2013年8月21日水曜日

ゆり 6 - 39 Vol. 2



社長は椅子から下りて床に跪き二人に謝罪をした
「まあ そうされても被害届を出すか否かはこちらで判断します」
社長が
「どうかそれだけはご勘弁ください お願いします」
「まあ 椅子に座ってください」
社長が椅子に座ると
「良いですか 引越しそうそうまたすぐに引越し出来ますか」
「大変 申し訳ございません」
「そこで 管理人をすぐに変えなさい いいですね
或いはあの管理人を追い出して ここに居る社員を当てなさい
で ないと貴方はこの会社とも潰れますよ 私の権力を分らせましょか
静岡県庁に電話すればここに飾ってある免許も取り消しですよ」
「へぇ~県庁の方をご存知で 済みませんでした」
「いいですか 彼女は恐怖を抱いて一夜を過ごしたんです
貴方も味わいますか 会社が潰れる夢を見て」
「分かりました 早速今の親戚を追い出します済みません
今 手配しますので 少しお待ちください」
社長が出た後に神山と由紀枝は顔を見合わせて
「親戚と言ったね」
「ええ 確かに聞こえました」
社長が戻ってきたので
「昔 病を患い完治していない人間をいくら親戚と言っても酷い話だ」
「神山様 そこまでご存知だったのですね 済みません
私も困り果てているんですよ でも神山様のお陰で目が覚めました
10年ほど前に交通事故で頭を打ってそれから可笑しくなったんです
隠していて済みませんでした
でも ご安心下さい すぐには出られないので私の家内を付けました
暫くの間は我慢してください 勿論お部屋には行かせません
それでご提案が有るのですが 現在建築中の分譲マンションを
私共で買取りその最上階のお部屋をご利用ください
私にはそれしか出来ません 済みませんでした」
「わかった そのマンションは何時出来る」
「ええ 今 内装工事ですので6月初めには引越しが出来ます
引越し代金は私共で持たせて頂きます」
「家具類は買ったばかりだけど傷が付いたらどうする」
「はい弁償させて頂きます」
神山は家具類の配達伝票控えを持っていたので見せると
「ひぇーこんな高いものばかりですか、、、」
「ええ 嘘では有りませんよどうしますか それにそのマンションだって
中を見ていないし分らないじゃないですか」
「実は 設計管理会社が私の弟がやっているんです
それで今のマンションも造ったんですが今度は分譲タイプで造る事に
なりまして 部屋のレイアウトが同じで広さが二回り以上大きくし
設備も充実しています 勿論 南向きのお部屋で10階建てです」
「家賃や敷金礼金は」
「はい 一切頂きません それと先日お支払い頂いた金額は全額お返し 
致します どうでしょうか」
「わかった それでは 入居日をきちんと明記をして
今 社長が言った事を契約書として制作してください 今 すぐに」
「はい 暫くお時間を下さい」
「どの位待てばいい」
「はい 30分位です」
「わかった その現場まで行ってきます 
中に入れるように手配してください いいですね」
「はい 場所は道路を挟んだすぐ向かい側でわかります 
現場監督に伝えますので中を確認してください」
「では 30分後に戻ってきます いですね そして
その契約書を作る経緯を明記してください良いですね」
「はい 庄司様 神山様にご迷惑をお掛けした事から全て記載します」
「では 現場の手配をお願いします」

