2012年8月16日木曜日

若葉 5 - 12 Vol. 2



亜矢子は由香里に紙袋を手渡した
「これは 神山さんが由香里さんにプレゼントと言っていました」
「えっ そんな さっきまで何にも言っていなかったのに」
「ねえ 見せて どんなプレゼントなの」
由香里は早速空けると ダイヤモンドが入ったブレスレットだった
昨日3階のショッピングモールで欲しいと思ったものだった
「ほんと 美しいわ」
「羨ましいわ 由香里さん良かったですね」
「なにかしら この紙?」
【由香里姫 撮影のご協力ありがとう】
「嬉しいわ 本当に でも一緒に帰りたかったわ」
「由香里さん 良かったですね 私も欲しかったのよ」
亜矢子自身もこのブレスレットが欲しかったが
我慢していたので覚えていた
「亜矢子さん 私帰ります ありがとうございます」
「いいのに もっとゆっくりしていけば」
「ええ だけど又ご迷惑をお掛けする事になりそうだし」
「大丈夫ですか」
由香里はまだ足元が怪しかったが
これ以上迷惑を掛けられないと思い
「では 本当にご迷惑をお掛けしました」
帰り支度をして挨拶をした
「そうしたら 駅まで一緒に行きましょ」
「どうもありがとうございます 助かるわ」
「でも 大丈夫? いいのですよ ゆっくりしていっても」
亜矢子は由香里と一緒に三島駅に行き見送った

神山から連絡があった居酒屋の暖簾をくぐると
奥から神山が手を振って答えた
「由香里さん今 新幹線で帰られました」
「ごめんね 嫌な思いをさせて」
「いいわ あなたと一緒だから だけど由香里さん大丈夫かしら」
「どうしたの?」
「ええ まだ足元がおぼつかない様子でしたよ」
「うん まあ由香里さんの事はそうしましょう」
「まあ 薄情です事」
「だって 今考えても僕がどうにも出来ないでしょ
亜矢子さんでしょ 今は」
「しかし 同姓からしてみれば 少し寂しいわ」
「ごめん そんな意味で言った訳ではないよ ごめん」
「分っています ごめんなさい」
亜矢子と神山はすぐに居酒屋を出て部屋に戻った
「ねぇ 本当に私のことが好き それとも躰?」
「正直言うと まずは躰からでしょ だってまだ一杯話していないし」
「やっぱり、、、」 
「だけど 大事なのは躰の相性が一番でしょ」
「そうかしら」
「相性が悪ければそれを補う為ストレスが来るでしょ
だから SEXをした時に相性が良ければ
後から内面が分ってきてもおかしくないし 
相手が素直にわかるでしょ」
「そうね」
亜矢子は何かだまされたような不思議な気分になり
「そうしたら 私の躰はどうでした」
亜矢子は言いながら神山の隣に座り聞いた
「うん これから心の結び付けを強くします ねぇっ」
二人は顔を見合わせ笑った
神山は亜矢子を抱き寄せ深いキスをした
亜矢子も躰を神山にまかせていた
素晴らしく形のいい豊かなバストを触ると亜矢子は目を開け
「ねぇ そんなにいいの このバスト?」
「うん 触っていると心が和むよ 本当に分らないけど」
「じゃあ 優しくさわって」
亜矢子は自分からブラウスを脱ぎブラジャーも脱いだ
出てきたバストは年齢を感じさせないつんと上をむいた乳房で
白く乳箔の乳房に穢れを知らない綺麗なピンクの乳首が露になった
神山が触っていないのに乳首がピンと立ち硬くした
舌で愛撫を始めるとピンク色に染まった顔が後ろに反り
躰をよじりながら大きい声を発し喘いだ
神山の手がスカートの中にある秘所をショーツの上からまさぐると
躰をぴくんぴくん動かし快楽の反応を示していた
「ねぇ 亜矢子さん ベッドにいこうよ」
亜矢子は頷くとその場を立ち上がることが出来ずうずくまっていた
「どうしたの」
神山は両脇に手を入れて亜矢子を立たせベッドに向かった
起立している亜矢子からスカートとショーツを脱がせると
「みないで お願いだから」
亜矢子は我に帰り布団に入って顔を隠した
神山は布団をめくり亜矢子の躰を抱いた
亜矢子は神山の目を見て激しくキスを求めてきた
久しぶりの興奮を抑えきれずに快楽に酔いしれようとしていた
