5月22日 金曜日 曇り
「おはよう 早いね」
「勿論 入社2日目から遅刻は出来ませんからね ふふふ」
神山と由紀枝は互いに目覚ましが鳴る前に起きた
昨夜は由紀枝が激しく求め神山は力の限り尽くし今朝はだるかった
由紀枝を見ているとそんな疲れを感じさせなかった
部屋着を着てすぐに朝ご飯の準備をしてからシャワーを浴びてた
「ねえ~ やっぱり臭いよ~ ニンニクが~ わぁ~怒られる~」
由紀枝が洗面台で神山に聞こえるように叫んでいた
神山も部屋のガラス戸を開けて新しい空気を入れると確かに臭かった
しかし過ぎた事を言っても始まらないので神山は口臭を消すガムをかんだ
神山は起きて裸のまま脱衣所へ行くとそれを見た由紀枝は
「ねえ 朝からぷらぷらは辞めて なんか着てくれないかしら もう」
「だって ベッドで着てここで脱ぐって時間の無駄だろ」
「そう 言ったわね じゃあ今度私がそうしても怒らないわね」
「ごめんなさい 着てくる」
神山は素直に寝室に戻って部屋着を着てわざと由紀枝の周りを歩くと
「分ったわ もう 勝手にして 忙しいの もう」
そう言い神山にキスをしてパンツを下ろすとおちんちんにキスをした
「まあ 昨夜は頑張ったほうだから許してあげる 早く入って」
神山は完全に主導権を握られていた
シャワーを浴びてシャッキとさせるとダイニングテーブルに着いた
由紀枝が朝ご飯をテーブルに並べると神山は感心した
「ごめんなさいね 昨夜のが有るけど さあ 頂きます」
「頂きます」
神山は昨日下作りしたものとは分らなかった
「由紀枝 美味しいよ ほんとよく出来るね 感心するよ」
「ありがとうございます そう言ってくれると張り合いが出るわね」
「ほんと 目玉焼きも上手だし うん 美味しいよ」
「でも貴方は少しおしょうゆ掛けすぎよ おしょうゆの味しかしないでしょ」
「そんな事は無いさ それとね納豆がいいね これがあると
ご飯を御代り出来るからね」
「ええ 私もそうよ みんな嫌がるけどおちんちんよりいい香りよ」
「こら 何て事を もう」
神山と由紀枝は笑いながら朝食を済ませると神山も後片付けを手伝った
由紀枝は身支度を済ませると神山に
「ねえ 早くして 出かけるわよ」
「おいおい まだ9時前だよ 幾らなんでも早いだろう」
「いいの 慣れるのに時間は関係ないわ そうでしょ」
「おお その通り ちょっと3分待ってくれ 用足しをする」
二人は駐車場で
「じゃあ 気を付けてね」
「ええ 今夜電話ちょうだい さみしいから」
そう言ってキスをした
神山は
「あれっお化粧は」
「ふふふ 見習の時はこの方がいいの でも少ししているよ ふふふ」
「そうか 分った 24日の夜は駅前寿司に行こうか」
「ふぁ~嬉しいわ そうしたらそのようにメニューを変更です」
「ごめんごめん そうか いいのかな」
「ええ 大丈夫ですよ 冷凍だから」
「じゃあ」
「は~い 行ってらっしゃい」
「うん」
由紀枝が先に車に乗って駐車場から出ていた
見送ったあと神山もフェアレディーZに乗って御殿場ICに向った
東名に入ると小雨がぱらついて来たので慎重なドライブを心がけた
渋谷で下りて上原の部屋に戻って着替えをした
FAXや留守電が無い事を確認して部屋を出た
フェアレディーZで会社に向う頃には雨が本降りになった
神山は一旦部屋に戻り傘を持って車に乗った
次長室に着いたのは9時だったので昨日のレポートを読んだ
全員のレポートを読み終わると洋子が出勤してきた
洋子はニコニコして神山に
「昨日は ありがとうございます お陰で助かりました
以後 事前に報告します ごめんなさい」
神山はわざと
「うん よかったね」
洋子は神山がまだ怒っていると思い
「ねえ コーヒーを入れますね」
そう言うと冷蔵庫を開ける時にわざとお尻をぷりぷりさせていた
神山は音を立てなよう後ろに立っておちんちんを擦りつけると
「もう 元気なんだから 本当にごめんなさい」
「もういいよ それよりこのレポート アルタにFAXした?」
「ええ 私の感想も書いて送りました あっ人事の武田さんと話し
それで書いたんですよ 誤解しないで下さいね」
「ははは わかったよ それで武田さんはなんと言っていたの」
「ええ 要点を押さえていますって なんかテストされたみたい」
「だって 向こうは本職 洋子は前職 だからそうねって いいだろう」
「それでも まあ 逆に向こうがすればよかったと思うわ」
「まあまあ 朝から湯気を出さないで しかし田中君は
ポイントを押さえてくれたね 頼もしいよ」