神山と由紀枝は駐車場から車を出して乗ると
「ふぁ~よかった 助かりました それに新しいお部屋って良いですね」
「うん 良かった でもごめんね 怖い思いをさせて」
「ううん それより何故分ったの 以前病を患ったって」
「うん 感だよ 後は駐車場かな 女性が好む車が一台も無いでしょう 
そんな所から判断したわけさ 半分賭けだったね」
「ふぁ~凄い そこまで読んで話をしたんだ」
「うん まあね でないと勝てないよ」 
そう話していると由紀枝のマンションに着き車を駐車場に止め
新しいマンションに行った
工事囲いに現場責任者らしき人物がいたので神山が名乗ると
やはり現場監督で神山を待っていたと言った
入り口で安全ヘルメットを着帽して中に入るとやはり造りが良くて
神山も納得した
最上階に行くと部屋は一つしかなくてまさにペントハウスだった
部屋に入るとレイアウトは殆ど同じだったが全然広くて気持ちが良かった
更に驚いたのはバルコニーが倍以上の広さだった
肝心のセキュリティーもしっかりしていてモニターも大きくなっていた
神山は照明器具やクーラーを確認すると部屋の広さに対して
相当の器具しか付けていないのでメモをした
通常分譲マンションは造りつけの家具があるがここはそれを省いた分
安く提供していると言った
神山は現場監督に照明器具の取替えとクーラーの取り替えを伝えて
窓際に天井付きラインモールの増設とライトの取りつけを伝えた
現場監督も社長からの指示で神山に何も言えなかった
キッチンはシステムキッチンで多少不要品が出る事になった
神山は由紀枝に何か質問がないか聞くと無いと言うので
現場監督に御礼を言い 部屋を出て現場から出た
道路わきに女性と管理人が立っていて 女性が神山と由紀枝にお辞儀をした
この時由紀枝は管理人を見て神山の後ろに抱きついた
「神山様 庄司様 この度は本当にご迷惑をお掛けしました
申し訳ございませんでした」
管理人のほうは由紀枝をにやにや見ているだけで気持ちが悪かった
「奥さんもう良いですよ それよりその人を早く病院に入れるのが先でしょ
ここで 彼が謝る事も出来ないなら そうでしょ」
「はい ありがとうございます 先ほど主人から言われ今探しています
本当に 怖い思いをさせてごめんなさい」
「まあ 済んだ事でも この心の傷は治りませんよ 女性だったら
分りますよね どうされますか」
「はい もう神山様の仰られる通りでございます 今後 この事が原因で
何か起きた時は精一杯の事はさせて頂きます どうぞお願いします」
「分りました ではご主人に今言った事を契約書に
記載するよう伝えてください 良いですね」
奥さんは神山に言われた通りに社長に伝えると神山に
「只今 契約書が出来まして 追記をさせて頂きました」
「分りました ありがとう ただ言葉で精一杯と言われても不透明ですね
だから 何か分った方が良いと思いますが どうでしょうか」
「はい、、、やはりお金を提示したほうが安心しますよね」
「だと 思いますよ そこは弁護士さんと打ち合わせをしてください
私は 彼女が普通に働けなくなった時 事故を起こした時 
色々と出て来ると思います 決してお金を取ろうとは考えていません
私ではなく 彼女に対してですよ 良いですか」
「はい 分りました」
「ですから 追記に弁護士追記ありで良いでしょう」
「はい そうさせて頂きます 本当にごめんなさい 庄司さん」
社長婦人は涙を流して二人に謝った
「では お願いしますね 私は社長のところに戻り契約書を
確認して 追記の部分も確認をします ではありがとう」
由紀枝は管理人を避けて車の所に行って神山を待った
「さあ いこう」

神山は由紀枝を乗せて不動産屋に行き社長に会い
夫人に伝えた事を社長に話した
「神山様 庄司様 この契約書で宜しいでしょうか」
神山と由紀枝は内容を熟読して間違いが無い事を確認した
「では ここの追記については弁護士さんと良くご相談ください
こちらが不利な内容になれば裁判を起こします
そうすると ここは潰れますよ 良いですね 脅かしではなくて
事実ですからね これは それから 貸してください」
神山は今日の日時と追記ありと今神山が言った事を追記した
その上で 神山の印鑑押印と社長印の押印をしコピーを神山が持ち
「今日 18時までに解決してください 良いですね」
「はい 分りました」
「契約書が出来たら必ず電話を下さい 私の携帯でいいですよ」
神山は携帯電話の番号を教えて社長の名刺を貰い携帯番号を聞いた
「では お待ちしています」

