は8時ごろですよ」
「そうかしら 随分と疲れているみたいでしたよ」
「多分 慣れない写真撮影が有ったからでしょう」
「緊張の糸がほぐれたのかした」
「多分」
亜矢子と神山はそのあと言葉が無かったが
「亜矢子さん 少し熱いシャワーを浴びてすっきりしたいのですが」
「ええ どうぞ 使ってください」
「潮風と頭をすっきりさせたいので すみません」

亜矢子は浴室を案内するとバスタオルを用意した
神山は浴室に入ると熱いシャワーを頭から全身に浴びせ
気持ちをすっきりさせた
ボディーシャンプーを使おうとすると見かけない
棒状の物がボトルの後ろに置かれていた
手にとって見てみるとハンドマッサージャーで
浴室で肩こりなど治療を行えるマッサージ器だった
しかし神山は肩こりだと猫の手になっていないと
充分な効果は得られないだろうと思い
スイッチを入れ自分の肩に当てたが不十分だった
もとの場所におき考えたが何に使うか分らなかった
神山は充分に熱いシャワーを浴びたので浴室を出て
バスタオルで躰を拭くと乱れ箱の中にはバスローブが置かれていた
「亜矢子さん このバスローブを使っていいのですか」
亜矢子がリビングから
「ええ それを使ってください」
「はい ありがとうございます」
神山は バスローブを羽織って亜矢子が居る部屋に戻った
「ありがとうございます すっきりしました」
「ご気分は如何ですか?」
「ええ すっきりしました」
「どうですか 湯上りにビールでも?」
「そうですね 頂いてもいいですか」
「はい」
亜矢子は冷蔵庫から地ビールをだしコップと一緒に持ってきた
「しかし亜矢子さんはお酒強いですね」
「そんな事無いですわよ 神山さんが帰ったらぐったりかもです」
「そんな ごめんなさい」
「いえいえそんな意味ではないのですよ」
亜矢子は顔を真っ赤にしていった
「それでは 改めて乾杯ですね」
「はい 乾杯」
二人は亜矢子が用意してくれたつまみを食べながら呑んだ
「ところで勤務時間はどうなっているのですか?」
「私のような場合は2勤務1休みで
昼の11時にホテルに入って翌々日の12時に退社ですよ」
「そうすると48時間勤務ですか 大変だ」
「ええ しかし 夜はちゃんと寝ていますよ」
神山と亜矢子はそれはそうでしょうと笑った
「亜矢子さんは 躰の具合でも悪いのですか?」
「えっどうして?」
「だって 肩でも凝るのかと思って聞いたんですよ」
神山は浴室でみたマッサージ器を聞いてみたかった
「えっ 別にどこも悪くないですよ」
亜矢子はきょとんとした顔で言ったので
「だって 浴室に棒状のマッサージ器が置いて有りましたから」
亜矢子はその言葉を聞いた瞬間 顔が真っ赤になった  
神山は何を意味しているのか分らず さらに 
「ホテルで責任ある立場だと大変ですよね」
亜矢子はその言葉にも答える事が出来ずに俯いたままだった
神山はようやくあのマッサージ器が何を意味しているのか分った
言ってしまった神山と知られてしまった亜矢子は言葉が出なかった