「ええ あの人確か美佳さんを泣かせた人でしょ だから私も驚いたわ」
「結構 芯をついていると感じ取ったね 良かったよ
これだけでも500万円の価値があると思うよ」
「ええ そう思います」
「ところで3連休の件だけど 24日の夜御殿場に泊まるよ
それで25日の朝 洋子を拾って鎌倉 夜は箱根です
で26、27日は箱根の観光とします」
「ありがとうございます それで私26日の夜に
帰らないといけないんですよ
実は町内の祭りを手伝う事になっているんです」
「そうか 分った そうしたら25日の朝何処で待ち合わせしようか」
「鎌倉だったら渋谷で高速乗った方が便利でしょ」
「うん そうしたら渋谷で待ち合わせでいいね」
「ええ お願いします」
神山は次長席に座ると上原のマンション 代々木のマンション
ホテル禅の地下駐車場に電話をして駐車場1台分追加を連絡した
各駐車場とも空きが有り契約を結ぶ事が出来た
早速 ホテル禅の管理室に行き駐車場契約書にサインをした
次長室に戻るとGプロの部屋に行き 昨日制作されたスケジュール表見て
各ブースとの打ち合わせ時期など調整を指示をした
神山は車で代々木の不動産屋や上原の不動産屋へ行き駐車場契約書を貰った
次長室に戻ると12時を過ぎてGプロの面々は食事に行っていた
「洋子 どこへ行こうか 雨が降っているし」
「そしたら 近くの串揚げにしましょか」
「そうだね 近いし」
「それと スケジュールは出てきた?」
「いいえ まだ時間が掛かるみたいね」
「何をそんな ここで時間取っていて困るな わかった」
二人は傘をさして串揚げ屋が入っているビルに駆け込んだ
二人とも安いランチメニューにしてお好みで単品追加をした
ランチビールで乾杯をして食べ始めた
グラスワインを注文してお好みを注文した
天気が雨とあって観光客は殆ど居なかったが
多くは近くのサラリーマンが利用していた
二人は食べ終わると神山がAEXカードで清算をして次長室に戻った
神山はGプロの部屋に行くと佐藤部長も来ていて
「部長 こんにちわ」
「山ちゃん 昨夜はご馳走様でした」
「いえいえ それよりスケジュール表が遅いですよ
こんなに時間を取られては 困ります」
「ええ 私も聞きまして 注意をしたところです 済みません」
「それで 時間が無いので スケジュール表制作は残業で行ってください
先にデザインを進めないと間に合いませんから」
「はい そですね 夜 作ります」
神山は全員を会議テーブルに集めてブースの方向性をディスカッションした
話し合いをしていると田中が神山のプランを一番理解している事が分り
15時30分に休憩をした時に佐藤部長に
「部長 田中君を鈴や食品のブースに変更してアレックスジャパンとの
関連デザインも彼にお願いをしたいんですが どうでしょか」
「ええ 山ちゃんのたたき台を一番理解をしているのは田中君ですね
いいですよ 賛成です 私も今聞いていてそう思いました」
「では4時からの打ち合わせに入る時に発表しますね そうすると
内野君がニーナ・ニーナでいいですね」
「ええ そうしましょう」
二人は打ち合わせを終えると休憩した
神山は次長室に戻って洋子に
「今夜 上は残業になる 店のすし屋で取ろうか 少し」
「ええ 分りました 何人前ですか」
「うん 特上握り 6人前でいいでしょう 7時前に持って来て貰えば
大丈夫ですよ」
「えっ 私たちは?」
「大丈夫だよ 任せて 僕達は帰るよ」
「はい 分りました」
「呑みものはある筈だからそれだけお願いします
売場に先に払っておこう あと少しおつまみだね お願いしますね」
「はい 分りました なんでも良いですね」
「うん 呑み会じゃないから」
16時になると神山はGプロの部屋に行って全員に先日発表した
各担当の変更を伝えた リーダー及びアレックスジャパンブースは
高橋担当 鈴や食品ブース及びアレックスジャパンとの関連は
田中担当 ニーナ・ニーナブース内野担当以上
こうして午後後半のディスカッションが始まった
アルタの選抜隊も真剣になりアイディア提案の発言が多くなった
ここでも神山が使えるアイディアを取上げていき その都度山下と
概算を出しながら進めた
あともう少し揉めばもっと良くなると手ごたえを感じていた
19時少し前になると寿司が運ばれてきたので神山が
「これは 夕飯です どうぞ食べてください
今までの進め方を参考に今夜中にスケジュールをまとめてください
明日も10時からこの内容で始めます」
そう言い佐藤部長に
「済みませんが 用事が有るので先に帰ります お願いします」