神山と由紀枝は部屋に戻り由紀枝を抱きしめて
「本当に良かったよ ごめんね由紀枝」
「ううん 神山さんが来たから元気がでたよ~」
「さあ もう12時になったね 一段落するとお腹が空きますね」
「ふふふ そうでしょう 神山さん格好良かったよ しびれたな~」
神山は由紀枝に秘書が由紀枝の存在を見破った事や
この件で自分の事のように心配した事などを伝えると
「やっぱりね 鋭いですね でも優しい方ですね お会いしたいな」
「うん 彼女もそう言っていたよ」
由紀枝が高校の時にお父さんを亡くされた事や亜矢子に 
スカウトされた事なども話したと由紀枝に伝えた
「そうすると 亜矢子さんは知っているの その方を」
「うん 姉妹みたいだよ 性格もそっくりさ」
「へぇ~ ますます会いたいな~」
神山は思い出して洋子に電話をして経過を伝えると良かったといい
こちらは何も無いのでこれから帰ると言ったので神山が電話を
切ろうとした時に由紀枝が電話に出ると言うので替わると
「私 庄司由紀枝と言います 今日はご心配をお掛けして
申し訳ございませんでした 本当にありがとうございます
神山さんのお陰で 助かりました ありがとうございます」
「いいのよ 女だったら心配するわよ 神山さんはのんびり構えたけど
私がお尻を叩いたの それで早く着いたのよ でも良かったわ
今日は 神山さんに甘えて心の傷を早く治しなさいね 今度会いましょ」
「は~い 分りました ありがとうございます」
「では 失礼しますね」
電話を切ると由紀枝は神山に
「なんか お姉さんみたい 優しいわ」
「うん 亜矢子さんと一緒だよ ほんとに
ご飯はさ スーパーで買って済ませるか 納車があるし」
「ええ そうしましょうか」
二人はスーパーに行ってお弁当を買い部屋に戻った
神山は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぐと
「では 乾杯」
神山と由紀枝がビールを呑もうとした時にドアフォンが鳴ったので
モニターを見て話をするとマーチの納車だった
二人は急いで駐車所にいき営業マンと話をした
一通り説明が終ると由紀枝が運転をして駐車所に止めると
「すごく運転しやすいわ ありがとう神山さん」
「うん 良かったね」
営業マンはニコニコして帰っていった

部屋に戻ると二人は気の抜けたビールで再び乾杯をした
食事を終ると先ほどぽつりぽつりと降っていた雨が小雨になり
西の空は暗くゆっくりこちらに動いていた
神山は雨雲を見て明日は晴れて欲しいと願った
由紀枝が元気を取り戻したので安心していると
不動産屋から電話があって契約書が出来たことを伝えてきた
由紀枝の運転するマーチで不動産屋に行き契約書を社長と確認した
「社長 ありがとうございます ところで家賃ですが幾らなんでも
無料とはいかないでしょう そこで現在マンションの半額でいいですよ
そうすれば多少なりとも現金が入るわけでしょう どうですか」
「はい 大変ありがたいお言葉ですが 会社が潰れた事を考えれば
安い事ですよ ですからこのまま無料とさせてください」
神山は今後の事や会社の経理処理を考え無料だと不利になると思った
「社長 会社の中でどのように処理をされるか分りませんが このことは
弁護士の方も承知されているのですか」
「はい 相談は致しました 社員寮という名目で私が買い取り
ご迷惑をお掛けした事で無償でお貸しする事になっています」
神山は由紀枝を早くこの不動産屋から切り離す事を考えた
いずれ別なもっと素晴らしい処に移ろうと思い
「そこまで仰られるなら分りました では賃貸借契約書を制作してください
それで 賃貸借契約書にもこの契約書があることを明記をして
弁護士さんの印鑑を押印してください 法的に通用する契約書を
制作してくださいね
それから 引越しが6月2日火曜日となっていますが 大丈夫ですね
引越しをしても」
「はい 大丈夫ですよ 一般の入居日が翌3日からでその一日前を
選ばせて頂きました 引越しも15名体制で引越しを行います
3,4日前にダンボールをお届けしてご自分で箱詰めされる分
例えば肌着類やアクセサリー 貴重品など人に触られたくない物は
ご自分で整理して頂きます その他は引越し屋が全て致します
ご引越し先で家具の配置を決めて頂ければ全て行います」
「分りました ありがとうございます では賃貸借契約書には
弁護士さんの押印があるものを制作して頂き今日18時までに
今の部屋まで持って来て下さい いいですね」
「はい分りました 本当にご迷惑をお掛けいたしました」
「社長 現在取り付けてあるクーラーと照明器具はどうしますか」
「はい その分もお返しいたします 用意は出来ております」
「分りました」
「では 早速 返金をさせて頂きますのでお待ちください」
社長は部屋を出て行き経理に話をして現金を持って来た 社長が
「この127万2千円は先日お支払いをして頂いた分でございます
そして この1千万円は私共のお詫びの気持ちでございます
どうかこれをお納めください 本当に申し訳ございません」
神山は何も言わずに由紀枝に渡して
「では 賃貸借契約書を今日夕方までに持参してください
それと 私の名前が出ていますので連帯保証人兼相談役としてください
相談役の定義はこちらに不利な条件が示された時に私が本人より
優先的に弁護士を相談できるという一項を設けてください」
「はい 分りました 早速弁護士と話進めます」
「では お願いします」