長い間お互いの沈黙が続いている時に寝室から由香里が出てきて
「ごめんなさい 私 本当にだらしないわ」
そう言っておトイレを聞き亜矢子が案内した
亜矢子が心配していると由香里が直ぐに出てきて
「神山部長 もう少し寝かせてください」
亜矢子に抱きかかえられベッドに入った
寝室から出てきた亜矢子に
「由香里姫はいいですね 気持ちよさそうだ」
亜矢子はその言葉に触発されたのか
「私も気持ちよくなりたくて、、、時々寂しくて」
神山は何を言っているのか分らず聞いていると
「だって まだ女です」
亜矢子はそこまで言うと顔を真っ赤にして俯いてしまった
神山も真っ赤な顔になりどうする事も出来ずにいた
「亜矢子さん 一緒にシャワーを浴びましょう」
神山が重たい沈黙を破って言った
「ええっ 一緒に?」
「ええ 僕はHな事はしません 心の隙間を埋められたらと、、、」
「そんな だって知り合ったばかりなのに、、、」
「だから 後腐れなく割り切って入れるでしょ」
「いやよ 知らない人と」
「だけど 知らないからいい時も有るでしょ」
「そんな事はないわ」
「割り切ってしまえば 例えば都合がいい男が居たことになるでしょ」
「へんよ そんなの」
「だったら これ以上言いません ごめんなさい」
神山は亜矢子の顔を見ながら言って俯きタバコに火をつけた
灰皿が無い事に気が付いた亜矢子は立とうとしたが座った
俯いたまま建てずに居る亜矢子に代わって
「灰皿はどこにありますか?」
「ごめんなさい その棚の上にあります」
神山は灰皿をとって亜矢子の傍に座った
「亜矢子さん 僕は今日だけと言っているのですよ」
「そんな」
「もっと素直になったらどうですか 僕だったらOKですがね」
「何を言われるの だめです」
神山は憧れの豊かなバストに触る仕草をすると
「何をされるの 止めてください」
亜矢子はきつい顔で言ってきたが顔全体が真っ赤だった
神山はバストを触る事を断念し
「折角形のいいバストに遭遇できたに かわいそうだこの手が」
そう言って亜矢子のバストからお尻に移動した
亜矢子はたまらず躰を動かしこちらを向いたが
先ほどのきつい目付きではなく躰まで動かしてきた
神山は途中で触るのをやめ自分の席に戻り
「いま 気持ちよかったでしょ 素直になった方がいいですよ」
そう言って立ち上がり由香里が寝ている部屋に入った
神山はドアを完全に閉めないで亜矢子の様子をうかがった
亜矢子は中途半端にされた女の体をもてあまし腰を動かしていた
神山は時をみて亜矢子のそばに座り いきなりキスをして
「一緒に入ろう」
亜矢子も女の性に絶える事が出来ずに頷いた
目的が決まった二人は早かった
亜矢子が脱ぐ前に神山がバスルームに入り待っていた
「恥ずかしいから余り見ないで」
亜矢子のことを考え浴槽の照明はおとしていたが
神山はそのプロポーションを美しいと思った
狭い空間で男女が一緒になったとき 息苦しくなる
今 神山が始めての女と一緒になった事で息苦しくなった
神山はボディーシャンプーで亜矢子の体をなでた
亜矢子は少し触られただけで 首をそらせ喘いだ
「ここは気持ちいい?」
神山は亜矢子の首筋から徐々に手を下げていった
乳首に手のひらが移動すると更に激しく喘ぐようになった
神山は元気になった下半身を押し付けると
亜矢子は腰をひいたが 嫌がってはいない様子で
時々自分の腰で神山の肉棒を刺激するように動かした
神山は更に手を下げて亜矢子の秘所をまさぐった時
「もう かんべんして お願いです」
亜矢子が祈願をしてきたが構わず愛撫すると
「本当に欲しくなってしまいます いいですか」
神山はさらにクリトリスを愛撫すると
「神山さん もう だめ あっつ ね・ぇ」
「いい?」
「ええ」
神山は亜矢子に怪我をさせたくなかったので 後ろから入った
「凄くきもちいい うごかないで」
亜矢子は挿入される久しぶりの快感を味わっていた
神山は狭い膣に驚き動かす事が出来なかった
そのうちに亜矢子が慣れて来たのかゆっくりと動かし始めた
「凄く良いわ 神山さん 少し動かして」
言われたとおり 少いずつ動かすと
「いいわ すごく太くて感じるわ」
神山は亜矢子の秘所を触ってみたがぬめりけのある体液が溢れていた
「どうですか きもちいい?」
「ええ 凄く気持ちがいい 全然違うわ」
「なにとちがうの」
亜矢子は更に顔を真っ赤にした
「よかったでしょ 僕も凄く良いです」
「ほんと こんなおばさんなのに」
「なにを言っているのですか こんなに元気でしょ」
神山は少し早く動かすと
「ねぇ もっと奥まで ねぇ 奥まで入れて」
ピストン運動を奥2浅く8の割合を
奥5浅く5にすると 亜矢子が
「だめ ほんとうにだめ 神山さんだめ」
亜矢子はそう言うと膝をがくがくさせ始めた
膣もきゅんと締め付けが強くなったときに発射した
亜矢子はその場に跪き動かなくなった
神山はやさしく肩を抱きキスをした
亜矢子を抱き寄せ立たせるとふたたび熱いキスをかわした
暫くして亜矢子から唇を離したが 俯いたままだったので
「さあ 出ましょうか」