神山は唇を乳首に移し舌でころころ転がすように愛撫をすると
亜矢子の手が神山の手をもう片方の乳首に導いた
両方の乳首は硬さが充分になったので柔らかく噛んでみると
亜矢子は胸を上に持ち上げる仕草をした
「ねぇ あなた 久しぶりよ こんなに気持ち良いの」
「もっときもちよくなるよ」
神山は秘所をまさぐりクリトリスを愛撫した
「だめぇ きもちいいわ だめぇ ああっ」
愛撫しているスピードを速めると
「もうだめ ほんとうよ ねえったら ああっ だ・め・っ」
亜矢子は昇天して力が抜けたのか ぐったりした
神山はさらに下に指を動かすと小さい入り口があった
そこはぬめりけがある体液が溢れ出ていてシーツまで濡らしていた
小さな入り口に中指を入れ少し曲げ動かすと
「あなた へんよぉ いつもと違う きもちいいわぁ」
さらにつついたり円を動かすようにすると
「ねぇ だめぇ またいきそうよ だめよ」
神山がゆっくりぬきさしをすると亜矢子は自分で腰を振ってきた
亜矢子の腰を動かすスピードに合わせ指のスピードを速めると
豊かなバストを動かすように躰が震え絶頂に達してしまった
亜矢子の顔にはうっすらと汗が出ていてぬぐってあげると
「ごめんなさい はしたないでしょ こんな女」
「そんな事無いよ 自分に正直でますます好きになったよ」
「ほんと うそでも嬉しいわ」
「うそじゃないよ 本当に」
「ほんとぉ だけど私だけよくなって、、、」
亜矢子はこの後どうしたら良いか分らず困惑していたので
神山が亜矢子の手を肉棒に導くと亜矢子の顔がびっくりしていた
「こんなにカチカチ、、、 さっきは分らなかったわ」
「うん さっきは触らなかったし それに後ろからだったからね」
そう言われて亜矢子は顔を真っ赤にした
肉棒を掴んだ手を動かそうとしないので催促をした
「ごめんなさい わたし マグロでしょ」
亜矢子はぎこちない手つきで動かし始めたが
祥子や由香里ほど上手ではなかった
「ねぇ亜矢子さん そうしたらなめなめしてくれる」
亜矢子は頷き躰を起こして肉棒を咥えたがぎこちなかった
「そう もう少しきつく咥えて上下に動かすといいよ」
亜矢子は言われたとおり動かしていると
「ねぇ お尻をこっちに またいでおいで」
「えっ そんな 恥ずかしいです」
「恥ずかしい事無いよ もっと良く見せて 大事なところを」
「いやですぅ だって、、、」
「そうすると もっと大きくなるし だから」
亜矢子は仕方無しに神山をまたぐ格好で肉棒を咥えた
神山の目の前にはぱっくりと口を開いたヴァギナがあり
ぬめりけの体液を舐め上げると 咥えている口から喘ぎ声を漏らした
亜矢子は我慢できずに
「ねぇ あなた こんなに硬くなりました 入れてください」
神山は優しく亜矢子を反転させ下にして両足を持ち挿入した
亜矢子は最初はゆっくりとした腰の動かし方だったが
神山が早めると早く動かしタイミングが合って来た
感じてきたのか膣の締り具合が先ほどよりきつくなり
空いている手で自分の乳首を触るようになった
暫く動いたあと足を離しキスが出来る格好にした時
亜矢子の足が神山の胴体を挟むように組まれた
神山はどんどん締め付けてくる膣に我慢が出来ず
「亜矢子 もうだめだ 我慢できないよ」
「私も あなた ねぇ きて おねがい きて」
その言葉が合図だったように神山は発射してしまった
「あっ あついのが きている いいわ ほんとっ」
亜矢子も昇天したのかぐったりし すこし緩んできた
神山は亜矢子にキスをしながら躰を預けた
暫くして脇に移るときに肉棒が抜けると
「あっ だめっ でちゃうぅ ねえ」
亜矢子の肩まである髪を優しくなでると
「あなた 本当に帰るぅ さみしいわ」
「うん さっきも言ったけど 仕事が入っているし ごめん」
「そうね 私こそごねんなさい でも 放したくないわ」
「僕も亜矢子と一緒に居たいよ」
「ねぇ 今度いつ来ていただけますか それまで我慢します」
「う~ん 現場の仕事は暫く無いから 調整してくるよ」
「ほんと 信じていいのね」