神山は由紀枝のマーチで部屋に戻った
「ようやく本当に一段落だね よかった」
「ええ 助かったわ」
由紀枝はそう言うと神山に抱きついて来た
「おいおい そうしたらシャワーを浴びようよ」
由紀枝はニコニコして浴室の準備をした
「ねえ あなた 頂いたお金だけど神山さんに返すわね」
「いいよ 由紀枝が持っていれば 何かの時に役に立つさ」
神山は管理人の不信行動から引越しまで今回の事を亜矢子に電話をした
「そうなの 大変だったわね 彼女 今は大丈夫ですか?」
「うん 落ち着いているよ 洋子に話したら早く行って助けなさいと
お尻を叩かれたよ それで来たら泣いていたので良かった」
「そう そうしたら引越し済むまで休むかしら」
「うん どうだろう 彼女と替わるね」
由紀枝と亜矢子が話していると由紀枝は思い出したのか泣いてしまった
優しい亜矢子の言葉が嬉しかったのだろう
由紀枝は気丈に出勤すると言っていたが果たして神山と替わると
「彼女は出勤すると言うので 神山さんに甘えて早く忘れなさいって
そう言っておいたわ 引越し休みはこちらで処理をしますね
お休みではなくて特別有給休暇を発行してもらうわ
ある部分 私にも責任あるしね お休みで分っているのは
25、26、27日の公休と31日から6月3日までの特別有給休暇ね
ねえ 神山さん 今夜お泊りでしょ」
「うん」
「そうしたら 一杯可愛がってあげてね お願いしますね
多少でも心の傷が癒されればいいと思うの
優しい男に抱かれると嬉しいしいやな事は少しづつ忘れるわよ」
「うん ありがとう では」
「ええ 私も忘れないでね」
「勿論だよ ねえ亜矢子 24、25、26日はどこかで連休取れないの」
「ええ 先日取ったばかりだし 母の所に行きたいの 残念だけど」
「うん 分りました では また連絡するよ」
「ええ お願いします」

電話を切ると休みの事を由紀枝に伝えるた
「ふぁ~そんなに頂けるんですか? だってそんなにないのに」
「良いじゃないか 彼女も責任を感じてお休みを取りなさいいって事さ」
「は~い 分りました ありがとうございます」
「じゃあ お風呂に入ろう」
神山は由紀枝の用意したバスローブを持って脱衣室に言った
由紀枝が浴槽に湯を張っていてくれたので簡単にシャワーを浴びて入った
外を見るとまだ雨が激しく降っているので心配した
折角の初出勤日に雨は無いだろうと願っていた
今までの神山は色々な催事の立ち上がりが木曜日なので
初日に雨が降らないように願っていた
「はいりま~す」
神山は突然の声で振り返ると由紀枝が前を隠さずに入ってきた
美しいプロポーションに黒々としたヘアーが印象的で見入ってしまった
「ふぁ~ いやらしい ここばっかり見ているの」
そう言うとしゃがんで体を簡単に流したあと秘所を洗う時に
神山に見えるようこちらを向いて膝を開き
「ねえ よく見える?」
由紀枝は更に神山に近寄って今度は膣を隠しているひだを開いて見せた
「綺麗な色をしているよ」
そう言うと神山はクリトリスを愛撫した 
二人は浴室で戯れ交わった