神山が声を掛けたのを合図に亜矢子は我に戻った
「神山さん ごめんなさい はしたない女でしょ」
「なんで 自分に正直でいいでしょ」
「だけど、、、知り合ったばかりなのに」
「そこに都合のいい男がいた と考えればいいじゃないですか」
「そうね そうよね」
「そうでしょ」
亜矢子は神山の肉棒が衰えていないのをみて触ってきた
ぎこちなく触りゆっくりと動かし始めると
肉棒はときどきぴくりと合図を送った
「神山さん お元気ですね」
「ええ 本人と別な生き物なんですよ」
亜矢子は動きを早くした 合図も頻繁に送られた
「ねぇ また大きくなりました 困りましたね」
「ええ 亜矢子さんに触られると気持ちが良いって言っています」
「ほんと 私じゃなくて由香里さんでしょ」
「そんな 彼女とはお仕事ですよ」
「ほんと 分っているのですよ」
亜矢子はどうしたらいいか分らず動かすだけだった
神山はこの単純な愛撫の仕方に彼女の純情さを感じた
心が熱くなりますます逞しくなり
「亜矢子さん この縁に片足を乗せて 手は僕に巻いてください」
神山はそのまま正面から挿入した
亜矢子は最初から快楽が襲ってきて
「だめです ゆっくりと だめです」
神山はゆっくり時々早くうごかした
クリトリスと膣の両方が感じているのか直ぐに昇天してしまった
力が抜けた亜矢子にそのまま動かしつづけると
「ねぇ あなた だめよ ほんとうに また」
亜矢子はまた昇天してしまい躰を神山に預ける格好になった
豊かなバストが神山の胸を押し催促しているように思えた
神山はそのまま動かすと亜矢子は顔を反らして
「いいわ ねぇあなた すごくいいわ」
亜矢子は今までに無い喘ぎ声を発しいってしまった
神山もそれを合図に発射した
二人はそのまま体を動かさなかった
亜矢子は久しぶりの快楽に酔っていた
浴槽から出ると二人はビールを呑んだが神山は
「僕は先に帰ります」
「どうして 由香里さんはどうするの」
「だって もう5時になります 二人っきりでいるとおかしいでしょ」
「だって由香里さんと何にも関係無いと言ったでしょ」
「それはそれで 由香里さんが何か言ったら
亜矢子さんは僕を見て反応してしまうでしょ だから」
「それもそうね 誤魔化しが効かないですもんね」
「うん だから 先に帰ります」
「寂しいわ 本当に久しぶりだったわ」
「嬉しいけど、、、どうにもならないでしょ」
「でも、、、寂しいわ 本当に、、、」
「そうしたらどうしよう、、、」
「ねぇ あなたは今晩帰らないとだめですか」
「うん、、、そうしないと色々とあるし、、、」
「由香里さんとの事?」
「そうじゃなくて 仕事のFAXなどもろもろ」
「そうね ごめんなさい 我侭言って」
「そうしたら 駅の近くで呑んでいますよ」
「ほんと でも大丈夫かしら 由香里さんに分らないかしら」
「僕は最終で帰りますよ そうしないと彼女に分ってしまうから」
「そうしたら 何処か駅前で呑んでいて下さい」
「うん そうしよう」
亜矢子は決心をし神山を選んだ
神山は荷物を亜矢子の部屋に置き駅前の居酒屋に入って
亜矢子に電話した

5時半を廻った所で亜矢子は由香里を起こした
「由香里さん 大丈夫?」
「あっ 亜矢子さん 大分良くなったわ ありがとうございます」
「でも 大分疲れていたみたい ぐっすりだったわ」
「ごめんなさい でも分らないの こんな自分になったのが」
「結構 呑んでいましたよ びっくりしました」
「初めての方にご迷惑をおかけして ごめんなさい」
「いいですよ 呑みすぎたときは皆同じですから」
「ええ 神山さんは、、、どうしたのかしら?」
「先ほど帰りました 打ち合わせが出来たと言っていましたよ」
「本当ですか 起こしてくれれば良かったのに」
「神山さんが何回か起こしたのですが 
気持ちよく寝ていたので先に帰りました」
「そうですか ごめんなさい ご迷惑をお掛けして」
「だけど 大分良くなったみたいですね 安心しました」
「ええからだが楽になりました 済みませんがお水を頂けますか」
亜矢子は台所から水を持ってくると由香里に渡した
由香里は半分ぐらい飲むと起き上がりリビングで落ち着いた






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