「勿論だよ 信じてください ねぇ ビールを呑む?」
「そうね 咽が渇いたし 呑もうかしら」
神山は 裸のままベッドから出て冷蔵庫からビールを取り出し戻ると
「まあ 可愛いおちんちんね ほんと」
神山は不意をつかれ何も答えられずにいると
「そんな可愛いのが あんなに大きくなって 入ってきたんですね」
「そうだよ だから大事にしてね」
亜矢子は神山のおちんちんを咥えたがなかなか大きくならないので
「ねえ どうして大きくなってくれないの この子」
「今は お休み時間だよ だから大きくならないのさ」
亜矢子は不思議そうに弄っていると少しづつ大きくなってきたので
「ほら さっきより大きくなったわ もっと大きくなる?」
「そんな 今はビールを呑もうよ ねぇ」
亜矢子はおちんちんを諦めビールを受け取り気持ちよさそうに呑んだ
神山も亜矢子の隣で乳房を触りながら呑むと
「あなたも触っているから 私にも触らせて」
顔を見合わせ笑いながらビールを呑みほし横になった

「ねぇ あなた そろそろお時間ですよ」
「もう帰る時間か、、、寂しいな」
神山は亜矢子と交わりを何回となく行いうたた寝をしていた
亜矢子も久しぶりの快楽に酔っていたが
一人になった時の寂しさを堪えていた
充分お酒で酔ったつもりだったが 寂しさが勝り神山にお酒を勧め
できればこのままここにいて欲しいと願っていた
呑んでも呑んでも頭がさえ 酔いきれなかった
「出来れば もう少しいて欲しいわ」
「僕もそう思うけど しかし、、、」
「そうよね あまり無理を言うと嫌われるものね」
「ごめんね 必ず来るよ 近いうちに」
「ねぇ もう一度だけ抱いて お願い」
亜矢子は神山にしっかりと抱きつき寂しそうな目を向けた
神山が抱き返しキスをし愛撫を始めると
「もうだめ 時間が無いわ さ・み・し・い」
「わかった ごめんね」
ベッドを降りると帰り仕度を済ませた
「お見送りをしたいけど 寂しいからごめんなさい」
「うん いいよ ありがとう」
まだ裸の亜矢子を抱き寄せキスをした
玄関で振り向くと涙顔で神山を見ていた
神山も後ろ髪を惹かれる思いで玄関を出た
三島駅に着き亜矢子にお礼の電話を入れた
「あなたを待っています 必ず来てくださいね」
「うん ありがとう 連絡を入れるよ」
「亜矢子寂しい でも待っています」
「ありがとう ではおやすみなさい」
「ええ 気をつけてね」
神山は最終の新幹線に乗ると祥子に電話した
「神山ですが」
「こんばんわ 祥子です」
「どうでしたか 名古屋は 友子ちゃんは元気だった?」
「ええ ごめんなさい やはり最終の新幹線です」
「僕はもうすぐ東京です」
「どうでしたか お仕事は?」
「うん順調ですよ 筒井さんもアルタも満足でしょ」
「よかったわ そうしたらどうしますか 今夜?」
「僕は まとめがあるし 疲れたから先に寝るよ ごめんね」
「いいの 私が遅くなったから ではおやすみなさい」
「うん それでは明朝 おやすみなさい」
「ええ 明日」

神山は電話を切ると目をつぶり東京駅まで寝ていた
地下鉄で帰ろうと思ったが荷物が多いのでタクシーで帰宅した
自分の部屋に入ると着替えをしないでそのままベッドに横になった
暫く寝ているとドアと叩く音がしたがそのままにした
今夜だけはどうしても祥子と顔を合わせたくなかった
気分転換にシャワーを浴び亜矢子からもらったビールを呑んだ
電話には留守電が入っていたので再生をした
3件ほど入っていたが由香里からの伝言は入っていなかった
亜矢子からの報告だとかなり酔っていたと言われたので
仕方ないと思った
ビールを飲み干すと急に酔いが廻ってきてベッドに横になった
目をつぶると一昨日からの由香里や亜矢子との楽しいひと時が
めまぐるしく頭をよぎったが睡魔に負け寝入ってしまった

4月13日 月曜日 快晴
神山はけたたましく鳴る電話で目を覚ました
上原で寝起きするようになって初めて自分の部屋で起きた
電話に出ると
「山ちゃん おはようです 朝早くからすみません」