遅い昼寝をしていると神山の携帯電話でふたりが起きてみると
不動産屋からの電話でこれからこちらに来ると言う事だったので
30分遅らせて来るように伝えた
時計を見ると4時30分だったので二人は浴室でシャワーを浴びて
部屋着に着替えてビールを呑んだ
「ねえ あなた私 亜矢子さんの言っている事少し分るわ」
「うん なにが」
「だって 亜矢子さんこの間も壊れるって言っていたわ 私もそう 
SEXしている時は気持ちよくていいけど あとで効いて来るの
多分 今夜辺りとか明日は絶対にくるわね」
「どのような感じ」
「ええ 体が重たくなるの 疲れの一種ね 貴方はないの」
「うん ぜんぜんないよ」
「そうか 今度 男に生まれておちんちんを使いまくろうっと
神山さんに出来て私にできない事ないと思うし」
暫く考えていた神山が突然に
「それはそうと 不動産屋はなんで隠していたんだろうか
そんな大事な事を もしかしてが社長が加害者じゃないか」
「ええ 考えられるわね そうすると嫌ね お部屋に入ってもらうのは」
「こちらから 出向こう」
「でも大丈夫ですか?」
「うん すぐに電話をするよ 理由は幾らでもあるさ」
神山は携帯電話で不動産屋に電話をするとこれから
出る所だったと言われたがこちらから出向く事を伝えた
神山と由紀枝は着がえてマーチで不動産屋に行った
社長が賃貸借契約書を持ってきて神山と由紀枝は内容を熟読し理解した
最終的に弁護士の印鑑押印がされている事を確認して
神山と由紀枝は各自が押印した 
「社長 このコピーを下さいお願いします 本来なら原本を欲しい所ですが
弁護士さんの分もコピーだと思うので私もコピーで良いです」
「はい 分りました お待ちください」
社長は賃貸借契約書をコピーして神山に手渡し
「この契約書にも記載しましたが 庄司様が今後今回の事で経費負担が
生じた時は私が責任を持って対応いたします
今回その為の保険も入りました」
社長は保険の控えを持ってきて神山と由紀枝に見せた
「では社長 そのコピーも下さい 庄司由紀枝と実名が出ている以上
こちらにコピーがあっても可笑しくない筈ですが」
社長はコピーを2枚作り神山と由紀枝に渡した
神山と由紀枝は社長に礼を言って不動産屋を出ると
「なにかすっきりしたね 一応これで何もないし何かあっても
こちらが不利になる事は無いよ よかったよ」
「ええ ありがとう~よかった」
「今夜は何を食べようか ご馳走をするよ」
「そうね 美味しいお寿司が食べたいな」
「そうしたら ここいらにあるかな お寿司屋は」
「駅前に何軒かあったわ 何処が美味しいか分らないけど」
「兎に角行ってみようよ」

二人は御殿場駅前に行くとなるほどお寿司屋があったが神山は
一番大きいきらきらしているお店は敬遠してほどほど門構えが
しっかりしたお店を選び中に入った
店内は平日の18時と早い時間なのにお客が入っていた
ここは座敷とカウンターでもてなし カウンターの中では3人の板前が
威勢良く握りを作っていた
神山達はカウンターに案内され 早速メニューをみるとおつまみは
あまりないので神山が板前に鮮魚の盛り合わせを頼むと快く作ってくれた
ビールを注文するとすぐに出てきて神山が二人のグラスに注ぐと
「では 解決 乾杯」
由紀枝もニコニコして乾杯をした
鮮魚の盛り合わせが下駄に食べきれないほど盛ってあり
「ふぁ~凄い これを食べるの」
神山も驚いたがまずは一口食べてみると新鮮で美味しかった
「うん 美味しいよ いけるね」
「ほんと 新鮮だわ 久しぶりよ またこようっと」
由紀枝は女子寮を出てから新鮮な刺身を食べていなかった
1週間ぶりに新鮮なお刺身を食べて満足していた
神山も由紀枝と同じく1週間ぶりに美味しい刺身を食べた
「ねえ 由紀枝 どんどんと美味しいの食べて元気になれよ
でないと僕が悲しくなるからさ ねっ」
「もう 大丈夫よ」
「考えていたんだけど 今度の25、26、27日のお休みだけど
鎌倉とか箱根に行かないか どう」
「わぁ~ ほんと 行きたいわ~絶対にいく~」
由紀枝はニコニコして人目も憚らず神山のほほにキスをした
一瞬の事で周りのお客は気が付かなかったが板前はニコニコして頷いていた 
神山はこの際自分の車を購入しようと考えた
「それと 2日の引越しは僕がいるよ だから安心して」
「わぁ~ 嬉しいわ ほんとでしょ」
「うん 勿論だよ」

由紀枝は先ほどと同じ様にキスをした
暫く話していると頼んでいないあわびやいくらなど盛り合わせが出てきた
神山が板前に聞くと
「良いじゃないですか 若い子が喜んで お祝いですよ どうぞ
見ていて微笑ましいじゃないですか ねえ お客さん」
神山は笑顔で板前に御礼を言うと板前が
「お~い 女将 お客さん 日本酒だよ ほら」
神山は頼んでいないがビールが無くなったので頼むところだった
女将が日本酒を持ってくると神山の顔をじっと見ていて
「もしかして 赤沢ホテルでお会いしましたか?」
神山も振り返って女将をよく見ると女風呂で
会った元気のいいおばさんだった
「いやーここの女将さんでしたか ほんと恥かしかったですね ははは」
女将が板前に
「ほら 先日話しただろ 大きいの持っているって このお客さんだよ
貴方も少しは爪の垢貰って大きくしなよ ほんとだらしないんだから」
板前が神山に
「お客さんでしたか いやねホテルで風呂にいた男の逸物がでかいでかいと
それは煩かったですよ ようやく静かになったんですよ でもまた
今夜から言われそうですね ははは」