「どうも お疲れ様でした でも大分見えてきましたね」
「ええ ディスカッションの中でも言ってますが 各会社は私に一任を
されているのです だからすり合わせの時に提出するデザインは
1つで良いと思っています そこまでが大変だけど 短時間で仕上げないと
後ろがなくなります お願いします」
「はい 充分理解しています しかし 山ちゃんの考えている事は
大きいですよ 彼等も勉強になるでしょう ありがとうございます」
「では 部長も食べてくださいね 失礼します」
「ありがとうございます ところで山ちゃん25、26、27日ですが
全員出勤します 先程皆で決めました でないと追いつかなくなるので
それで多少起動に乗ったら少しづつ休みの修正をします」
「ええ でも丸々休まないより、、、分りました
こうしましょう 26、27日は公休で2日間は休みましょうよ
連休でまた良いアイディアが出てくるでしょう」
「はい ありがとうございます それでは26、27は公休にします」
「ええ お願いします また後で忙しくなると休めませんからね」
「そうですね」
「では 失礼します」
神山が次長室に戻ると洋子が
「お疲れ様でした どうですか」
「うん 後少し揉めば良くなるな 田中君の移動も上手く行ったよ」
「良かったわ」
「しかし 途中で抜け出そうとしたが 最後まで付き合ったよ 参った」
「何処にしますか 夕飯は」
「うん 上原の寿司屋でのんびり食べるかな」
「は~い 分りました 電話をいれておきますね」
洋子はもう帰り仕度を終えていたので何時でも部屋を出られた
神山は資料がばらばらになったので 揃えていると洋子が
「OKですよ」
「うん すぐに終るよ」
神山も次長席の上を片付け帰り仕度をした
「お待たせ でよう」
二人は上原駅前寿司までタクシーで行った
暖簾をくぐると女将が丁寧にお辞儀をして迎えてくれ奥の座敷に案内された
女将は早速ビールと鮮魚の盛り合わせなどを運んできた
神山は二人のグラスにビール注ぐと
「では 乾杯」
神山はディスカッションが順調だったので気分が良かった
洋子も神山が嬉しそうな顔をしているので頼もしかった
二人が座敷に座って間もなくニーナ・ニーナの由貴と安田桃子が入ってきた
神山は気が付かなかったが由貴は気が付いて神山に
「神山さん こんばんわ」
「おお ニーナ・ニーナの美女軍団が現れたね こんばんわ」
由貴が神山を見ている目が違う事を洋子は見抜いた
「どう こちらに来ない」
洋子が由貴を誘うと少し目を反らして
「ええ でもカウンターで良いですから」
洋子はこれで神山と出来ていると決めた
由貴と安田桃子はカウンターに座って神山を意識して振り向かなかった
洋子が神山に英語で
「あなた あの子と出来ているでしょう 正直に言って お願いします」
神山も英語で
「うん そうだ 隠していたよ ごめんなさい」
「でも 何時から隠していたの」
「うん 温泉の時かな ごめんなさい」
「もっと早く教えてくれれば良いでしょ」
「うん ごめんなさい ほら忙しくて」
「もう 私は隠さないでってお願いしているのに」
神山が完全に意気消沈をしているとカウンターの由貴が座敷に来て
洋子に英語で
「ごめんなさい 私が神山さんに甘えたんです
だからそんなに怒らないで下さい 神山さんが可哀相です」
それを聞いていた安田桃子も座敷にきて英語で由貴に
「やっぱりそうだったの この頃先輩が大人になって美しくなったって
皆で言っていたの そうだったの 先輩 おめでとうございます」
由貴が安田桃子に英語で
「でも 絶対内緒よ でないと先輩後輩の縁は切るからね いいわね」
「ええ 大丈夫よ そんな事して損をするのは私ですよ」
洋子が二人に英語で
「二人の英語は上手ね 何処の大学」
安田桃子が
「ええ 青山学院の英語クラブです」
「えっ 私の後輩よ 貴方達は それでしっかりして綺麗な発音なのね」
神山が驚いて英語で3人の女性に
「そうすると大学も一緒 クラブも一緒なの、、、」
3人はニコニコして頷いた
今度は日本語で
「もう 分った事だ こっちに来てたべよう さあ」
「そうよ いらっしゃい ここに」
由貴と安田桃子が座敷に座ると女将がビールやおつまみを運んでくれた
神山が女将に天ぷらや照り焼きなど注文した
由貴は相変わらずに英語で洋子に話をした
誕生日を一人寂しく過ごした事や翌日神山に誘われてホテルに誘ったのは
私が誘った事 このロレックスも建て替えてもらった事など話した