「やあ おはようさん どうしたの孝ちゃん」
アルタの高橋からの電話で 今日上原の現場で最終確認を
ニーナ・ニーナを交えて行いたいとの連絡だった
「了解だよ 時間はどうする?」
「お昼前に現場はどうですか?」
「僕のほうは構わないけど ニーナ・ニーナは?」
「ええ 筒井さんと久保さんに立ち会ってもらいます」
「時間取れたの?」
「筒井さんはコンタクトが出来てOKです」
「そうすると久保さんだけか」
「ええ しかし筒井さんから連絡が入ると思いますよ」
「了解 何時になりますか?」
「12時ごろになります 大丈夫ですか?」
「うん 孝ちゃんのお願いだからいいよ」
「変更があったときは 携帯に連絡します」
「了解です お願いしますね」
神山はルームウェアー姿で祥子の部屋に行った
部屋のベルを鳴らすとすでに起きていたらしく
「おはようございます 寂しかったわ」
「ごめん 随分と疲れてしまって 起きていられなかった」
玄関で挨拶をしたあと 部屋に入ると
二人分の朝食が用意されていた
ソファーに座ると祥子を呼び
「今日 現場で最終確認が行われる事は知っている?」
「ええ 先ほど筒井から連絡が入りました」
「そうか 僕の所には今入って電話で起こされたよ」
「まあ そんなに寝ていたの」
「うん こっちの部屋と違って朝日が差し込まないしね」
「それで12時とお聞きしたのよ どうしようかしら」
「う~ん、、、銀座は忙しいの?」
「ええ 銀座に行って仕事をすると
12時に間に合うかどうか分らないの」
「大変だね しかし少しくらい遅れても大丈夫だよ」
「どうして?」
「うん 多分儀式だよ」
「儀式?」
「そう 一応責任者である筒井さんに 現場の最終了解を貰う為だと思う」
「ふ~ん そうゆうのも大変なんだ」
「祥子が現場監督でいても 最終的には筒井さんが
OK出さなければ進まないし 責任は筒井さんにある訳だし」
「そうね 最高責任者は大変ね」
「うん だから決まっていても 筒井さんに見てもらう儀式さ」
「なるほど だったら少し遅れても大丈夫かしら」
「うん だって仕事はもう始まっているのだからね」
「分ったわ それであなたはどうするの?」
「今日はこちらで仕事をして 現場から銀座に行くよ」
「あなたも大変ね そうしたら朝食を一緒に頂きましょう」
祥子は少し寂しそうな横顔を見せキッチンに戻った
「ちょっと待っていて いいもの持ってくるから」
「なあに?」
「うん 美味しいビールを持ってくるよ」
神山はそう言って自分の部屋に戻り
昨日亜矢子からもらったビールを持ってきた
「これね 凄く美味しいよ 御殿場の地ビール」
「どうしたの?」
「うん ホテルで美味しかったから買ってきた」
祥子はグラスを用意しビールを注いだ
「ほんと いい香りがするわ おいしそう」
神山と祥子はたった2日離れただけなのに久しぶりに
会ったように 目と目を見詰め合いながら乾杯をした
祥子は今まで味わった事の無い美味しさに
「本当に美味しいわ くせになるわね」
「うん 少し送ってもらう事にしてあるから待っていてね」
「楽しみにしています」
ビールを呑みながら朝食を食べ終わると祥子が
「そうしたら 今朝は早めに出ます 迷惑を掛けたくないし」
「そうだね そうしたら後片付けを手伝うよ」
「いいわよ そのままで でも助かるわ」
神山は立ち上がった祥子を後ろから抱き寄せキスをした
「ねぇ お願い 仕度をさせて お願い」
神山は片手でバストを愛撫すると
「そんな事をして私を困らせると 今夜はお預けですよ」
「わかった わかったよ お預けはなしにしてね」
神山が笑顔で答えると祥子も笑った
祥子の仕度が出来ると神山は部屋に戻り
外出着に着替え祥子と代々木上原の駅まで歩いていった
4月は緑の香りがして 清々しい気分になった
仕事も順調に進み二人にとっての気分は今のようだった
いつものように祥子のバストが腕にあたり神山はこんなにも
自分を愛してくれている人がいて幸せだと思った
祥子自身ももそれを最愛の人に対する愛の信号と考えていた