由紀枝がきょとんとしているので赤沢ホテルで先週14日の朝起きた
露天風呂の出来事を説明すると顔を赤くして
「もう そんな事していたの 恥かしいわ いやよ ば~か」
由紀枝は本気で怒った訳ではなく甘えてみただけだった
話を聞いていた大将が
「でもね お嬢さん 男は弱いんですよ ついついスケベ心で ねえ旦那」
神山はついに旦那になり
「そうなんだ 誘われて ついつい行ってしまった ごめんね」
後ろで聞いていた女将も
「大丈夫だよ この人は正々堂々として格好良かったよ お嬢さんが
選んだ人は立派だよ ほんと」
由紀枝は立派をおちんちんと勘違いして顔を真っ赤にして
「ねえ もう関係者以外の人に見せないでね お願いします」
それを聞いた女将や大将 神山が大笑いした
由紀枝も笑っている理由が分り余計に顔を赤くして下を向いてしまった

大将が神山に
「旦那 これもご縁だ はいこれサービス どんどん食べて」
神山は下駄に大トロや中トロの刺身を並べられ驚くと
「いいですよ 気持ちがいい人にはどんどんサービスするんですよ」
女将が
「だからねうちは傾いているのよ ほんと困ったもんで だけどね
お客さんが美味しいって食べてくれると張り合いが出ますよね
まあ それで持っているんですよ 遠慮しないで食べてくださいよ」 
神山と由紀枝は出された大トロを食べると口の中でとける美味しさだった
由紀枝が大将に
「すごく美味しいわ 久しぶりよこんなに美味しいの」
「へえ ありがとうございます 誉めて頂くと嬉しいですね」
隣りで聞いていたお客が神山に
「ここの大将は味が分る人にはどんどんとサービスをするんですよ
それで知ったかぶりが美味しいと言っても分るみたいで
サービスは無いんですが そこは商売で食べて貰おうと努力はしていますよ
だからお客さん達は本物の味を知っていると認められたんですよ
良かったですね」
「そうですか ありがとうございます 光栄です」
由紀枝は大将に差し障りない程度に自己紹介をすると大将が驚いて
「ええ 知っていますよ あの大竹さんでしょ そうですか
ご親戚の方ですか いえね私と一緒に仕事をする前に沼津で
働いていたんですが友人が亡くなってそこの料理屋を止めてきたと
そう聞きましたよ そうなんですか お元気ですか」
「ええ 今でも包丁捌きは天下一品よ ねえ神山さん」
「うん なにしろ美味しいね あの人の捌きは」
「ええ 沼津で大分勉強したと言ってましてね私も見習っていましたよ
お~い おまえ達 新しい人だ 味を見てもらえ~
あっちが長男坊でこっちが次男坊です 今美味しい刺身作りますから」
女将が
「神山さん あの時の二人ですよ ほらあそこに」
神山は女将が指を差す方を見るとニコニコしてお辞儀をしていた
「うちは月に1、2回連休を頂いてそれぞれ旅行をしているんですよ
その時はああやって厨房の人も一緒なんですよ」
「それでたまたまお会いしたんですね」
「ええ 神山さんが女風呂にきたお陰ですよ」
そんな話をしていると 長男と次男の刺身が下駄に並べられ
「うん 美味しいよ 大丈夫だよ」
由紀枝も頷いて 美味しいと言ったが
「でも お父さんにはまだね 頑張ってね」
「お~い おまえ達 頑張ってだとさ」
「へ~い がんばりま~す」
なんとも威勢いいお店に神山と由紀枝はすっかり気に入った
神山がねぎとろの細まきを頼むと快く引き受けて作ってくれた
「へい お待ちどうさま」
大将が新しい下駄に六巻切りのねぎとろを乗せて出してくれた