洋子も英語で由貴に事情が分ったから仲良くしましょうと言って
安田桃子と3人で乾杯をした
その時に安田桃子が顔を赤くして英語で
「私は まだ神山さんに抱かれて居ないわ 先輩達2人は抱かれているのに
なぜ 不公平な事がいいんですか 私も神山さんにバージンを捧げたいわ
それに 引越しだって神山さんに手伝って貰ったんでしょ」
「えっ 言っていないよ そんな事」
「話を聞いていれば分りますよ 駄目です先輩隠しても」
洋子が神山に英語で
「まあ そんな事も隠していたのね もう」
「ほら 洋子が生理で休んでいる時で その まあ ごめんなさい」
由貴が洋子に英語で
「神山さんが悪いんじゃないんです 私がお願いしたんです
だから 神山さんを苛めないで下さい」
洋子は神山に英語で
「分りました もう 隠さないで下さいね お願いします
でも 後輩一人置いてきぼりは酷いわね ねえ安田桃子さん」
「ええ 先輩もそう思うでしょ」
「ええ そうよね どうしましょう 神山・さ・ん」
「だって その え~」
「ねえ 一人置いてきぼりよ それもバージンよ
私のバージン 由貴さんのバージンを奪っておいてどうするの」
神山は完全に洋子に主導権をを奪われた
由貴と安田桃子はビックリして洋子に
「わぁ~ 凄いわ そこまで守ったんですか」
洋子が顔を真っ赤にして二人に英語で
「私をその気にさせる男性が居なかったの 神山さんが始めてよ
胸をときめかせて その気にさせたのは、、、」
女性群は男性像などで盛り上がり神山は一人かやの外だった
しかも大学で英語クラブの先輩後輩となると話は尽きなかった
神山は一人で食べているとすぐにお腹一杯になって
「洋子 先に帰るよ」
3人の女性は居ないとつまらないと言って帰さなかった
しかし神山は話す事も出来ない状態なので再び洋子に
「先に帰るよ」
そう言って立ち上がり 女将に挨拶をして出て行った
洋子が追い駆けてきて
「ねえ 何を怒っているの」
「いや 怒っているのじゃなくて飽きれたよ
大学時代の事を話したかったら別な時に機会を設ければいいだろう
今夜は僕が居なくてもいい内容ばかりだったよ だから帰る
僕の事を責めていたけど 洋子はどうなんだ 僕はお飾りじゃないぞ
だから 帰る では」
神山はそう言うとタバコを吹かして坂を上がっていった
もう女性の事で金輪際打ち明けるのを辞めようと思ったし
関係のある女性と一緒に逢わせるのも気を付けようと思った
洋子が後ろから付いて来て
「ごめんなさい 済みませんでした 謝ります」
「謝って貰っても もう戻れないんだ あそこには 帰る
君が彼女達の面倒を見ていればいいよ おやすみ」
洋子はもう何も言えなかった
自分が犯した事に反省をしても前に戻れなかった
神山の言う通りはしゃぎすぎたと反省をした
これ以上言って神山を引き戻す事が出来るか考えたが無理と判断した
5月23日 土曜日 小雨
神山は久しぶりに自分のベッドで起きた
昨夜は帰宅した後 由紀枝と随分と長話しをして 寝たのが23時だった
神山にしては早かったがすぐに寝付いた
小雨が降っていたがテラスに出て屋根のある所でビールを呑んで
タバコを吹かした
昨夜の事も気になったが 仕事が早く進まないと自分の
首を絞める事になるので 進め方を考えた
朝の7時ならば由紀枝は起きていると思って電話をすると
「わぁ~ 凄いわ 又 電話貰った嬉しいわ~ おはようございます」
「やあ おはよう 元気だね」
「ねえ 神山さん 気を悪くしないでね 昨夜洋子さんと喧嘩したでしょ」
「えっ ううん、、、そんな」
「ね やっぱな~ 神山さん可笑しかったもん 由紀枝分ったよ
でも言うと電話切られるから言わなかったの
ねえ 仲良くして でないと私会えなくなるでしょ そうなると悲しいわ」
「そうか 分ったか ごめんなさい 謝るよ
うん そうだね由紀枝のお姉さんだもんな わかったよ」
「わぁ~よかった 嬉しいわ 昨日は亜矢子さんがお休みだったの
でも人事の坂井さんがこれまた出来ている人で優しかったわ
今日は少し早く行って亜矢子さんの傍にいて10時から研修です」
「そうなんだ 忙しい所ごめんね」
「ふふふ 今ねおちんちんを思い出してクリトリスを触っているの」
「えっ な なんで また、、、」
「ふふふ う・そ・よ・逢うまで大事に仕舞っておくんだ」
「もう 朝からどきどきさせるなよ それでは頑張ってね」
「は~い 分りました では」
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