出会ってからまだ数日しか経っていない二人だったが
歩調にぎこちさが無くなりテンポが合って来た
改札口に近づくと突然
「ねぇ 愛している?」
「えええっ?」
「だ・か・ら 愛している」
「うん なんで?」
「いいの」
祥子は言い終わらないうちにキスをして改札口に向かった
神山は一瞬の出来事を把握できないまま手を振って見送った

部屋に戻るとまだ9時になっていないので由香里に電話を入れた
「神山ですが、、、」
「おはようございます お疲れ様でした」
「どう 体調は大丈夫?」
「ええ ごめんなさい 私 帰宅して連絡もしないで、、、」
「いいよ それより今まで僕が介抱される役だったのに、、、」
「ええ それと ブレスレット ありがとうございます」
「とんでもないよ これからもお願いしますね」
「今日からこれ付けていっていい?」
「いいよ なんで?」
「だって、、、」
「それより どうした 本当に躰は大丈夫?」
「うん あなたがいけないのよ」
「なんだよ それ」
「だって いっぱいしたでしょ だから躰がおかしくなったのよ」
「なに それ」
「だけど私 今朝女性になりました」
「うん、、、」
「分らないのね 本当に おばかさん
まあ いいわ あなたがいけないことにしておくわね」
「そんな 理由を説明してよ」
「今はだめ 母がいるから あとで」
「分りました ところで出張の件お願いします」
「はい 任せておいて ところで今日のご予定は?」
「うん 12時に上原の最終確認で筒井さんが出席立会いだ」
「まあ 大変ね 筒井さんも」
「もっともアルタの儀式だけどね」
「まあそうね 久保さん一人では可哀相ですもんね」
「その後昼食で3時頃には部屋に行きます」
「はい 奥村さんにはそう言っておきますね」
「うん頼みます では」
神山は 由香里との電話を終えると三島の亜矢子に電話した
「おはようございます 神山ですが」
「おはようございます 亜矢子です」
「昨日は色々とお世話になりまして ありがとうございます」
「そんな こちらこそ しかし大丈夫ですか」
「ええ ちゃんと自分の部屋にたどり着きましたよ」 
「よかったわ 心配しました」
「ありがとう ご心配をお掛けしてすみません」
「今朝 如何でしたか 起きられましたか」
「ええ 仕事の電話で起こされました」
「えっ そんなに早くですか」
「仕方ないですよ」
神山は亜矢子と会話をしていると今にでも会いたい気分になり
「亜矢子さんは 連休をとる事は出来ますか?」
「ええ ハイシーズンは出来ませんが なぜ?」
「やっぱり ゆっくりとしたいでしょ」
「ええ」
亜矢子は疑うつもりは無かったが
「本当に いいのですか そんなにして頂いて」
「今でも 逢いたい気分で一杯ですよ」
「そんな 由香里さんが怒りますよ」
「また 彼女はお仕事ですよ」
「その時まで来て下さらないのですか?」
「いや 必ず行きます 待っていてください」
「本当ですね 信じていいのね」
「ええ 出来れば今月の末あたりを考えているのですが」
「ごめんなさい 月末と月初の連休は難しいわ」
「そうですよね、、、」
神山は彼女の都合が悪いと知っていても言ってしまい気落ちした
「ごめんなさい 折角のお気持ちなのに、、、」
「そうしたら 今度の土曜日は如何ですか?」
「ごめんなさい 勤務で泊まりです」
「でも 僕の部屋に来る事は出来る?」
「そんな いくら仮眠でも客室では、、、」
「う~ん そうしたら 都合のいい日を連絡くださいね」
「ええ あなたの動ける日のほうがいいわ」
「そうだね 来週の水曜日はどうなっていますか」
「ちょうどお昼で上がります」
「そうしたら 来週の水曜日に三島に伺います」
「本当ですか うれしいわ」
「又近くになったら 電話しますよ 待っていてください」
「はい 楽しみにしています」
神山は亜矢子との連絡を終るとFAXの整理や仕事をまとめた





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