神山が店内を見ていると座敷は結構長居するお客だが
カウンターのお客は回転が速かった
隣りの客が遅い時間になるとカウンターでゆっくり食べる人が
増えてくると言っていた 
だから美味しい刺身を食べるなら早い時間の方が良いとも教えてくれた
神山と由紀枝は呑んだり食べたりして満腹になって会計を頼むと
大将がメモを女将に渡して
「神山さま 7000円です ありがとうございます」
「えっ 日本酒を呑んでいるよ いいの」
「ええ 大丈夫ですよ ちゃんと入っていますよ」
神山は1万円札を出すと
「こんなに安いと来れないよ これでおつりは次回にねっ」
女将はニコニコして
「はい 分りました ありがとうございます」
女将がお辞儀している時に大将が名刺を出して
「予約も出来ますから 電話を下さい 座敷の奥がありますよ6人位
までなら大丈夫です あの襖の向こうの部屋です
離れみたいになっていて廊下で繋がっています
ここより少し割高になりますが 落ち着いて食べられます
今度 ご利用ください」

神山と由紀枝はお辞儀をして店を出ると
「ふぁ~ お腹一杯 美味しかったわ でも狭いですね 
おじさんと一緒に働いていたって」
「そうだね それにここであの女将に会うとはね~参った」
「ふふふ 女将さん 大分貴方の事気にしていたわね
でも もてる男の宿命ね よかったわそんな有名人と一緒って」
「おいおい なにも有名人じゃないよ ほんとあの時は小さくて
亜矢子が出る前に手で大きくして それで僕を引っ張り出したんだよ
その時はおちんちんは上を向いていたさ そこで亜矢子が3人に
あ~あ さっぱりしたので出ますって まあだから最初から
大きくしていないよ」
「ふふふ いいのもう 結果 有名人だから さあ帰りましょか
私が運転してもいい?」
「いや 僕がするよ 由紀枝は赤くなっているから」
そう言い神山はマーチを運転してマンションの駐車場に止めた

部屋に戻ると由紀枝は神山に抱きついて
「ねえ ほしいいの でもお風呂に入りたいわ」
神山が先に浴槽に浸かっていると由紀枝が後から入ってきた
二人は浴室から見える空を眺めていた 神山が
「由紀枝 よかった 晴れてきたよ ほら西の方に星が顔を出しているよ」
神山は願いが通じたと思って嬉しかった
寿司屋から帰る時には上がっていたが晴れるとは考えていなかった
由紀枝を抱いて嬉しさを伝えたかった
「わぁ~ 分りました 苦しいってば もう でもありがとうございます
そうよね 初日が晴れていると気分が違うもんね やったぁ~」
由紀枝は喜んで神山にキスをして神山のおちんちんを触り始めた
「ねえ 新しい所 このお風呂より広いでしょ」
「うん 大きくて驚いたよ」
「そうしたら もっと色々な格好でSEXできるね」
「でも潜らないといけないから大変だよ」
由紀枝は神山のおちんちんを潜って咥えたが
「はぁ~ だめね苦しい」
二人は笑ってお互いを愛撫し交わった
浴室から出るとバスローブを羽織ってソファーで寛いだ
「ねえビールでいい?」
「うん お願いします」
由紀枝は冷蔵庫からビールを出して二人のグラスに注ぎ呑むと
「わぁ~ 美味しいわ 今夜は特に嬉しいし楽しいわ」
「由紀枝さ 明日だけど 一回試し運転しようか ホテルまで」
「そうね 大体は聞いたの でも不安」
「よし ここからだと15分あれば充分に着くよ 僕が隣りに座って
練習をしようか」
「ほんと 嬉しいわ そうすれば覚えられるわ」
「うん 難しい所は無いからね 一箇所だけ有るけどそこは教えるし
う~ん そこを除けば殆ど大丈夫だよ」
「は~い 分りました 10時だけど亜矢子さんは挨拶があるから
30分前には来てねって言ってましたけど、、、8時30分から練習ね」
「うん 朝ご飯はどうするの」
「大丈夫よ 7時に起きるから それに明日持って行く物は
全部昨夜用意したし 大丈夫ですよ」
神山と由紀枝は明日の事を話していると由紀枝が
「ねえ ベッドにいこうよ~ 早く~」
神山がまだバスローブなので着替えようとすると由紀枝が
「そのままでいいでしょ 早く」
せかされてベッドに行くと照明を薄暗くして由紀枝が寝室に入ってきた
今夜はセクシーなロングネグリジェで神山に迫った









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